5.0
間違いなく2024年度ベスト5に入る展覧会
吉原関連の肉筆浮世絵、浮世絵が多数展示されてます。全国の美術館から優品が出品、大博物館、ワズワース・アテネウム美術館からも!個人的に嬉しい英一蝶の絵巻、鏑木清方の本画、歌麿作品多数、青楼十二時がシリーズで観られたのも嬉しい!肉筆、版画浮世絵共、栄之、国貞、広重、渓斎英泉等々の作品は名品揃いでした。
美術館・展覧会情報サイト アートアジェンダ - 日本全国 300 の美術館・博物館と 853 の開催中&開催予定の展覧会をご紹介中!
約10万平方メートルもの広大な敷地に約250年もの長きに渡り続いた幕府公認の遊郭 江戸の吉原は、他の遊郭とは一線を画す、公界としての格式と伝統を備えた場所でした。武士であっても刀を預けるしきたりを持ち、洗練された教養や鍛え抜かれた芸事で客をもてなし、夜桜や俄など季節ごとに町をあげて催事を行いました。
約250年続いた江戸吉原は、常に文化発信の中心地でもあったのです。3月にだけ桜を植えるなど、贅沢に非日常が演出され仕掛けられた虚構の世界だったからこそ、多くの江戸庶民に親しまれ、地方から江戸に来た人たちが吉原見物に訪れました。そうした吉原への期待と驚きは多くの浮世絵師たちによって描かれ、蔦屋重三郎(つたやじゅうざぶろう)らの出版人、文化人たちが吉原を舞台に活躍しました。
江戸の吉原遊郭は現代では存在せず、今後も出現することはありません。本展では、今や失われた吉原遊郭における江戸の文化と芸術について、ワズワース・アテネウム美術館や大英博物館からの里帰り作品を含む国内外の名品の数々で、歴史的に検証し、その全貌に迫ります。
会期 | 2024年3月26日(火)~2024年5月19日(日) |
---|---|
会場 | 東京藝術大学大学美術館 Google Map |
展示室 | 本館 展示室1、2、3、4 |
住所 | 東京都台東区上野公園12-8 |
時間 | 10:00~17:00 (最終入場時間 16:30) |
休館日 |
月曜日、5月7日(火) ※ただし4月29日(月)、5月6日(月)は開館 |
観覧料 | 一般 2,000円 高校・大学生 1,200円 中学生以下 無料 |
TEL | 050-5541-8600(ハローダイヤル) |
URL | https://daiyoshiwara2024.jp/ |
5.0
吉原関連の肉筆浮世絵、浮世絵が多数展示されてます。全国の美術館から優品が出品、大博物館、ワズワース・アテネウム美術館からも!個人的に嬉しい英一蝶の絵巻、鏑木清方の本画、歌麿作品多数、青楼十二時がシリーズで観られたのも嬉しい!肉筆、版画浮世絵共、栄之、国貞、広重、渓斎英泉等々の作品は名品揃いでした。
4.0
吉原における遊女の一日を作品で紹介してくれたり、一年のイベントを紹介してくれたり、花魁道中がどのようなものだったのかとても良く分かりました。展示方法も工夫されていて、とても良かったです。
東京藝大美術館の「大吉原展」行って来ました。開催前から色々物議をかもし、展覧会タイトルを変更しなければならないことになった、話題の展覧会です。それでも開催され、つまりそれだけ美術館側の力がこもった展覧会なのだと思います。特…readmore
4.0
土曜の午後に来館。予想以上に人が多くて驚きました。
展示品の量が多く、見応えはかなりのもの。
吉原の興業、隆盛、終焉までがよくわかる展示でした。
さすがです。
ひとつ気になった事は、映像展示の場所、かな。
人溜りになって、通行しづらかったです。
5.0
圧倒的点数、細かに工夫された構成展示でした。
ほぼ全てに解説が付けられ短いながら要点が押さえられています。
約230点(前期後期含む)、資料的なものばかりが多いのかと思いきや、浮世絵中心に展開されていて見応え充分。
かなりの有名絵師が並ぶが特筆は喜多川歌麿。
「青楼十二時」のシリーズは、吉原の密着24時みたいで興味深いし良い作品だった。そして「吉原の花」は圧巻の大作。
華やかな部分の吉原の四季・変遷を十二分に知ることができる展示でした。
近代の高橋由一、鏑木清方等も展示の工夫あり。
とにかく国内外からよく集めたものだと感嘆します。特に大英博物館が多くて驚き。
撮影可だったのは辻村寿三郎等の「江戸風俗人形」も立体的に吉原の風情を感じることができた。
吉原をテーマとした浮世絵展としても秀逸だったし、文化・風俗的側面の吉原考察としても満足の展覧会でした。
なにやら物議を醸していたが、展覧会の内容・キュレーションは実に真摯なものでした。
単に宣伝方法の方向性が問題だったと思います。
4月5日(金)11時入館。少し混雑。撮影不可
*桜満開だったので、平日でも混んでいた可能性あり。
5.0
アートアジェンダ様
チケットありがとうございました。さっそく行ってきました。
金曜日 14:30 ごろ到着。
まあまあ人がいました。ロッカーもいっぱいで、荷物を持って観ましたが、そんなこと忘れるくらい充実した展示で、閉館の17時まで、あっという間でした。
とくに上の階の会場が、今までにない展示で、三味線は流れてるし、監視員さんもハッピ姿で雰囲気出してるし、吉原に来た!って感じでした。
「吉原の狐舞」保存会が、復活させた踊りをやる日もあるらしく、それは見れなかったけど、もう、ほんとうにワクワクしました。
が…
遊女たちは、外に出られず、お気に入りの人形で遊んだり、占い師と話したりなどしていたとか…
火事で休業すると思いきや、仮設吉原ができ、かえって気軽に遊べる!と客が増えたとか…
遊女にとって、つらいエピソードがあり考えさせられました。
ちなみに
開幕前、「大吉原展」、ネットで炎上していました。
当初、吉原の華やかさだけを強調した広報が問題視されたようで、たしかに、ショッキングピンクの「大吉原展」ってロゴに、どんな内容?って思いましたが…
現在は、展覧会の主旨もていねいに解説され、ポップな感じはなくなりました。
炎上のおかげと言ってはなんですが、より考えて観ることができました。
絵画好きには、菱川師宣、鈴木春信、歌麿、北斎、鏑木清方まであって良かった。
そうそう
地下の展示室で、浮世絵の技法の1つ「空刷り」を見たい!と、思いっきり近づいたら、「アラームが鳴ります!」って言われた。
アラーム?
浮世絵の下に、四角い機器があって、それが反応するらしい。誰も鳴らしてなかったけど、どんな音なの?
みなさんも気をつけて。
4.0
大吉原展、面白かったです。
近世の美術作品を通して吉原を再考する真面目で力の入った企画です。
江戸期の文化、風俗ということで出品作の多くは浮世絵です。
大英博物館を中心に喜多川歌麿、勝川春章、歌川豊春、広重、国貞、鳥文斎栄之など
近代では高橋由一、河鍋暁斎、小林永濯、鏑木清方など、良い作品が多く出ていました。
特に嬉しいのがサイズの大きい肉筆画が結構あって、特に歌麿の《吉原の花》はスゴイです。
辻村寿三郎らによる吉原模型のみ写真撮影可能。部屋に風神雷神、紅白梅図屏風など細かい。
辻村寿三郎の言葉に胸を打たれます。
ほとんどの作品にキャプションがあり、各所に吉原解説もあるし、作品数も大量なので
じっくり丁寧に見る人だと2時間以上は確保したほうが良いかもしれません。
週末午後でかなり賑わっていました。
充実の企画展だと思います。お早めにどうぞ。
あなたも感想・評価を投稿してみませんか?
感想・評価を投稿する
より詳しい鑑賞レポート 《600文字以上》のご投稿は、
こちらから。ページ枠でご紹介となります。
鑑賞レポート《600文字以上》を投稿する
周辺で開催中の展覧会も探してみて下さい。
東京都台東区で開催中の展覧会