5.0
パステルカラーも
土日と祝日は前もって予約が必要なのですが、知りませんでそのまま行きました。ですが、その場で整理券を発行していただけて、運よく入ることができました。
ルドンというと、モノクロのちょっと気味の悪い絵のイメージがあったのですが、パステルカラーのかわいらしい感じの絵もあり、イメージが変わりました。
岐阜の美術館からたくさん絵がきていて、また岐阜に行ったときには見に行こうと思います。
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19世紀後半から20世紀初頭にかけて活躍したフランスの画家オディロン・ルドン(Odilon Redon 1840-1916)。ルドンが描く、光と影が生みだす輝きを宿した夢幻の世界は、時代や地域を超えて、今なお多くの人々を惹きつけています。
我が国日本においても、ルドンの生前から彼の作品と芸術は紹介され、現代に至るまで、美術や文学、音楽、漫画等、幅広い分野でインスピレーションを与え続けています。
ルドンが生きた時代の欧州では、アカデミックな芸術に対して印象派や象徴主義などの新たな芸術潮流が次々と起こり、さらにはフォーヴィスムやキュビスムなどの様々な前衛美術が台頭しました。また、この時代には、科学の発展による技術革新が社会構造や思想に多大な変化をもたらしました。
ルドンは、こうした変貌する社会と移り変わる芸術傾向と併走するかのように、作品発表の場や人脈を広げ、新しい画題に取り組み、木炭画や石版画からパステル画や油彩画へと表現媒体を変えていきます。
本展は、世界有数の岐阜県美術館のコレクションを中心に、国内外の選りすぐりの作品を加えた約110点のパステル画、油彩画、木炭画、版画などにより、近代美術の巨匠ルドンの豊穣な画業の全容をご覧いただくものです。伝統と革新の狭間で、近代美術の巨匠ルドンが独自の表現を築き上げていく姿を紹介します。
【FEATURE|内覧会レポート】
闇と光のはざまで芽吹き花開いたルドンの幻想の世界
会期 | 2025年4月12日(土)~2025年6月22日(日) |
---|---|
会場 |
パナソニック汐留美術館
![]() |
住所 | 東京都港区東新橋1-5-1 パナソニック東京汐留ビル4階 |
時間 |
10:00~18:00
(最終入場時間 17:30)
|
休館日 |
水曜日 ※ただし6月18日(水)は開館 |
観覧料 | 土曜日・日曜日・祝日と、6月12日(木)~6月22日(日)までの 平日は日時指定予約制です。 詳しくは公式サイトをご確認ください。 一般 1,300円 65歳以上 1,200円 大学生・高校生 800円 中学生以下 無料
|
TEL | 050-5541-8600 (ハローダイヤル) |
URL | https://panasonic.co.jp/ew/museum/ |
割引券 | https://panasonic.co.jp/ew/museum/discount/ |
5.0
土日と祝日は前もって予約が必要なのですが、知りませんでそのまま行きました。ですが、その場で整理券を発行していただけて、運よく入ることができました。
ルドンというと、モノクロのちょっと気味の悪い絵のイメージがあったのですが、パステルカラーのかわいらしい感じの絵もあり、イメージが変わりました。
岐阜の美術館からたくさん絵がきていて、また岐阜に行ったときには見に行こうと思います。
4.0
総じてオルセーから来た作品はそれはそれで素晴らしかったけど、「国内にこんなにあるのか!」と日本人のルドン好きをひしひし感じるよい内容だったと思います。
ただ、正直食い足りない。
リストのナンバーが186まであるのにそれよりはるかに少なく感じた。
小ぶりな版画のセットがあったからだろうか?とか、比較的油絵が少なかっただろうか?とか色々考えてみたけど理由がはっきりせず全く腑に落ちない。
皆さんが「コンパクトに」と書いている理由はこれか・・・と。
また余談になりますが、当然三菱一号館美術館の「グランブーケ」を借りてきているだろうと思いこんでいたのですが、なくて「えっ?」となりました。こちらを見てルドンを好きになった方には是非三菱一号館でご覧頂きたいです。
といいながら、こんなに岐阜県美術館所蔵があるとわかったので、是非岐阜県美術館に行ってみたいと思いましたし、特にルドンの色遣いにうっとりの至福の時間でありました。
ルオーギャラリーでの「ルオーとルドン」の展示もよかったな。
とここで終わりにしたいところなんですが、監視員に直接クレームを言うほど嫌な目に遭いまして、パナ美ってここ毎回連続でそんな感じなんですよね。
もう面倒なんで細かく書きませんが、去年猛烈に人が入るところで監視員をやったものとしては、あまりの怠慢と慢心を目撃しハリセンでやっつけたい気持ちマックスになりました。監視員の働き次第で快適な鑑賞ができたり損なわれたりするんですよ。変な客に声掛けたくないのもわからんじゃないが、安いとはいえお金貰ってるんだしそういう立場なんだからちゃんと動いてほしい。その反面客から見てどうでもいいことにはものすごく声掛けしていくんだよなぁ・・・しかも意味不明な・・・
もうそろそろご理解&ご勘弁頂きたい。
パナ美運営の方、宜しくお願い致します。
今回アートアジェンダ運営様よりチケット頂き来館した次第ですが、上記の件があり苦い鑑賞体験となりました。
鑑賞の良い環境は多くのスタッフの意識に左右されることを今回痛感致しました。
5.0
オディロン・ルドンらしさという点では、前半の眼玉など不気味で奇怪なものを木炭画、石版画で描いた作品となります。
でもやはり観ていて幸せに感じるのは、後半の色彩豊かな作品です。
その作風の変化は極端過ぎ。
いったい何があったのか?と思っていましたが、明るい絵を描くようになったきっかけは子どもの誕生だったようです。1886年に長男が生まれるも僅か半年で夭折してしまいましたが、1889年に次男が生まれたことで、ルドンの作風は一変しました。
本展では第3章からガラッと作風が変わりますが、ちょうど次男誕生の1889年以降の作品であり、合致しています。≪わが子≫という自身の子どもを描いた作品も展示されていました。
色彩豊かな作品の中でも、花を描いたものが美しく好きですが、本展では色鮮やかな花瓶の花を描いた作品だけを集めて薄暗い空間に花が浮かび上がるように演出した部屋がありました。これは素晴らしかったです。
本展の作品の多くは岐阜県美術館からお借りしたもの。なんと岐阜県美術館は約300点のルドンのコレクションを有しているとか。一度観に行きたくなりました。
4.0
ルドンの展覧会は過去に何度も開催されていますが、定年退職後の暇つぶしに美術館巡りを始めた私にとっては3回目のルドン展です。
1回目は2013年に損保ジャパン東郷青児美術館(現 SOMPO美術館)で開催された「オディロン・ルドン 夢の起原」で、ルドンの故郷のボルドー美術館と国内最大のルドン・コレクションを所蔵する岐阜県美術館の全面協力で開催されました。2回目は2018年に三菱一号美術館で開催された「ルドン―秘密の花園」で、オルセー美術館、岐阜県美術館、ニューヨーク近代美術館などから、「植物」をテーマとしたルドンの作品が集められていました。
今回の展覧会は、展示スペースの狭さから、あまり目新しい作品は期待していませんでしたが、予想通り(?)、ほとんどの作品は岐阜県美術館の所蔵作品で、見た記憶のあるものでした。しかしながら、大好きなルドンの作品ですので、過去に見た作品のおさらいのつもりでゆっくり鑑賞しました。可もなく不可もない展覧会でしたが、岐阜県美術館蔵の「窓」は東京で初公開とのことですし、オルセー美術館、国内美術館、個人蔵から初めて見る作品が出品されており、楽しく観覧できました。
4.0
技術革新がめざましく芸術分野でも"新しい"感覚が生み出されたルドンの生きた時代と、画風や画材は変化しても根底部分に変わらず存在した彼の内なる幻想神秘の世界との対比について考えながら鑑賞しました。
ポスターの『神秘的な対話』が素敵で楽しみにしていましたが、実際に観ると同じテーマで描かれたもう1つの油彩(輪郭線が曖昧で色が溶け合ってそうなほう)が好みでした。
同じテーマのリトグラフも並んでいて見比べるのがおもしろかったです。
なんだかユーモラスな『骸骨』、額も個性的でよかったです。
『風景』は牧歌的というか、なんだか懐かしいような、でも気持ち悪いような感じがして「なんだろう…」と記憶を掘り起こしていたのですが、映画『柔らかい殻』を想起したんだな、と。
黒で表現された世紀末感漂う奇怪な世界は、けして好みじゃないのになんともいえずクセになる中毒性があり。
リトグラフの黒、本当に黒!という感じで。
じつは、行きつ戻りつ1番長いこと観たのは『永遠を前にした男』。
一体どこに惹かれるのか自分でもわからないですが…
色彩豊かな絵画群は、ピンクがかった紫?ブルー?色の組み合わせが印象的でした。
『捕虜』が印象に残ったのですが、こちらもなんでかはわからないのです…
そういう絵が多いですね。すごく好みではないのに、なぜかひっかかるというか、一度通り過ぎても引き戻されます。
『起源』のリトグラフで、空に上れないペガサスの顔が不穏なかんじで本当に怖かったのですが、後半のパステル画の『ペガサス、岩上の馬』の爽やかな感じにホッとした。
色彩豊かな絵画群に期待して足を運び、モノクロに魅せられて帰ってきました。
4.0
岐阜県美術館の所蔵品が中心でした。
黒いルドンは私は微妙で(少々、怖い。。。)、行こうかどうか迷ったのですが、カラーのルドンも充実していて、行って良かったです。
特に花を特集した一画は、柔らかな色彩に幸せな気持ちに。
写真撮影は出口の来館記念スポットのみ可。
入口前の映像は日比野克彦×ルドンでした。
ルオーギャラリーもルドン繋がりでした。
4.0
奥様が花瓶に花をさし、ルドンが絵を描く準備をされているというエピソードを知り、ほほえましく思い、また、綺麗な絵から奥様への愛情も感じるからあら不思議。
また、ルドン自身、たくさん本を読まれていたことも、今回初めて知り、幅広い主題選択、黒い世界の不気味な独自性、色彩溢れる幻想的な深みのルーツの一端を知った思いです。人類共通の生きる力、読書の重要性を再認識しました。
4.0
まずは、岐阜県美術館のルドンコレクションは実に素晴らしい。この展覧会の核になっていることは間違いない。
魅力的な怪物たちが描かれ、眼球は宙に浮き、植物に顔が咲く摩訶不思議な黒の世界も十分に堪能できたし、
神話的な魅惑的な人物の登場する、色彩に溢れ光り輝くような作品たちもため息ものだった。
花のシリーズも最後にまとめて観られ、ルドンの魅力を体感できた。
岐阜県美術館だけでなく、他からの作品もチョイスが良くバランス良いルドン展だった。
ただ、この美術館の狭さを実感させられた。最後の方はなんだか窮屈で惜しい展示となっていた。
5月9日(金)11時半入館。混雑なし。撮影不可(フォトスポットはあるけど)。
余談:観終わってショップで図録を見たら、今回展示されていない多くの作品が載っていた。岐阜・広島での開催ではもっと大規模展だったの知ってちょっと落胆した。
4.0
ルドンの画業全体をコンパクトにたどることができた。神秘的で幻想的であり、科学的でもある。この時代に発展した自然科学に対する興味と同時に、疑いや限界も感じていたのではなかろうか。科学が記述するありのままの世界以外の世界も存在し、人間はそれを感じ経験しまた作ることもできる。現代は科学の多大な恩恵を受け、科学的世界観が幅をきかせているが、それもしょせん人間が世界を眺める一つの方法にすぎない。そんなメッセージを勝手に空想した。ルドンにそのような考えがあったのかは知らないが。
1840年南フランスのボルドーで生まれたルドン。
同じ年に生まれたのは、あまりにも有名な印象派の画家、クロード・モネ。
展覧会タイトルの「光の夢、影の輝き」から、彼も印象派と思われそうだが、
印象派を毛嫌いしており、象徴主義に分類…readmore
3.0
岐阜県美の良質なルドンコレクションを都心で楽しめる良い展示です。
黒ルドンも色ルドンもちょうどいいくらいの量です。
リトグラフもよく見る人気作が出ているしパステル画もイイものが出品されています。
今回も惹かれたのは《ポール・ゴビヤールの肖像》素敵な作品でじっくり眺める。
ホント良い意味でちょうどいいルドン展でした。
平日午後そこそこの入りで見づらくはなく。パナ汐なのでお早めが良さそうです。
作品は写真撮影不可。展示室出口に撮影スポットあり。
4.0
人の顔のような造形の植物のようなものや生きもののようなもの
ルドンの作品というとそういった神秘性のあるグロテスクさを連想してしまうのだけど
そういった黒い木炭画の世界観だけでなく
パステルの色彩豊かな幻想的な世界観も楽しめる展示だ
作風の変遷、変わったところも変わってないところも
たどるように楽しめるのがありがたい
黒く異様で美しい「顔」と色鮮やかな生けられた花々
ルドンの企画展は久々だったけど
期待以上にその魅力につかれる展示だった
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東京都港区で開催中の展覧会
オディロン・ルドン《神秘的な対話》1896年頃 油彩/画布 65×46cm 岐阜県美術館
オディロン・ルドン《窓》1906年頃 油彩/画布 69×50.3㎝ 岐阜県美術館
オディロン・ルドン《花の中の少女の横顔》1900-10年頃 油彩/板 39.5×39cm 岐阜県美術館
オディロン・ルドン《ペイルルバードのポプラ》制作年不詳 油彩/厚紙(板に貼付)23.5×19cm 岐阜県美術館
オディロン・ルドン《『起源』IV.セイレーンは無数の針をつけて波間から現れた》1883年リトグラフ/紙 30×23.4cm 岐阜県美術館
オディロン・ルドン《絶対の探求・・・哲学者》1880年 木炭/紙 43.2×35.2㎝ 岐阜県美術館
オディロン・ルドン《光の横顔》1885-90年頃 木炭/紙 38.8×28.9cm オルセー美術館(ルーヴル美術館版画素描部)
© GrandPalaisRmn (musée d'Orsay) / Gérard Blot / distributed by AMF
オディロン・ルドン《まなざし》1889-94年頃 パステル、木炭、コンテ・クレヨン/紙 28×23.5cm 岐阜県美術館
オディロン・ルドン《眼をとじて》1890年頃 油彩/紙 44.5×36.5cm 個人蔵(フジカワ画廊協力)