5.0
古代メキシコ文明を満喫
古代メキシコのテオティワカン、マヤ、アステカの素晴らしい作品を本当にたくさん展示されていて、古代メキシコを大満喫しました。赤の女王の仮面は実に精巧に作られていて一見の価値ありでしたね。チャクモールも展示されていて大満足でした。
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メキシコには35もの世界遺産があり、なかでも高い人気を誇るのが、古代都市の遺跡群です。前15世紀から後16世紀のスペイン侵攻までの3千年以上にわたり、多様な環境に適応しながら、独自の文明が花開きました。本展では、そのうち「マヤ」「アステカ」「テオティワカン」という代表的な3つの文明に焦点をあてます。
前1200年頃から広範な地域に栄え、暦や文字など高度な知識を有する王や貴族が中心となって、交易と戦争を繰り広げたマヤ文明。1325年に首都テノチティトラン(現メキシコシティ)を築き、軍事力と貢納制度を背景に繁栄を謳歌したアステカ文明。前1世紀から後6世紀までメキシコ中央高原に栄え、「太陽のピラミッド」「月のピラミッド」「羽毛の蛇ピラミッド」を擁する巨大な計画都市を築いたテオティワカン文明。
火山の噴火や地震、干ばつなど厳しい自然環境のなか、人々は神を信仰し時に畏怖しながら、王と王妃の墓、大神殿、三大ピラミッドなど各文明を代表する壮大なモニュメントを築きました。本展では、普遍的な神と自然への祈り、そして多様な環境から生み出された独自の世界観と造形美を通して、古代メキシコ文明の奥深さと魅力に迫ります。
会期 | 2023年6月16日(金)~2023年9月3日(日) |
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会場 | 東京国立博物館 Google Map |
展示室 | 東京国立博物館 平成館 |
住所 | 東京都台東区上野公園13-9 |
時間 |
9:30~17:00
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休館日 |
月曜日 7月18日(火) ※ただし、7月17日(月・祝)、8月14日(月)は開館 |
観覧料 | 一般 2,200円(2,000円) 大学生 1,400円(1,200円) 高校生 1,000円(800円)
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TEL | 050-5541-8600(ハローダイヤル) |
URL | https://mexico2023.exhibit.jp/ |
5.0
古代メキシコのテオティワカン、マヤ、アステカの素晴らしい作品を本当にたくさん展示されていて、古代メキシコを大満喫しました。赤の女王の仮面は実に精巧に作られていて一見の価値ありでしたね。チャクモールも展示されていて大満足でした。
もの凄く混んでるという前評判だったので、夕方の閉館1時間前に到着。空いてましたw
南米の古代文明大好きな私にはマヤ・アステカ・テオティワカンという代表的な3つの文明まるっと紹介する本展は満漢全席な気分。
しかし人出を気にして鑑…readmore
4.0
マヤ文明やアステカ文明が有名な古代メキシコ文明だが, その範囲は現在のベリーズやグアテマラ, エルサルバドルにあたる一帯を含めた大規模なものであり, その中で様々な文明が栄えたことを知ることができる展示でした。
古代メキシコ文明について通時的に触れることができ, テオティワカン, マヤ, アステカという3つの文明についてより詳細に解説がされていました。
古代メキシコの独特の世界観, そしてそれに基づく都市計画や建築は非常に興味深かったです。建築につけられた石彫も世界観や意味が込められていて面白かったです。
動物や神をモチーフにした土器や香炉など出土品の数々は可愛さを感じるものが多かった印象でした。
また, 球技やカカオを飲む土器からは古代メキシコの生活や風俗を垣間見ることができ, 「赤の女王」などの発掘作業の様子はロマンがあってよかったです。
一度現地の遺跡や博物館に行ってみたいと感じさせてくれる展示でした。
5.0
メキシコ展を訪問してきました。開催されるたびに行っている気がするけれど、今回はメソアメリカに分布した3つの大きな流れを比較してみられたのが興味深かった。少しずつ姿と名を変えながらも崇められる神々の扱いやその文明の基本的な性格など、近いが混ざらない文化の比較はどの地方でも面白い。イメージとしては近隣諸国とヨーロッパよりは遠く、アジアよりは遠いのかな。
目玉でもあった赤の女王のマスクは思ったよりも小さかった。その現実的な画面の大きさが、確かにそこに存在した人だったのだと物語っているように感じられた。
今の我々の価値観とは異なる価値観で存在した文明。でも確かにそこに人がいたのだろう。また来年も新たな発見に出会えるといいな。
4.0
私は子供の頃、大の古代史ファンでした。そんな私が50年以上も前に熱狂していた「古代メキシコの文明」「マヤ」「アステカ」「テオティワカン」。あの頃からどんどん新しいことも分かって来ていて、書籍も沢山出ていますし、TVドキュメンタリー番組なども多く放送されて来たと思います。そして展覧会も色々ありました。近年でも幾つかメキシコ古代マヤ他関連のモノを観させて頂いています。過酷な自然と共存しつつ、暦や天文の知識に秀で、独自の世界観を持って神を祀り、戦いに明け暮れ、それでいて鉄を持たない文明。謎が多い分、魅力的で、SF小説・映画・漫画・アニメ・ゲーム等など色々と取り上げられていますね。金銀財宝や古代エジプトや印象派、ほどではないかも知れませんが、大人気テーマです。そして今まさに夏休み。お隣の科博さんの「海、生命のみなもと」展と共に、子供たちと観る展覧会としてはもってこいの内容です。ネット情報によればやはり大変混雑、とのことでした。それでありながら私は日程調整に失敗し、祝日で、それもNHK「上白石萌音のはるかなる古代文明 マヤ」放送の翌日出かけることになってしまいました。朝一開館前の列は、流石に凄かったです。若干早めに開門となり、再び並んで平成館前で定時の会場を待ちました。それでも入ってしまえば、最初の部分こそ混雑で、やや観辛かったものの、会場内は大変ゆったりしている(百十数点、トーハクさんとしては出品数がやや少ない??)ため、混雑の実感はあまりありませんでした。フラッシュ✖乍ら撮影OKで、キャプションをゆっくり読んでいられなそうなところは、撮らせて頂いて、先に進みました。そうこうするうちに次第に人がまばらになり、第二展示室はもう空いていて、今展目玉の「赤の女王」の辺りでは周りにほとんど人がいない様な状態でした。小さな像や装飾品もありましたが、単眼鏡の出番はあまり多くありませんでした。つまりは肉眼で十分楽しめる展示だったということです。もちろん順序通りに観なければいけない訳ではありませんし、第二展示室が終わってからもう一度よく観られなかった箇所を巡ったりも出来ます。全体的にゆっくり観ることが出来ました。キャプションも割とわかりやすかったと思います。何より展示の演出もとても洗練されていて、マヤの神秘的な雰囲気がよく出ていたと思いました。「赤の女王」… Read More
4.0
古代メキシコ文明は知らないことばかり。メキシコに行かなくても、謎に満ちたこの古代文明の一端に触れることが出来ました。
展示は、テオティワカン文明のピラミッド、マヤ文明の神殿などの建造物も見どころなので、そのパノラマ写真や映像、一部を模造した展示がされていて、展示空間も含めて鑑賞し楽しめる工夫がされています。
テオティワカン文明の太陽のピラミッドは、そのパノラマ映像でスケールを実感できます。ピラミッドの石彫などは、インディジョーンズの映画に出てきそうな遺跡を再現しています。
発掘された品々を観ていて思うのは、ちょっとかわいかったり、おかしな格好をしていたりで、ヨーロッパやアジアのものとは異なる独特なセンスをしているなということ。そこに古代メキシコらしさがあるようですが、それが何なのか、良く分からないんです。独特の宗教観や死生観が関係しているのかなと思いますが、謎です。
4.0
まず展示物が全て写真撮影可能であり、展示物の迫力を後で見返すことができる点は凄く良いと思いました。
マヤ、アステカ、テオティワカンという文明が時系列で紹介され、どのような思想の下でどのような文明が営まれていたのか、興味深く観覧しました。
位の高い捕虜を生贄にするということや、ゴムボールを使った球技があったこと等を知ることができ、死のディスクは大きさが想定以上で迫力がありました。
赤の女王の発掘が大発見でありその発掘の瞬間を動画で見ることができたことは、見応えもあって特に面白かったです。
4.0
この展覧会を通して感じたのは、メキシコ古代文明は「死」の文明というイメージた。人身供犠等、死に関連している(少なくともそう解説されている)ものが多い。球技のような平和なレクリエーションもあったのかと思ったら、負けたら生贄にされるらしく、やっぱり「死」が付きまとう。なんともなまぐさい。でも、本当にそれだけなのだろうか。生きることの喜びや楽しさはなかったのだろうか。犠牲をささげなければならない神々への畏怖だけで繁栄したのだろうか。まだまだ謎の多い文明らしいので、今後の研究に期待したい。
4.0
さすが東博の特別展、会場のつくりというか、見せ方が素晴らしかったです。
・巨大な3方向のモニターに映し出される遺跡 →自分がそこにいるみたい
・赤の女王の埋葬時の再現 →石室を覗いているような既視感
・鷲の戦士像 →ぐるっと360度見られます
などなど、会場のあちこちの壁が遺跡の写真が掲げられその前に石像を置いたりなど、古代文明に浸れる会場全体の雰囲気がとても良かったです。
印象的だったのが、マヤ文字。
曲線が多く、かわいい感じです。びっしり刻まれた石板は、芸術品。
昔、なかなか解読できない文字と聞いた覚えがありましたが、今ではかなり解読が進んだとの解説にびっくり。
週末の10時ごろに入館しました。小さい展示品が並ぶケースは2重くらいに列ができて、そこそこ混んでました。
冷房が効いてるのでじっくり見るつもりの方は、薄手のはおりものがあるとよいかも。
1階ロッカーの前の小部屋で、10分くらいの紹介映像を流してました。遺跡の映像がとてもきれいでした。
全部の展示品が撮影可でした
記念になるので撮影できるのは嬉しいのですが、全展示品の撮影可は微妙。
全てを3方向+解説を撮影している方がいて、シャッター音が気になるし、見やすい場所=写真がきれいに撮れる場所を占拠されてしまい、閉口しました。楽しみ方はひとそれぞれですが。。。
なので、展覧会は大満足でしたが、★マイナスです。
5.0
混んでいるのではと思い休日の夕方に行きました。
すこし混んでいるくらいで展示内容を楽しめました。
赤の女王は展示もよかったですが、発掘までの映像が興味深かったです。
生贄に関する展示が多く、現代とはまったく違う考えだったのだなあと思いました。
ユーモラスな表情の土偶や、独自の文字など楽しめます。
全ての展示が撮影可なので、撮影している人が多かったです。
ミュージアムショップも展示に合わせて、メキシコの民芸品なども売っていました。
4.0
混雑を避けるために、平日14時半頃に入館。正解でした!15時半頃には人が引いていき、2周目の鑑賞は快適でした。
展示はポンペイ展に似た感じでしたね。
入って早々に「装飾どくろ」を発見!神様を表しているはずなのに、何度見てもアーモンドチーズおかきにしか見えない目。
そして、「死のディスク」がびっくりするほど大きい!直径1m弱くらいはある。
「赤の女王」も見応えがあったけど、夫君である「パカル王」の頭像も素晴らしかった。鼻梁が高すぎて視野が狭そうなうえに、髪型がトウモロコシ神を模しているとか、要素詰め込みすぎ!
「鷲の戦士」も横から見ると自立しているのが不思議なくらい前傾していて、ぐるっと回って撮影してきました。
大昔に作られたものなのに、どこか可愛らしさや可笑しさを感じるのは、日本と同じようにたくさんの神様が存在していたせいかも。
本展に限らず、古代文明展が人気なのは、一種のタイムトラベルなんでしょうね。楽しい展覧会でした!
4.0
古代エジプト展にはよく足を運ぶ機会がありましたが…。メキシコ考古展は初めてでした。午前中に行った方が観やすいと思います。展示の撮影も可。男女比は1:1で、男性の方にも人気の展示でした。日本の土偶に比べて、細部まで細かくリアルに作られているのが面白いと思いました。文字もユニークで興味深い。神への信仰に結びついた展示品が多かったです。発掘調査はまだまだ進行中。これからも新しい発見がたくさんありそうで楽しみなメキシコ考古展です。
4.0
古代メキシコ、面白かったです!
やっぱりトーハク特別展はスゴイですね。
非日常感もあり没入感もある。出品数もちょうどいいし巨大パネルや映像、照明、キャプションの分量も良い。
改造人間の部屋みたいな赤の女王ルームの魅せ方とか上手いなぁ。
日本とは明らかに異質で呪術的ともいえる造形感覚が面白い。
満足度は高かったです。
でガウディもヤバかったですが本展も相当混雑しています。東博国宝展より断然混んでいます。
土曜午後でまともに作品は見られないし移動も人の合間を縫ってという感じ。
みんなそんなに古代メキシコが好きなら事前に言っといてほしい。
全面写真撮影OKとか今後大丈夫だろうか。
で土曜は特別展のみ19時まで開館しています。
17時を過ぎるとそこそこ人が減ってきて18時以降は余裕を持って鑑賞出来ました。
17時までは総合文化展を楽しんで17時以降に特別展とか良いかもしれません。
お早めにどうぞ。
4.0
謎多き四つの文明。厳しい自然環境の中、信仰によって多くの民を支配した様子がよく分かる。
雨が貴重なテオティワカンの嵐の神様は姿がユニーク。手や背負籠にはトウモロコシをいっぱい持っている。王や戦士の頭飾りにもトウモロコシのヒゲ。
大切なトウモロコシ。子供が生まれると頭蓋骨が柔らかいうちに板で挟みトウモロコシ状の頭にしたとか!
高地では貴重な貝殻を飾り付けた鳥形土器もかわいい。
マヤ文明の球技をする人の土偶。
並びには防具と重そうなボール。壁の上の方に目をやるとゴールと思われる輪っかが有る。
腰を使ってボールを輪に通すゲームは負けたら生贄と云う命がけの戦いだったらしい。
会場には大ピラミッドの映像やマヤ文字の数字が投影されている。
あの丸っこい文様なような文字が解明されたのは素晴しい。
赤の女王はマネキンだが赤い全身と緑の仮面や装身具が印象的。
緑は樹木、水、命の再生を意味する神聖な色だった。
全体に展示物は小さいものが殆どだがピラミッドの謎を解き盗掘を免れた宝を発掘した日本人研究者に感謝したい。
会場は撮影可なのでカメラの邪魔にならない様見学するなら平日の夏休み前がおすすめ。
4.0
メキシコの古代3文明を分かりやすくまとめてくれているのでとっても親切である。
やたらと生け贄を捧げたり、やたらとトウモロコシが出てきたり
やたらと色んな神様が出てきたり、と思う節は皆それぞれだろうが
実にメキシコっぽさが如実に表れている。
ある意味期待通りと言うか、想像を越えてこないと言うか。
メインビジュアルの死のディスクは想像よりも大きく、迫力に満ちていた。
そして、マヤ文明のメインビジュアルの赤の女王。
一体何が赤なのかと思ったら出土時の状態が赤い鉱物にまみれていたからだそうな。
その時の映像も流れていたが、インパクト絶大でした。
どれも非常におもしろいが3文明を紹介しているので
もう少し踏み込めていないのがモヤモヤポイントかもしれない。
しかしながら全体を把握する、と言う意味ではGOODな企画である。
相変わらず、マヤ文明の文字は意味不明だし妙に丸みを帯びていてちょっとかわいい。
総じておもしろかったです!
4.0
予告が出てから楽しみにしていた企画展
こむかなーっとちょっと不安ではあったのだけど
外に行列ができるほどではなく一安心
全展示撮影OKのせいで行動の読めない撮影者による
突発的な行動や割込みなどさえ気にしなければ
期待以上の、時間を忘れ楽しめる濃厚な展示だ
時代と地域ごとの写実性と表現、創造性
貴人や支配者の土偶の持つ生々しさと
絵とも記号ともとれぬマヤ文字の
迷いのない流れるような描線とキャラクター性
どこまでも美しく魅力的で飽きることのない
表現力豊かな世界
九月までと会期はたっぷりあるけれど
うっかり忘れてしまわぬようなるべく早く見ておきたい展示だ
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