パリ ポンピドゥーセンター
キュビスム展―美の革命
ピカソ、ブラックからドローネー、シャガールへ

京都市京セラ美術館

  • 開催期間:2024年3月20日(水・祝)~2024年7月7日(日)
  • クリップ数:36 件
  • 感想・評価:3 件
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ロベール・ドローネー《パリ市》 1910-1912年
Centre Pompidou, Paris, Musée national d’art moderne - Centre de création industrielle (Achat de l’ État, 1936. Attribution, 1937)
© Centre Pompidou, MNAM-CCI/Georges Meguerditchian/Dist. RMN-GP
マリー・ローランサン《アポリネールとその友人たち(第2ヴァージョン)》 1909年
Centre Pompidou, Paris, Musée national d’art moderne - Centre de création industrielle (Dation en 1973) © Centre Pompidou, MNAM-CCI/Audrey Laurans/Dist. RMN-GP
フェルナン・レジェ《婚礼》 1911-1912年
Centre Pompidou, Paris, Musée national d’art moderne - Centre de création industrielle (Don de M. Alfred Flechtheim en 1937) © Centre Pompidou, MNAM-CCI/Philippe Migeat/Dist. RMN-GP
ロベール・ドローネー《円形、太陽 no.2》 1912-1913年
Centre Pompidou, Paris, Musée national d’art moderne - Centre de création industrielle (Don de la Société des Amis du Musée national d’art moderne en 1961) © Centre Pompidou, MNAM-CCI/Georges Meguerditchian/Dist. RMN-GP
フランティシェク・クプカ《色面の構成》 1910-1911年
Centre Pompidou, Paris, Musée national d’art moderne - Centre de création industrielle (Achat, 1957) © Centre Pompidou, MNAM-CCI/Philippe Migeat/Dist. RMN-GP
アメデオ・モディリアーニ《女性の頭部》 1912年
Centre Pompidou, Paris, Musée national d’art moderne - Centre de création industrielle (Achat, 1949) © Centre Pompidou, MNAM-CCI/Philippe Migeat/Dist. RMN-GP
フアン・グリス《朝の食卓》 1915年10月
Centre Pompidou, Paris, Musée national d’art moderne - Centre de création industrielle (Achat, 1947) © Centre Pompidou, MNAM-CCI/Philippe Migeat/Dist. RMN-GP
アルベール・グレーズ《戦争の歌》1915年
Centre Pompidou, Paris, Musée national d’art moderne - Centre de création industrielle (Don de l’artiste en 1951) © Centre Pompidou, MNAM-CCI/Audrey LauransDist. RMN-GP
フェルナン・レジェ《タグボートの甲板》1920年
Centre Pompidou, Paris Musée national d’art moderne - Centre de création industrielle (Legs de Baronne Eva Gourgaud en 1965) © Centre Pompidou, MNAM-CCI/Philippe Migeat/Dist. RMN-GP
ポンピドゥーセンター外観
Centre Pompidou, architectes Renzo Piano et Richard Rogers, photo : G. Meguerditchian © Centre Pompidou, 2020
ポンピドゥーセンター内観
Centre Pompidou, architectes Renzo Piano et Richard Rogers, photo : G. Meguerditchian © Centre Pompidou, 2020
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この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

キュビスム・レボリューション——フランス・パリ発、世界を変えた美の革命

20世紀初頭、パブロ・ピカソとジョルジュ・ブラックという2人の芸術家によって生み出されたキュビスムは、西洋美術の歴史にかつてないほど大きな変革をもたらしました。その名称は、1908年にブラックの風景画が「キューブ(立方体)」と評されたことに由来します。西洋絵画の伝統的な技法であった遠近法や陰影法による三次元的な空間表現から脱却し、幾何学的に平面化された形によって画面を構成する試みは、絵画を現実の再現とみなすルネサンス以来の常識から画家たちを解放しました。

また絵画や彫刻の表現を根本から変えることによって、抽象芸術やダダ、シュルレアリスムへといたる道も開きます。慣習的な美に果敢に挑み、視覚表現に新たな可能性を開いたキュビスムは、パリに集う若い芸術家たちに大きな衝撃を与え、装飾・デザインや建築、舞台美術を含む様々な分野で瞬く間に世界中に広まり、それ以後の芸術の多様な展開に決定的な影響を及ぼしています。

本展では、世界屈指の近現代美術コレクションを誇るパリのポンピドゥーセンターの所蔵品から、キュビスムの歴史を語る上で欠くことのできない貴重な作品が多数来日し、そのうち50点以上が日本初出品となります。20世紀美術の真の出発点となり、新たな地平を開いたキュビスムの豊かな展開とダイナミズムを、主要作家約40人による絵画を中心に、彫刻、素描、版画、映像、資料など約130点を通して紹介します。日本でキュビスムを正面から取り上げる本格的な展覧会はおよそ50年ぶりです。

◆ 主な出品作家(アルファベット順)
ジョルジュ・ブラック、マルク・シャガール、ロベール・ドローネー、ソニア・ドローネー、マルセル・デュシャン、ナターリア・ゴンチャローワ、フアン・グリス、マリー・ローランサン、ル・コルビュジエ、フェルナン・レジェ、ジャック・リプシッツ、アメデオ・モディリアーニ、パブロ・ピカソ ほか

開催概要EVENT DETAILS

会期 2024年3月20日(水・祝)~2024年7月7日(日)
会場 京都市京セラ美術館 Google Map
住所 京都府京都市左京区岡崎円勝寺町124
時間 10:00~18:00 (最終入場時間 17:30)
休館日 月曜日 
※ただし、4月29日と5月6日は開館
観覧料 一般 2,100円(1,900円)
高大生 1,400円(1,200円)
小中学生 900円(700円)
  • ※( )内は前売料金です
    ※前売販売期間:1月19日(金)~3月19日(火)
    ※本展は事前予約(日時指定)不要です。混雑時には入場をお待ちいただく場合があります
    ※未就学児は無料
    ※学生料金でご入場の際には学生証を要提示
    ※4月13日(土)・14日(日)・20日(土)・21日(日)は小中高生無料観覧日
    ※障害者手帳等をご持参の方と同伴される介護者1名は無料
    ※本展の観覧券は会期中1枚につき1人1回、観覧日当日に限り有効です。再入場はできません
    ※一度購入されたチケットのキャンセル・券種変更・払い戻し・再発行はありません。
TEL075-771-4334
URLhttps://cubisme.exhn.jp

京都市京セラ美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

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巡回展TRAVELING EXHIBITION

パリ ポンピドゥーセンター キュビスム展―美の革命 ピカソ、ブラックから ドローネー、シャガールへ 巡回情報
※巡回先は、全情報が載っていない場合もございます。最新の巡回先一覧は、展覧会公式サイトなどでご確認いただけますよう、お願いいたします。
また、会期が変更など開催情報に変更が生じる場合がありますので、お出かけの際には、公式サイトにて最新情報をご確認ください。

感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

4.0

現代アートのすべての出発点「キュビスム」

You tube「meet your art」で美術研究家・国立西洋美術館館長、田中正之さんのアート講座「キュビスム」を学び、目からうろこでした。ピカソが有名な大画家になった理由は、ピカソが「キュビスム」をやったからであり、その拠り所はセザンヌである。大筋は知っていたのですが、そこまで強く断言されると認識が大きく変わりました。特に、セザンヌの静物画は様々な視点で描かれているので、その見方について、右側から見たときと左側から見たときを比べながら見る見方を教えていただき実践しました。実際にはまだピンと来ていないところもありますが、もっと勉強しようという気持ちにはなりました。
また、ロベール・ドローネーの「パリ市」で描かれている「キュビスム」は現代版「古典主義」との解釈が大変面白く、アンリ・ルソーのセーヌ川と橋の元ネタを探しましたが、これだという絵は見つからず…
ピカソ、ブラックが成し得た「キュビスム」は絵画の描き方、美術作品の素材を根本から変えた「大革命」であったことが理解できました。

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morinousagisanさん、黒豆さん、アバウトさん

4.0

キュビスム総覧

ポンピドゥーセンターを中心に日本の美術館所蔵の作品も含め約130点から構成され、多様な作家がまんべんなく紹介されていて贅沢なラインナップの展覧会だった。アフリカ美術に始まり、絵画、彫刻、書籍、映像などさまざまな資料を参照することで、表現性のみならず時代の変容も辿りやすい。正直、キュビスムにはそれほど関心を持ったことがなかったのだが、本展をきっかけに深堀りしてみたくなった。
キュビスムといえばピカソやブラックだが、印象的だった作品はやはり、展覧会ヴィジュアルでもあるロベール・ドローネー《パリ市》。本作は思っていたより大きな作品で迫力があった。とはいえ圧迫感はなく、形態をかろうじて保ちつつ解体するようなキュビスム的表現と淡い色彩が心地よかった。本作は比較的具象的だが、ほかの作品にはキュビスムらしく形態が不明瞭なものもあり、題材が浮かび上がってくるかこないか、ぼんやり凝視する瞬間もちらほらと。
鑑賞時点では、同時開催中の村上隆展に来館者が取られているせいか、キュビスム展のほうは比較的空いていてゆったり観覧できた。本展は一部を除きほとんどの作品が撮影可能なので写真も撮りやすい。

THANKS!をクリックしたユーザー
アバウトさん、morinousagisanさん

5.0

パンドラの箱を開けた20世紀のアート革命「キュビスム」

何が描いてあるかわからない…。

いや、その通り…判別がつかないもの。これこそがキュビズムの本質であり、モダンアートの源泉です。

複数の視点を組み合わせて対象を描く、多視点のアプローチで対象を分解・再構成することにより、その本質を描こうとする試み「キュビスム」。この単語を聞いてアレルギーを起こす人が多いですが、展示内容は広くキュビスムをビッグ・バンとして、その後の多様な展開を視野に入れています。

展示の序盤こそ、セザンヌやアフリカ芸術の影響を受ける前史としての「血統」証明の要素が強いですが、ピカソとブラックの過激な挑戦とそれが果たした伝統の解体、そしてその後の映画、建築や装飾芸術へと花開く一連の芸術運動へと展開する様子が紹介されます。

シャガール、ブランクーシ、モンドリアンという20世紀のスターたちの作品も多数展示されていますし、この規模の展示は恐らく当分お目にかかれないと思います。 人間の認識におけるパンドラの箱を開けた一大ムーブメント「キュビスム」。会期中、何度か足を運んでしまいそうです。

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karachanさん、morinousagisanさん、アバウトさん

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ロベール・ドローネー《パリ市》 1910-1912年
Centre Pompidou, Paris, Musée national d’art moderne - Centre de création industrielle (Achat de l’ État, 1936. Attribution, 1937)
© Centre Pompidou, MNAM-CCI/Georges Meguerditchian/Dist. RMN-GP

マリー・ローランサン《アポリネールとその友人たち(第2ヴァージョン)》 1909年
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フェルナン・レジェ《婚礼》 1911-1912年
Centre Pompidou, Paris, Musée national d’art moderne - Centre de création industrielle (Don de M. Alfred Flechtheim en 1937) © Centre Pompidou, MNAM-CCI/Philippe Migeat/Dist. RMN-GP

ロベール・ドローネー《円形、太陽 no.2》 1912-1913年
Centre Pompidou, Paris, Musée national d’art moderne - Centre de création industrielle (Don de la Société des Amis du Musée national d’art moderne en 1961) © Centre Pompidou, MNAM-CCI/Georges Meguerditchian/Dist. RMN-GP

フランティシェク・クプカ《色面の構成》 1910-1911年
Centre Pompidou, Paris, Musée national d’art moderne - Centre de création industrielle (Achat, 1957) © Centre Pompidou, MNAM-CCI/Philippe Migeat/Dist. RMN-GP

アメデオ・モディリアーニ《女性の頭部》 1912年
Centre Pompidou, Paris, Musée national d’art moderne - Centre de création industrielle (Achat, 1949) © Centre Pompidou, MNAM-CCI/Philippe Migeat/Dist. RMN-GP

フアン・グリス《朝の食卓》 1915年10月
Centre Pompidou, Paris, Musée national d’art moderne - Centre de création industrielle (Achat, 1947) © Centre Pompidou, MNAM-CCI/Philippe Migeat/Dist. RMN-GP

アルベール・グレーズ《戦争の歌》1915年
Centre Pompidou, Paris, Musée national d’art moderne - Centre de création industrielle (Don de l’artiste en 1951) © Centre Pompidou, MNAM-CCI/Audrey LauransDist. RMN-GP

フェルナン・レジェ《タグボートの甲板》1920年
Centre Pompidou, Paris Musée national d’art moderne - Centre de création industrielle (Legs de Baronne Eva Gourgaud en 1965) © Centre Pompidou, MNAM-CCI/Philippe Migeat/Dist. RMN-GP

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