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フィンセント・ファン・ゴッホ（1853-1890）は何を学び、何を伝えたのか……
本展覧会は、17世紀から20世紀初頭まで、ヨーロッパの静物画の流れのなかにゴッホを位置づけ、ゴッホが先人達から何を学び、それをいかに自らの作品に反映させ、さらに次世代の画家たちにどのような影響をあたえたかを探ります。また、本展覧会では「ひまわり」にも焦点をあて、ゴッホやその他の画家たちによる「ひまわり」を描いた作品も紹介します。
本展は、移転後の開館特別企画展として2020年に開催が予定されていましたが、新型コロナウイルス感染症拡大のため中止となり、このたび3年の時を経て開催の運びとなりました。
| 会期 | 2023年10月17日(火)～2024年1月21日(日) |
|---|---|
| 会場 |
SOMPO美術館
 Google Map |
| 住所 | 東京都新宿区西新宿1丁目26-1 |
| 時間 |
|
| 休館日 |
月曜日、年末年始 12月28日～2024年1月3日 ※ただし2024年1月8日は開館 |
| 観覧料 | 一般 2,000円（1,800円） 大学生 1,300円（1,100円）
|
| TEL | 050-5541-8600（ハローダイヤル） |
| URL | https://gogh2023.exhn.jp/ |
5.0
ただでさえ日本人が好むゴッホなので混みあっているのに、ほぼ全ての作品が撮影可能だったため、かなり観にくいので、これから行く方はご注意を。
ルノアール、セザンヌ、マネ、ゴーギャン等そうそうたるメンバーの静物画が揃っていて、私のような”ゴッホにそれほど思い入れのない者”が観ても、とても楽しめます。
フロアごと、３つのテーマに分けて展示されていますが、それがうまいのか多数作家の展示の時にありがちな散漫な印象はなく、また、今まで意識していなかった作家との出会いも楽しいです。イスラエルズ、シェフネッケルなどは新しい発見でした。
5.0
気がつけば新しくなって初のSONPO美術館でした。旧時代はいつも展覧会の最後に観ることのできたゴッホとセザンヌが主役でなんだか誇らしげに見えたと他の方もおっしゃられていましたが、本当にその通り！絶えず人に囲まれて誇らしげにしている姿に思わず頬が緩みました。美術館もさすがにキレイです。
5.0
ゴッホは25点、関連したその他の画家の作品も素晴らしかったです。
個人的には大好きなアンリ・ファンタン＝ラトゥールの作品が2点も展示されていて大感激！うっとりしてぼーっと眺めておりました♪
5.0
さる企画の夜間特別鑑賞会に当選し、学芸員さんの解説付きで鑑賞させていただきました。当時は静物画はランクが下位と思われていて、ゴッホも練習として描き始めたとのことでしたが、初期の作品から、パリに移ってからの作品、そして事件後の作品と、背景をお聞きしながら鑑賞できて、とても興味深かったです。チラシの裏表を飾っているひまわりとアイリスも、学芸員さんのこの二つの絵を並べて飾りたいとの思いをお聞きして、じっくり拝見できた事も嬉しかったです。その隣にイサーク・イスラエルの「ひまわりの横で本を読む女性」がありましたが、まだゴッホの評価がそれほど高くなかった時期に、ひまわりを借りてきて描いている画家がいることに驚きました。写真撮影ができる絵もたくさんあって、本当に素晴らしい展覧会でした。
5.0
孤独なイメージのあるゴッホだけれど、
同年代の画家たちから影響を受け、後の世代にも影響を与え、
その存在感はやはり大きい。
多くの先輩、後輩たちにわきを固めてもらっているような
今回の展示、この企画を見たらゴッホは喜ぶを爆発させるだろうなあ。
ゴーギャンも、セザンヌ、モネ、マネ、ルノワールなどなど、憧れのドラクロワも！
いい！と思ったものからインスピレーションを受けて
感じたままをそのままキャンバスに描いて、
そんな作品にはやはりパワーがこもっている。
テオのお陰で、色彩も鮮やかで、「やはりゴッホだ」となる。
くらーい色調のオランダでの作風があっての、フランスの明るく美しい色彩。
日曜日でさすがに混雑していたので、奥から鑑賞したりしたけれど
もう一度、年末年始ちかくに贅沢な時間を過ごしに行きたいなあ。
4.0
2020年、めちゃくちゃあちこちに応募を出して、せっかくチケットを入手したのに、コロナ禍で中止いえ延期に。あの時は本当に残念でした。またいつか、がやっと実現しました。待ちに待った展覧会ながら、なかなか都合がつかず、半分以上が過ぎてやっと見に行って来ました。今度はやっぱり招待券はゲットできませんでしたが。
ゴッホは日本では超のつく大変人気画家なので、「ゴッホと静物画」というタイトルから、ゴッホの作品はほんの数点で、あとはゴッホの同時代前後やちらりと関係のあった人々の静物画作品が並ぶ、を想像していましたが、思いの他ゴッホ本人の静物画作品数があり、結構おいしかったです。それにこれまで「ゴッホ展」は、やはり各地でかなりの数、開催されていると思いますが、今回のように「静物画」だけを集めた展覧会は珍しいと思いました。ゴッホが生涯に描いた油彩画850点のうち、静物画は170点ほどとされています。その内20数点が今回展示避けています。「静物画」は風景などと比べると、必然的にややサイズが小ぶりになります。ですから、ちょっと地味感はありますが、ボリュームも内容もなかなかの、良い展覧会でした。画家が主観で描ける静物画を描くことで、ゴッホは独自のスタイルを身につけたといいます。静物画に特化したからこそ、かえってゴッホの生き生きとした情熱や優しさがにじみ出す展覧会だった、様にも思えました。
描き始めたばかりの頃の静物画も、やはりゴッホテイストが表れていて、また、彼のそれらの品々への愛着もちゃんと感じられて、とても良かったです。モネもセザンヌも皆、色々試行錯誤しつつ自分の描きたい世界を描いたようですが、ゴッホももちろんそうでした。たまねぎと水差しの描き方など、同じ系統の色彩を用いながら筆致の違いだけで対象を描き分ける試みをいろいろとしていたことが分かります。そして悲しいことや忌まわしいことなどがあっても、描くこと、表現すること、色を研究すること、をとても大切にしていたゴッホという人を、これらの作品たちは感じさせてくれました。ゴッホ、前より更にもう少し好きになった展覧会でした。
平日朝一、開館前の列はあまりありなく、30人くらいでした。エレベータの定員で展示会に上がるので、会場内も混雑は全くなくゆったり観られました。会期はまだあります。まだの方は是非。
ショップで『… Read More
展覧会タイトルが「ゴッホの静物画」じゃなくて、「ゴッホと静物画」であることに注意が必要。
「の」だとオールゴッホということになるが、「と」だからゴッホ以外の作家もあるという伏線になっています。
だから、当展はゴッホの静物画で…readmore
5.0
有名な≪ひまわり≫の作品を所蔵しているSOMPO美術館なので、その強みを活かして、静物画、その中でも花の絵にスポットライトを当てた企画になっています。その≪ひまわり≫にぶつけてきたのが≪アイリス≫です。このふたつの作品が並んでいるのを鑑賞できるなんて、なんとも贅沢な空間です。ガラスケースにしまわれた≪ひまわり≫単体を鑑賞するのとは、やはり違います。
また本展では、ゴッホが短い画業人生の中で描いた静物画の変化を辿れます。それもほんの数年でその画風は変わります。おもしろかったのは、あの耳切り事件で自殺未遂をする2、3年前に描いた花の作品（≪野牡丹とばらのある静物≫など）で、ゴッホが描いたとは思えないような”きれいな”花です。ゴッホの心境の変化を想像しながら、静物画の移り変わりを鑑賞できます。静物画は身近な題材だけど、画家の心のうちが絵に表われてしまうんでしょう。
5.0
11月21日予約なしで昼頃訪問。初めての訪問でしたが、分かりやすく案内してくださり
スムーズにチケットを購入出来ました。荷物検査を済ませて、5階へエレベーターで上り、順路に従い下の階へ下りてゆくスタイルでの鑑賞。
目的のひまわりとアイリスも真近で見ることができ、印刷物では感じられない、色であるとか、作品の持つ熱量などが身体に迫ってくる感じでした。さすがの迫力でした。
同時代の著名な画家の作品も沢山展示されていて併せて楽しめました。
混んではいましたが、どの作品もキチンと見ることができて充分に堪能できました。
以前からひまわりが見たかったので期待値が上がっていたのですが、期待以上で、やっと訪問出来てとて良かったです。
訪問者に優しい美術館でした。
5.0
11月の土曜日に伺いました。
夕方に行きましたが、かなり混雑しており作品の前も渋滞していました。
ゴッホももちろん良かったのですが、
セザンヌ、ゴーギャン、ルノワールのリンゴを中心にした静物画が並べてあって作家毎の特徴がでていてとても面白かったです。
ゴッホの《ひまわり》はガラスケースに入っていなかったので、絵の具が厚塗りされていた部分もよくわかりました。隣に置かれた《アイリス》も色の対比でより綺麗にみえました。
さらにその隣のイスラエルス≪「ひまわり」の横で本を読む女性≫が展示されていて、ゴッホの死後を想像させられて印象的でした。
SOMPO美術館の≪ひまわり≫もいつまで観れるかわからないので、行くことができてよかったです。
5.0
「静物画」を切り口に、ゴッホに影響を与えた、また、ゴッホから影響を受けた画家の作品が並んでました。
作品数ではゴッホ作品は1/3強ですが、ゴッホの作品の中でも花の静物画が大好きですし、練りに練られた企画という印象で、大満足でした。
魚や鳥の巣、骸骨の静物画は、暗い色調で重たい雰囲気。靴や小説本は写実的。トルソーはキュビズムっぽい感じと、作風の変化が新鮮でした。
圧巻は、第２部の「花の静物画」！
花の静物画が並び、華やかです。
その中で、ゴッホのアイリスが左、ひまわりが右に並び、圧倒的な存在感を放ってました。
特にアイリスは、青、紫、緑、黄色のコントラストと、絵具のつやつや感にため息。
両方を比べて鑑賞できる、贅沢な空間です。
コロナ禍で延期になり残念に思っていました。中止にならずに開催していただいたことに、感謝です。
入場前に手荷物検査がありました。
一部を除いて、写真撮影可です（人物が入った写真は不可）。
平日に行きましたので、ゆっくり鑑賞できました。
日時予約なしの場合は整理券を配布してましたが、混雑状況によると思います。
5.0
絶品はやはりゴッホ「アイリス」。美しく威厳すら感じる素晴らしい作品だった。後期印象派の画風は、例の「ひまわり」と並べられても何の遜色も無い。
展覧会は、まだ鮮やかな画風に至らないゴッホの静物画達から始まり、ヴァニタスや装飾的要素の作品を経て、印象派群へと至る。展開に沿って国内外の作品群がわかりやすく並ぶ。
「伝統」とした章から始まり、ゴッホの絵は初期は暗く「これゴッホ？」と思うものもあるが片鱗は見える。
アンリ・ファンタン＝ラトゥール、ルノワール、ドラクロワ……おっ！と思うような作家の作品もなかなか。
「花」の章では、装飾的な花の作品は心華やぎ、モネ「グラジオラス」を楽しみ、そしてここに「ひまわり」と「アイリス」が燦然と並ぶ。
最後の「革新」と銘打った章では、鮮やかになりつつあるゴッホ作品を中心に、ゴーギャン、セザンヌ、ルノワール……印象派の名品が並ぶのにはため息が出る。
3フロアお茶濁しの部分が無く、ぎっしり作品が並べられている。クレラー＝ミューラーをはじめ国内外かなり数の美術館から集められ、70点ほどだけど腹十二分目くらいの静物画展でした。
例の「ひまわり」も、いつもの無粋なガラスケースから出されて、かなり鑑賞しやすい。
11月1日（水）10時45分日時指定予約入館。ちょっと混雑、鑑賞に大きく支障なし。一部を除いて撮影可。
＊手荷物検査あり。ロッカー使用をおすすめ。
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フィンセント・ファン・ゴッホ《ひまわり》1888年 油彩／キャンヴァス SOMPO美術館
フィンセント・ファン・ゴッホ《アイリス》1890年 油彩／キャンヴァス ファン・ゴッホ美術館、アムステルダム（フィンセント・ファン・ゴッホ財団）
Van Gogh Museum, Amsterdam(Vincent van Gogh Foundation)
ピーテル・クラース《ヴァニタス》1630年頃 油彩／板（樫） クレラー=ミュラー美術館、オッテルロー
© 2023 Collection Kröller-Müller Museum, Otterlo, theNetherlands
フィンセント・ファン・ゴッホ《麦わら帽のある静物》1881年 油彩／キャンヴァスで裏打ちした紙 クレラー=ミュラー美術館、オッテルロー
© 2023 Collection Kröller-Müller Museum, Otterlo, theNetherlands
フィンセント・ファン・ゴッホ《髑髏》1887年 油彩／キャンヴァス ファン・ゴッホ美術館、アムステルダム（フィンセント・ファン・ゴッホ財団）Van Gogh Museum, Amsterdam(Vincent van Gogh Foundation)
フィンセント・ファン・ゴッホ《赤と白の花をいけた花瓶》1886年 油彩／キャンヴァス ボイマンス・ファン・ブーニンヘン美術館、 ロッテルダム
Collection Museum Boijmans Van Beuningen, Rotterdam
アドルフ=ジョゼフ・モンティセリ《花瓶の花》1875年頃 油彩／板 クレラー=ミュラー美術館、オッテルロー
© 2023 Collection Kröller-Müller Museum, Otterlo, theNetherlands
ポール・セザンヌ《りんごとナプキン》1879-80年 油彩／キャンヴァス SOMPO美術館
