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大吉原展 江戸アメイヂング

大吉原展 江戸アメイヂング

東京藝術大学大学美術館|東京都

開催期間:

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江戸時代の娯楽に見た光と影 

 江戸幕府公認の遊邸、江戸吉原について知ることができる。
 
 男尊女卑や性差別などの問題が日本社会を取り巻いている今こそ、興味を抱かせるテーマではないかと思った。
 
 公界ともいわれた吉原は、男性を中心とした江戸庶民に催事などを親しんでもらうために非日常が演出された。しかし、芸事で客をもてなしたのは借金の返済など様々な事情を抱えた女性たちだった。

 もちろん、葛飾北斎や歌川広重をはじめ江戸を代表する浮世絵師によって描かれた遊女の鮮やかな服装や諸道具からはこれらの重い事情を読み解くことは難しい。

 むしろ、絵画だけでなく模型などによって丁寧に再現されていた部屋や諸道具などから、遊女たちに序列がありそれによって使用する部屋の大きさや身なりに格差がついていることを読み解くことができた。

 「大吉原展」という展覧会のタイトルに対して否定的な意見も見られた。人身売買も受け止められる当時の風習をテーマとしているために、賛否両論があるのは当然だろう。

 会場の後半には、海外からの要人が吉原の遊女について否定的な指摘をした文章も展示されており、過去の風習を見直すきっかけになったのではとあった。

 昨今では、大手芸能事務所の性被害がイギリスメディアの報道によって、日本で明るみになったことと共通しているように感じた。

 様々な展示物から単に美しいというだけでなく、ジェンダーや社会問題などを考えさせられる展覧会だった。
 

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