5.0
御舟の牡丹に胸打たれ
速水御舟の牡丹の写生に魅了されました。長い巻物に舞い踊るように牡丹をいくつも描いた作品でした。御舟がボタンをどれだけ強い洞察をもって描いていたか、吐息すら伝わってくる生命力あふれる作品でした。ほかにも多くの所蔵作品に感嘆の思いでしたが、個人的にこんなにときめいた花の絵は忘れられないです。1926年(大正15年)といえばほぼ100年前。よくぞ残っていた、いや、残してくれた先人に感謝です。ケースの中に展示された巻物は、牡丹がひっそり咲いている花壇のようで陳列方法も秀逸でした。企画展、特別展に限らず、こうした所蔵作品のみで圧巻させる美術館はいつまでも残ってほしいです。
