甲斐荘楠音の全貌
絵画、演劇、映画を越境する個性

東京ステーションギャラリー

  • 開催期間:2023年7月1日(土)~2023年8月27日(日)
  • クリップ数:65 件
  • 感想・評価:16 件
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《春》1929年、メトロポリタン美術館、ニューヨーク
Purchase, Brooke Russell Astor Bequest and Mary Livingston Griggs and Mary Griggs Burke Foundation Fund, 2019 / 2019.366
《虹のかけ橋(七妍)》1915-76年、京都国立近代美術館
《畜生塚》の前でポーズする楠音、1915年頃、京都国立近代美術館
太夫に扮する楠音、京都国立近代美術館
《毛抜》1915年頃、京都国立近代美術館
《幻覚(踊る女)》1920年頃、京都国立近代美術館
《女人像》1920年頃、個人蔵
《横櫛》1916年頃、京都国立近代美術館
《畜生塚》1915年頃、京都国立近代美術館
スケッチブック、個人蔵
スケッチ(歌舞伎役者)、個人蔵
スケッチ(舞妓)、個人蔵
《春宵(花びら)》1921年頃、京都国立近代美術館
『旗本退屈男 謎の南蛮太鼓』衣裳、東映京都撮影所 ©東映(映画公開:1959年、監督:佐々木康、製作・配給元:東映株式会社、衣裳着用者:市川右太衛門)
『旗本退屈男 謎の幽霊島』衣裳、東映京都撮影所 ©東映(映画公開:1960年、監督:佐々木康、製作・配給元:東映株式会社、衣裳着用者:市川右太衛門)
『旗本退屈男 謎の暗殺隊』衣裳、東映京都撮影所 ©東映(映画公開:1960年、監督:松田定次、製作・配給元:東映株式会社、衣裳着用者:市川右太衛門)
『旗本退屈男 謎の大文字』衣裳、東映京都撮影所 ©東映(映画公開:1959年、監督:佐々木康、製作・配給元:東映株式会社、衣裳着用者:市川右太衛門)
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この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

あやしさを超えて、誰も見たことのない甲斐荘楠音の全貌にせまる
甲斐荘楠音(1894-1978/かいのしょうただおと)は、大正期から昭和初期にかけて日本画家として活動し、革新的な日本画表現を世に問うた「国画創作協会」の一員として意欲的な作品を次々と発表しました。しかし、戦前の画壇で高い評価を受けるも1940年頃に画業を中断し映画業界に転身。長らくその仕事の全貌が顧みられることはありませんでした。本展は1997年以降26年ぶりの本格的な甲斐荘の回顧展です。これまで知られてきた妖艶な絵画作品はもとよりスクラップブック・写真・写生帖・映像・映画衣裳・ポスターなど、甲斐荘に関する作品や資料のすべてを等しく展示します。画家として、映画人として、演劇に通じた趣味人として――さまざまな芸術を越境する「複雑かつ多面的な個性をもった表現者」として甲斐荘を再定義します。

甲斐荘楠音が携わった時代劇映画
甲斐荘楠音は衣裳・風俗考証家として、日本の時代劇映画の黄金期を支えました。本展に展示される映画衣裳の制作には甲斐荘が携わっています。映画監督・溝口健二をして「甲斐荘君が手伝ってくれると品がよくなる」と言わしめた考証家としての手腕は、伊藤大輔や松田定次ら時代劇映画の名監督たちから厚い信頼を得ていました。本展には、東映京都撮影所に保管されていた往年の映画衣裳の数々が展示されます。名優・市川右太衛門が袖を通した絢爛豪華な衣裳をはじめ、数々の映画資料が甲斐荘の見識や感性を物語ってくれます。

【FEATURE|内覧会レポート】
妖しい絵だけじゃない、“ボーダレス”を体現する異能のすべて。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2023年7月1日(土)~2023年8月27日(日)
会場 東京ステーションギャラリー Google Map
住所 東京都千代田区丸の内1-9-1
時間 10:00~18:00 (最終入場時間 17:30)
休館日 月曜日 
7月18日(火)
※ただし、7月17日、8月14日、8月21日は開館
観覧料 一般 1,400円(1,200円)
高校・大学生 1,200円(1,000円)
中学生以下 無料
  • ※( )内は前売料金[6/1~6/30オンラインチケットで販売]
    ※障がい者手帳等持参の方は100円引き[介添者1名は無料]
TEL03-3212-2485
URLhttp://www.ejrcf.or.jp/gallery
割引券http://www.ejrcf.or.jp/gallery/campaign.html

東京ステーションギャラリーの情報はこちらMUSEUM INFORMATION

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巡回展TRAVELING EXHIBITION

甲斐荘楠音の全貌 絵画、演劇、映画を越境する個性 巡回情報
※巡回先は、全情報が載っていない場合もございます。最新の巡回先一覧は、展覧会公式サイトなどでご確認いただけますよう、お願いいたします。
また、会期が変更など開催情報に変更が生じる場合がありますので、お出かけの際には、公式サイトにて最新情報をご確認ください。

感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

5.0

未知の画家の素晴らしい作品群

これまで「甲斐荘楠音」という名も、「かいのしょうただおと」という難しい読みも知りませんでした。でもポスターで見る絵は記憶にあります。調べて見ると、2021年に東京国立近代美術館で開催された「あやしい絵展」のポスターを飾ったのが甲斐荘楠音の作品でした。何かあやしげな絵を描く画家なのだろうとの予備知識で観に行きましたが、会場に並べられている作品の素晴らしさに驚きました。確かに描かれた女性は妖艶なものもありますが、写実を重視する画力のある画家であることが分かります。こんなうまい画家の名があまり知られていないのはなぜでしょうか。パンフレットには1940年頃に画業を中断し映画業界に転身したことがその原因と描かれています。
会場の後半には映画で使われた衣裳とポスターがずらっと並んでいました。後期高齢者の私が子供の頃に熱中していた東映時代劇の衣裳制作に彼が携わっていたことを初めて知りました。若い人は名も知らないでしょうが、あの大俳優市川歌右衛門が旗本退屈男シリーズで纏っていた衣裳が並べられています。シリーズの前半はまだ白黒フィルムのはずですが、こんな絢爛豪華な衣裳で演技していたのですね。
衣裳もすばらしいのですが、映画のポスターに魅入ってしまいました。東映時代劇のスター男優の名と、大川恵子、桜町弘子等の憧れの「お姫様女優」の名を思い出しました。今の人には全くわからないレトロな思い出です。
最後に飾られていたのは、晩年に画業に復帰してからの「虹のかけ橋」と未完の大作「畜生塚」です。大げさかもしれませんが、「畜生塚」はピカソの「ゲルニカ」級の感動作品です。未完に終わったのは残念ですが、今回この絵が観られて良かったです。

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3.0

異才、という感じ

マルチタレントであったことは、時代劇の衣裳展示などを通じてもよくわかったけれど、そして画力があって、その表現が個性的であることも、よくしみたけれど、「標準的なものがよい」ということとは別に、好みは出ると思う。好悪いずれにしても、異才というのを目の当たりに見る貴重な機会か。

4.0

大正デカダンス

東京国立近代美術館の「あやしい絵展」で見てから、気になってました。
初期の作品から時系列で展示され、第一部は絵画、第二部は時代劇の衣装が並んでいました。

フツーにきれいな女性像を見ると、怪しくてちょっとグロテスクな女性像では何を表現したかったのか・・・
手と足の位置をちょっとずつ変えたコマ送りのような連続するスケッチや、自ら太夫の衣装を着た写真などを見ると、
試行錯誤し突き詰めて到達した結果が作品となり、作品が完成したあとも描きなおしたりで、ずーーっと表現にこだわり探求していた人、と思いました。

大正デカダンスの画家さんと思ってたので、戦後は時代劇の衣装で活躍されたとは知らず(失礼!)、
3階にずらっと煌びやかな和服が並ぶ様子は、驚きでした。

展示のしめくくり、「畜生塚」は、未完故に生々しい迫力、「虹の架け橋」は鮮やかで優美、着物の意匠にくぎ付けになりました。

「甲斐荘楠音」尽くしでした。

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5.0

会期末なのでネタバレあり。

感想が12件も上がっていて、かなり驚いています。
私は、東京ステーションギャラリー今企画担当学芸員の若山満大先生の見所解説講演会を拝聴してから、前期早々に来訪しました。
ネタバレになるといけないと思い、感想を上げる時期を見ていました。
以下ネタバレあり。





先生の解説を推しポイントだけお伝えすると、

①メトロポリタン美術館から「春」が貸してもらえた!目玉です!
②あやしい絵、だけでない甲斐荘の企画展がやりたかった。
③演劇や映画等、絵だけでない甲斐荘の仕事に光を当てたかった。その上でどういう作家だったかを再考したい。
④もう一つの目玉、2つの屏風「畜生塚」「虹のかけはし」

です。
私の感想ですが、企画者の意図はすべて出し切れたのではないでしょうか。
先生の話を伺って、映画人としての楠音の仕事にかなり興味を持ちましたが、まさかあのような展示になっているとは夢にも思っていませんでした。
その上で「映画人としての楠音コーナー」は中途半端だと思います。着物とちょっとしたスケッチだけかいな、と。
楠音の役割であった「時代考証」という役割も、解説読んでもはっきりせず。
それもそのはず、これからの研究が待たれるところなので当然で「中途半端だぞー、もっと知りたいよー」という声が上がってこそ成功。
「大阪の日本画」の時も「もっと見たい」と書きましたが、同じ戦法で大成功ではないかと(笑)。

先生のお話の中で気になった点で、かつ図録であまり触れていなかったと思われる点は、

・この当時の日本画で動きのある絵を描こうとすること自体が珍しく、これがどこから来たのかと考えると、楠音が演劇・映画が好きだったことにヒントがあるのでは?と思う。

これはスクラップブックを見ていて凄く感じましたね。ほぼ人のポージングがメインで、たまに三島由紀夫とかありましたが(笑)、人体に対する興味が殆どだと思いました。この点も先生がお話されていました。

・楠音は源氏の血を引いた由緒正しいおうちの生まれだったが、体が弱く「20歳までは生きられんだろう」と言われた。→エリートコースから脱落して不本意ながら美大(図案)へ行った。

・「横櫛」(タイトルは歌舞伎の演目から。こういう歌舞伎絡みが多い)が評価され、「横櫛」みたいな絵を期待されるようになったからか、本人は「あんな絵なんか」と言っていた。

・そして「… Read More

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4.0

《大正の写楽》の美の世界、大満足でした。

京都国立近代美術館からTSGに巡回で来ている展覧会。関東ではなかなか見られない作品が集結です。甲斐荘氏といえば、もの凄い画力の一方、東京国立近代美術館「あやしい絵展」や上野の森美術館「怖い絵展」といった場でお馴染み、また土田麦僊に展覧会陳列拒否された「穢い絵」事件とか、とにかくちょっとグロテスクでアクの強い、女の美しくない内面や嫌な癖までも描き出してしまう《大正の写楽》といった感じの、なかなか好きとは言い難い画家さんです。楠木正成の末裔を自称する一族だとか、徳川光圀の推挙で大身旗本となったお家柄だとか、要するに大変裕福で気位も高いお家柄の方だということらしいです。お坊ちゃま育ちでいらしたのでしょう。幼いころから多方面の芸術に接する機会があり、交友関係も幅広く、それらが皆、氏の身に蓄積されて、希有な才を育てて行ったのだろうと、勝手に思っています。その環境があったが故、舞や芝居での女性の体の動きが、氏にはよくよく解っていて、表情以上にリアルな動きの一瞬を切り取った如き絵画になっていると思えます。また絵にドラマも感じずにはいられません。今回私は京都近美さんがお買い上げされた件の屏風絵『虹のかけ橋(七妍)』が見たかったのですが、展覧会タイトルが「甲斐荘楠音の全貌 ― 絵画、演劇、映画を越境する個性」とあるように、正に超個性的な越境する感性、マルチなアートの世界を楽しませて頂きました。映画や歌舞伎は今一よく解らない私なのですが、演劇も、それに着物も大好きなもので‥、氏の衣装デザインは大衆の時代劇映画に考証を加え、古典的な柄に斬新なデザインを施し、観客が見て楽しめる衣裳を創り出しました。本当に素敵でした。氏がデザインした衣裳が、その映画のポスターと共にずらりと並んでいる様は圧巻そのものでした。最後の未完の『畜生塚』とお目当てだった『虹のかけ橋(七妍)』は、思わず息をのむほどの圧倒的な存在感を以て見る人に迫ってくる作品でした。自らの個性と美意識で華麗に越境し、芸術とともに人生を全うした甲斐荘楠音《大正の写楽》の美の世界、大満足でした。

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5.0

妖しさ艶やかさに色めく

甲斐荘楠音、ただ者ではない。
美人画とも婦人画とも違う、いや違う訳ではない。
一つの言葉では括れない難しさがある。
正直、こんな日本画は見たことが無い。
それ程までに受けた衝撃は計り知れない。

隠す気などさらさら無い、絵から溢れ出るオーラ。
色気、艶、妖しさ、なまめかしさ。
彼は裸を「肌香」と表現した。
なるほど、納得である。
女性の匂い立つ色香まで感じるのはそーゆーことか。

≪幻覚(踊る女)≫ は個人的に一番ヤバい作品だった。
正に幻覚であって欲しいと願う程の禍々しさ。
着物の真っ赤な色合いが燃え盛る炎の揺らめきの様で
身を焦がされかねない。
手つき、足つき、腰つき。そして何とも形容し難い表情。
どういった感情が込められているのかワカラナイ微笑に戦慄する。
冷房ではない寒気を感じた。

映画の衣装コーナーで一息つけた。
全部、絵だったら身が持たなかったかもしれない。
満足だけど、妙にぐったりした展覧会でした。(ため息)

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4.0

あやしいデカダンス

2年前の東京国立近代美術館「あやしい絵展」で、忘れ難い印象を受けた楠音。今回の全貌展では、まず前半の画業で、あやしいデカダンスに満ちた作品を堪能する。この生々しい妖艶さ。後半は携わった時代劇映画の衣装が並ぶが、さらに太夫や女形に扮し、演じる姿の写真が印象的。絵画で描き求めたものに、自らなろうとしたものか、あるいは、絵画は、自らなろうとしたものを描いたものか。絵画に描かれた女性が楠音自身であり、その自画像でもあるとすれば、楠音自身が絵の中の女性とが融けあっていく。

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morinousagisanさん

REPORT

あやしさだけではない甲斐荘楠音の魅力

甲斐荘楠音についてあまり詳しくはなかったものの、一度生で見てみたいと常から思っており、この度25年ぶりの大回顧展が開かれると知りとても楽しみに伺いました。結果、期待以上の素晴らしい展覧会でした。

気になっていた『横櫛』は新旧…readmore

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  • BY Rina.FJ

4.0

個人的には時代劇映画時代の仕事が気になる

いやはやこれは製作の過程を垣間見るのが楽しい展示
無数のスケッチに見られる試行錯誤の痕跡
直接的に間接的にしろ、一つの作品を作る前段階の
あれやこれやと思索をめぐらせる

その様子が目に浮かぶようでとても楽しい

展示前半は絵画作品
後半は映画の衣装デザイン
まさか当時の衣装がそのまんま展示されてるとは思ってなかったので
ちょっと驚いたが、どれも印象的で目にすっと入り込む
一緒に展示された映画ポスターとあわせて鑑賞するとこれがまた楽しい

思った以上に見ごたえのある展示だった

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3.0

虹のかけ橋

甲斐荘楠音って誰?何者?状態で行きましたが、絵だけでなく映画の衣装など見ごたえがあり楽しめました。最後の「虹のかけ橋」の衣装がとても色が綺麗で良かったです。甲斐荘楠音所有の印やスクラップブックなどもありじっくり見ると思ったより時間がかかりました。

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さいさん、他1人

5.0

デロリばかりではない魅力とキャリアチェンジ人生

とかく「デロリ」「あやしい」と捉えられがちですが、そもそも美人画が多いので、見ていて楽しいですね。

「横櫛」を2枚並べたり、八角形の部屋にデロリ系を集めたり、似た作品を比較できる展示になっていて、鑑賞しやすかったです。
「籐椅子に凭れる女」は完成品と下絵が並べられていて、下絵のちょっと下品な顔つきが完成品では美人になっていました(笑)
今回の展示で一番気にいった作品は「白百合と女」です。日本画ではあまり見ない肉感的清楚美人で、自身の魅力を自覚していないような、はにかんだ表情が印象的です。

あまり期待していなかった映画の衣装展示が、映画のポスターと並べられていたことで、めちゃくちゃ楽しかった!旗本退屈男シリーズは知っていたけれど、個々のタイトルまでは知らなかったのでポスターだけでも面白いし、豪華な衣装とポスターのキャッチコピーの対比がまた可笑しい!

小さなスケッチブックに描かれていた役者の絵が可愛らしかった。顔の部分が描かれていないので、いろんな顔や場面を想像してしまい、思いがけず見入ってしまいました。

そして、ラストを飾る大作。
まず、「畜生塚」は小下絵では全員着衣しているのでその前提で見ると、裸体の上に細かい線が見えるので、これから着せていくつもりだったことが伺えました。とはいえ、裸体がきっちり描き込まれているので、わざわざ着せなくても…と思うくらいです。一枚の絵の中で制作過程がわかるとともに、見る側が画家の落としどころを想像して楽しめる稀有な作品です。
「虹のかけ橋」は七人の美女よりも制作年に驚かされます。「大正4年~昭和51年」って、ほぼ60年!サグラダ・ファミリアのように作り続けていたのではなく、絵画から舞台・映画に移り、また戻ってきて続きを描く。しっかりとキャリアチェンジができていて、羨ましい限りです。
きっと、その時々で仕事を楽しんでいたんでしょうね。

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Nine Livesさん、はるにゃんさん、morinousagisanさん、他1人

5.0

こってりな京都

7/13
楠音の絵はドロリとしていてお腹一杯になってしまう。
でも、映画衣装は違う。画面で見るとすごい派手な衣装と思っていたが、実物は違う。
なぜなんだ?
右太衛門さんも小柄だったのかな?
その衣装を蔵にとってあるのもすごい。
なんだか異次元に連れていかれた感じだ。

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Nine Livesさん、morinousagisanさん

3.0

デロリを楽しむ

甲斐庄楠音、結構面白かったです。

京都の貴重な作品群を東京で見られるのは有り難いですね。
横櫛、幻覚、春宵、畜生塚、虹のかけ橋など胸焼けしそうな強烈な作品を中心に楽しみました。
露出展示が意外にあって、願わくば東京SGのイケてないケースを外して露出展示をもっと多くして欲しかったです。
画稿も多く特に気になったのが楠音のスクラップブック。アレはイイ。
図録じゃなくてスクラップブックをまとめたのだったら欲しかったなぁ。

通して見てみるとポール・ジャクレーのときも思ったのですがやはり正統、王道、スタンダードな作品群の中で
楠音作品を見るからこそ、その異質性がより際立つのかもと。清方松園恒富へのカウンターアクション的な。
甲斐庄楠音の幅広い仕事をまとめて見られる充実の展覧会だと思います。

日曜でもそれなりに観客はいましたが見づらくはなかったです。

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5.0

必見の東京で初の大規模回顧展

千葉市美の岡本神草展、東京国立近代美術館のあやしい絵展で公開されて東日本でも話題となった甲斐荘楠音作品に再会、更にデロリ系だけではない珠玉の美人画、芝居に取材した作品、数々のスケッチも展示。「あやしい画家」から「多面的な個性をもった不世出の表現者」へ、甲斐荘のイメージをアップデートする過去最大の回顧はまさに甲斐荘楠音の全貌を鑑賞者に提示してくれるおすすめ展です。未完の大作「畜生塚」、「虹のかけ橋」やメトロポリタン美術館から帰国の「春」は必見です!

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niko3さん、はるにゃんさん、Rina.FJさん、morinousagisanさん、Nine Livesさん、他2人
  • 7
  • BY TK

3.0

そうか!全貌というのはこういうことか!

そうか!全貌というのはこういうことか!

以前から知ってはいたが、竹橋近美での「あやしい絵」であらためて不思議な魅力を感じていた甲斐荘楠音。
入場して、ことありげな「遊女」ジェンダーな「毛抜」に魅了され、ついで「横櫛」2作を並び観る至福。「幻覚(踊る女)」に惑わされ、「春宵(花びら)」に度肝を抜かれ、次々と怪しい楠音の世界に惹かれていった。
小品展示や初めて観るデッサンでも楠音の世界を知り、くねりよこたう「春」に心動く。
スクラップブックで、怪しさの原点・嗜好が探れ興味深い。

フロア変わって、演劇・映画の世界。怪しさから魅せるなにかへと変貌していく。
旗本退屈男はじめ時代劇の衣装の世界は、絢爛豪華!
これらの世界の楠音を存じ上げなかったので、圧倒的展示数に驚いた。
「全貌」というタイトルにやっと合点がいった。

「畜生塚」「虹のかけ橋(七妍)」でしめる展示展開だった。
甲斐荘楠音をまとめて観る機会は少ないだろう。
大事なチャンスだった。

ただ、京都展での展示展開を踏襲したのだろうけど、レイアウトはいただけない。
入ってすぐ狭いエリアで3点並べたり、「横櫛」2点のエリアも後ろに下がれず狭すぎる。かと思えば、広いエリアで小品やデッサンが並んでいたり、とても鑑賞しにくい。
ガラスケースも桟が太く、屏風展示は見にくい。

7月5日(水)11時半予約入館。混雑無し。撮影不可。

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4.0

あやしいだけではない、甲斐荘楠音の全貌

京都国立近代美術館で2023年2月にやっていた「甲斐荘楠音の全貌」の巡回展です。甲斐荘楠音の作品はほとんど京都にあるため、なかなか東京で見ることができません。その意味でも価値のある展示かと思います。

私の場合、甲斐荘楠音というと、岩井志麻子の「ぼっけえ、きょうてえ」の表紙に採用された≪横櫛≫が最初に印象に残った作品だったので、あやしい絵を描く人で、戦前の画家というイメージでした。今回の「全貌」で、絵画以外の映画の仕事、時代劇の風俗考証や衣装のデザインについて知って、この芸術家の振幅の広さを感じることができました。まあ、デザインしたという衣装の展示はなかなか圧倒的です。

少々残念なのは、展示替えがあること。京都の展示を見ていたので、この点数は東京ステーションギャラリーには入らないだろう、と思っていたら、やはり入りきらなかったようです。

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《春》1929年、メトロポリタン美術館、ニューヨーク
Purchase, Brooke Russell Astor Bequest and Mary Livingston Griggs and Mary Griggs Burke Foundation Fund, 2019 / 2019.366

《虹のかけ橋(七妍)》1915-76年、京都国立近代美術館

《畜生塚》の前でポーズする楠音、1915年頃、京都国立近代美術館

太夫に扮する楠音、京都国立近代美術館

《毛抜》1915年頃、京都国立近代美術館

《幻覚(踊る女)》1920年頃、京都国立近代美術館

《女人像》1920年頃、個人蔵

《横櫛》1916年頃、京都国立近代美術館

《畜生塚》1915年頃、京都国立近代美術館

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