4.0
色
主に絵画を観たくて行ってみたが、
モノクロ写真や映像など様々な形での表現の比較が
面白かった。
特に、東京と大阪の比較は印象に残った。
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パリ、東京、大阪-それぞれ独自の文化を育んできた3都市の美術館のコレクションが集結します。セーヌ川のほとりに建つパリ市立近代美術館、皇居にほど近い東京国立近代美術館、大阪市の中心部に位置する大阪中之島美術館はいずれも、大都市の美術館として、豊かなモダンアートのコレクションを築いてきました。
本展覧会は、そんな3館のコレクションから共通点のある作品でトリオを組み、構成するという、これまでにないユニークな展示を試みます。
時代や流派、洋の東西を越えて、主題やモチーフ、色や形、素材、作品が生まれた背景など、自由な発想で組まれたトリオの共通点はさまざま。総勢110名の作家による、絵画、彫刻、版画、素描、写真、デザイン、映像など150点あまりの作品で34のトリオを組み、それをテーマやコンセプトに応じて7つの章に分けて紹介することで、20世紀初頭から現代までのモダンアートの新たな見方を提案し、その魅力を浮かびあがらせます。
【FEATURE|展覧会レポート】
東京・パリ・大阪―3都市の美術館による夢のトリオ。比べて見る楽しさに出会う
会期 | 2024年5月21日(火)~2024年8月25日(日) |
---|---|
会場 | 東京国立近代美術館 Google Map |
住所 | 東京都千代田区北の丸公園3-1 |
時間 |
10:00~17:00
(最終入場時間 16:30)
|
休館日 |
月曜日、7月16日、8月13日 ※ただし7月15日、8月12日は開館 |
観覧料 | 一般 2,200円(2,000円) 大学生 1,200円(1,000円) 高校生 700円(500円)
|
TEL | 050-5541-8600(ハローダイヤル) |
URL | https://art.nikkei.com/trio/ |
4.0
主に絵画を観たくて行ってみたが、
モノクロ写真や映像など様々な形での表現の比較が
面白かった。
特に、東京と大阪の比較は印象に残った。
4.0
3館のキュレーターがテーマに沿ってセレクトした美術品を展示していくという構成。
それぞれに名品を持っている館だからこそ成し得た内容だろうと思う。
展覧会には色々なものがあり、当然コンセプトによって鑑賞者側が受ける印象や感想も変わる。
企画者側の意図したことかはわからないが、私はこの展覧会は美術鑑賞の導入編に適した展示だなという印象を受けた。ひとつのテーマで深くじっくりというよりは、色々なものに気軽に触れられるという感じ。最近流行りのショート動画を見ているような印象。広く色んなものを見て、自分の興味のあるものを見定められるような、そんな感じがした。
気を張った感じでなく、ラフな気分で最後まで鑑賞できて、しかしちゃんと気になる作品に何点か出会えて、とても良かった。
4.0
東京、パリ、大阪の3都市の美術館の作品がテーマごとに展示されていて
中でも【空想の庭】というテーマのTRIOがお気に入りでした。
辻永『椿と仔山羊』
ラウル・デュフィ『家と庭』
アンドレ・ボーシャン『果物棚』
他にもどこかで見たことがある作品が数々並んでいて
充実した鑑賞ができました。
ただ、メインビジュアルに使われている萬鉄五郎『裸体美人』が
ちょうど展示されてない期間でがっかりでしたが
マティス『椅子にもたれるオダリスク』にも
モディリアーニ『髪をほどいた横たわる空裸婦』にも会えたし
藤島武二『匂い』がとても素敵でした。
4.0
会期終了間際に慌てて行ってきました。とてもとても暑い日に。
単品でも見応えのある作品が
トリオで展示されていて今までにない絵の鑑賞方法があるんだなぁと。絵を観る時は、ちょっと襟を正して見る癖があるのですが、見ているとリラックスしてきて笑顔になって鑑賞できました。
暑いと不機嫌な顔になりやすい気がしますが、こちらのアート展は力が抜けて皆さん和やかに見ていらっしゃいました。良い雰囲気の会場でした。
それと『今』って、いろいろな意味で境界というものがなくなってきていると思うのですが、絵画もそうなのかしらと思わされる展示でした。
音声ガイドのナビゲイター有村架純さんによる案内とそして後ろに流れる音楽を聴きながら絵の前に立つと楽しくなり面白かったです。
美術館のアルファベット略称って、各館が自分とこのPR兼ねて考えるんだろうけど、ニューヨーク近代美術館のMoMA以外はどれもイマイチ普及していない。(と思うんだけどいかがなもんでしょうか)
当展のトリオ3館の略称も、MOMATは東近に来れ…readmore
5.0
パリ・東京・大阪から終結した、名画家たちの作品たち。
教科書で見たことのある作品もあれば、知っている画家の作品もちらほら。
いろんな画家たちの作品を見れるから、比較もできて楽しい。
さらに「椅子に座る」などのテーマにそった作品が、
それぞれの美術館ごとに並ぶので、人によって表現がまったく違ってくるのも楽しかった。
見ごたえ十分なので、ぜひこの展覧会は行ってほしい。
4.0
20240723
3つにしなくってもいいかな、というものもあり・・・
でも、3都市を比べる写真は面白かった。
国境を越えての比較は面白かった。
東京・大阪・京都3都市の比較でもよかったんじゃないかな?
4.0
充実のラインナップなんだけど、もともとがトリオ(をセット)で展示、ということもあって、焦点がしぼりにくい印象が、ありました。実際見てみても、それぞれ、面白いけれど、3つの組み合わせも、しっくりくるのからこないのまで、また、セットの次に、また別のセット、という感じで、類似の試みとしては、横浜美術館とかがやっていたトライアローグの方が断然よかったかな。とはいえ、バスキアとか、単体でよいものもあった。
という中で、個人的なハイライトはラウル・デュフィでした。色の移り変わりをみているだけで、はなやかな気持ちになりました。
4.0
パリ・東京・大阪3か所のTORIO、都市名からのTORIOというタイトルに、まずなるほど!と思った。
各美術館はいずれも近代アートを豊富にコレクションしているワケだから、さまざまなお題に合わせてピックアップするという展示方法もおいしいお料理をあれこれ食べられるビュッフェのようで面白かった。
そして東京展ではお題ごとの解説が壁に大きく見やすく書かれていて鑑賞のいいヒントになった。音声ガイダンスも深い解説なんだろうけれども、私はこういう親切さのほうが好きだなあ。
すでに観たことがある東京近代美術館のコレクションも、未知の作品と共に触れ合えたおかげで新鮮だった。
いつか中之島美術館、そしてパリ近代美術館へも行きたくなった。
4.0
パリ、東京、大阪の3美術館より収集された、同じテーマで書かれた3枚の絵を対比して展示するという奇抜な企画の展覧会。
作家数、作品数とも多くて、ピカソやデュフィ、マティスなど著名な画家の作品も多数展示されていた。展覧会のメインビジュアルである萬鉄五郎の「裸体美人」、モディリアーニの「紙をほどいた横たわる裸婦」や、デュフィの「電気の精」のレプリカなどが収穫だった。
4.0
今展、「パリ市立近代美術館、東京国立近代美術館、大阪中之島美術館のコレクションから、共通点のある作品でトリオ(TRIO)を組む、主題やモチーフ、色や形、素材、作品が生まれた背景など自由な発想で組まれたトリオ、総勢110名の作家の150点あまりの作品で34のトリオを組み、それをテーマやコンセプトに応じて7つの章に分けて展示、20世紀初頭から現代までのモダンアートの新たな見方を提案し、その魅力を浮かびあがらせる」などとPRされていました。トリオと言っても、3都市の美術館からの同じテーマやコンセプトでの出展であれば、別に作品数は3点とは限らない様でしたでした。東京国立近美さんは、ずっと昔からかなりよく出かけているので、コレクションには馴染みのものも多いとは思うのですが、「現代アート」の辺りは結構スルーしてしまっている私ですから、初お目見え作品もあるかも知れません。パリ市立近代美術館へは行ったことがありません。随分以前にツアー旅行で二度ほどパリに立ち寄っていますが、その時は限りあるパリでのフリー滞在時間に、自分が苦手な「現代アート」の美術館へは、行こうとは思わなかったのです。大阪中之島美術館も、大阪へは仕事でやはり二度ほど出かけたことがあってもそれだけで、観光や美術館などに使える時間は皆無でしたから、やはり行ったことがありません。このとても変わった、美術史上初の展示手法の展覧会ということなので、なんとなく面白そうな感じでもあり、ちょっとこの夏は苦手な現代アートが集中していて少々疲れ気味ではあるのですが、一応出かけてみました。
平日午後の割合空いている時間帯に訪ねました。よくあることで、最初のコーナーのみ人が集中して流れていませんでしたが、以後は特段の混雑もなく、自由に観進めることが出来ました。ただ、グループ化のためにコーナーが多くなっているのか、若干人の流れは悪くなりがちでした。一部作品を除き、写真撮影OKでした(トリオでの撮影はスペースの問題で無理な場合が多いのは、仕方ないことでした)。
先の館側のPRにあった通り、共通テーマが設定され、3館のコレクションの中から選ばれた作品を並べて展示し、例えば「モデルたちのパワー」というテーマで"横たわる女性像"を現した作品は、パリのアンリ・マティス《椅子にもたれるオダリスク》と東京の萬鉄五郎《裸体美人》と大阪のア… Read More
5.0
メインビジュアルがとても目立っていて
それはよかったけれど
展示の内容は、思っていたよりも展示数が多かったのと
アーティストの数も多くて110名とのこと
多様性に富んだ展示で、とても楽しい
特にラウル・デュフィの
何面にもわたる作品、いかにもパリらしくて
可愛く、洗練されていたなあ
豪華な3つの美術館のコラボレーションはもとより
MOMATの常設展も楽しめます
パリ・東京・大阪の美術館から集められた作品を同じテーマで見比べる展示会だが、個人的には単純に観たかった作品に吸い寄せられるように足を運んだ感じだった。
最初に出迎えてくれたのは佐伯祐三の『郵便配達夫』。大阪中之島美術館は…readmore
4.0
パリ・東京・大阪の各美術館のコレクションから、34のテーマでそれぞれ3点の作品を選んで展示するという、ユニークな企画展。
テーマ設定と選択する作品に、キュレーターのセンスがダイレクトに反映します。
どのように選定作業が進められたのか、それぞれの美術館の学芸員・キュレーターがどんな議論を積み重ねたのか?
そんなプロセスや舞台裏にも興味が湧いてくる展覧会です。
国内の収蔵作品は、これまで観たことのあるものが多くありますが、こういうテーマ設定で他の作品と並べて展示されると、また違った鑑賞の仕方ができて、新鮮味も感じられます。
一方で、個々の作品が飛びぬけて個性的で存在感を放っていると、テーマで3作品を括ることが足手まといにもなりかねなくなります。
例えば、「近代都市のアレゴリー」というテーマで取り上げられているラウル・デュフィの≪電気の精≫、古賀春江の≪海≫など。
これらは単独で観るしかない作品です。
実験的な要素もありますが、これからもこのような意欲的な企画展が開催されることを期待したいです。
音声ガイドは有村架純さん。やさしく、落ち着いたトーンで、ナビゲーションしてもらえます。予習・復習もできるアプリ配信版を利用しました。
5.0
企画が実に楽しい展覧会だった。
以前、横浜・愛知・富山の美術館が「トライアローグ」として同作家の所蔵品を展示したが、この展覧会は、作家も時代も洋邦も超えて一つのテーマに沿って三重奏を奏でていた。
思いも付かなかったコラボに「面白い!」「やられた!」となったり、いつも近美で観ている作品も他と合わさることで新たな発見があった。知らない作家作品にも興味が持てる秀逸な企画だった。
「都市のグラフィティ」として佐伯祐三「ガス灯と広告」とバスキア「無題」は、もう降参するしかなかったw。意表を突かれるだけでなく、「空想の庭」「現実と非現実のあわい」「こどもの肖像」等々美しく響き合う組みあわせも心地よい。
個々作品を楽しむにもとても良かった。ラウル・デュフィ「電気の精」は見逃せないし、マティス「椅子にもたれるオダリスク」、モディリアーニ「髪をほどいた横たわる裸婦」、ボナール「昼食」等々眼福だった。近美の作品もいつもだとガラスケース越しに観る小倉遊亀「浴女 その一」が近くで見ることができたのは収穫だった。
あの近美がとても狭く感じた。3枚一組にするので角が多く、鑑賞しづらい位置も多かった。
最後のビデオアートとかは割愛しても良かったかな……。
ポストカードは3枚そろいで欲しかった。
今回の考え方は、いままで買い求めてきた展覧会のポストカードで、自分なりの「TORIO」が自宅でも作れるなと思った♪
6月12日(水)11時入館。混雑無し。数点を除いて撮影可。
誰でも楽しめる企画なので、夏休みに入るときっと混雑するだろう……。
4.0
三館の所蔵品三点をひとまとめのトリオにして全34組の展示。各トリオに表題が付せられ解説もトリオ毎。その仕掛けのために、普段なら作品一点ごとに少しずつ移動してゆくところ、気がつけば、三点の真ん中に立ち一度にトリオ全体を観るような動きをしていました。これも企画者の意図した鑑賞スタイルにまんまとハマっていたのかな。
トリオの組み方はモチーフ、主題の共通性で括られる。組によっては、1+1+1=3以上のパワーを持って、観る者に働きかけてくるものあり。その筆頭格はNo.15「モデルたちのパワー」組。照明効果も手伝ってはいますが、横たわる女性(特に裸婦)というモチーフ自体が有する迫力。何百年にも亘り時に物議をかもしながら取り上げられてきたわけです。マチス、萬鉄五郎に、バブル期に19億円で話題となった大阪市のモディリアーニの実物も登場。
その他のトリオで個人的な推しは、No.10「空想の庭」(デュフィ、辻永、ポーシャン)、No.26「色彩とリズム」(ドローネー、田中敦子、菅野聖子)あたり。
ポストカードは一枚、三岸好太郎《雲の上を飛ぶ蝶》を購入。サックスブルーとアイボリーで上下二分割した情景に舞う色とりどりの蝶が幻想的で気に入り購入しました。
4.0
初日にお伺いしました。
それほど混んでなくゆっくり観ることができました。海外からの旅行客の方がとても多いです。
同じテーマでいろいろな表現方法の作品が並べられていておもしろかったです。
4.0
TRIO展、結構良かったです。
パリ東京大阪の美術館からテーマやモチーフなど何らかの共通点を見出して3つの作品を展観しています。
注目作品にフォーカスというよりキュレーションで見せるタイプの近年増えてきた展覧会ですね。
ユトリロに長谷川利行、松本竣介、佐伯祐三を組み合わせるとかそんな感じです。
モディリアーニ、スーティン、ボナールあたりが見られるのは嬉しいかな。
日本画と写真を中心に展示替えあり、ヨロテツの裸婦は途中退場期間あり。
大半の作品は写真撮影可能、拍子抜けするぐらい空いていました。
でこの企画展だけだとまだ半分で2~4階のコレクション展と合わせてTRIO展なんだと思います。
長谷川利行とアジェの特集が組まれていたり、ベーコン、小村雪岱新収蔵、速水御舟、石内都などすごく楽しい。
展示替え後は鏑木清方と北野恒富が楽しみでホントに自分好みで驚く。
企画展のボリュームもすごく大きいわけではないのでMOMATコレクション展も是非。
4.0
ある共通点を持った作品を3つの美術館から1つずつトリオにして見せてくれる展覧会。共通点といってもそんなに厳密なものでなく、3作品をじっくり見比べるという感じではない。大阪からいい作品が来ているし、パリはやっぱりいいものを持っているなと思った。東京もいいのだが、こちらはだいたい前に見たことがあるので私にとって新鮮味はなかった。メッツァンジェの大きいキュビスム絵画を見られたのが良かった。ホームページ等には取り上げられていないが、実物の大きさで見る価値があると思う。仮にWebや印刷物で見ても何が描いてあるか全然わからないだろうが、実物で見ると確かに3人の女性がわかる。まあ大きい実物をみてもあまりよくわからないのではあるが、大きくてもわからないことを確認できるのが良い。
5.0
「3つの美術館から作品来るのね~」くらいな感覚で初日訪問。
その空間に入るなり、おぉおお~!トリオの意味納得。
ミニ・テーマ毎に3つの美術館からそれぞれ一点ずつ(例外はあるけど)セレクトされ、3点が並んで我々を迎えてくれる。
美術専攻とかしていなくても、目視で似ているところはわかったりするから嬉しい。ミニ・テーマ毎に短い解説文パネルが上の方にあって(その位置のお蔭で)近視眼的視点ではなく、鑑賞者は自然とちょっと引いて3点全体を見渡してふむふむ、近寄ってふむふむ、となる。各作品ごとにはキャプションがないのが逆にいい。
色んなテーマが紙芝居的に展開していくので、だんだん「今度はどんなトリオかな?」と自分なりに共通点を探すのが楽しみになっていく。結果、視覚・感覚総動員で作品にじっと見入ることになって、普段の「キャプション⇔作品で指差し確認」的鑑賞でない鑑賞スタイルになって、なんかとっても満足。
今日は初日でまだ空いていて、おまけに作品ごとのキャプションがないお蔭で行列にならないし、ストレスフリーで鑑賞。写真は数点を除いて全て撮影可。
これは個人的にはとてもオススメ♪
ピンときたら是非訪問を。
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