「自然と人のダイアローグ」 ~中秋の名月に自然と人を考える~
中秋の名月でまんまるの満月が煌々とする夜長、リニューアルオープン記念の【自然と人のダイアローグ展】を訪問しました。
会場は東京台東区の西郷さん銅像とパンダのいらっしゃる上野公園の一角、国立西洋美術館。
工事期間を終えて新しく…readmore
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国立西洋美術館リニューアルオープン記念として、ドイツ・エッセンのフォルクヴァング美術館の協力を得て、自然と人の対話(―ダイアローグ―)から生まれた近代の芸術の展開をたどる展覧会を開催します。
フォルクヴァング美術館と国立西洋美術館は、同時代を生きたカール・エルンスト・オストハウス(1874-1921)と松方幸次郎(1866-1950)の個人コレクションをもとに設立された美術館です。
本展では開館から現在にいたるまでの両館のコレクションから、印象派とポスト印象派を軸にドイツ・ロマン主義から20世紀絵画までの100点を超える絵画や素描、版画、写真を通じ、近代における自然に対する感性と芸術表現の展開を展観します。
産業や社会、科学など多くの分野で急速な近代化が進んだ19世紀から20世紀にかけて、芸術家たちも新たな知識とまなざしをもって自然と向き合い、この豊かな霊感源から多彩な作品を生み出していきます。
足元の草花から広大な宇宙まで、そして人間自身を内包する「自然」の無限の広がりから、2つの美術館のコレクションという枠で切り出したさまざまな風景の響き合いをお楽しみください。
会期 | 2022年6月4日(土)~2022年9月11日(日) |
---|---|
会場 | 国立西洋美術館 Google Map |
住所 | 東京都台東区上野公園7番7号 |
時間 |
9:30~17:30
(最終入場時間 17:00)
|
休館日 |
月曜日 7月19日(火) ※ただし、7月18日(月・祝)、8月15日(月)は開館 |
観覧料 | 一般 2,000円 大学生 1,200円 高校生 800円
|
TEL | 050-5541-8600(ハローダイヤル) |
URL | https://nature2022.jp |
中秋の名月でまんまるの満月が煌々とする夜長、リニューアルオープン記念の【自然と人のダイアローグ展】を訪問しました。
会場は東京台東区の西郷さん銅像とパンダのいらっしゃる上野公園の一角、国立西洋美術館。
工事期間を終えて新しく…readmore
4.0
会期末が近くなってしまいましたが、さほど混雑していませんでした。内容は、普段西洋美術館で何度も何度も見ている作品であっても、展示配置、並べて対比させる作品、などにより、全然印象が違って見えてしまうのが、とても面白く、楽しく見ることが出来ました。特にリヒターとモネの対話は素敵でした。セザンヌとドランには少しドキドキもしました。クールベの波の水平線をそろえた展示も良かったです。初来日ゴッホの刈り入れもじっくり堪能出来ました。初めてのカレッラのケイテレ湖の水の表現がとても気に入りました。人生をかけるに近い苦労をしてコレクションをし、貴重な作品を守り抜き、今も私たちにこうして鑑せて下さる、二人の偉大な先人に、心から感謝でした。ただ私も、写真撮影可は良いのですが、シャッター音がとても耳につき、また撮影のために留まったり急に動いたりの人たちがとても多く、混雑していないのにもかかわらず、とても鑑賞しずらく思いました。
3.0
展示されている作品は普段足を運ばない印象派以外のものもありとても良かったです。絵のみではなく、写真の展示もあったのが個人的に評価が高いポイントでした。
ただ、順路が少し分かりづらかったのと、写真撮影可の作品が多かったためか、写真を撮る人で流れが止まりかなりの人だかりになっていたり、シャッター音があちらこちらで聞こえてきて少し集中しづらい環境でした。
グッズの販売は少なめで、ポストカードは全面に印刷ではなく白地の枠が残っているタイプでした。
4.0
リニューアルオープン記念でフォルクヴァング美術館からたくさんの印象派の良作が展示されており見応えありました。
セザンヌの「ベルヴュの館と鳩小屋」やゴーガンの「扇を持つ娘」などあまりに目にすることのない作品を見ることができ貴重でした。
フリードリヒの「夕日の前に立つ女性」は記憶に残りました。
国立西洋美術館に所蔵されている作品が思いの他多くてこれから楽しみです。
5.0
『私は天使を見たことがないから描けない』と有名な言葉を残した、写実主義のクールベが、実は天使を描いていた!?
松方コレクションの『波』、夕陽に照らされた、波との境目の空に浮かぶ天使が描かれていたことを発見してしまった!!私にはそう見えます。国立西洋美術館に行って、ぜひ確認してみてください(^^)
5.0
自然を描写した作品が多く、美しい。コロナ禍以降、海や山、森林に行く機会がないまま数年を過し、なんだか懐かしく感じました。
3.0
お馴染みの松方コレクションと目新しいドイツフォルクヴァンクコレクションとの対比。
日本人好みの印象派とはちょっと違う印象派が心に残りました。また見慣れた作品達も、他の作品との対比によって見え方が違ってきそうです。
西洋美術館館長推しの《収穫物の脱穀》は想像以上に大きく、見応えありました。農家の日常が視覚的にキュビズムによって分解・再構築され、パズルや入子を見ているような幾重にも重なる層として楽しく鑑賞しました。
最後のモネの睡蓮の作品も、色の重ね具合いや多様性をじっくり鑑賞でき、久しぶりの西洋美術館はとても長居となりました。
5.0
1年半の休館があり、リニューアル後初訪問。ドイツのフォルクヴァング美術館の作品も展示されているとのことで、今年はドイツ関連が多いなと感じた。
平日のため人も多くなく、撮影可能の割には撮影者もそれほどいなかったので、ゆっくり見ることができた。常設展で見覚えのある作品も多く、いつもと違う作品と並べてみることで見えてくることもあるのだと実感しました。
常設展も含めて平日の半日を堪能することができました。
4.0
ドイツ・フォルクヴァング美術館と国立西洋美術館の協力による「自然と人との対話」をテーマにした展覧会。
ドイツロマン主義や印象派やポスト印象派まで、幅広い時代の絵画がボリュームたっぷりに揃えられていた。
目玉はゴッホの「刈り入れ」やモネの「睡蓮」なのだけど、その他にもいい絵画が多くあった。個人的にはセザンヌの「ベルヴュの館と潟小屋」、フリードリッヒ「夕日の前に立つ女性」と、カッレラの「ケイテレ湖」が気に入った。
5.0
約1年半も休館していたとは!
美術館の前に広がる庭は、オープンで、ぐるっと見て回れてうれしい。
リニューアルオープンの期待に応えるようなゴージャスな展示だった。
気のせいか、館内のスペースが広く感じて、作品の並びもゆとりがあるような気がした。
松方コレクションの松方幸次郎と、カール・エルンスト・オストハウスの共通点も
感じられて、他者のために、未来のために尽力した人物たちがあって、
それを支えた人々の苦労も学べて、この機会に感謝。
ドイツから遥々やって来たモネ、ゴッホをはじめ、リヒターなど多数。
目玉作品が多くある中、国立西洋美術館所蔵の
カンディンスキーの『小さな世界』から目を離せなかった。
小さいけれど、カラフルな作品が7個並べられていて、
タイトルのとおり、そこにはぎゅっと詰まった世界が。
反対側の壁には、鏡に映ったように木版画。
心地よく想像させてくれる作品で、飽きない。
これだけまとめて見るインパクトも大きかったのか
カンディンスキーの作品に夢中になった。
グッズでもカンディンスキーの作品の一部のタイルが買えて
これは買ってしまう。
力作の展示。
写真OKなのも相まって、ワクワク感が増す。
常設展ではコルビジェの絵もたくさん見られて
時間に余裕を持って楽しみたい、楽しんでほしい展示です。
4.0
印象派があまり得意でないので、前半印象派ばかりで少しつらい気持ちになったんだけど、ドイツロマン主義のあたりから面白くて嬉しくなった。ドイツの絵画ってあまり日本で見ることがない気がするし、貴重な機会だった。フリードリヒとベックリンが見られたのが嬉しくて、初めて見たロドルフ・ブレダンの版画も面白かった。
もともと象徴主義とか、神秘的なテーマの絵画は好きなんだけど、ドイツロマン主義をあまり認識したことなかったかも。でもなんか引っかかって佐藤直樹さんの「東京藝大で教わる西洋美術の見かた」の本を引っ張りだしたら、ナザレ派の記述があって、そこにフリードリヒの名前があった。わたし読んでるじゃん!再読します……
5.0
リニュアル後、初の訪問でした。
常設展でおなじみの作品も半数くらいありましたので、目新しさは少ないかと思いますが、フォルクヴァング美術館の作品と合わせて、人物や自然をモチーフとして描く作品たちが優しい世界を表していて、心がすっきりとしました。
図録も絶対に買いの展覧会です!!!
4.0
4章立てでテーマに沿って作品が展開される。作品の陳列順が実に良い。
展示の妙がキーポイントだ。リヒター《雲》とモネ《舟遊び》を並べ共鳴させたり、両館のゴーガン同士クールベ同士を並べてみたり、作品の新たな魅力を引き出している。
フォルクヴァング美術館所蔵のモネ《ルーアン大聖堂のファサード(朝靄)》ゴッホ《刈り入れ》ゴーガン《扇を持つ娘》セザンヌ《ベルヴュの館と鳩小屋》ホドラー《モンタナ湖から眺めたヴァイスホルン》は実に秀逸眼福。実に良い物をお貸しいただいた。
102点(セット含む)中65点が西洋美術館由来。常設展でお馴染みのモノも多いが、こんなのもあったのかと思うような蔵出しもあるので、満足できる。作品数が多いのでギュウギュウな感じもあるかも。
7/5、11時半入館、混雑無し。一部を除いて撮影可。
*ちょっとだけリニューアルに関しての苦言
前庭がコルビュジエ本来の構想に合わせ、植栽の撤去等大幅に整理された。確かに広々とした美しい空間に変わったけど、ベンチをすべて撤去したのにはかなり閉口した。ユネスコの意向かも知れないが、なにか違うと思う。
4.0
リニューアルオープン、おめでとうございます。
柵が低くなり、前庭のがだーっと開けた感じになり、開放的な雰囲気になったなーと思いながら入館しました。
松方コレクションとフォルクヴァング美術館のコラボで、全者は常設展でおなじみの作品も多かったですが、クールベの「波」がフォルクヴァング美術館と西洋美術館のそれぞれ並んで展示されていたり、西洋美術館のモネのスイレンとフォルクヴァング美術館のスイレンの写真が同じコーナーにあったりなど工夫されていて楽しかったです。
じっと見てると、絵の風景に吸い込まれそうで、自然の中にいる気分になりました。
写真撮影は時々「禁止」があるくらいで、かなりの作品がOKでした。
常設展内の企画で、大成建設所蔵のコルビジェの絵画作品展がありました。
5.0
国立西洋美術館のリニューアルオープン記念の企画展ですが、国立西洋美術館のコレクションだけでなく、ドイツ・エッセンのフォルクヴァング美術館からも作品が来日しています。
テーマは、急速な近代化が進んだ19世紀から20世紀にかけて、自然と向き合う人間の姿勢・価値観も変わってきたことを、芸術家の視点から見つめ直そうということのようです。
フォルクヴァング美術館からの作品がとても素晴らしく、国立西洋美術館の作品と対比してのコラボ展示が良かったと思います。
フォルクヴァング美術館の作品は、フェルディナント・ホドラーの≪モンタナ湖から眺めたヴァイスホルン≫、アクセリ・ガッレン=カッレラの≪ケイテレ湖≫、エミール・ノルデの≪百日草≫など、小品ながらも注目すべきものが目白押しです。
5.0
平日に行きました。
混雑は覚悟していましたが
やはりなかなかの人の多さでした。
印象派のコレクションは
期待とおりです!
そして、常設展もすごいです。
企画展で主役はれるのでは?という傑作
が次々でてきます。
クラーナハ、エル・グレコ、ブリューゲル、ハンマースホイ、モローなどもう
圧巻です。
全部観るのに企画展、常設展で3時間ほど
かかりました。
もう一度行こうかと思っています。
4.0
印象派、ポスト印象派が主だったのと西洋美術館常設で見慣れた作品が多くのんびり見て回れた。
リヒターのフォトペインティングで描かれた「雲」は写真と絵画の合体で不思議な大作。
風景画は明るい印象派に比べるとドイツロマン派は樹木や空が重い。
フリードリヒの「夕日の前に立つ女性」やブレダンの版画ははきっちり緻密だがロマンチックでとっても素敵。
カンディンスキーの「小さな世界」の版画もモダンで可愛い。
フォルクヴァング美術館の作品も素晴らしいが、改めて西洋美術館の質の高さに感心し世界に誇れるコレクションだとおもった。
5.0
楽しみにしていた国立西洋美術館のリニューアルオープン記念展。平日の朝一でも入ってすぐは混雑しましたが、作品数が多いので進むにつれてゆっくり観ることが出来ました。第1章「空を流れる時間」はコローの「ナポリの浜の思い出」、第2章「彼方への旅」は意外と小さかったフリードリヒの「夕日の前に立つ女性」、ダールの「ピルニッツ城の眺め」、第3章「光の建築」はホドラーの「モンタナ湖から眺めたヴァイスホルン」、レイセルベルへの「ブローニュ=シュル=メールの月光」、シニャックの「サン=トロペの港」、「ポン・デ・ザール橋」、最終章「天と地のあいだ、循環する時間」はモネの「陽を浴びるポプラ並木」などなどがとても美しかったです。
特に、レイセルベルへの「ブローニュ=シュル=メールの月光」は初めて知りましたが、青色が好きな人は立ち去り難くなると思います。隣にシニャックが並んでいるのも美しさの相乗効果でした。「ブローニュ=シュル=メールの月光」の為にもう1回行きたいです。
3.0
2/3コレクション展的な特別展にも関わらず、強気な入場料でその分、オススメし辛いです。大半は撮影OKですが、撮影禁止を見落として間違えて撮影しないように気を付けたいです。
4.0
国立西洋美術館のリニューアルオープン記念展、行ってきました。
展示されているのは国立西洋美術館のコレクションにドイツ・フォルクヴァング美術館のコレクションが華を添えた全102点。
空を流れ、彼方に旅をして、光の建築に目を向け、天と地の間を循環しつつ最後は庭に行き着く4章構成。
一部を除いて写真撮影可能でした。
会場の入口のパネルによる本展覧会の推し5点。
国立西洋美術館から言わずと知れたモネの《睡蓮》と初公開のガッレン=カッレラ《ケイテレ湖》。
ドイツ・フォルクヴァング美術館からゴッホの《刈り入れ》、リヒター《雲》、フリードリヒ《夕日の前に立つ女性》。
ガッレン=カッレラは「サーリネンとフィンランドの美しい建築展」で名前を知ったけど、フィンランドの国民的画家だったとは。《ケイテレ湖》は水面の表現が印象に残る作品でした。
リヒターの《雲》はチラシで見た時から気になっていた作品でしたが、モネの《舟遊び》と並ぶ空間は不思議な感じで、時代も手法も違っていて関連性はないのに呼応しているような面白い取り合わせだなと。
全体的に大作と言えるような派手な作品はなかったですが、印象に残る作品は結構ありました。
時代順ではなく同じテーマの作品を並べて展示する見せ方も面白かったです。
個人的にはドイツ・ロマン派の作品がもっと見たかった。
特にフリードリヒは昔「週刊グレート・アーティスト」で知り、きれいな絵だと思って印象に残っていたものの、なかなか実際の作品を目にする機会がないので(今回の展示は1点のみ)。
会場を3周して、常設展示や版画の展示、ル・コルビュジエの展示など全部見たら帰る頃には3時間以上経過してました。
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