西洋絵画、どこから見るか?
―ルネサンスから印象派まで
サンディエゴ美術館 vs 国立西洋美術館

国立西洋美術館

  • 開催期間:2025年3月11日(火)~2025年6月8日(日)
  • クリップ数:137 件
  • 感想・評価:11 件
西洋絵画、どこから見るか?―ルネサンスから印象派まで サンディエゴ美術館 vs 国立西洋美術館 国立西洋美術館-1
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マリー=ガブリエル・カペ《自画像》1783年頃、油彩/カンヴァス、国立西洋美術館
マリー=ギユミーヌ・ブノワ《婦人の肖像》1799年頃、油彩/カンヴァス、サンディエゴ美術館
© San Diego Museum of Art
カルロ・クリヴェッリ《聖母子》1468年頃、油彩/板、サンディエゴ美術館
© San Diego Museum of Art
アンドレア・デル・サルト《聖母子》1516年頃、油彩/板、国立西洋美術館
ジョルジョーネ《男性の肖像》1506年、油彩/板、サンディエゴ美術館
© San Diego Museum of Art
フアン・サンチェス・コターン《マルメロ、キャベツ、メロンとキュウリのある静物》1602年頃、油彩/カンヴァス、サンディエゴ美術館
© San Diego Museum of Art
フアン・バン・デル・アメン《果物籠と猟鳥のある静物》1621年頃、油彩/カンヴァス、国立西洋美術館
フランシスコ・デ・スルバラン《神の仔羊》1635ー40年頃、油彩/カンヴァス、サンディエゴ美術館
© San Diego Museum of Art
フランシスコ・デ・スルバラン《聖母子と聖ヨハネ》1658年、油彩/カンヴァス、サンディエゴ美術館
© San Diego Museum of Art
ユベール・ロベール《マルクス・アウレリウス騎馬像、トラヤヌス記念柱、神殿の見える空想のローマ景観》1786年、油彩/カンヴァス、国立西洋美術館
ベルナルド・ベロット《ヴェネツィア、サン・マルコ湾から望む岸壁》1740年頃、油彩/カンヴァス、サンディエゴ美術館 
© San Diego Museum of Art
ウィリアム=アドルフ・ブーグロー《小川のほとり》1875年、油彩/カンヴァス、国立西洋美術館寄託
ホアキン・ソローリャ《ラ・グランハのマリア》1907年、油彩/カンヴァス、サンディエゴ美術館
© San Diego Museum of Art
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この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

サンディエゴ美術館は、米国西海岸において最初期に収集された充実した西洋古典絵画のコレクションを有し、国立西洋美術館は東アジアにおいて唯一の体系的な西洋絵画のコレクションを誇ります。

本展では、「作品をどのように見ると楽しめるか」という観点から、ルネサンスから19世紀末までの600年にわたる西洋美術の歴史を両館の所蔵品88点によって紹介します。関連する作品をペアや小グループごとに展示、比較して鑑賞することで、様々な角度から絵画が持つストーリーを深掘りすることができます。

サンディエゴ美術館と国立西洋美術館の競演をお楽しみください。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2025年3月11日(火)~2025年6月8日(日)
会場 国立西洋美術館 Google Map
住所 東京都台東区上野公園7番7号
時間
  • 9:30〜17:30(毎週金・土曜日は20:00まで)
    ※入館は閉館の30分前まで
休館日 月曜日、5月7日(水)
※ただし、3月24日(月)、5月5日(月・祝)、5月6日(火・休)は開館
観覧料 一般 2,300円(2,100円)
大学生 1,400円(1,300円)
高校生 1,000円(900円)
  • ※( )内は前売料金
    ※中学生以下、心身に障害のある方及び付添者1名は無料
    ※大学生、高校生及び無料観覧対象の方は、入館の際に学生証または年齢の確認できるもの、障害者手帳を要提示
    ※国立美術館キャンパスメンバーズ加盟校の学生・教職員は本展を学生1,200円、教職員2,100円で観覧できます。学生証または教職員証を提示のうえ、国立西洋美術館 券売窓口にて購入してください
    ※観覧当日に限り本展の観覧券で常設展も観覧できます
TEL050-5541-8600(ハローダイヤル)
URLhttps://art.nikkei.com/dokomiru/

国立西洋美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

国立西洋美術館 国立西洋美術館

感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

3.0

わかったつもりで楽しめました

毎年発売される「今年おすすめの展覧会」的なムック本の表紙に、やけに「マリー=ガブリエル・カペ」が使われていたので、どんなものかと期待していました。

普段、西洋絵画をほとんど見ないので、キャプションによる見方のアドバイスはありがたいですね。
色や小物に込められた意味とか、神話や聖書からの引用とか、前提となる知識がないと
「きれいだね」という感想だけで終わってしまうので。
技巧系が好きなので、『アレクサンドリアの聖カタリナの神秘の結婚』のドレスや草の描き込みは見応えがありました。

今回、自分の絵の見方の変化が感じられたのは『ソドムを去るロトとその家族』です。
ちょうどEテレの「3か月でマスターする 絵を描く」を見始めて、影の付け方や遠近感の出し方など、絵を描く工程を実技で知ったところだったんですが、「光を表現するのに白を使う」というのがこの絵にピッタリはまっていて、こういうことか!と妙に納得しました。
描き方の理論や見方がわかると、画家の工夫や意図がちょっとわかったような気がしてうれしくなりますね。

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karachanさん、morinousagisanさん、アバウトさん

3.0

ルネサンスからバロックの作品が充実、ボデゴンの最高峰は必見

副題に「サンディエゴ美術館 VS 国立西洋美術館」とあるように、サンディエゴ美術館からお借りした作品に対して西美所蔵作品から関連するものをピックアップして関連展示するという趣向です。
コレクションが豊富な西美ならではの企画展示ですが、結局は関連展示はあまり気にせずに初見のサンディエゴ美術館所蔵作品を中心に鑑賞することになっちゃいました。

最大の見どころは、スペイン静物画(ボデゴン)の最高峰と呼ばれる、≪マルメロ、キャベツ、メロンとキュウリのある静物≫です。左上から右下に流れる構図、漆黒の背景、光と影の扱い方が斬新です。これは必見です。

あと個人的には、最後の19世紀のコーナーでホアキン・ソローリャを観られたのが良かった。

時代的には、ルネサンス、バロックの作品が多く充実している一方で、18世紀、19世紀の作品は少なく後半はあっさり終わってしまいました。

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karachanさん、Sukekiyo-Acckermanさん

3.0

頑張った展示

ルネサンスから印象派(14世紀くらいから20世紀)までの
サンディエゴ美術館と国立西洋美術館の作品が
テーマに分けられて、隣同士に並べれられているという
ありそうでなかった展示

解説がしっかりされている印象を(訪れる前から)受けていたのと
最高峰の作品も来ているとのことで
美術に興味を示し始めた方をターゲットにしているのかなと思ったが
時代が広い分、結構、難しいものかもしれないと感じた

解説がたっぷり書かれているが、音声ガイドで聞いた方が
スッと入ってくるかもしれない
普段、西洋美術館で見かける作品の解説があるのは
(普段は見られないので)貴重

平日、仕事に行く前10時くらいから見始めたが、想定以上に賑わっていて
飛ばし飛ばし、戻りながらも鑑賞した

印象派が少なくて突如終わっった感じがあり、驚きというか、頑張った展示!という印象に。
素晴らしい作品もある一方で、見慣れたものがないと難しくなりがち。
バランスって大事&難しい
写真撮影がALLオーケー!というのは寛大で楽しめる
週末にでも、撮らせていただいた写真をゆっくり見直すつもりです。

4.0

見せ方と解説って大事

半数くらいは西洋美術館の所蔵で、デジャブ感あるあるでしたが、サンディエゴ美術館の作品と並んで展示され、解説がしっかりされると、ここがポイントなのね、こういう風に見るのか、などなど新鮮な目でみることができました。

解説が充実しているのと、テーマごとに小部屋が並び、動線がわかりにくく、写真撮影可のため、ところどころ大渋滞してました。
平日金曜日の午後遅めに行きましたが、会場はかなり混雑。
点数は少な目ですが、解説読んで作品みてると、たっぷり2時間かかりました。
少し難しい用語がありましたが、ルネサンスから印象派まで、西洋美術史をしっかり学習。

会場に収まりきらなかったのか、常設展に5点、続きがあります。うち1点はゴヤ!黄緑のプレートがついてますので、探してみてください。

一休みしてから、エマーユの企画展、昨年末に寄贈された梶コレクションの初公開へ。ミュシャの家具やガレのガラス器、アンティークの飾り棚、キラキラで優美な空間でした。あれ?これってもしかして?と思ったら、山種美術館の斜め向かいにある「エマーユ七宝美術館」の梶氏でした。一部とはいえ貴重なコレクションを寄贈って、雅量に感謝。

常設展は駆け足でしたが、お目当ての企画展2つを堪能しました。20時まで開館の金曜日を狙って、正解でした。

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morinousagisanさん

4.0

コレクションの比較という視点からは面白かったが

サンディエゴ美術館のコレクションは、1930年代と松方コレクションより少し後の時代に集められたもののようです。好みや目的によって選ばれる絵画にこんなに違いがあるのか、と実感しました。ただ、使われている用語がやや難しく、「どこから見るか?」という問いには答えられないなと思いました。

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Camdenさん、morinousagisanさん

5.0

展示数の少なさを感じなかった。

作品の内容濃かったけど、如何せん、第一展示室の地下の動線が悪すぎる。
下りたが最後で、階段入り口からすごい人・・・しかも全く動かない。
何故ならみんな入口の解説パネルを読んでいるから・・・。
しかも空間設計が、人がひっきりなしにぶつかってきた、例の大吉原展と同じく、廊下に対して部屋があり、その部屋の壁面をぐるっと見て回るタイプだったから。当たり前だけど部屋の一番奥に次の壁へと移動できずに人がぎっしり詰まってて(曲がり角で詰まっちゃうわけで)、皆ばんばんぶつかりぶつかられていた。その状況だと別の空いてるところがあってもそちらへの移動もままならないし、人が捌けないから来た分だけ混雑が増す。また部屋から廊下へ出る人達も詰まるんだよな。何故なら廊下にも作品と解説があるから人が立ち止まって見たり読んでるわけ・・・。
何とか上へ上がったらそんなに混雑していなかったので、これは確実に地下の動線の問題でしょう。
これだけストレスマックスだと鑑賞する集中力がもたない。
平日の午前に行ってこれはきつかった。

一方、サンディエゴ美から来た作品は素晴らしいものばかりで嬉しかった。しかし楽しみにしていたスルバランがある2章バロックの初っ端・スペイン絵画~グレコ辺りでエネルギー切れ・・・何故かというとコターンの「マルメロ、キャベツ、メロンとキュウリのある静物」がわからな過ぎてエライ体力削りまして・・・。マルメロとキャベツは前の方にあるらしいんですけど、影を目で追ってもどうしてもわからない・・・。結構見てギブアップしましたが、後にアート先輩に聞いたら「あれは影がおかしいから答えがあるとは思えない」って言われて、「この影おかしい・・・」っていう自分の目は間違ってたわけじゃなかった(泣)と思い、ちとホッとしました。
スルバランは羊の死んだ目が、本当に確実に死んでいてすごかった!リアル以上のものを見せつけられて唸りました。
他のスルバラン作品もよかった~!
あと私最近グレコ苦手なのを克服したばかりで、お洋服のつるっと感をうっとり眺めちゃいました。嬉しい。人は変われるもんですね。
その後頑張ったものの、ソローリャの頃にはもう見ていても頭に入ってこなかった(泣)
廊下に部屋タイプの展示は二度と嫌だと思った今日この頃・・・
解説の量も半端ないので覚悟して、途中休憩入れるつもりで見た方がよいと思います。
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Camdenさん、uchikoさん、ファイさん、karachanさん、アバウトさん、他1人

3.0

スペイン絵画の深い魅力

国立西洋美術館に行った。「西洋絵画、どこから見るか?」展を見るためだ。アメリカのサンディエゴ美術館からルネサンスから印象派までの西洋絵画の所蔵品の傑作に国立西洋美術館の所蔵品を組み合わせ、西洋絵画をどう見るか観客に提案する企画だ。ジョット、ジョルジョーネ、ルーベンス、グワルディ、ドガなどサンディエゴ美術館の名品を見ることが出来た。また西洋美術館の同じ作家の作品が並置され、比較できて面白かった。個人的には、サンディエゴ美術館のスペイン作家の作品を見ることが出来て良かった。まずスペインの静物画(ボデゴン)の最高傑作と言われるファン・サンチェス・コターンの「マルメロ、キャベツ、メロンとキュウリのある静物」(1602年)が目にとまった。同作には当時のスペインの台所にある典型的な野菜と果物が並びとても写実的に描かれている。しかし一方で閉ざされた空間に吊るされ置かれたものは神秘的で超現実的な雰囲気を湛えていた。またエル・グレコの「悔悛するペテロ」(1590-95年頃)もグレコらしいねじれた不思議な空間と人物の表情が映えた傑作だと思う。フランシスコ・デ・スルバランの「聖ドミニクス」(1626-27年)も見応えのある作品だった。スルバランの静物画は今まで見る機会があったが、この大きさの人物画が見れて良かった。瞑想性に満ちた作品だ。近代絵画では、ホアキン・ソローリャの「ラ・グランハのマリヤ」(1907年)が面白かった。画家の娘マリアを描いた肖像画だ。マリアの身体はグレコの人物画のように引き伸ばされ、背景は地面とそこに落ちる装飾的な木漏れ日で占められている。内向的で夢見がちだったというマリアの性格も見事に描き出されている。

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uchikoさん、Camdenさん、morinousagisanさん、アバウトさん、他1人
  • 5
  • BY aki

3.0

ルネサンスから印象派まで

サンディエゴ美術館と国立西洋美術館が所蔵する西洋絵画のうち、ルネサンスから印象派まで辿りペア又はカテゴリー毎に展示した展覧会。
関連する作品を並べることで、それぞれの絵画が持つ背景を多角的に掘り下げ、新たな発見を促す構成となっていて興味深かった。
スペイン静物画(ボデゴン)の最高峰フアン・サンチェス・コターンの「マルメロ、キャベツ、メロンとキュウリのある静物」を見れたのは収穫だった。18世紀フランス絵画のマリー=ガブリエル・カペの自画像も印象的だった。

4.0

大学の西洋美術史の単位が取れるほど指南が充実

サンディエゴ美術館からは、見応えある立派な作品が来てます。
そして、西洋美術館所蔵品の立派さを再認識します。

「どこみる DOKOMIRU」と銘打った企画。
両館の所蔵品を並べ、比較し、絵画の見方に関する多彩なアプローチを解説・指南してくれます。作品群はいわゆるオールドマスター。ルネッサンス以降、印象派以前が中心であり、この時代の作品鑑賞には、確かに見方についての指南があるとありがたい。
本展の解説は、○○主義・○○派なので云々、という体系のはめ方よりも、寧ろ、個別の作家・作品群レベルからのボトムアップとなっている。このアプローチのお陰で、付される指南は濃密、実践的で実に面白い。
監修された学芸員の方々(西美は川瀬祐介氏)の思い・拘りを感じ、心に沁みます。

展示作品数は約90点、それほど多くはない。
にも拘わらず、本展の企画にまる乗掛かりして、解説文を全て読みつつ見ていたら、2時間半が経過。体力を使いました。それもそのはず、後で図録と照らし合わせると、かなり文字数の多い図録なのですが、その文章を全て会場で読んでいたと判明。そりゃ疲れるわけです。
オールドマスター絵画の見方の指南としてのクオリティーは高く、大学の西洋美術史の単位が取れるほどの内容だと感じました。

既視感ある西美の絵画が、下の階に場所を移し、サンディエゴから来たパートナーを得て、とても活き活きと輝いており印象的です。普段は本展出品作品の展示エリアは立ち止まる鑑賞者も少ないガランとした空間なので。これはうれしい。
個人的には、カペ《自画像》はいつ見ても何度見ても大好きな、西美の一番推しでした。今回メインビジュアルの大役が廻ってきたことは、うれし・さびし、です。

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さいさん、エイミーさん、uchikoさん、morinousagisanさん、黒豆さん、他2人

3.0

古典絵画の読み方

趣旨はよくわかるけれど、このくらいの古い絵だと、表現自体が楽しめなくって。そのための企画としてはよく考えられているけれど、いかんせん、混んでいて、ガイドを読みながら楽しむ環境ではなく……。

THANKS!をクリックしたユーザー
morinousagisanさん

5.0

とても良かった!

今回はチケット当選ありがとうございました!
珍しいジョルジョーネなど、ルネサンス、バロックの名画が豊富で見ごたえがありました!
どこからみるか?というコンセプトもわかりやすくてよかったです。
これなら普段興味のない方でも楽しめるのではないかと思いました。
ちなみに常設展もさすがのラインナップで大満足でした。
ありがとうございました!

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yoshitoyoさん

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出展作品・関連画像IMAGES

マリー=ガブリエル・カペ《自画像》1783年頃、油彩/カンヴァス、国立西洋美術館

マリー=ギユミーヌ・ブノワ《婦人の肖像》1799年頃、油彩/カンヴァス、サンディエゴ美術館
© San Diego Museum of Art

カルロ・クリヴェッリ《聖母子》1468年頃、油彩/板、サンディエゴ美術館
© San Diego Museum of Art

アンドレア・デル・サルト《聖母子》1516年頃、油彩/板、国立西洋美術館

ジョルジョーネ《男性の肖像》1506年、油彩/板、サンディエゴ美術館
© San Diego Museum of Art

フアン・サンチェス・コターン《マルメロ、キャベツ、メロンとキュウリのある静物》1602年頃、油彩/カンヴァス、サンディエゴ美術館
© San Diego Museum of Art

フアン・バン・デル・アメン《果物籠と猟鳥のある静物》1621年頃、油彩/カンヴァス、国立西洋美術館

フランシスコ・デ・スルバラン《神の仔羊》1635ー40年頃、油彩/カンヴァス、サンディエゴ美術館
© San Diego Museum of Art

フランシスコ・デ・スルバラン《聖母子と聖ヨハネ》1658年、油彩/カンヴァス、サンディエゴ美術館
© San Diego Museum of Art

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