5.0
軽妙洒脱な企画
「虫めづる姫君」にかけたのかな?と思われる企画名からして、洒落ているなぁと思ってました。
会場に入ると、鈴虫鳴き声。蝶やトンボのモビールが下がり、影絵が揺れる演出。
遊び心を感じる演出が素敵でした。
酒井抱一、鏑木清方、柴田是真、などなど、大好きな画家さんの作品が並び、全体的に軽やかで涼を感じる作品が多く、とても楽しかったです。
展示物も、絵巻、絵画、漆工芸、陶芸、簪、読み物と「虫」をテーマにし、中国絵画や近代の日本画、現代の自在置物までと幅広く、個人蔵も多く、どうやって探したのかなぁと、キュレーターの凄腕を感じました。
若冲の「菜蟲譜」は、カエルが最高!
増山雪斎の「虫豸帖」は、殿様の教養とは思えない、細密画
土田麦僊の「胡瓜図」は、透明感にあふれる色彩が見事
足のない毛虫、芋虫は大嫌いで、出てきたらどうしようと思いましたが杞憂でした。登場していなかったのか、気づかなかっただけなのか?(笑)