ABSTRACTION 抽象絵画の覚醒と展開
セザンヌ、フォーヴィスム、キュビスムから現代へ

アーティゾン美術館

  • 開催期間:2023年6月3日(土)~2023年8月20日(日)
  • クリップ数:67 件
  • 感想・評価:8 件
ABSTRACTION 抽象絵画の覚醒と展開 セザンヌ、フォーヴィスム、キュビスムから現代へ アーティゾン美術館-1
ABSTRACTION 抽象絵画の覚醒と展開 セザンヌ、フォーヴィスム、キュビスムから現代へ アーティゾン美術館-2
ABSTRACTION 抽象絵画の覚醒と展開 セザンヌ、フォーヴィスム、キュビスムから現代へ アーティゾン美術館-3
ABSTRACTION 抽象絵画の覚醒と展開 セザンヌ、フォーヴィスム、キュビスムから現代へ アーティゾン美術館-4
ABSTRACTION 抽象絵画の覚醒と展開 セザンヌ、フォーヴィスム、キュビスムから現代へ アーティゾン美術館-5
ABSTRACTION 抽象絵画の覚醒と展開 セザンヌ、フォーヴィスム、キュビスムから現代へ アーティゾン美術館-6
ABSTRACTION 抽象絵画の覚醒と展開 セザンヌ、フォーヴィスム、キュビスムから現代へ アーティゾン美術館-7
ABSTRACTION 抽象絵画の覚醒と展開 セザンヌ、フォーヴィスム、キュビスムから現代へ アーティゾン美術館-8
ABSTRACTION 抽象絵画の覚醒と展開 セザンヌ、フォーヴィスム、キュビスムから現代へ アーティゾン美術館-9
フランティセック・クプカ《赤い背景のエチュード》1919年頃 石橋財団アーティゾン美術館【新収蔵作品】
ヴァシリー・カンディンスキー《「E.R.キャンベルのための壁画No.4」の習作(カーニバル・冬)》1914年 宮城県美術館
ポール・セザンヌ《サント=ヴィクトワール山とシャトー・ノワール》1904-06年頃 石橋財団アーティゾン美術館
アンドレ・ドラン《女の頭部》1905年頃 石橋財団アーティゾン美術館【新収蔵作品】
ロベール・ドローネー《街の窓》1912年 石橋財団アーティゾン美術館【新収蔵作品】
フェルナン・レジェ《抽象的コンポジション》1919年 石橋財団アーティゾン美術館
古賀春江《円筒形の画像》1926年頃 石橋財団アーティゾン美術館
ジャクソン・ポロック《無題(縦にされた台形のあるコンポジション)》1943 年頃 個人蔵
福島秀子《MP》1950 年 個人蔵(石橋財団アーティゾン美術館寄託)@Kazuo Fukushima
ABSTRACTION 抽象絵画の覚醒と展開 セザンヌ、フォーヴィスム、キュビスムから現代へ アーティゾン美術館-1
ABSTRACTION 抽象絵画の覚醒と展開 セザンヌ、フォーヴィスム、キュビスムから現代へ アーティゾン美術館-1
ABSTRACTION 抽象絵画の覚醒と展開 セザンヌ、フォーヴィスム、キュビスムから現代へ アーティゾン美術館-1
ABSTRACTION 抽象絵画の覚醒と展開 セザンヌ、フォーヴィスム、キュビスムから現代へ アーティゾン美術館-1
ABSTRACTION 抽象絵画の覚醒と展開 セザンヌ、フォーヴィスム、キュビスムから現代へ アーティゾン美術館-1
ABSTRACTION 抽象絵画の覚醒と展開 セザンヌ、フォーヴィスム、キュビスムから現代へ アーティゾン美術館-1
ABSTRACTION 抽象絵画の覚醒と展開 セザンヌ、フォーヴィスム、キュビスムから現代へ アーティゾン美術館-1
ABSTRACTION 抽象絵画の覚醒と展開 セザンヌ、フォーヴィスム、キュビスムから現代へ アーティゾン美術館-1
ABSTRACTION 抽象絵画の覚醒と展開 セザンヌ、フォーヴィスム、キュビスムから現代へ アーティゾン美術館-1

この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

19世紀末から第一次世界大戦が勃発するまでの間、フランスが平和と豊かさを享受することが出来たベル・エポックの時代、芸術を生み出す活気と自由な雰囲気に満ち溢れる中、フォーヴィスム、キュビスムなどの新しい美術が芽吹いて花咲き、やがて表現の到達点のひとつとして抽象絵画が目覚めました。その後の抽象絵画の展開は、20世紀の絵画表現を牽引し、その潮流は同時期の日本にも及びました。

この展覧会は、印象派を起点として、世紀初頭の革新的な絵画運動を経て抽象絵画が生まれ、2つの大戦を経てさらに展開していく様子を、おおよそ1960年代まで、フランスを中心としたヨーロッパ、アメリカ、そして日本の動向を中心に展観するものです。

本展では、石橋財団コレクションから新収蔵作品* 95点を含む約150点、国内外の美術館、個人コレクション等から約100点、あわせて約250点の作品を、アーティゾン美術館の全展示室を使って紹介します。

*新収蔵作品・・・アーティゾン美術館の前身であるブリヂストン美術館が休館した2015年以降に収蔵された作品を指す。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2023年6月3日(土)~2023年8月20日(日)
会場 アーティゾン美術館 Google Map
住所 東京都中央区京橋1-7-2
時間 10:00~18:00 (最終入場時間 17:30)
  • 8月11日を除く毎週金曜日は20:00まで(最終入場時間 19:30)
休館日 月曜日 
7月18日
※だたし、7月17日は開館
観覧料 日時指定予約制
ウェブ予約チケット 1,800円
当日チケット(窓口販売) 2,000円
学生無料 (要ウェブ予約)
  • ※ウェブ予約チケットが完売していない場合のみ、美術館窓口でも当日チケットを販売します
    ※中学生以下の方はウェブ予約不要です
TEL050-5541-8600 (ハローダイヤル)
URLhttps://www.artizon.museum/

アーティゾン美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

アーティゾン美術館 アーティゾン美術館

感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

4.0

抽象絵画について考える

ネット辞書で調べました。「抽象」とは、対象から共通点を抜き出し、一般化して考える方法、「抽象絵画」とは、事物の写実的な再現ではなく、点・線・面・色彩それ自体のもつ表現力を追求した非具象的な絵画。何が描いてあるのか具体的にはわからない絵画のこと。
印象派を抽象絵画の始まりとした、本展覧会ですが、これまで印象派の絵画を抽象絵画として見たことがなかったので、この視点は面白い見方だなと思いました。また、会田誠さんが抽絵画のスタートはセザンヌだと言っている点も大変興味深かったです。
私個人的には、対象が何であるか分かる絵画は、抽象絵画と思ってこれまで見てこなかったので、ピカソ、ブラックのキュビズムも、描かれている対象がヒト、新聞、楽器・・・等まだわかる、だから具象画の範疇でした。目に見えない音楽を絵画で表現したカンディンスキー、今までにない方法(ドリッピング/ポーリング)で描いたジャクソン・ポロック、目に見えない心の動きを表現したヴォルス、まさに一見何を描いているのか分からない、これが抽象画でした。
私がこの抽象画を見ているとき、「頭(心)の中で何に見えるかな?」と考え、抽象の中に具象を求める自分がいました。そうなると、目の前にある絵画に何が描かれているのかを考えるより、それを見て(それを鏡として)自分の心を見ているような感覚になりました。その意味で、何も描かれていない黒一色の作品、アド・ラインハート「抽象絵画」は、まさに暗闇の中に自分の心の中を彷徨い、そこで出会う何かを見たいと思いながら見る作品である、究極の抽象画だなと感じました。

THANKS!をクリックしたユーザー
Audreyさん、morinousagisanさん、micco3216さん、にゃんちゅうさん

4.0

自分のキャパシティー

抽象画。少しずつかもしれないが、その世界に自分がオープンになってきたのかもしれない。
多くの人のように印象派好きの私だが、多くの美術館を興味本位で巡って、
いろいろな芸術家の作品に出会うにつれて、
どんどん好きなアーティストが増えていっている。
抽象画も鑑賞するようになったのは、やっぱりセザンヌなのかなあと思い返す。
印象派からの橋渡し役のような、「近代美術の父」セザンヌ。
色合いに心が落ち着く。
青とオレンジ
この展示での最初の一枚がセザンヌの《サント=ヴィクトワール山とシャトー・ノワール》

カンディンスキー、デュフィー、マティス、モネ、ヴラマンク、ブラック、ピカソなどなど。
ザオ・ウーキー、草間さんも。

新所蔵作品も多数、また若い芸術家の作品も美しいものが見られる。
自由、オープンな雰囲気のこの空間にぴったりの展示。
そしてどこまで、どんな作品までじっと見られるかなあと、キャパシティーを試されるような。
ふと立ち寄りたい美術館、本当に感謝。

THANKS!をクリックしたユーザー
にゃんちゅうさん、karachanさん、micco3216さん

3.0

新収蔵品のお披露目会

3フロアすべてを特別展に費やしていたので、とにかく作品数が多い!
とはいえ、半分以上は自館の作品なので、コレクション展といってもいいかも。
抽象画の新収蔵品がこれだけ多いということは、今後は抽象画の美術館になっていくのでしょうか?ちょっと好みから外れていきそう…。
私は分かりやすく綺麗めな作品が好きなので、最終セクションの現代の日本人作家の作品が落ち着いて見られました。

今回の展覧会での1番の収穫は、アド・ラインハートの「抽象絵画」に再会できたこと!東京国立近代美術館の収蔵品で、前に1度見たときに作品のインパクトに目を奪われて、作者も作品名も確認せず、写真も撮らなかったので、ずっと気になっていた作品でした。あー、名前が分かってスッキリした!
ちなみに、作者も作品名も分からず画像もないのに、探していたものだと断定できたワケは、作品が畳より一回り長いくらいのサイズで画面が黒一色だからです。こんな特徴のある絵はそうそうないでしょう(笑)

THANKS!をクリックしたユーザー
karachanさん、morinousagisanさん、micco3216さん

4.0

抽象画の歴史を概観できるけど、一部抜けているのは寂しい

全ての抽象画家を網羅することは叶いませんが、抽象画の歴史を概観できる充実した内容になっています。展示品リストは全16ページもあって、264点も載っています。
個人的に印象に残ったのは、ピエール・スーラージュとザオ・ウーキーです。この二人については、「Section11 巨匠のその後」で晩年の作品数点も展示されているので、アーティゾン美術館でも一押しなのだと思います。
スーラージュは、昨年10月に102歳で亡くなっているんですね。生前にスーラージュにインタビューした動画が残っていて、放映されていました。スーラージュは、1958年に来日してブリヂストン美術館(アーティゾン美術館の前身)を訪問しているんですね。縁の深さを実感しました。
抽象画の歴史を概観できる充実した展覧会ですが、1970年代から平成に至るまでの50年間ほどは、海外、国内ともに欠落しているのは、ちょっと寂しいです。ゲルハルト・リヒターは全く登場しないし、岡本太郎の大阪万博前後の作品もありません(1949年の≪赤い兎≫のみ)。去年から今年に観た抽象画家で強烈な印象が残っていたので気になりました。

THANKS!をクリックしたユーザー
karachanさん、micco3216さん、morinousagisanさん

5.0

抽象絵画にどっぷり浸かれます

作家の意図や背景ももちろんありますが、自分なりの想像ができるところも抽象絵画鑑賞の魅力の一つと思います。この展覧会はうってつけ。抽象絵画の始まりから現代まで幅広い抽象の世界にどっぷり浸かれます。私は3時間浸かってきました。図録が分厚くてかなり充実した展覧会というのがわかります。

THANKS!をクリックしたユーザー
karachanさん、morinousagisanさん

4.0

抽象ストロングスタイル

アブストラクション、凄かったです。

セザンヌマチス、ピカソブラックから抽象最前線まで館蔵品をメインに展観しています。
質、量ともに大充実でやはりゾン美コレクションのクオリティの高さに驚きます。
嬉しいのはザオ・ウーキーの個人蔵と柴田敏雄の近作を楽しめるところ。イイ。
ジャクソン・ポロック、瀧口修造実験工房もカッコイイなぁ。
ゾン美コレクションは撮影可能で他館の作品はNGですがちょっと撮影NGマークが分かりづらいです。

全フロアを利用した相当な数の出品なので鑑賞時間は充分に確保したほうが良さそうです。
初っ端から意気込んで見てしまうと途中で集中が切れてしまうので
ちょっと面倒ですが一度全フロアをサラリと眺めてから気になった作品を見るのも良いかなと思います。

とても面白かったです。

THANKS!をクリックしたユーザー
karachanさん、ぷりんさん、mkz524さん、シンディさん、morinousagisanさん、他2人

5.0

セザンヌからはじまる抽象画の行方

抽象絵画というとカンディンスキーとかモンドリアンあたりから始まるのかな、と思ったら、セザンヌの《サント=ヴィクトワール山とシャトー・ノワール》から始まるというあたりで、少々驚きました。セザンヌやマネ、ゴッホあたりを「抽象芸術の源泉」として、フォービズムやキュビズムを経て、抽象絵画にいたるということで、これならアーティゾンの展示スペースをすべて使わないと、入りきらない。取り上げるのは欧米はもちろん日本の作家も含めて1960年代までの抽象絵画の行方を見せてくれる。その上で、現代作家の作品も取り上げている。

感心したのは、視野の広さ。最後の方で具体や瀧口修造と実験工房について展示スペースを用意しているし、現代作家には写真家の柴田敏雄がいたり、最後の部屋が横溝美由紀の作品だったりする。そして見たことのない作品がそこそこあったことにも惹かれました。それが、どこの収蔵品かというとアーティゾン美術館の新収蔵作品だったり個人蔵だったりする。図録もなかなかで427ページと分厚い。まあ、消化しきれないので、もう2回は見に行きたい、という感じ。

THANKS!をクリックしたユーザー
karachanさん、黒豆さん、Boodlesさん、morinousagisanさん、micco3216さん

5.0

溢れんばかりの抽象絵画づくし

まぁとにかく圧倒的な点数。飲み込まれんばかりの抽象絵画の渦に溺れる。
セザンヌ、ゴーガンの抽象絵画の気配に始まり、マチス、ドランのフォービズムキュビズムに進み、
現代まで12のセクションで抽象絵画を網羅していく。
250点を超える作品は、あまり馴染みの無い作家も含まれるが、流れの中で観るべき作品がきちんと並ぶ。もちろん、レジェ、クレー、カンディンスキー、ゴーキー、ロスコ、モンドリアン、ポロック、デ・クーニング、ザオ・ウーキー……挙げれば切りが無い有名作家もガッツリ並ぶ。
「抽象絵画」と一言で済まされるはずも無いのはわかっていたけど、多種多様とにかく堪能できた。
3フロアすべてを使っているのに、ちょっと狭い場所もあるけど、きちんと導線が整理されていて、とても鑑賞しやすい。
もう少し半立体絵画も観たかったけど、それを入れ始めたら切りが無かったのかなw。
鑑賞時間は余裕が必要。参考までに私は3時間かかった……。

6月6日(火)1時半予約入館。混雑無し。
アーティゾン所蔵の作品を中心に撮影可。キャプション部分に撮影不可のマークが小さく付いているのも多く、撮影前は要確認。
音声ガイド無料。要アプリ。スマホ&イヤホンを忘れずに。

THANKS!をクリックしたユーザー
karachanさん、黒豆さん、komagatayaさん、Tarさん、シンディさん、他3人

あなたも感想・評価を投稿してみませんか?
感想・評価を投稿する

より詳しい鑑賞レポート 《600文字以上》のご投稿は、
こちらから。ページ枠でご紹介となります。
鑑賞レポート《600文字以上》を投稿する

周辺で開催中の展覧会も探してみて下さい。
東京都中央区で開催中の展覧会

出展作品・関連画像IMAGES

フランティセック・クプカ《赤い背景のエチュード》1919年頃 石橋財団アーティゾン美術館【新収蔵作品】

ヴァシリー・カンディンスキー《「E.R.キャンベルのための壁画No.4」の習作(カーニバル・冬)》1914年 宮城県美術館

ポール・セザンヌ《サント=ヴィクトワール山とシャトー・ノワール》1904-06年頃 石橋財団アーティゾン美術館

アンドレ・ドラン《女の頭部》1905年頃 石橋財団アーティゾン美術館【新収蔵作品】

ロベール・ドローネー《街の窓》1912年 石橋財団アーティゾン美術館【新収蔵作品】

フェルナン・レジェ《抽象的コンポジション》1919年 石橋財団アーティゾン美術館

古賀春江《円筒形の画像》1926年頃 石橋財団アーティゾン美術館

ジャクソン・ポロック《無題(縦にされた台形のあるコンポジション)》1943 年頃 個人蔵

福島秀子《MP》1950 年 個人蔵(石橋財団アーティゾン美術館寄託)@Kazuo Fukushima

こちらの機能は、会員登録(無料)後にご利用いただけます。

会員登録はこちらから
SIGN UP
ログインはこちらから
SIGN IN

※あなたの美術館鑑賞をアートアジェンダがサポートいたします。
詳しくはこちら

CLOSE

こちらの機能は、会員登録(無料)後にご利用いただけます。

会員登録はこちらから
SIGN UP
ログインはこちらから
SIGN IN

ログインせずに「いいね(THANKS!)」する場合は こちら

CLOSE


がマイページにクリップされました

CLOSE マイページクリップ一覧を見る


がお気に入りに登録されました

CLOSE マイページお気に入り一覧を見る


を訪問済みに移動しました

CLOSE マイページ訪問済みイベントを見る

CLOSE

name

参考になりました!をクリックしたユーザー 一覧
CLOSE