生誕120年 棟方志功展
メイキング・オブ・ムナカタ

東京国立近代美術館

  • 開催期間:2023年10月6日(金)~2023年12月3日(日)
  • クリップ数:88 件
  • 感想・評価:10 件
生誕120年 棟方志功展 メイキング・オブ・ムナカタ 東京国立近代美術館-1
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棟方志功《飛神の柵》1968年 棟方志功記念館
棟方志功 《八甲田山麓図》1924年 青森県立美術館
棟方志功《十和田・奥入瀬C》1932年 棟方志功記念館
棟方志功《善知鳥版画巻》「鉄嘴」1938年 棟方志功記念館
棟方志功《二菩薩釈迦十大弟子》「羅睺羅」1939年(1948年改刻) 東京国立近代美術館
棟方志功《門舞男女神人頌》「木花之佐久夜妃」1941年 個人蔵
棟方志功《幾利壽當頌耶蘇十二使徒屏風》1953年 五島美術館
棟方志功《華厳松》1944年 躅飛山光徳寺
棟方志功《華狩頌》1954年 棟方志功記念館
棟方志功《ホイットマン詩集抜粋の柵》「Perfections」1959年(1961年摺) 棟方志功記念館
棟方志功《光額の柵》1971年 青森県立美術館
棟方志功ポートレート 撮影:原田忠茂
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この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

ヴェネチア・ビエンナーレでの受賞をはじめ、「世界のムナカタ」として国際的な評価を得た版画家・棟方志功(1903-1975)。一心不乱に版木に向かう棟方の姿は多くの人々の記憶に刻み込まれています。棟方が居住し、あるいは創作の拠点とした青森、東京、富山の三つの地域は、棟方の芸術の形成に大きな影響を与えました。

棟方の生誕120年を記念し、棟方と富山、青森、東京の各地域の関わりを軸に、板画(はんが・自作木版画の呼称)、倭画(やまとが・自作肉筆画の呼称)、油画(あぶらが)といった様々な領域を横断しながら、本の装幀や挿絵、包装紙などの商業デザイン、映画・テレビ・ラジオ出演にいたるまで、時代特有の「メディア」を縦横無尽に駆け抜けた棟方の多岐にわたる活動を紹介し、棟方志功とはいかなる芸術家であったのかを再考します。

掌サイズの絵葉書から、公共の建築空間の大壁画まで、「板画」の可能性を広げ、様々なメディアを通じて「世界のムナカタ」が社会現象になるまでの道程─「メイキング・オブ・ムナカタ」を辿る大回顧展です。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2023年10月6日(金)~2023年12月3日(日)
会場 東京国立近代美術館 Google Map
展示室1F 企画展ギャラリー
住所 東京都千代田区北の丸公園3-1
時間 10:00~17:00 (最終入場時間 16:30)
  • 金・土曜は20:00まで開館(最終入場時間 19:30)
休館日 月曜日、10月10日(火)
※ただし10月9日は開館
観覧料 一般 1,800円(1,600円)
大学生 1,200円(1,000円)
高校生 700円(500円)
  • ※( )内は前売および20名以上の団体料金
    ※前売券は8月22日(火)から10月5日(木)までの期間限定販売
    ※中学生以下、障がい者手帳を提示の方とその付添者(1名)は無料。それぞれ入館の際、学生証等の年齢がわかるもの、障がい者手帳等を要提示
    ※本展の観覧料で入館当日に限り、同時開催の所蔵作品展「MOMATコレクション」も観覧できます
TEL050-5541-8600(ハローダイヤル)
URLhttps://www.momat.go.jp

東京国立近代美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

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巡回展TRAVELING EXHIBITION

生誕120年 棟方志功展 メイキング・オブ・ムナカタ 巡回情報
※巡回先は、全情報が載っていない場合もございます。最新の巡回先一覧は、展覧会公式サイトなどでご確認いただけますよう、お願いいたします。
また、会期が変更など開催情報に変更が生じる場合がありますので、お出かけの際には、公式サイトにて最新情報をご確認ください。

感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

REPORT

わだばムナカタにする

2023年は棟方版画と過ごした1年間だった。
というのは、安川電機さんが毎年制作しお得意様に配布している棟方カレンダーを運よく入手でき、我が家の茶の間で月替わりの作品をためつすがめつできたから。
この1年は毎月カレンダーをめくるの…readmore

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micco3216さん、にゃんちゅうさん、uchikoさん、さいさん

5.0

実物のエネルギーに感動しました

印刷ではなく、実物のもつパワーに圧倒されました。
作風を確立してからの洗礼された作品が素晴らしいと思いました。

4.0

民の芸術

青森、東京、疎開先の富山、東京に戻って世界へ、そして故郷に錦を飾る。そんな棟方の人生をたどる展覧会だった。土地との出会いよりも、その土地での人との出会いに恵まれていたと思う。芸術家的な気難しさのない、誰からも好かれる人柄だったのだろう。その作品にも人柄が表れているのか、気難しさがなく、大胆でヘタウマな文字とか親しみやすい雰囲気で、まさに民の芸術といった感じだ。宗教的モチーフはあるが、作品と教義とはあまり関係なく、パワフルな敬虔さや祈りは感じるも、説教臭さは感じない。本の装丁や包装紙なども手掛け、身近なアート、生活にあるアート、まさに民芸の大家だったと感じた。

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fumiko773さん、にゃんちゅうさん

4.0

棟方版画は単体もいいけど、屏風や掛け軸など組み合わせた巨大作品が素敵

棟方志功の作品はそんなに作風が変わらない。最初期の版画は川上澄生風だったりするけど、その後は棟方志功の作風で、そのまま突き進む感じ。変わっていくというか工夫が感じられるのは、大きさや見せ方。初期の頃から、どんどん大きくなっていくし、屏風や掛け軸に仕立てていく。例えば《幾利壽當頌耶蘇十二使徒屏風》(1953)は四曲一隻の屏風で、縦長の作品を3×4で並べている。そのため今まで見たことのない縦長の屏風になっている。解説によると、日展に出品された作品で、縦長の理由は、日展の出品規則で横は六尺以内、縦は制限なしとあるから、とのこと。規定内の最大サイズを目指したらしい。というわけで、テーマとか作風はあまり変化がないけど、見せ方の面白さが棟方志功の醍醐味のように思えます。

ちなみに、コレクション展は、棟方志功展に呼応して、普段より版画作品が多いのが、少しうれしい。日和崎尊夫の木口木版画がよかったし、風間サチコの版画作品を組み合わせた《セメント・モリ》もよかった。そして「女性と抽象」という企画展も面白かった。

写真撮影がほぼOKというのも、うれしいところ。

5.0

紙面一杯の迫力

意外なほど「あれ?これ見たことあるような気がするぞ??」
と感じる作品がいくつかあるのに驚かされる

勘違いとは思うんだけど、こんな強烈な印象を残す作品
見間違えるわけないもんな
多分どこかしら何かしらで観たことがあったんだろう

(そういえば棟方志功といえば十万石饅頭だけど
勝烈庵もやっていたとは知らなかった)

展示は最初期の油絵作品から戦中の戦後と
作家の人生の足取りを作品とともにおう

個人的には戦時中、疎開をしていたあたりから
ぐんっと作品の魅力が増したように感じる

版木いっぱいに、みっちりと収まるように掘られた人物に
躍動的で勢いのある文字
墨の黒に乗せた色彩も美しい

展示は思ったより空いていてじっくり見ることができたけど、
写真撮ってる人が多く作品に近づけないことがままあったのだけが残念だった

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さいさん

3.0

やっぱり苦手な棟方志功

棟方志功展、スゴイです。
画業全体を展観できる充実の作品群です。
初っ端の油彩はゴッホセザンヌながらかなり早い段階でアノ棟方になってしまい驚き。
大作も多くあるし、装丁や写真、映像も交えて流石の大回顧展。

ただやっぱり棟方志功は全く合わなくて苦手意識を取っ払えず。
棟方のあの造形がキツイし、宗教臭さも鼻についてしまって、どうしてもダメだなぁ。
逆に言うとファンやお好きな方にはどっぷりハマれる展覧会にはなっていると思います。
土曜夜間で結構快適に鑑賞。ほとんど写真撮影可能だったと思います。

コレクションは何度目かですがやっぱりイイ。
川端龍子の草炎カッコいい。今、龍子記念館で姉妹作の草の実も見られます。
近代洋画家の肖像画、充実の東山魁夷特集、棟方に合わせて版画特集、
あと初めて知った作家の日和崎尊夫が凄く良くて気になりました。
写真も充実、大辻清司、田村彰英、石内都、奈良原一高、柴田敏雄、カール・ブロスフェルト、
それに牛腸茂雄のS&Oも見られて満足です。

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karachanさん、micco3216さん、morinousagisanさん

5.0

エネルギッシュな黒と白。

それまでの浮世絵や新版画とまったく違う彼の版画。版画界はきっとピカソがキュビズムを発表した時の様な衝撃を受けたことだろう。
黒と白の対比、縦横無尽に暴れる人物像。彼の版画を見ていると人々の喧騒、笑い声や典雅に響き渡る音曲が聞こえてくる。文字さえリズミカル。
菩薩に観音、道祖神やキリストも皆、元気に語りかけて来る。
青森には釈迦とキリストの墓が有るという。さすが青森出身。

疎開中に描いた光徳寺の障壁画は一気呵成に松の大樹を描き彼の凄まじいエネルギーを感じる。
神の姿は多くが女性の裸婦像で表現されている。彼曰く、額に第三の目を描く事により裸婦ではなく〝神〟になるから便利だとか(笑)。

段々と画面が装飾的になり美しい作品が続く。「いろは板画柵」の字型と文様の大胆で可愛い文様。
「華狩頌」は躍動的で華やかで特に好き。
国民的作家だけに平日でもかなりの人出。
11月14日から一部展示替えが有る。
元気を貰いに再訪しよう。

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micco3216さん、morinousagisanさん

5.0

戦前のシンプルかつプリミティブな作品に惹きつけられる

生誕120年の回顧展ということで、棟方志功が生涯に渡って生み出した版画作品を堪能できました。貴重な初期の作品もあるし、戦時疎開後に富山に住んでいた時ならではの作品もおもしろかったです。
生涯に渡って魅力的な版画を多数生み出しましたが、戦前の1938年頃から数年間の作品(≪観音経曼荼羅≫、≪善知鳥版画巻≫、≪二菩薩釈迦十大弟子≫など)には、シンプルかつプリミティブな線と余白の表現に生命力を感じ、惹きつけられます。余計なモノは描いていません。
1955、56年のビエンナーレで賞を取って「世界のムナカタ」として認められますが、そこでグランプリをとった代表作≪二菩薩釈迦十大弟子≫は、1939年の作品だったこと(1948年に改刻ありますが)に、改めて驚かされました。

THANKS!をクリックしたユーザー
Sukekiyo-Acckermanさん、morinousagisanさん

5.0

「世界のムナカタ」の創作活動の広がり、多彩さに圧倒されていました。

棟方志功の生誕120年記念だそうです。故郷の青森から戦中疎開地の富山、そして最後に生活の中心だった東京と、の巡回展だそうです。「棟方志功展」といえば私は、今までにも何度か、そごうとか日本民藝館とか、色々なところで観てきたと思います。でもさすがは国立近美さん、というか生誕120年の「大回顧展」です。今回は特に特に凄いです。出展数が多くかつ非常に多岐に渡り、展示方法やキャプションも、とても良かったです。棟方のほとばしるエネルギーと熱い想いに、本当に圧倒されました。大満足の展覧会でした。
平日午後、結構混雑していました。嬉しいことに、ほとんどの作品が写真撮影可能でした。音声ガイドは、有料ですがスマホ対応もあります。イヤフォンを持って行かれるといいですね。

空襲で自宅「雑華山房」が全焼、版木の全てを失いながらも、疎開先でも精力的に仕事をし、版木材料の不足から肉質画も描いたり。白と黒のせめぎあいの迫力の世界。裏彩色の温かな世界。多色刷り版画の迫力の世界。超大作屏風絵や障壁画から小さな作品まで、何が何だかわからないくらいのモノから、一目で引付けられる魅力にあふれたモノ、感動して鳥肌が立つモノまで、多彩な作品を精力的に送り出し続けた棟方志功。極度の近眼で顔を版木にすり寄せる様にしながら、一心不乱に版木に向かい製作する姿がよく知られていて、とても印象的ですよね。そのエネルギー源はいったいどこにあったのかと思います。信仰心が強く、感受性豊かで、人や植物や場所やイベントや、ちょっとした出会いに心が動くと、彼はものすごい勢いで作品を生み出していく様です。描き出すと彫り出すと止まらないように、話し出すとまたよくしゃべります。そんな彼を、決してその才能だけでなく人間そのものを、多くの人々が愛したようです。交友関係も実に広いです。天才芸術家にありがちな、身なり風体は気にせず金銭的感覚も薄い、のかと思いきや、メディアを巧みに利用してみたり、店の包装紙や袋などのデザインをしたり、本の挿絵や表紙絵を描いたり、商業ベースにのせる制作活動も多く手掛けています。戦後は海外からの評価が高くなり、「日本のゴッホ」と呼ばれ「世界一」の受賞もしたりして、若い頃の彼の「わだばゴッホになる」や「セカイイチ」の言葉は、まさに『言霊』となって天に伝わった如くです。今展覧会はそんな棟… Read More

THANKS!をクリックしたユーザー
m1waeyeさん、fumiko773さん、にゃんちゅうさん、morinousagisanさん

4.0

メイキング・オブ・ムナカタ

棟方志功を作り上げた青森・東京・富山という拠点を軸に構成されており
ゴッホに感銘を受けて始めた油彩画、
屏風や襖絵、本の装丁、包装紙までも網羅した充実の展覧会
棟方志功の創作人生を追うことができます
見どころが多すぎて時間が足りなかったのが残念

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