5.0
期待以上
まず展示が見易く、キャプションも分かりやすい。
ピカソだけではない展覧会。というタイトルもクリアでよい。
マティスやクレー、ジャコメッティなど盛りだくさんでとても楽しめた。
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ドイツ生まれの美術商 ハインツ・ベルクグリューン(1914-2007)は、1950年からパリで画廊を経営しながら自分自身のために作品を収集し、世界有数の個人コレクションを作り上げます。
彼のコレクションを収める施設はベルクグリューン美術館と改称され、現在はベルリン国立美術館群の一翼を担っています。
ベルクグリューンは晩年まで作品の購入と売却を続けながら、コレクションに際立った特色を持たせることに努め、最終的には、最も敬愛した同時代の4人の芸術家たち、ピカソ、クレー、マティス、ジャコメッティの作品に重点をおきました。ベルクグリューンの類い稀なる審美眼と情熱によって厳選された粒よりのコレクションは、創造性と生命力に溢れた20世紀の巨匠たちの芸術を集約しています。本展では、日本の国立美術館の所蔵作品11点を加え、全108点により20世紀美術のエッセンスを展観します。
会期 | 2022年10月8日(土)~2023年1月22日(日) |
---|---|
会場 |
国立西洋美術館
![]() |
展示室 | 国立西洋美術館 企画展示室 |
住所 | 東京都台東区上野公園7番7号 |
時間 |
9:30~17:30
|
休館日 |
月曜日 10月11日(火)、 12月30日(金)~2023年1月1日(日)、 1月10日(火) ※ただし、10月10日(月・祝)、2023年1月2日(月・休)、1月9日(月・祝)は開館 |
観覧料 | 一般 2,100円 大学生 1,500円 高校生 1,100円 中学生以下 無料
|
TEL | 050-5541-8600(ハローダイヤル) |
URL | https://picasso-and-his-time.jp/ |
5.0
まず展示が見易く、キャプションも分かりやすい。
ピカソだけではない展覧会。というタイトルもクリアでよい。
マティスやクレー、ジャコメッティなど盛りだくさんでとても楽しめた。
5.0
この代表的な絵、緑色の爪のドラ・マール。
なんとこのドラ・マールはピカソの愛人だ。しかも4番目の。その情報を知っていたのは、私が中学の美術の授業で覚えていたからだ。
今の時代の人が、愛人や不倫相手の匂わせ写真など情報を公表したら、大バッシングを受けるだろう。それがないのは、昔の時代だったからというのはあるのかもしれない。
5.0
ピカソだけじゃなくてクレーも逸品揃いです。
まぁでもとくにすごいのはやっぱりピカソかな。。
質が良すぎて、もう何も言うことはありません。。日本に来てくれてありがとう。。
5.0
ピカソファンがこんなにいるとは・・・そんな中恐縮です。
ピカソ良かったですよ、良かったんですけど、クレーがっ!!!
もうっ! いいっ! 良過ぎっ!
どれも色彩が素晴らしく豊かで、捨て駒なし。号泣。4周しました。
これ、企画した方も同じ思いだと勝手に思ってます。
こちらのレクチャーイベントが2つあって、一つはキュビスム、もう一つがクレーだったんですよ。これがこの企画展の2柱だと思いました。
で、逆にマティスはそうなの・・・?とも。
ただマティスの裸婦像のクロッキーがあったのですが、それ見るとセザンヌ的なキュビっぽいフォルムな気がして自分としては新鮮だったし、しかも「シルフィード」最高。切り絵もあったが、マティスファンはこれで満足なのかなぁ? もうちょい見たい気がしたんだけどな。
あと、ジャコメッティ初めてみるのか、若い人が何人も驚いて「ほそっっ!」て声が出てしまう現象に遭遇し、心の中で大笑いしてました。細いですよね、輸送大変そう。
絶対図録買おう!とるんるんで外へ出て、図録観たら、あまりに色が違うんで驚愕。私は2時間悩んで購入しましたが正直クレーファンには勧めません。全体が黄色いから全部くすんで暗く見えます(泣)。写真を黄色く調整するブーム、早く終わってほしい。最近の図録の色彩は「まじか?」となること多すぎる・・・。
そういう理由もあって、来ることが可能な方はぜひ生でその色彩をご堪能頂きたく思います。
4.0
若干の入場制限がありつつ、企画展に入場。
ピカソの他にはクレーやマティスなどの作品が展示。展示作品は一部を除いて撮影OK。やはりというか(私も含めてですが)、いかにもピカソという作品を多くの人が撮っていました。
芸術ビギナーとしてはピカソのインパクトが強かったのでクレーやマティスはあまり印象に残りませんでした。ギャラリーが多かったのでじっくり作品鑑賞する余裕がなかったというのもありますが。
常設展も含めて一時間半ほどの鑑賞。感染予防もあってきもち急ぎ足で観ましたが、それでもこれだけの時間がかかりました。
5.0
ドイツのベルクグリューン美術館のピカソ、クレー、マティス、ジャコメッティ、ジョルジュ・ブラックらの20世紀美術コレクションの展覧会。
青の時代から晩年に至るまでの年代を追ったピカソの作品が目玉であり圧巻。ピカソの偉大さに改めて圧倒される。
他にもマティスやクレーの日本初公開の作品がめじろ押しで、20世紀美術の要点を押さえた構成になっていて満足度が高い展覧会だった。
5.0
ナチスドイツは、ピカソやクレーなどの前衛芸術家を弾圧した。
絵が出展できなくなったクレーは教授職を解除されて、スイスに亡命。
ピカソは要注意人物とされ、パリで一人で描き続けた。
ピカソは、
「私は戦争を描かなかった。しかし、その当時描いた作品には、戦争が存在している」と語っている。
1942年に制作されたピカソの「大きな横たわる裸婦」には、戦争を描いていないが、戦争であふれている。
画商ベルクグリューンは、ユダヤ系ドイツ人だが、ナチスによって国籍を剥奪され、
アメリカへ亡命。
戦後、ドイツに帰国して、国籍を取り直した。
ベルクグリューンは立身出世の人物。家系はドイツの中流家庭出身。戦後のパリは、画廊が少なく、若い新進の画商にもチャンスが出た時代だった。
マティスは、病気(十二指腸ガン)で長時間立って絵の制作ができなくなったため、
切り絵を始めたことを知った。
ジャコメッティの彫刻(ヴェネツィアの女や広場)が、こんなに細くて、独特なものだと思わなかった。
そして、「ヴェネツィアの女」は、ジャコメッティにとって最も重要な作品なのである。
5.0
ピカソ、クレー、マティス、ジャコメッティの4人の作品にコレクションを集中したベルクグリューン。その眼の確かさを感じさせる、質の高い作品が並ぶ。
半数を占めるピカソは、ほぼ全時代をたどっており、ドラ・マールを描いた絵は思いに満ちている。クレーの作品は数も多く、風景はまさにクレーの王国。色彩溢れるマティス、その切紙絵は躍動感そのもの。ジャコメッティの人間存在。最終章では、3人の作品が競演し、響き合う。
両大戦の時代を背景としているが、何と創造力、生命力に溢れ、そして人間存在を見つめる目を感じさせる作品群だろうか。画家が求めたもの訴えたものは、今という時代にも通じるのではないかと感じる。
今年の美術展行脚のトリとなった美術展。豊かな気持ちで新年を迎えられそうだ。一部を除き撮影可なのも嬉しい。
5.0
ベルリンの博物館がいっぱいあるエリアから、現代アートの膨大なコレクションが来日。個人的には、ピカソ、というよりは、クレーやジャコメッティ、をたくさん見たくて、金曜の夜ゆっくり時間をとって行ってきました。
ベルクグリューン氏は好きを仕事にして成功した方、審美眼も確かで、頼れるコレクターです。
常設も相変わらずよい展示、時間は十分とって行った方がよい場所です。
4.0
まさに「ピカソとその時代」Picasso and His Timeというタイトルにぴったりの
ピカソのさまざまな画風が一挙に鑑賞できる贅沢な展示。
青の時代、ゲルニカ、アヴィニョンの娘たちなどに繋がっているような作品があったり、
鶴の彫刻もあったり。
ピカソの作品というと、人物画のイメージの方が強かったが
今回の展示の静物画のデザイン性。
おしゃれ。
ピカソが敬意を示したマティスや同志とも言えるのかもしれないブラックもいたり。
そしてジャコメッティー、クレーとピカソを取り囲む巨匠たち。
さらに付き合っていた女性もモデルになっているし。
ピカソの幅広い時代の作品が見られて(しかも91歳まで存命だったわけで)、
アーティストの作品は世界中に点在しているからこそ
1人のアーティストのさまざまな作品に会いに行きたい。
4.0
有名作品は正直あまりない。しかしピカソの良品が実に揃っている。超多作のピカソの作品は「あんまり……」なものもかなりある。それが無いというのは至福である。
初期作品から始まり、抽象的な静物画の数々も力がこもったのが並び、目が釘付けになる。おしゃれな「緑色のマニキュアをつけたドラ・マール」もいいが、「多色の帽子を被った女の頭部」は実に良かった。久々ピカソの真髄に触れた気がした。
続いてクレーのセクション。油彩画は少なく小品が多いが、これもまた秀作揃い。ただピカソの後だとちょっと物足りない。マチス、ジャコメッティ等も同様。
最後に大きめのピカソの「男と女(西洋美術館)」「闘牛士と裸婦(ベルクグリューン)」を並べたのは〆としてふさわしく、気持ちよく見終わることができた。
おまけだけど、展覧会HPに記載されていたが、額も実に良い。
気になったのは、いつもはもうひとフロアが地下にあった記憶があるのだが、そこが使われていなかった。ちょっとギュウギュウに詰め込んだ感じがした。
12月2日(金)11時半入館。鑑賞に支障は無いが割と人は多い。1時過ぎには、入口付近はけっこうな人数になっていた。一部を除いて撮影可。
4.0
メインのピカソは、初期の「青の時代」や「薔薇色の時代」の作品は僅かですが、初期キュビスムから分析的キュビスム、総合的キュビスムへと進化する過程、そして新古典主義を経て最もピカソらしい人物画に至るまでの作品が充実しています。キュビスムではお互いに影響し合ったジョルジュ・ブラックの作品も展示され、ピカソが描いたブラックの肖像画まであります。ベルクグリューンという一人の画商のコレクションとはいえ、ピカソの画風の変遷を辿るのに十分な作品が揃っています。
ピカソの他には、クレーの作品が多数来日しており、見応えがありました。
マティスの切り絵、ブロンズ像も、見逃せません。
3.0
ベルクグリューン美術館の長期閉館に合わせて日本での企画展を実施。
日本初公開の作品が76点もあり、ピカソの他、マティスやクレーの作品も
楽しめる……のだが、何か物足りないし、インパクトが弱い。
何故だろうと思ったら個人的感覚では油彩画の割合が低いからかも。
水彩とか鉛筆描き、グアッシュ、ペン描きなどが多い。
もちろんどれも良品だが、いかんせん、油彩画ほどの重厚感も迫力もないので
ちょっと満足度は低い。
良かった点としては海外の美術館としては珍しく撮影可能な作品が多いこと。
あとは、そうだな、クレーの作品がまとまって見れるのは良いかも。
5.0
『ピカソとその時代 ベルリン国立ベルクグリューン美術館展』に
行ってきました。
展示はピカソ、クレー、マティス、ジャコメッティ、セザンヌと
巨匠の作品めじろおし。
第二次世界大戦前後でピカソの絵がかくかくしたタッチや
いろいろな角度から見た面を組み合わせて描く手法に変遷していくのが
興味深かったです。
クレーの絵の色使いも好きです。
作品によっては撮影可。
ジャコメッティの彫刻とピカソの絵が
同時に撮れる~。
撮影だめとピクトグラムで
表示されているのに撮影すると、
すぐに係員がきて注意されます。
海外に行かずとも海外の美術館にある作品を
観られるのはありがたい。
ちょっとした小旅行気分。
展覧会の外側(入館料不要)、美術館の庭には
ロダンの彫刻が多数ありここもみどころです。
4.0
ベルクグリューン、とっても良かったです!
圧倒的な知名度からピカソを推していますがクレー、マティスも大充実です。
ピカソは画業全般を見渡せるコレクションで大変見応えあります。
マティスの切り絵カッコいいなぁ。
数は少なく小品ながらもセザンヌのイイ作品が観られるのも嬉しい。
ピカソ、クレー、マティスのいずれかのファンであれば見に行って損はありません。
混雑しているようだったので土曜夜間開館を利用しました。
ガラガラに空いているわけではありませんが意外と余裕がありました。
18時を回ると更に空いてきて快適です。
ベルクグリューン所蔵品は大体写真撮影可能でした。
とてもイイ展覧会です。
5.0
とにかく見ていて楽しいので感覚で楽しんできました。女性を描いた作品が特によかったです。グッズも種類も多く、図録は必須買いだと思いました。
4.0
ドイツの画商ハインツ・ベルクグリューンのコレクション。ピカソ、クレー、マティス、ジャコメッティを中心に。ピカソは青の時代から最晩年まで。チラシに載っている作品がやっぱり良かったが、われらが国立西洋美術館所蔵の作品も見劣りするどころか、まさっているように思えた。クレーの作品もいい。前半は小さいのや、とっつきにくい感じの作品もあるが、後半になると面白くなった。全体を通して2つの大戦の影が常につきまとう。そういう時代の作品群だ。これが目玉だドーン!という作品はないように感じたが、全体にまずまず楽しめた。ベルクグリューンさんは額にもこだわる人だったそうで、たしかにこだわりを感じる。是非現地で額とセットで鑑賞してほしい。
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東京都台東区で開催中の展覧会
パブロ・ピカソ 《緑色のマニキュアをつけたドラ・マール》
1936年 油彩、カンヴァス 65 x 54 cm ベルリン国立ベルクグリューン美術館
© Museum Berggruen – Nationalgalerie, SMB / bpk / Jens Ziehe
© 2022 - Succession Pablo Picasso - BCF(JAPAN)