4.0
自己評価の確かさ
大規模な回顧展ということで、初期から晩年までの様々な作品を観ることができました。
作品説明とともに本人の★評価が表示されていましたが、妙に納得させられました。
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鏑木清方(1878-1972)の代表作として知られ、長きにわたり所在不明だった《築地明石町》(1927年)と、合わせて三部作となる《新富町》《浜町河岸》(どちらも1930年)は、2019年に再発見され、東京国立近代美術館のコレクションに加わりました。この三部作をはじめとする約110点の日本画作品で構成する清方の大規模な回顧展です。
浮世絵系の挿絵画家からスタートした清方は、その出自を常に意識しながら、晩年に至るまで、庶民の暮らしや文学、芸能のなかに作品の主題を求め続けました。本展覧会では、そうした清方の関心の「変わらなさ」に注目し、いくつかのテーマに分けて作品を並列的に紹介します。
関東大震災と太平洋戦争を経て、人々の生活も心情も変わっていくなか、あえて不変を貫いた清方の信念と作品は、震災を経験しコロナ禍にあえぐいまの私たちに強く響くことでしょう。
【FEATURE|名画・名品】もう「幻」ではない、鏑木清方の名作《築地明石町》収蔵品となったことで、何度でも出会える名作へ
会期 |
2022年3月18日(金)~2022年5月8日(日)
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会場 | 東京国立近代美術館 Google Map |
住所 | 東京都千代田区北の丸公園3-1 |
休館日 |
月曜日 3月22日(火) ※ただし3月21日、28日、5月2日は開館 |
観覧料 | 一般 1,800円 大学生 1,200円 高校生 700円
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TEL | 050-5541-8600(ハローダイヤル) |
URL | https://kiyokata2022.jp |
SNS |
4.0
大規模な回顧展ということで、初期から晩年までの様々な作品を観ることができました。
作品説明とともに本人の★評価が表示されていましたが、妙に納得させられました。
4.0
美人絵の素晴らしさはもちろんだが、それ以外の市井の人々の暮らしや風景を描いているえも秀逸でした。清方自身も語っている通り、明治の人々の暮らしを描いている方が楽しかったのだろう。そのような思いが滲み出るような作品が多かったです。
5.0
鏑木清方の美人画だけでなく、彼の好きだった明治時代の人々の暮らし描いた作品をたくさん展示しており、「美人画だけでないんだ!」ということを訴えた展覧会だったと思います。
巡回先にもまた見に行きたいです。
4.0
上村松園と並び、美人画で名高い鏑木清方。これまでその美人像は、端正で理想化されたものという思いがあった。今回展示で、清方には、人々の生活や東京の風俗へ深い愛着があり、描かれたのは、東京に生きる人々の表情、そして人々の生活であると知る。美人像も単なる理想を描いたものではないと分かる。静謐な気品、風情とともに、過ぎ去った時代への郷愁を感じる。
やはり「築地明石町」は逸品。細部まで繊細に描きこまれていることにも感銘。
平日の日は空いてるだろうと軽い気持ちで見に行ったら混雑しててビックリしました。着物を着て見にくる方も大勢いました。年配方が多かったですが、若い人達も見に来てました。綺麗だけでなく絵に魂が入っている感じがありました。着物の柄…readmore
5.0
平日の日に行きましたが、混雑してました。鏑木清方さんの絵は初めて見ました。美人の絵がいっぱいあって魅了されました。凛として人間離れした感じですが魅力がありました。混雑の影響か中々前に進みにくかったですが、ゆっくり見れて満足しました。見終わった後、雨が降ってたので傘を買って家に帰りました。
5.0
清方のメモリアルということで、作品が集結。
美人はそれだけで素敵なのだが、清方の筆はどういうわけか魅力を倍増している。
《築地明石町》《新富町》《浜町河岸》の新発見三作、ためさるる日、さらに市井の生活を描いた作品、いずれも清方の魅力を余さず伝えているし、日本の美しさを自慢したくなった。
年度始め、寒い金曜の夜、空いておりましたし、少しだけお堀の桜も一緒に、常設の春も愉しみ、大満足でした。
東京で桜の開花宣言が発表された3月下旬、近代日本美人画家の巨匠、鏑木清方かぶらききよかた(1878年−1972年)
の大回顧展を皇居程近くの竹橋、東京国立近代美術館を訪問しました。
美人画家として「西の(上村)松園、東の清方」と讃え…readmore
4.0
一点 たけくらべの美登利見たさに行ってきました
もうだいぶ前 出光美術館で出会った時から幾星霜
また会えて嬉しい限りです
少女から大人の女性への短い時の憂いを秘めたような 何か決意があるような表情がぐっときます
もう一点 表紙原画たけくらべの美登利という作品もありました
秋の夜 微酔 なども素敵でした
色も綺麗で細かい部分まで書き込んでいて見ていてうっとりしてしまいました
5.0
どの絵画も素晴らしく、圧巻でした。
以前、鎌倉の鏑木清方記念美術館に行ったことがあるのですが、広さの関係か大作はなく、今回は「明治風俗十二ヶ月」などの大作もあったので新鮮な気持ちで楽しめました。
鏑木清方というと美人画のイメージがやはり強いですが、今回の展示では、生活を描いているという点に注目してキャプションが書かれており、まさに新たな視点を提供してもらいました。
そして、何より驚いたのが細部の描き込み。
さっと流して観ただけでは気付けない描き込みがあり、1点をじっくり鑑賞するという楽しさを味わいました。
後半の、歌舞伎や物語を題材にした絵画に関しては、私は知識がなかったので、知っていたらもっと面白いんだろうなと思いました。
今回の展示だけでなく、展覧会を観に行くと文学や舞台といった他分野との横断的な展示品も多いので、こうした分野にも目を向けていかなくてはいけないなと改めて思いました。
話はそれましたが、非常に満足度の高い展覧会でした。
まだ行っていない方はぜひ行かれることをおすすめします。
5.0
清方ワールドに浸って、その美しさに魅了されてきました。美人画に描かれている人たちは今や絶滅危惧種と思いきや、間近でその表情を見つめていると『友人のふと見せる表情に似てる。清方さんの手にかかるとこんな美人に描かれるのかも』と。
『日常生活は四季の移ろいや行事、自然があって成り立っている』というようなことを清方さんは展示の中で言われてましたが、「人物」「生活」「物語」などの多くの作品を観ていくとそれがよくわかります。
それにしても、美しい。彼の描く線が美しいのです。
庶民の生活を描くのが好きと言われても、このように美しく描かれてしまうなと思いつつ会場を歩き、「讃春」の前まで行くと、解説には『境遇は対照的だか・・・』とあり、左右どちらの絵にも春の到来を喜んでいる人たちの穏やかな姿が描かれていました。大回顧展の醍醐味を静かに味わせて頂きました。
5.0
美人画で有名になった鏑木清方ですが、今回の展示では清方の本質である”生活を細部まで描く画家”という部分に焦点を当てているのが良いです。(もちろん美人画もあり大変素晴らしいですが)「朝夕安居」「築地川」「明治風俗十二ヶ月」など、清方がこよなく愛した”江戸風情をのこした明治の東京”の生活を細かく描いた作品を見ると、いいなぁと思います。
残念なのは右から見る日本画に反して展示の動線が左から右へとなってしまっていること。
年配の方が多く平日の午前中は混み合っていました。
2回目は夕刻に行き、ゆっくり観ることができました。
4.0
素人でWHO 鏑木清方?でしたが行ってよかった。
朝日新聞に東京と京都の作品の並べ方の違いについて記事があり、観る参考にしたけどわからなかった。
東京国立近代美術館には初めて行った。常設展?の中の企画展かな?春の花の部屋があり、よかった。咲いていない桜を下から見て描いた枝が迫力あった。
素人なりに楽しめたのでまた、行きたいと思った。
5.0
描かれた女性たちはみなしっかり地に足をつけている感じだ。
明石町も一葉も,馬琴の口述筆記をする息子の嫁も、なんか見惚れてしまう。
知らない明治から昭和初期の暮らしなどを絵画の中に見られて、いつまでも離れられない。
5.0
三年前に再発見された代表作の《築地明石町》《新富町》《浜町河岸》はお噂に違わず見応えたっぷりでしたね。
指輪の細工までしっかりと描かれており、着物の模様の描き分けは超人技で必見です。
あぁ日本の美って、やっぱりいいなあと実感しました。感動しました。
5.0
館蔵は勿論、全国の美術館から代表作が前後期で集結しております!50年ぶり発見の3部作に「ためさるゝ日」両幅揃っての展示はめったにお目にかかれません。更に素晴らしいのは画廊等個人蔵の名品がたくさん出品されており、コアな清方ファンも満足する内容です。卓上芸術の名品たっぷり展示されてます。おすすめ展覧会です。
5.0
美人画は間違い無く最高峰。表情、着物の柄、髪型、小物の数々、心憎いばかり。
人物の性格が滲み出ている肖像画も秀逸。表装も凝ったものが多く画家のこだわりが感じられる。
私が好きなのは失われた市井の人々の生活を描いた物。
絵から音や声、その場の空気まで感じられ、動き出しそうな人物に見入ってしまいます。
右から見る連続画は展示方法に問題有りですね。反対側の壁に展示すれば良いのにと思いました。
後、年配者が多いからか入口付近でスタッフが大声で注意する声が展示室まで響いて来て不快。音声ガイドを聞いている時に定期的に流れる館内放送も邪魔で困った。
5.0
最初から最後まで全部、清方。何を描いても巧みで品が良いです。
ささっと描いたスケッチ風も、濃密に描いた作品も、1枚の絵の中に物語を感じました。
へぇぇと思った作品
◆「苦楽」表紙原画 ずらっと並んで壮観。季節感がここにも。
◆芝居絵十二代 歌舞伎に詳しくないのですが、あ、どこかで見たことある、と思うシーンばかりで、スケッチの軽やかさが素敵。
◆京鹿子娘道成寺 道成寺の連作。表装も凝ってます。
右から見る画集が展示の関係で、左から見る配置になっていたのがちょっと残念。
ビデオは2カ所あり、2つめは清方自身が「明治のころの生活が好き」と語るシーンが流れてました。
展示替えがあるので、お目当ての作品がある方はチェックした方が良いです。(「ためさるゝ日」の両幅を目当てに、早めに行きました)
日曜日の10時に予約し、ちょっと前に着いたのですが、すぐに入場できました。
高齢の方が多かったような?
かなりパワー使ってしまったのですが、常設展も根性で行ってきました。
階を忘れましたが、伊東深水が師匠の清方を描いた絵が出てて、会場で見た動画にそっくり(当たり前ですが)でした。
「美術館の春祭り」は、桜の作品が多く、季節にぴったりです。
「新収蔵&特別公開」は、ボナールの「プロバンス風景」の初お披露目と、ピカソやマティスとの逸話も紹介されていて、興味深かったです。
5.0
どの作品からも物語が感じられ、描かれた人物の性格までも感じられる、恐るべき清方。
確かな構成と背景・小物までにきちっとした考察が行き届いて、作品の完成度がものすごく高い。ブロマイド的美しさと言うより、映画のワンシーンのような女優的佇まいの美しさに見惚れる。
東京展は時代順では無く、「生活をえがく」「物語をえがく」「小さくえがく」と展開していく。私はこれはけっこう好きな展開だった。
会場始めの「ためさるゝ日」の不安な心持ちが美しさと共に心奪われ、屏風の「七夕」「墨田河舟遊」の完成度に時を奪われる。「浜町河岸」「築地明石町」「新富町」の連作は名品と言わずしてなんと言おう。まぁいちいち書き切れる物ではない……。
小さな作品にも清方の心配りが感じられ、市井の人の暖かさ、物語の登場人物の怪しさが描ききられていた。
会場は設営は、反対側の明かりが映らぬよう黒い幕で仕切られ、配慮が嬉しい。
注意として、
55点ほどの作品展示替えがあること。美術館HPに作品リストがあるので、観たい作品は展示期間をチェックして行くことをおすすめします。
図録は京都開催にあわせた年代順になっています。
3月25日(金)午後2時に入館。予約無しで並ぶこと無く入ることができました。館内も混雑もさほどではありませんでした。
4.0
平日の昼前に時間予約で訪問。高齢の方を中心に多めの入場者です。大きいテーマで3つの章に分かれています。個人的に気に入ったのは生活感が描かれている絵で、鰯を買う日常を描いたものが生き生きとしてよかったです。今回のメインとも言える浜町河岸、築地明石町、新富町の3作は比較的早い段階で登場します。築地明石町は初見でしたが、しっとりとしていくらでも観ていられそうでした。他にも後半の人物画で、曲亭馬琴と三遊亭円朝は味わい深く素晴らしかったです。大きめの絵が多いので比較的スムーズに移動しましたが、ファンも多いでしょうから暖かくなると混雑しそうです。
4.0
清方は明治時代が大好きだったのだとよくわかった。その時代の日常と女性を懐古的に描く。人々は季節を大切にし、のどかで、何かぬくもりがある。そんなにいい時代だったのだろうか。季節を楽しめたのはうらやましい。春は花粉症、夏は猛暑、秋は豪雨、冬はたまに雪が積もってパニック、という現在の東京ではなかなか季節を楽しめたものではない。他は文学や演劇を題材にした絵。半透明の幽霊の絵が印象に残った。物語を知っていればもっと楽しめたかもしれない。でも知らないのは私だけではなさそうで、雨月物語はみなさんストーリーと反対から見ていらした。
5.0
鏑木清方、とっても良かったです!
清方、初っ端から最後までずっと上手い人でどの年代で切り取っても上手いので
年代順に並べずにいろいろ織り交ぜても成立してしまうのがスゴイです。
良い絵の具を使っているので保存状態も良好、表装もステキです。
現代の目で見ると圓朝の右側に置いてあるのスマホに見える説。
満足度の高い展示でした。
一方、東近美は清方のレベルに追いついていないです。
例によって再入場不可。いろいろ見て回りたい向きには大変不便。
タイトルキャプションの掲示場所が微妙なところあり。どっちの作品のタイトル?
右から左に鑑賞したいのに観覧順路が逆。今回出口の場所を入口にしたほうが良かったかも。
東近美企画展示室に難があるのは分かっているのだからもう少し頑張って欲しいです。
展示替え多数あります。
年配者に人気の展示だと思うので午前中より夕方~夜間が良いと思います。
寒雨の初日夜間に伺いましたがかなり空いていて快適な鑑賞環境でした。
お早めにどうぞ。オススメします。
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