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2020年上半期に開催スタートの注目の展覧会を一挙ご紹介!いよいよリニューアルオープンのアーティゾン美術館「見えてくる光景 コレクションの現在地」、日本のお宝が里帰り「ボストン美術館展 芸術×力」、信長・秀吉・家康らの着用品も展示、特別展「きもの KIMONO」ほか(第1弾は関東版)

ヴァシリー・カンディンスキー《自らが輝く》1924 年 (新収蔵作品) 石橋財団アーティゾン美術館蔵
ヴァシリー・カンディンスキー《自らが輝く》1924 年 (新収蔵作品) 石橋財団アーティゾン美術館蔵
開館記念展「見えてくる光景 コレクションの現在地」(アーティゾン美術館にて2020年1月18日(土)開催)より

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みなさま、あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

今年も新しい年のはじめに、アートアジェンダがお薦めする、2020年の上半期(1~6月)に始まる14の注目の展覧会をご紹介します。

第1弾は、東京他で開催される関東エリアの展覧会のご紹介です。
(第2弾の関西版&全国版は、近日中にご紹介予定です。)

なんといっても今年は、オリンピックイヤーで、浮世絵や着物をはじめ、日本書紀、法隆寺、江戸ものづくり、といった日本の伝統文化をテーマとした展覧会が多く開催されます。

2018年には、年間の訪日外国人の数が3000万人を突破し、今年はオリンピックの開催地であるこの国に、さらに多くの外国人を迎えることになります。これを機に、「和」をテーマとした展覧会に足を運んで、自国の伝統文化にあらためて目を向け、楽しみながら学び直してみるのもいいかもしれませんね。

その他、世界屈指の美の殿堂 ロンドン・ナショナル・ギャラリーや2020年には設立150周年を迎えるボストン美術館からも、貴重な作品の数々が来日します。

ぜひ、アートアジェンダの展覧会情報をご参考にしていただいて、今年もたくさんの美術館・展覧会をお楽しみください。

1952年に開館したブリヂストン美術館が、2015年より新築工事のための4年間の休館を経て、「アーティゾン美術館」として、いよいよリニューアルオープン!新収蔵作品を含む充実のコレクションを紹介する開館記念展が、2020年1月18日(土)より開催。

メアリー・カサット《日光浴(浴後)》1901 年(新収蔵作品) 石橋財団アーティゾン美術館蔵
メアリー・カサット《日光浴(浴後)》1901 年(新収蔵作品) 石橋財団アーティゾン美術館蔵
2020年上半期 アートアジェンダがおすすめする注目の展覧会情報(1)
開館記念展「見えてくる光景 コレクションの現在地」
開催美術館:アーティゾン美術館
開催期間:2020年1月18日(土)~2020年3月31日(火)

創設者・石橋正二郎の個人収集から始まり、その後、公益財団法人石橋財団によって引きつがれている石橋財団コレクションは、現在約2,800点を数えます。

石橋財団は美術館の休館中も積極的に作品収集に取り組み、コレクションの幅を広げています。本展では新収蔵作品の中から、モリゾ、カサット、ボッチョーニ、カンディンスキー、ジャコメッティ、松本竣介などの作品約30点が初公開となります。

第1部では近現代美術を一望し、第2部では古今東西の美術を7つのテーマで掘り下げます。2つの異なる視点により、ブリヂストン美術館を代表する作品として長らく愛されてきたモネ、ルノワール、セザンヌ、マティス、ピカソなどのコレクションに新たな光を当てます。

新築工事を経て生まれ変わったアーティゾン美術館は、旧美術館の約2倍の展示面積となっています。さらに日本古来の美術作品を展示するための部屋が新設され、古代から現代までの人間の創造の軌跡をたどる空間となっています。

2020年に設立150周年を迎える世界有数のコレクションを誇るボストン美術館から、古今東西の傑作が集結!権力者たちが時に政治や外交に利用し、時に愛で、時に自らがたしなみ育んだ美術品60点が来日。日本初公開作品も多数。

増山雪斎 《孔雀図》 江戸時代、享和元年(1801)Museum of Fine Arts, Boston, Fenollosa-Weld Collection
増山雪斎 《孔雀図》 江戸時代、享和元年(1801)
Museum of Fine Arts, Boston, Fenollosa-Weld Collection
2020年上半期 アートアジェンダがおすすめする注目の展覧会情報(2)
「ボストン美術館展 芸術×力」
開催美術館:東京都美術館
開催期間:2020年4月16日(木)~2020年7月5日(日)

1870年にボストン市民をはじめとする有志によって設立され、1876年のアメリカの独立100周年記念日(7月4日)に開館したボストン美術館は、古代エジプト、アジア、ヨーロッパ、アメリカの美術をはじめ、古代から現代までを収集し、その百科事典的な幅の広さと質の高さで知られ、毎年約120万人もの来館者を迎えています。

開館当初およそ6,000点だったコレクションは、現在では50万点近くに及ぶ、屈指のコレクションを誇るボストン美術館から、古今東西の傑作が集結します。

古今東西の権力者たちは、その力を示し、維持するために芸術の力を利用してきました。威厳に満ちた肖像画は権力を強め、精緻に描写された物語はその力の正統性を示します。

そして、多くの権力者たちは、自らも芸術をたしなみ、またパトロンとして優れた芸術家を支援したほか、貴重な作品を収集しました。彼らが築いたコレクションは、今日の美術館の礎ともなっています。

本展では、エジプトのファラオ、ヨーロッパの王侯貴族から日本の天皇、大名をはじめ、古今東西の権力者たちに関わる作品約60点が紹介され、その半数以上が日本初公開となります。

信長・秀吉・家康・篤姫など歴史上の著名人が着用したきものや、尾形光琳直筆の小袖、きものが描かれた国宝の絵画作品、 森口邦彦、岡本太郎ら現代デザイナーによるきものなど200件以上の作品を一堂に展示。

友禅訪問着 白地位相割付文 「実り」 森口邦彦作 平成25年(2013) 前期展示4月14日(火)~5月10日(日) 東京・株式会社三越伊勢丹蔵
友禅訪問着 白地位相割付文 「実り」 森口邦彦作 平成25年(2013)
前期展示4月14日(火)~5月10日(日) 東京・株式会社三越伊勢丹蔵
2020年上半期 アートアジェンダがおすすめする注目の展覧会情報(3)
特別展「きもの KIMONO」
開催美術館:東京国立博物館
開催期間:2020年4月14日(火)~2020年6月7日(日)

「きもの」は、現代に至るまで多様に展開しながら成長し続ける日本独自の美の世界を体現しています。

800年以上を生き抜き、今なお新たなファッション・シーンを繰り広げる「きもの」を、現代を生きる日本文化の象徴として展覧し、その過去・現在・未来を見つめる機会とします。

【「きもの展」記者発表会レポートはこちら】

法隆寺 金堂壁画の優れた模写や、焼損後に再現された現在の壁画、そして日本古代彫刻の最高傑作の一つである国宝・百済観音など金堂ゆかりの諸仏を展示

国宝 観音菩薩立像(百済観音)(部分) 飛鳥時代・7世紀 法隆寺蔵 通期 写真飛鳥園
国宝 観音菩薩立像(百済観音)(部分) 飛鳥時代・7世紀 法隆寺蔵 通期 写真飛鳥園
2020年上半期 アートアジェンダがおすすめする注目の展覧会情報(4)
特別展「法隆寺金堂壁画と百済観音」
開催美術館:東京国立博物館
開催期間:2020年3月14日(土)~2020年5月10日(日)

世界遺産・法隆寺。その西院伽藍の中心をなし、世界最古の木造建築である金堂には、およそ1300年前の飛鳥時代に描かれた壁画がありました。

東洋仏教絵画の白眉と言われた貴重なこの壁画は、戦後間もない昭和24年の火災により大半が焼損してしまいましたが、焼損前に描かれた模写の数々やガラス乾板などが残されているおかげで、今でもその威容をうかがい知ることができます。

本展覧会の開催にあわせて、特別出品が決まった国宝「百済観音」は、法隆寺外では23年ぶりの公開となり、必見です。

日本人の暮らしとともにあった日本の伝統美術。豊かな遊び心と繊細な美意識-それを作り上げてきたのが、「ものづくり」に生きる職人たちです。本展では、江戸東京で活躍した5人の名工たちの仕事と人生に光を当てます。

文机硯箱揃 銘 寺小屋 [ふづくえすずりばこそろえ めい てらこや](小林礫斎/作))大正~昭和時代 20世紀 江戸東京博物館蔵
文机硯箱揃 銘 寺小屋 [ふづくえすずりばこそろえ めい てらこや](小林礫斎/作))大正~昭和時代 20世紀 江戸東京博物館蔵
2020年上半期 アートアジェンダがおすすめする注目の展覧会情報(5)
「江戸ものづくり列伝 -ニッポンの美は職人の技と心に宿る-」
開催美術館:東京都江戸東京博物館
開催期間:2020年2月8日(土)~2020年4月5日(日)

本展では、特色のある5人の名工たちを取り上げます。

第1章では、明治22年(1889)に日本を訪れたヨーロッパ貴族バルディ伯爵が収集したコレクションから初来日する、江戸から明治の工芸品。

第2章では、江戸東京博物館の収蔵品を中心に、大工関係資料や刀剣・婚礼道具など、幕府御用職人が手がけた名品の数々。

第3章では、江戸の二人の蒔絵師・原羊遊斎(はらようゆうさい)と柴田是真(しばたぜしん)の遊び心に満ちた作品の数々。

第4章では、尾形乾山の陶法を継承し、軍艦の建造をも手がけた鬼才の陶工・三浦乾也(みうらけんや)を中心に、隅田川流域で栄えたやきものと陶工の足跡。

第5章では、北斎の愛弟子 府川一則が歩んだ金工の道の技と心。その知られざる生涯と作品を初めて公開。

第6章では、江戸の職人気質を受け継ぎ、超細密工芸を究めた小林礫斎(こばやしれきさい)のミニチュア工芸の世界を、江戸東京博物館が所蔵する作品で紹介。

音声ガイドは、2020年2月中席に真打昇進し、六代目神田伯山を襲名する神田松之丞さんが担当。講談の一節を交えたスペシャルトラックも聴けるとのことで、ぜひ音声ガイドも楽しみたい。

2017年、日本初の回顧展を開催し、大きな話題を呼んだ写真家ソール・ライター。その後あらたに発掘された、世界初公開作品を含む多くの未公開作品と資料を通して、ソール・ライターのさらに知られざる一面を紐解き、その魅力に迫る。

ソール・ライター 《帽子》 1960年頃、発色現像方式印画 ©Saul Leiter Foundation
ソール・ライター 《帽子》 1960年頃、発色現像方式印画 ©Saul Leiter Foundation
2020年上半期 アートアジェンダがおすすめする注目の展覧会情報(6)
「ニューヨークが生んだ伝説の写真家 永遠のソール・ライター」
開催美術館:Bunkamura ザ・ミュージアム
開催期間:2020年1月9日(木)~2020年3月8日(日)

1950年代からニューヨークで第一線のファッション写真家として活躍しながら、1980年代に商業写真から退き、表舞台から姿を消したソール・ライターが一気に忘却の世界から引きずり出されるきっかけは、2006年ドイツの出版社シュタイデル社から刊行された写真集『Early Color』。

当時すでに83歳になっていた彼の作品は世界の写真界に衝撃を与え、これを皮切りに世界各地で展覧会の開催や作品集の出版が行われ、さらにはドキュメンタリー映画が公開。

初めてソール・ライターを知る人々にもこの写真家の素晴らしさが理解される機会となりました。天性の色彩感覚によって「カラー写真のパイオニア」と呼ばれたソール・ライター。約8万点のカラー写真をはじめ、作品の大半を整理することなく世を去った写真家の「発掘作業」は、ソール・ライター財団により現在進行形で続けられています。

本展では、前回の展覧会では発掘しきれていなかった膨大なアーカイブの中から、世界初公開となる作品を含む多くの未公開作品と豊富な作品資料を通して、ソール・ライターのさらに知られざる一面を紐解き、その魅力に迫ります。

描かれた食のシーンを追いながら、食を描いた「浮世絵」そのものの魅力と、現代のくらしにもつながる江戸の食文化を紐解くと同時に、実際に当時どのような料理法が存在したのかについても、再現料理の写真やレシピの解説を通じて紹介

「見立源氏はなの宴」歌川豊国(三代) 安政2年(1855) 味の素食の文化センター蔵
「見立源氏はなの宴」歌川豊国(三代) 安政2年(1855) 味の素食の文化センター蔵
2020年上半期 アートアジェンダがおすすめする注目の展覧会情報(7)
「おいしい浮世絵展」
開催美術館:森アーツセンターギャラリー
開催期間:2020年4月17日(金)~2020年6月7日(日)

東京オリンピックを来年に控え、日本の文化に対する国内外から関心が高まる中、その前身であり日本独自の文化が花開いた江戸にも今多くの注目が集まっています。

その江戸の文化を、類まれな表現力と技術で生き生きと描き残し、今に伝え、世界中から高い評価を得ているのが「浮世絵」です。

この浮世絵の世界には、江戸の風俗史として「日本の食」が度々描かれてきました。「和食」が無形文化遺産へ登録され注目を集める昨今の流れも受け、「浮世絵」と「食」を掛け合わせた展覧会が開催します。

没後10年以上を経て、白髪一雄の本格的な初個展が開催。初期から晩年までの絵画約60点をはじめ、実験的な立体作品や伝説的パフォーマンスの映像、ドローイングや資料など約100点で作家の活動の全容に迫る

天空星急先鋒 1962年 兵庫県立美術館蔵 油彩、キャンバス
天空星急先鋒 1962年 兵庫県立美術館蔵 油彩、キャンバス
2020年上半期 アートアジェンダがおすすめする注目の展覧会情報(8)
「白髪一雄」
開催美術館:東京オペラシティ アートギャラリー
開催期間:2020年1月11日(土)~2020年3月22日(日)

白髪一雄(しらがかずお 1924-2008)は、戦後日本の前衛芸術を牽引した具体美術協会の中心メンバーとして知られ、近年改めて国際的に熱い注目を集めています。

兵庫県尼崎市に生まれた白髪は、具体美術協会に参加する前年の1954年より、床に広げた支持体に足で直接描く「フット・ペインティング」の制作を始め、その実践と探求により、未知の領域を切り拓いてゆきます。

従来は制作の手段にすぎなかった身体運動(アクション/パフォーマンス)をまさに画面の主役に据えるそのラディカルな方法は、既存の芸術的、社会的な常識を一気に飛び越え、人間がものを作る行為の原初にたち返る画期的なアイデアでした。

具体美術協会解散後も先鋭な制作原理を貫いた白髪の作品は、空間や時間、物質や運動のなかで人間存在のすべてを燃焼させる圧倒的な力をはらんでおり、同時に、絵具の滴り、滲み、粘性や流動性、堅牢さ、といった油彩画ならではの魅力を豊かに備えています。

白髪の探求は、人間の資質と感覚をいかに高めるかという問題や、宗教的な精神性の問題など、独自の人間学的アプローチを含んでおり、様々な視点からの検証を待っています。

イギリスが誇る現代の「画家の中の画家」日本初個展。今日、世界で最も重要なアーティストのひとりと言われる、ピーター・ドイグ。ロマンティックかつミステリアスな風景から広がる想像の旅へ

《ラペイルーズの壁》 2004 年、油彩・キャンバス、200×250.5cm、ニューヨーク近代美術館 ©The Artist, The Museum of Modern Art, New York. Gift of Anna Marie and Robert F. Shapiro in honor of Kynaston McShine. All rights reserved, DACS & JASPAR 2019 C2966
《ラペイルーズの壁》 2004 年、油彩・キャンバス、200×250.5cm、ニューヨーク近代美術館
©The Artist, The Museum of Modern Art, New York. Gift of Anna Marie and Robert F. Shapiro in honor of Kynaston McShine. All rights reserved, DACS & JASPAR 2019 C2966
2020年上半期 アートアジェンダがおすすめする注目の展覧会情報(9)
「ピーター・ドイグ展」
開催美術館:東京国立近代美術館
開催期間:2020年2月26日(水)~2020年6月14日(日)

ピーター・ドイグ(1959-)は、ゴーギャン、ゴッホ、マティス、ムンクといった近代画家の作品の構図やモチーフ、映画のワンシーンや広告グラフィック、自らが暮らしたカナダやトリニダード・トバゴの風景など、多様なイメージを組み合わせて絵画を制作してきました。

私たちが彼の作品に不思議と魅せられるのは、どこかで見たことのあるようなイメージを用いながらも、全く見たことのない世界を見せてくれるからだと言えるでしょう。

本展は、ピーター・ドイグの初期作から最新作までを紹介する待望の日本初個展です。

NHK連続テレビ小説「なつぞら」の舞台となった北海道の十勝で大地と格闘しながら絵を描き続けた異色の画家 神田日勝の回顧展が開催

《馬(絶筆・未完)》1970年 神田日勝記念美術館
《馬(絶筆・未完)》1970年 神田日勝記念美術館
2020年上半期 アートアジェンダがおすすめする注目の展覧会情報(10)
「神田日勝 大地への筆触」
開催美術館:東京ステーションギャラリー
開催期間:2020年4月18日(土)~2020年6月28日(日)

神田日勝は、NHK連続テレビ小説「なつぞら」の主人公なつの幼馴染、山田天陽のモチーフとなった画家です。日勝は大地を耕すように、一筆一筆に魂を込めて力強い作品を描きました。東京では、40年ぶりとなる神田日勝の回顧展です。

神田日勝は1937年、東京で生まれました。1945年8月、空襲に見舞われた一家は、拓北農兵隊(戦災者集団帰農計画)に応募します。しかし、開拓の困難は並大抵のことではなく、大半が脱落する中、神田一家は苦労して鹿追に定着しました。

東京藝大に進学した兄の影響で油彩を描き始めた日勝は、1956年、帯広で開かれた平原社美術協会展に《痩馬》が入選し、画家の道を歩み始めます。それは農業を続けながらの厳しい道でしたが、全道美術協会展、東京の独立美術協会展と活動の場を広げ、高い評価を受けるようになっていきます。

農民画家と言われる日勝ですが、同時代の新しい美術の動向にも敏感に反応し、前衛的な試みも行っていました。しかし、新たな境地を踏み出そうとしていた矢先の1970年、病気のために亡くなります。32歳の若さでした。

ロンドン ・ナショナル ・ギャラリーがこれまで世界のどの場所でも開催したことがない、大規模な所蔵作品展。ルネサンスから19世紀末までの名画約60点を一挙公開!フェルメール、ゴッホら同館所蔵の世界的傑作が、待望の初来日。

ヨハネス・フェルメール 《ヴァージナルの前に座る若い女性》 1670-72年頃 油彩・カンヴァス 51.5×45.5cm ©The National Gallery, London. Salting Bequest, 1910
ヨハネス・フェルメール 《ヴァージナルの前に座る若い女性》 1670-72年頃
油彩・カンヴァス 51.5×45.5cm ©The National Gallery, London. Salting Bequest, 1910
2020年上半期 アートアジェンダがおすすめする注目の展覧会情報(11)
「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」
開催美術館:国立西洋美術館
開催期間:2020年3月3日(火)~2020年6月14日(日)

世界屈指の美の殿堂、ロンドン・ナショナル・ギャラリーは、多くのヨーロッパの美術館とは違い王室の収集を母体とせず、1824年に国家制定法によって、市民の力で市民のために設立されました。

同館は英国を含む幅広い地域と時代のヨーロッパ絵画を網羅し、13世紀後半から20世紀初頭までの約2,300点の作品を所蔵し、年間の来場者数は世界の美術館・博物館でもトップ5に入る500万人超を誇ります。

しかし所蔵作品の多くを常設展示しているため、作品の貸出に極めて厳しく、これまで英国外で所蔵作品展が開催されることは長い歴史の中で一度もありませんでした。

今回、選りすぐりの傑作約60点を一挙公開する本展は、史上初めての機会で、歴史的な展覧会といえます。

イタリア・ルネサンスからポスト印象派に至る、幅広い時代、地域とジャンルの西洋絵画の名品を一挙公開。英国で築かれた、ヨーロッパ美術を網羅するコレクションの歴史を紐解きます。

フェルメール、ゴッホらの傑作を含む全作品、日本初公開!フェルメール《ヴァージナルの前に座る若い女性》、レンブラント《34 歳の自画像》、ゴッホ《ひまわり》など、同館所蔵の世界的傑作が、待望の初来日を果たします。

江戸時代以前の絵画や仏像、陶芸や刀剣の名品を、現代を生きる8人の作家の作品と対になるよう組み合わせ、一組ずつ8つの展示室で構成する、意欲的な展覧会「古典×現代2020」

横尾忠則《戦場の昼食》 1990 / 2019年 作家蔵
横尾忠則《戦場の昼食》 1990 / 2019年 作家蔵
2020年上半期 アートアジェンダがおすすめする注目の展覧会情報(12)
「古典×現代2020 時空を超える日本のアート」
開催美術館:国立新美術館
開催期間:2020年3月11日(水)~2020年6月1日(月)

古い時代の美術と現代美術の対比を通して、日本美術の豊かな土壌を探り、その魅力を新しい視点から発信する展覧会が開催されます。

古典側は曾我蕭白、尾形乾山、円空、仙厓義梵、葛飾北斎ら誰もが知る巨匠の作品や、鎌倉時代の仏像、江戸時代の花鳥画、刀剣の名品を選出。

現代側は、川内倫子、鴻池朋子、しりあがり寿、菅木志雄、棚田康司、田根剛、皆川明、横尾忠則ら、今の日本を代表するクリエイターたちの造形を選びました。

現代作家たちの仕事と過去の名品との関係はさまざまです。展覧会では、世界観や主題、造形、制作方法の類似を示すだけでなく、先達から得たインスピレーションや、誰もが知るイメージに基づくパロディ、古い作品を取り込んだインスタレーションなど、過去の偉業に積極的に関与していく現代の作家たちの姿にも焦点を当てます。

今日の優れた表現と、今なお私たちを惹きつけてやまない古の名品の比較を通じて、単独では見えてこない新たな魅力を発見します。

北斎の画業70年のうち、40歳代から最晩年までの各時代を代表する珠玉の肉筆画11点を中心に、版画・版本、春画を含む全17点の北斎作品を展示。岡田美術館が収蔵する北斎の全作品(14点)を初同時公開!

喜多川歌麿「深川の雪」(部分)享和 2 年~文化 3 年(1802~06)頃 岡田美術館蔵
喜多川歌麿「深川の雪」(部分)享和 2 年~文化 3 年(1802~06)頃 岡田美術館蔵
2020年上半期 アートアジェンダがおすすめする注目の展覧会情報(13)
「生誕260年記念 北斎の肉筆画 ― 版画・春画の名作とともに ―」
開催美術館:岡田美術館
開催期間:2020年4月5日(日)~2020年9月27日(日)

2020年は、世界的に有名な江戸時代の浮世絵師・葛飾北斎(1760~1849)の生誕 260年の節目にあたります。これを記念した特別展が開催されます。

本展では、北斎の画業70年のうち、40歳代から最晩年までの各時代を代表する珠玉の肉筆画11点を中心に、版画・版本、春画を含む全17点の北斎作品を展示します。

同館で収蔵する北斎の全作品(14点)を同時に公開するのは、本展が初めてのことです。

50歳前後に描かれた肉筆美人画の傑作「夏の朝」と「美人夏姿図」(個人蔵)の豪華競演、代表作「冨嶽三十六景」や『北斎漫画』、北斎に影響を受けたフランスのガラス作家エミール・ガレ(1846~1904)の作品などを通じ、様々な角度から奇才・葛飾北斎に迫ります。

理想の空間を現実世界に創り出し、それを主題に作品を制作したモネとマティス。二人の画家の絵画制作において通ずる点を、海外と国内の作品によって探ります。

アンリ・マティス 《トルコの椅子にもたれるオダリスク》 1928年 パリ市立近代美術館 © Musée d’Art Moderne/RogerーViollet
アンリ・マティス 《トルコの椅子にもたれるオダリスク》 1928年
パリ市立近代美術館 © Musée d’Art Moderne/RogerーViollet
2020年上半期 アートアジェンダがおすすめする注目の展覧会情報(14)
「モネとマティス ―もうひとつの楽園」
開催美術館:ポーラ美術館
開催期間:2020年4月23日(木)~2020年11月3日(火・祝)

19世紀後半に、近代化する都市を離れ、豊かな自然に心の平穏を求めて、郊外や地方で新しい風景を発見したのが、クロード・モネ(1840-1926)です。

終の棲み家となったジヴェルニーにおいて、画家は思うがままに庭を造成すると、この私的な敷地をアトリエとして、睡蓮の連作という自らの理想を実現します。

アンリ・マティス(1869-1954)もまた、室内という環境を自在にいろどり、装飾的な絵画を制作しました。
南仏のアトリエで、モデルや衣装、調度品によって室内を舞台さながらに飾り立てたのち、画家はその空間を独自の絵画表現へ反映させました。

理想の空間を現実世界に創り出し、それを主題に作品を制作したモネとマティス。さらに、自らの生きる環境でもある庭や室内を理想化した点においても、彼らは互いに照応する芸術家であると言えます。

本展では、二人の画家の絵画制作において通ずる点を、海外と国内の作品によって探ります。


2020年も、魅力的な展覧会が目白押しです!ここにご紹介しきれていない展覧会もありますので、ぜひ、アートアジェンダ展覧会情報ページより、お住まいの地域やお出かけ先の地域を設定して、ご興味ある展覧会を見つけてみてください。今年もぜひたくさんの展覧会にお出かけ下さい!

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