関西&全国版、2021年上半期に開催スタート
の注目の展覧会を一挙ご紹介!
「豊臣の美術」「りんご宇宙」「ピピロッティ・リスト」「髙島野十郎展」
「奈良 中宮寺の国宝」「鑑真和上と戒律のあゆみ」ほか
トピックス
2021年上半期におすすめの展覧会、第1弾 東京ほか関東エリアのおすすめ展覧会 に引き続き、第2弾・関西版&全国版のおすすめ展覧会のご紹介です。
静かにゆっくりと芸術と対峙できる展覧会鑑賞は、コロナ禍においてこそ、人間にとって必要不可欠なものだと感じられます。芸術によって、精神が満たされることや、感動が心に沁み渡ったりすることで、人間らしく生きることがどういうことか、あらためて気づかされることがあるのではないでしょうか。
心にもたっぷりの栄養を!ぜひ、アートアジェンダ展覧会情報 をご参考にしていただいて、展覧会鑑賞をお楽しみください。
激動の時代を映す壮麗な造形を、国宝3件、重要文化財22件を含む約80点の豊臣ゆかりの品々によって紹介。
- 2021年上半期 アートアジェンダがおすすめする注目の展覧会情報・関西版&全国版(1)
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特別展「豊臣の美術」
開催美術館:大阪市立美術館
開催期間:2021年4月3日(土)~2021年5月16日(日)
強大な権勢と富を手中におさめ、絢爛豪華な桃山文化を隆盛へと導いた豊臣秀吉。豊臣氏がリードした文化創造のトレンドは、人々の美意識に大きな変革をせまり、桃山美術の潮流を醸成する原動力となりました。
豊臣氏に直接関わる美術工芸関係の遺品は、秀吉の神格化にかかわる多数の肖像、秀吉夫妻の遺愛品である優美な蒔絵調度(高台寺蒔絵)をはじめ、唐物茶道具、刀剣など一族が収集した名物の数々、あるいは御用絵師・狩野派による寺院障壁画や太閤秀吉を追慕する風俗画まで、古文書、甲冑類を除いても、その内容は実に多彩です。
タイトルも魅力的な「りんご宇宙」で、美術史上のりんごの表象や、りんごの意味の豊かさや可能性に触れる
- 2021年上半期 アートアジェンダがおすすめする注目の展覧会情報・関西版&全国版(2)
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りんご宇宙 ―Apple Cycle / Cosmic Seed
開催美術館:弘前れんが倉庫美術館
開催期間:2021年4月10日(土)~2021年8月29日(日)
「りんご宇宙―Apple Cycle/Cosmic Seed」では、りんごをめぐる豊かな思考と想像に着目した多様な作品を展示します。りんごは、西洋美術史において、古来より豊穣や生命のはかなさなどの象徴として多く描かれてきました。
本展は、必ずしもそうした表象のみを取り上げるものではなく、現代のアーティストらによる、りんごを素材とした新たな創作アプローチや、生と死、循環、種子、変容などに関連して、りんごという日常の身近な存在から宇宙規模に展開される多様なイマジネーションのかたちを紹介します。
ベッドでくつろぐ、食卓を囲むといった遊び心あふれる没入型の映像体験を通して、現代社会における切実なテーマを解きほぐす
- 2021年上半期 アートアジェンダがおすすめする注目の展覧会情報・関西版&全国版(3)
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ピピロッティ・リスト:Your Eye Is My Island -あなたの眼はわたしの島-
開催美術館:京都国立近代美術館
開催期間:2021年4月6日(火)~2021年6月13日(日)
スイスを拠点に国際的に活躍する現代アーティスト、ピピロッティ・リスト(1962-)の回顧展。五感を刺激する心地よい音楽と、鮮やかに彩られた世界をユーモアたっぷりに切り取った映像によるヴィデオ・インスタレーションは、国を越えて幅広い世代の観客を魅了してきました。
本展は、身体、女性、自然、エコロジーをテーマとした作品およそ40点で構成。身体や女性としてのアイデンティティをテーマとする初期の短編ヴィデオやヴェニス・ビエンナーレに出品された代表作、自然と人間との共生をのびやかに謳う、最新の映像技術を駆使した近年の大規模な映像インスタレーション、美術館の所蔵作品を取り込んだ新作、廃材を活用した屋外作品まで、約30年間の活動の全体像を本格的に紹介します。
美術評論家の椹木野衣を企画・監修に迎え、アーティストたちによる集合的活動にフォーカスした平成年間の美術を振り返る
- 2021年上半期 アートアジェンダがおすすめする注目の展覧会情報・関西版&全国版(4)
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平成美術:うたかたと瓦礫 1989–2019
開催美術館:京都市京セラ美術館
開催期間:2021年1月23日(土)~2021年4月11日(日)
京都市京セラ美術館の新館「東山キューブ」では、1980年代後半より現代美術について鋭い批評活動を継続的に行なっている美術評論家の椹木野衣を企画・監修に迎え、独自の視点で選定したアーティストたちによる集合的活動にフォーカスした平成年間(1989–2019年)の美術を振り返る展覧会を開催します。
「うたかた」と「瓦礫(デブリ)」をキーワードに、経済的な停滞と未曾有の災害に繰り返し見舞われた平成の時代を、椹木の視点にもとづきアーティストたちがどのように時代と状況に応答してきたかを探ります。
生誕130年を迎えた孤高の洋画家・髙島野十郎の回顧展。新発見の作品もあわせて、謎に包まれた野十郎の全貌を紹介
- 2021年上半期 アートアジェンダがおすすめする注目の展覧会情報・関西版&全国版(5)
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生誕130年記念 髙島野十郎展
開催美術館:久留米市美術館
開催期間:2021年1月20日(水)~2021年4月4日(日)
2020年は、孤高の洋画家・髙島野十郎(1890-1975)の生誕130年にあたります。本展は、野十郎の生まれ故郷・久留米のほか、関東・関西でも開催する回顧展で、久留米では2011年「髙島野十郎 里帰り展」以来の開催となります。
福岡県立美術館所蔵作品を中心に、新発見の作品もあわせて、謎に包まれた野十郎の全貌を紹介します。
日本仏教の恩人と言うべき鑑真の遺徳を唐招提寺に伝えられた寺宝によって偲ぶとともに、綺羅星のような名僧の活躍と関係諸寺院の名宝を紹介
- 2021年上半期 アートアジェンダがおすすめする注目の展覧会情報・関西版&全国版(6)
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凝然国師没後700年 特別展 鑑真和上と戒律のあゆみ
開催美術館:京都国立博物館
開催期間:2021年3月27日(土)~2021年5月16日(日)
鑑真(がんじん 688~763)は、中国・唐時代の高僧で、律の大家として尊敬を集めました。しかし、日本での戒律の整備を目指していた聖武天皇の意を受けた日本僧・栄叡(ようえい)、普照(ふしょう)より懇請され、その地位をなげうち、五度の日本への渡航失敗と失明をものともせず、天平勝宝5年(753)、6度目にしてようやく日本の地を踏みました。その後、唐招提寺を拠点に、中国正統の律の教えを日本に定着させ、日本仏教の質を飛躍的に高めました。
本展では、日本仏教の恩人と言うべき鑑真の遺徳を唐招提寺に伝えられた寺宝によって偲ぶとともに、戒律のおしえが日本でたどった歩みを、綺羅星のような名僧の活躍と関係諸寺院の名宝を綴ることで紹介します。
聖徳太子の母によって創建された奈良斑鳩の中宮寺。飛鳥時代の最高傑作である本尊の国宝「菩薩半跏思惟像」や国宝「天寿国繍帳」など、寺宝の数々を紹介
- 2021年上半期 アートアジェンダがおすすめする注目の展覧会情報・関西版&全国版(7)
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特別展 奈良 中宮寺の国宝
開催美術館:九州国立博物館
開催期間:2021年1月26日(火)~2021年3月21日(日)
奈良斑鳩の中宮寺は、聖徳太子の母によって飛鳥時代に創建されました。本尊の国宝「菩薩半跏思惟像」は飛鳥時代の最高傑作であると同時にわが国を代表する彫刻としても名高く、そのおだやかな微笑は多くの人々を魅了してきました。
このご本尊をはじめ、聖徳太子が亡くなられたことを悼んで作られた国宝「天寿国繍帳」など、中宮寺の寺宝の数々を紹介します。
10年もの歳月を費やした、東山魁夷の代表作を御影堂の再現展示で公開
- 2021年上半期 アートアジェンダがおすすめする注目の展覧会情報・関西版&全国版(8)
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特別展「東山魁夷 唐招提寺御影堂障壁画展」
開催美術館:神戸市立博物館
開催期間:2021年4月24日(土)~2021年6月6日(日)
奈良・唐招提寺の御影堂は、1964(昭和39)年に開祖である鑑真和上の千二百年忌事業として、国宝《鑑真和上坐像》を安置するために興福寺旧一乗院宸殿を移築して建立されました。
1970(昭和45)年に、《鑑真和上坐像》を納める厨子の扉絵と五室にわたる大障壁画の制作を唐招提寺から依頼された東山魁夷は、七カ月ほどの熟考の末に依頼を受諾し、生涯のすべてをかける気持ちでこの仕事に臨み、10年以上の歳月を費やして完成させました。
本展では、唐招提寺御影堂の内部をほぼ再現する形で障壁画全68面を一堂に展示するため、御影堂の臨場感を間近で味わえます。また、併せて東山魁夷が日本や中国の各地を歩いて描いたスケッチや、幾度も構成を練り直したことがわかる下絵や構図など、完成に至るまでの足跡も紹介します。
幕末・明治の激動期に大衆の人気を集めた、最後の浮世絵師、月岡芳年の“すべて”が分かる決定版
- 2021年上半期 アートアジェンダがおすすめする注目の展覧会情報・関西版&全国版(9)
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芳年 激動の時代を生きた鬼才浮世絵師
開催美術館:新潟県立万代島美術館
開催期間:2021年3月20日(土・祝)~2021年5月5日(水・祝)
「血みどろ絵」「無惨絵」と呼ばれる初期のシリーズがその代名詞となった月岡芳年(つきおかよしとし 天保10-明治25/1839-92)。手がけたジャンルは武者絵、役者絵、怪奇絵、戦争画、美人画など多岐にわたります。彼の作品を特徴づける斬新な構図、華麗な色彩、豊かな画面のドラマ性は、現代の我々をも魅了してやみません。
本展では、芳年の画業の全貌を時代順に4章構成で紹介します。展示する263点は、すべて日本画家・西井正氣(にしいまさき)氏の収集品です。初摺(しょずり)にこだわり、保存状態のよいものを集めた同氏のコレクションは、まさに世界屈指の質・量を誇ります。素描や画稿、版木、肉筆画なども併せて展示し、芳年芸術の秘密に迫る内容です。
世界各地の植物を調査するための研究センターとして大きな役割を果たしたキューガーデン。人々の暮らしを華やかに彩ったボタニカルアートの世界を紹介
- 2021年上半期 アートアジェンダがおすすめする注目の展覧会情報・関西版&全国版(10)
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キューガーデン 英国王室が愛した花々 シャーロット王妃とボタニカルアート
開催美術館:山梨県立美術館
開催期間:2021年2月11日(木・祝)~2021年3月28日(日)
イギリスのロンドン郊外にあるキューガーデンは、ユネスコ世界遺産にもなっている世界最大級の植物園です。本展ではキューガーデンのコレクションを中心に、美しい花々を描いた約100点のボタニカルアートを展示します。
キューガーデンの歴史は18世紀に始まります。当時の大英帝国は貿易と植民地獲得によって繁栄を迎え、啓蒙思想の広がりや科学技術の向上を背景として、近代植物学が飛躍的に発展しました。そして世界各地の植物を調査するための研究センターとしてキューガーデンが大きな役割を果たすようになり、多くのボタニカルアートが生まれました。ボタニカルアートとは、植物を科学的な視点から描いたもので、植物研究とともに長い歴史を培うなかでその芸術性を見出され、人々に親しまれるようになりました。
本展では18世紀から19世紀初頭に描かれたボタニカルアートを展示するほか、国王ジョージ3世の妃であり、この時代のキューガーデンの発展に寄与したシャーロット王妃(1744~1818)にスポットを当て、彼女が愛したウェッジウッドの「クイーンズウェア」を展示します。
2021年おすすめ展覧会 関西&全国版では、10の展覧会を取り上げてみました。第1弾 関東版 も合わせてお楽しみください。
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ぜひ、美術館・博物館で心豊かな時間をお過ごしください。