この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
髙島野十郎(たかしまやじゅうろう 1890-1975)は、福岡県久留米市出身で主に東京で活動し、晩年千葉県柏市に移り住んだ洋画家で、「蝋燭(ろうそく) 」や「月」などの主題を、細部までこだわった筆致で描きました。没後50年の節目を機に開催する本展は、これまでに開催されてきた髙島野十郎展を超える最大規模の回顧展です。
代表作はもちろんのこと、彼の芸術が形成されたルーツを遡り、生涯にわたって自身のよりどころとしてきた仏教的思想を読み解きつつ、青年期や滞欧期の作品など、従来の展覧会では大きく取り上げられることがなかった部分にもスポットを当てます。
さらに、野十郎や関係者による書簡や日記、メモ等の資料をもとに、彼がひとりの人間としてどのように生き、 周囲とどのような関係を築いて絵かきとしての歩みを進めたかという部分にも注目し、野十郎の人間像にも改めて迫ります。野十郎は、71歳の時に当時まだ田畑が広がる静かな田園地帯であった柏市増尾に移り住み、晴耕雨読ならぬ晴耕雨描の生活を送りました。彼は訪ねてきた姪に「ここは俺のパラダイスだ」と語ったといいます。千葉の海もまた、絵の題材として彼の心を掴みました。野十郎終焉の地であり、月や海など彼を魅了した豊かな自然のある千葉 で、野十郎の絵画世界に思う存分浸っていただけるまたとない機会です。
開催概要EVENT DETAILS
会期 | 2025年7月18日(金)~2025年9月28日(日) |
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会場 |
千葉県立美術館
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展示室 | 第1・2・3・8展示室 |
住所 | 千葉県千葉市中央区中央港1-10-1 |
時間 |
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休館日 |
月曜日 月曜日が祝日の場合は翌日 |
観覧料 | 一般 1,000円(団体一般800円) 高大生 500円(団体高大生400円)
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TEL | 043-242-8311 |
URL | https://takashimayajuro50.jp/ |
千葉県立美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
巡回展TRAVELING EXHIBITION
- 福岡県福岡県立美術館
会期:2025年10月11日(土)~2025年12月14日(日)開催予定 - 愛知県豊田市美術館
会期:2026年1月6日(火)~2026年3月15日(日)開催予定 - 大阪府大阪中之島美術館
会期:2026年3月25日(水)~2026年6月21日(日)開催予定 - 栃木県宇都宮美術館
会期:2026年9月20日(日)~2026年12月6日(日)開催予定
また、会期が変更など開催情報に変更が生じる場合がありますので、お出かけの際には、公式サイトにて最新情報をご確認ください。
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出展作品・関連画像IMAGES

髙島野十郎「絡子をかけたる自画像」大正9年(1920)、福岡県立美術館蔵

髙島野十郎「ノートルダムとモンターニュ通Ⅱ」昭和5~8年(1930~33)、福岡県立美術館蔵

髙島野十郎「筑後川遠望」昭和24年頃(c.1949)、福岡県立美術館蔵

髙島野十郎「割れた皿」昭和33年頃(c.1958)、福岡県立美術館蔵

髙島野十郎「ティーポットのある静物」昭和23年以降(after1948)、福岡県立美術館蔵

髙島野十郎「すいれんの池」昭和23年以降(c.1965)、福岡県立美術館蔵

髙島野十郎「からすうり」昭和10年(1935)、福岡県立美術館蔵

髙島野十郎「こぶしとリンゴ」昭和41年頃(c.1966)、福岡県立美術館蔵

髙島野十郎「さくらんぼ」昭和31年頃(c.1956)、福岡県立美術館蔵