4.0
自国と自国の芸術家に対する愛を感じた
スコットランド国立美術館に所蔵される西洋美術コレクション70点以上が来日。
ルネサンス、バロック、印象派、ポスト印象派に至るまで時系列を追った展示で、歴史を辿れるのがよかった。
スコットランド出身の画家達による作品群の前半が特によかった。国からの特別な補助なしに始めたというコレクションは自国と自国の芸術家に対する愛を感じた。
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スコットランド国立美術館は、上質で幅広い、世界でも指折りの西洋絵画コレクションを有する美の殿堂です。
そんなスコットランドが誇る至宝の中から、ラファエロ、エル・グレコ、ベラスケス、レンブラント、レノルズ、ルノワール、モネ、ゴーガンなど、ルネサンス期から19世紀後半までの西洋絵画史を彩る巨匠たちの作品を展示します。
さらに、同館を特徴づけるイングランドやスコットランド絵画の珠玉の名品も多数出品。それらを西洋美術の流れの中で紹介します。
会期 | 2022年4月22日(金)~2022年7月3日(日) |
---|---|
会場 | 東京都美術館 Google Map |
住所 | 東京都台東区上野公園8-36 |
休館日 |
月曜日 ※ただし5月2日は開室 |
観覧料 | 一般 1,900円 大学生・専門学校生 1,300円 65歳以上 1,400円
|
TEL | 050-5541-8600(ハローダイヤル) |
URL | https://greats2022.jp |
4.0
スコットランド国立美術館に所蔵される西洋美術コレクション70点以上が来日。
ルネサンス、バロック、印象派、ポスト印象派に至るまで時系列を追った展示で、歴史を辿れるのがよかった。
スコットランド出身の画家達による作品群の前半が特によかった。国からの特別な補助なしに始めたというコレクションは自国と自国の芸術家に対する愛を感じた。
5.0
6/18 土曜のお昼過ぎに行きました。
混雑!
この少し前に、テレビ TOKYO MXの
『私の芸術劇場』で紹介していたのですが、
○ ヴェロッキオはダヴィンチの師匠
○ レンブラントの
《ベットの中の女性》は
結婚するたびに悪魔に夫を殺されて、
今、8番目の夫が無事か
心配している聖書の場面
○ レノルズの
《ウォルドグレイヴ家の貴婦人たち》は
3美神を模している
○ エル・グレコの《祝福するキリスト》は
目に涙が描かれている
など、予習できてよかったのですが、
ナイアガラの滝の絵は
テレビで見ないほうが良かったかも!?
インパクト半減。
テレビって、
先に見るか後で見るか悩みます
個人的にはスーラの習作が
点描じゃなくて新鮮。
習作だから当たりまえ?
ウィリアム・ブレイクも珍しい。
絵の好みが違う人と行っても
楽しめる展覧会になってると思います。
5.0
ルネサンス(14−16世紀)からバロック期(16世紀末ー17)を経て
19世紀までを、スコットランドの宝ものを
これでもかというくらいに見せつける
まさに「THE GREATS 美の巨匠たち」の展示。
英語表記は、絶対に大文字で正解!と思わせてくれる。
まずは美術館に関する展示からスタートするのも好感度が高い!
レオナルド・ダ・ヴィンチの師匠のヴェロッキオのものとされる『幼児キリストを礼拝するマリア』
ルネサンス期の巨匠、ラファエロによる『魚の聖母』の習作
多くの画家に影響を与えたティツィアーノの作品
私は知らなかったけれど、コレッジョの未完の作品
そして、もちろん印象派も。
モネの『エプト川沿いのポプラ並木』の色彩といったら!
可愛すぎる。あの色は絶対に実物でしか感じられない。
巨匠その人自身の作品を「これもあの画家の作品なんだ!?」と調べたり、
比べたくなるような余韻を残させる展示で、
さらに、他の画家へのその影響も教えてくれる情報量。
そして、国民によって大事にされてきた美術館のストーリーも垣間見れて
最後まで惹きつけられた。
最後の作品のストーリーに心を動かせられて締めくくる。
4.0
ベラスケスの『卵と料理する老婆』だけでいいから、混んでいても行こうかしらと迷いましたが、会期終了近くの金曜日の3時以降に入館、混雑もなくゆっくり鑑賞できました。
卵の煮え具合は解説の通りに素晴らしい描写です。それと鍋や金物に光が当たってできる照り返し?これにも魅了されました。
老婆の表情は、左側の少年と比べても、さすが老婆、ちょとやそっとでは感情が表情に上ってくることはなく、この卵料理を引き立てます。
私は、エル・グレコは辛気臭くて、どうも好きになれない画家の一人なのですが、『祝福するキリスト(「世界の救い主」)は、悔い改めに導かれそうで立ち止まって見入ってしまいました。目が目が・・・です。
ターナーとコンスタブル、英国を代表する二人の風景画。現地に行って初めて、見た通りを表現してるのだと理解できた若かれし頃が蘇ってきました。
寄贈、遺贈した人もスコットランド美術館の人たちも所蔵作品を大事、愛していることが伝わってきた美術展でした。音声ガイドの天海祐希、フフフ適役です。
5.0
当初は地元の名士寄贈や寄託などによってコレクションが構成されていたそうで、スコットランド人気質にあった絵が多いと感じた。エディンバラの街並みを描いた風景画から1999年にエディンバラを訪れた時の記憶がさまざまによみがえって、懐かしい気分になった。当時は今ほど美術に関心が無く、また、時間的にも余裕がなかったので美術館には寄らなかったのだけど、再訪できる機会があったらコースに組み込みたいと思った。
3.0
コロナで遠くに行けないこの頃、海外の美術館の収蔵品を鑑賞できる展覧会は嬉しい限りです。
年代毎に展示してあり、時代時代の違いが分かりやすく、あらためて美術史の勉強になりました。
5.0
海外に行きづらくなった昨今、このような大きい美術館から名画が来てくれることをとてもうれしく思います。日本人好みのビッグネームの作品はなかったかもしれませんが、私にとっては、ここ数年で見た企画展で一二を争うくらい感銘を受けた展示でした。帰宅後、スコットランド美術館のHPへ行ってみましたが、まだまだ見たいと思う作品がたくさんあり、いつか行きたい美術館リスト上位に加えました。今回、何が良かったかって、今まで全く良さがわからなかったゴーギャンのすばらしさに気づけたことです。あの振り返った女性の視線がダイレクトに伝わってきて、どきりとさせられました。
2.0
先日のメトロポリタンよりさらに小粒(サイズ的にも)な作品が多く、個人的には惹かれる作品もほとんどなかったので、背景に描かれている動物に注目して鑑賞した。
それにしても、ヤン・ステーンのうれしそうな人が一人もいない結婚式の絵はなんだか可笑しかった。
5.0
蛍の光も実はスコットランド民謡だとか、ということで、距離は遠いけれど日本となじみ深いスコットランドの美術館からの作品たちが来ました!!
有名どころの作品もたくさんで、楽しめたのですが、スコットランド出身の作家たちの作品もあり、風土や慣習等、日本とは異なるバックグラウンドの中で描かれた作品を見ることができ、楽しめました。
2.0
ベラスケス「卵の料理をする老婆」目当てで混雑しているのかと思っていたのですが、思った以上に空いていました。
お陰様でどの作品もゆっくりと鑑賞することが出来ました。
ただ、作品は小品も多く、渋めな作品が多いのか、自分との趣味が合わないのか、グッっと心を掴まれる様な作品が少ない気がしました。
自分の勉強不足もあるのですが、知らない作家さんが多く、キャプションとにらめっこで疲れてしまいました。
フランシス・グラント「ウイリアム・マーカム夫人」の凛とした佇まい。
ジョン・エヴァレット・ミレイ「古来比類なき甘美な瞳」の少女の瞳。
ベルト・モリゾ「庭にいる女性と子ども」の優しい日常の空気感。
そして最後に飾られていたフレデリック・エドウィン・チャーチ「アメリカ側から見たナイアガラの滝」は迫力があってしばらく見入ってしまった。
最後に癒やされる作品があって良かったです。
そして、ショップでベラスケス「卵の料理をする老婆」と「ぐでたま」コラボのグッズで癒やされたので良しとしたい。
5.0
多くの画家とのかかわりを 感じられる作品の多様性を 感じました。実はスコットランド国立美術館を知りませんでした。が スクリーンを通した 説明を時々みて もう一度作品を見ると 当時の絵画にふれる楽しさも増して 大変 楽しく鑑賞させていただきました!
4.0
西洋美術史の巨匠たちの作品が連なる本展。
他の方も書いていますが、作品自体は小品も多いです。
そんな中で注目されるのが、スコットランドやイギリスの画家たちの作品と彼らに影響を与えた画家たちの作品。
スコットランド国立美術館というだけあって、この地域の絵画史を知るには良い展示です。
ターナーとコンスタブルの風景画は、これぞイギリス絵画という感じで見応えがありました。
同時期に活躍しているのに画風も生き方も全然ちがう二人。その違いが面白いです。
ミレイの「古来比類なき甘美な瞳」は何故か眼が離せなくなる魅力的な作品。一見の価値ありです。
また、イギリスの画家ではないですが、エル・グレコやレンブラント、ベラスケスは好きな画家なので、見られて良かったです。
レンブラントの「ベッドの中の女性」は、キャプションを読まないと聖書の一場面とはわかりませんでした。当時の人々の教養の高さに脱帽です。
ベラスケスの「卵を料理する老婆」はまさに展覧会の看板に位置付けられている作品。あれを10代後半で制作しているとは驚きです。
精密な描写と、光と陰のバランスが素晴らしかったです。
5.0
金曜夜は20時まで開いております。
勤労者には夜が必要なんです。わかっていただけてうれしい。
日時予約制ですし、ストレス少なめに鑑賞できました。
このようなシステムになってから、暇だから、、みたいなお客さんは減ったように思います。単価が上がったこともあるでしょうか。
真剣に見ている方も多いので、滞在時間は長めではないでしょうか。
スコットランド独自の画家も多数、イギリスらしい画家も多数。
ベラスケスの「卵を調理する老婆」は初来だし、レノルズの貴婦人、ブーシェの愛すべきパストラル、チャーチのナイアガラ、などは画面の迫力を実物でみたいものだし、ミレイの甘美な瞳や、アングル、ブレイクあたりは世界観を味わう醍醐味があります。館蔵展示にありがちな大物自慢ではなく、審美眼自慢であり、素晴らしい展示でした。国から予算は出ないし、現地では観覧無料の美術館、スコットランドの気概と誇りを見てきたように思います。
3.0
ビッグネームが並びますが、作品自体は地味目なものが多いです。
とはいえ、オールドマスターの個性を感じることができる楽しい時間でした。
1.0
スコットランド国立美術館展は1993年(伊勢丹美術館など巡回)、2005年(Bunkamuraザ・ミュージアムなど巡回)以来で2005年は19世紀、20世紀に焦点を当てており、オールドマスターから近代までを網羅したものは1993年以来実に29年ぶりの開催でした。
ベラスケス、レンブラント、ゴーギャン、モネなどと名品中の名品があるのは確かでしたが美術館が所蔵する「顔」というものがことごとく外されていて93点で構成の中、かなりラフなデッサン類も多く含まれ、ホイッスラーの版画に6点も割いてしまうなど西洋美術史を辿るのには不十分すぎる内容と質で構成されていると感じました。
同時期に開催されているメトロポリタン美術館展は作家の、じゃない方の絵も多く見受けられましたが質はとんでもなく高い物ばかりが詰め込まれていて65点でかなり頑張っていたかと思います。
ベラスケス 《卵を料理する老婆》は、初期の作品ながら人物の表情、静物の描写が素晴らしすぎてこの1点でもってると言っても過言ではないくらいの展覧会でした。神戸市立博物館、北九州市立美術館会場はモネとゴーギャンが外されますが、ベラスケスはあるので安心してくださいといったところです。
4.0
平日の午前中に行きましたが、完全予約制ということで大混雑だったメトロポリタン美術館展に比べると落ち着いて観られました。絵と絵の間隔も広く、解説も読みやすかったです。作品数が多いと思ったら習作やエッチングなど小さい作品が多いのは少し残念でしたが、目玉のベラスケスの「卵を料理する老婆」は何とベラスケス18,9歳頃に描かれたということには驚きました。ブーシェの「田園の情景」のロマンチックな美しさ、コンスタブル「デダムの谷」の静謐な美しさ、モネの「エプト川沿いのポプラ並木」の明るい色彩など楽しみにしていた作品を椅子に座ったりしながら堪能できて良かったです。最後のチャーチ「アメリカ側から見たナイアガラの滝」は大迫力でした。
4.0
平日の午前中、日時指定で訪問。雨天でもあり、観覧者はそれほど多くありませんでしたが、思ったより多かったです。大きい章は4章有り、時代順の展示です。全体的にあまり知らない画家が多く、作品も明るい色彩の物が少なめです。宗教画、肖像画が多めに感じました。やはりベラスケスの絵は光の加減や精密さなど、他と較べると素晴らしく見えました。最後の方に印象派などの絵画が展示されていまモネのモネのポプラ並木は色彩鮮やかで、とても美しかったです。全体的にやや地味な印象を受けますが、おそらく後期は混雑が予想されますので余裕があるいまのうちがチャンスでしょう。
3.0
スコットランド国立美術館展、まあまあです。
集客のためとはいえ、グレイツはやや誇大広告かと。
油彩のほか水彩、素描が多数あり。もっと油彩が見たいです。
ベラスケス、ルーベンス、ゴーガン、ナイアガラが良いです。
個人的にはベラスケスに入館料全振りしている感あります。
カラヴァッジョがなんぼのもんじゃい的な若書きがステキ。
金曜夜間開館を利用で混雑もなく快適に鑑賞出来ました。
それにしても都美の〇〇美術館展、振るわないですね。
4.0
スコットランド国立美術館より来た、ルネサンスから19世紀後半までの巨匠たちの作品が約90点展示されています。
数は多くないので、画家1名あたりの作品は1点だけなど絞られています。
タイトルのとおり、作品ひとつひとつよりも巨匠たる画家にスポットを当てて、西洋絵画の歴史を辿るという展覧会です。
今も開催中の「メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年」とかぶるテーマですが、こちらの方がコンパクトにまとめられています。
注目すべきは、スコットランド、イギリスの画家です。気に入った画家を挙げると・・・
まずスコットランドのフランシス・グラントの肖像画。結婚直前の娘を描いた作品は、背景に雪の積もった寒々とした風景を描き、人物を引き立たせています。
次にイギリスのジョン・エヴァレット・ミレイの肖像画です。≪古来比類なき甘美な瞳≫という変わったタイトルですが、甘美というよりは清楚で素朴な少女が描かれています。
最後に取り上げるのは、風景画のジョン・コンスタブルです。イギリスの風景画家といえばターナーですが、コンスタブルも同じ時代に活躍しました。ターナーの風景画と比較して鑑賞できますが、コンスタブルの方が気に入りました。≪デダムの谷≫は画家自身が「おそらく私の最高傑作」と評したそうです。
4.0
西洋絵画の名だたる巨匠のそこそこの作品が並ぶ。タイトル通り巨匠たちがそろっているが、作品は必ずしもgreatというわけではない。いわゆる有名巨匠たちの作品より、地元イギリスの画家の作品が見ごたえがあった。もっとイギリス画家を取り上げて欲しかった。今回のお気に入りはゴーガンと、一番最後のナイアガラの巨大な絵。これらが見られたので行く価値はあった。
4.0
時代ごとに代表的な作家の作品が展示されているがデッサンや習作が多くやや拍子抜け。THE GREATSは大袈裟か。
来なかった名品が沢山有るだけに残念。
初めて知る作家も多くいたが解説付きで分かり易い。
ヴェロッキオの聖母の美しい顔。
ヴェロネーゼの守護聖人と寄進者の表情の豊さ。
19才のベラスケスの傑作!
ブーシェの三部作のロマンチックな表現。
英国ならではの立派な肖像画も見応えが有りグラントとレイバーンの等身大の二作品が並んだ所は大迫力。
美術館と同じ様に有名な赤い壁に名画と云う展示にして見たかった。
私は、ダイスの「荒野のダビデ」「悲しみの人」が小品ながらスコットランドの自然と聖人の組み合わせが絶妙で好き。
4.0
ルネサンスから19世紀末までの西洋絵画の巨匠の作品が年代順に並ぶオーソドックスな美術展。ベラスケスの「卵を料理する老婆」やレンブラントの「ベッドの中の女性」など印象深い作品も多い。英国絵画はゲインズバラ、ジョシュア・レノルズ、ミレイ、コンスタブルやターナーなどに加え、フランシス・グラントやヘンリー・レイバーンといったスコットランド画家の作品が並ぶ。スコットランドの地にこれらの作品を集めた国立美術館。独自の歴史をもつスコットランドの風を感じさせる美術展である。
4.0
展示作品は全93点。素描や習作が多い印象もありましたが、見る機会が少ない画家の作品もいろいろあり、派手さはないですが見に来てよかったと思いました。
全体的に構成がわかりやすく、画家や作品についての解説も親切丁寧でした。
また、最後のコーナーで見た美術館の成り立ちなどについての映像も興味深いものがありました。
展示中唯一のテンペラ画であるヴェロッキオ(帰属)《幼児キリストを礼拝する聖母(「ラスキンの聖母」)》は、目に入った瞬間きれいな絵だなぁと思ったり、エル・グレコ《祝福するキリスト(「世界の救い主」)》を見て、かつて美術史上最高額で落札されたダ・ヴィンチ作とされる《サルバトール・ムンディ》を思い出したり。
日本初公開だという《卵を料理する老婆》はベラスケス十代の時の作品。
現存するベラスケス作品の中で最初期のものだと解説にあった記憶。見ておくべき。
良きライバル関係にあったというゲインズバラとレノルズは同じ部屋に展示。
同時代に活躍したというラムジーは知らなかった。
等身大のようなサイズ感と黒と赤の色使いにより、描かれたモデルは全然違うけど並べられたのは必然のようなフランシス・グラントとヘンリー・レイバーンの作品たち。
コンスタブルとターナーも隣り合って展示されていました。
最後を締めくくるフレデリック・エドウィン・チャーチの作品も壮大な感じでよかったです。
4.0
粛々と並ぶ美の作品群
「プロローグ」より始まり「ルネサンス」「バロック」「グランド・ツアーの時代」「19世紀の開拓者たち」の4章立てプラス「エピローグ」テーマに合わせ粛々と作品が並ぶ。
正直有名作品、大型作品は少ない。それでも、ヴェロッキオ「幼児キリストを礼拝する聖母」は素晴らしく、小品ながらラファエロ「魚の聖母」のための習作には目を見張る。
エルグレコ「祝福するキリスト」も良かったし、18〜19才の頃に描いたとされるベラスケス「卵を料理する老婆」に驚かされる。ブーシェの3部作「田園の情景」は造花のように装飾的で煌びやかだ。
個人的に一番良かったのはゴーガン「三人のタヒチ人」かな。
全93点と大量そうではあるが、デッサン、版画も多くちょうど良いくらいの展覧会だ。
スコットランド国立美術館、質の良い美術館だとは思う。ただ、今回のタイトル「THE GREATS」が仰々しいくらい前面に出ていて、ちょっと違う気がする。もっと真摯な絵画展だった。
平日4/27午前11:30に入館、混雑は少なかった。
4.0
コロナ禍になってから久々の展覧会でした。
正直、作品数はそれほどではない感じでしたが、凄く目を引くものも多くて、とても良い所蔵だと思います。夏までやってるので、もう一度くらい行きたいですね。
平日だったせいか、かなり空いていたのもラッキーでした。
5.0
ルネサンスから19世紀まで、それぞれの時代を代表する画家の作品が何点も並び、いろいろな作品が楽しめました。
一番のお目当ては、ベラスケスの「卵を料理する老婆」。
半透明の卵の白身、ナイフ等の金属や陶器のお皿の質感、少年の指の爪の汚れ、描写力に感服です。
スコットランドまたはイングランド出身の画家さんの風景画、肖像画が充実してました。解説も作品にとどまらず、画家の出身地などの紹介があり丁寧で良かったです。
会場の最後に、スコットランド国立美術館の紹介映像が流れてました。
混みそうなので、じっくり見たい方は早めに、時間も早めをお勧めします。(予約制ですが、どんどん混雑してくる感じでした)
4.0
ルネサンス、バロック、印象派とそれぞれの時代を代表する巨匠の作品が来日しており、とても良かったです。エル・グレコ、ベラスケス、グイド・レーニとあまり見たことのない巨匠の作品を見ることが出来て感動しました。
スコットランドまで行かずとも、これだけの巨匠の作品を観ることが出来て感謝です。
4.0
家庭サイズな作品も多いため、混み始める前、早めに行くことをオススメします。素描や水彩作品も多いため、1/4ぐらいは油彩画以外だったかなぁ?と思います。もしかすると物足りなさを感じる方もいるやもしれません。ヴェロッキオの『ラスキンの聖母』は必見です。ゴーガンの『三人のタヒチ人』も良かったです。
(ちょっとだけ時間が足りなかったので再訪したいとも思いました)
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