日本に洋画を広めた鹿子木さん
昔、『ノルマンディーの浜』をみて、子供心になんで小さい女の子の手も大きいだよ?との印象を持っていましたが、ちょうど日経新聞土曜日の文化欄(11月22日)で、この展示会も取り上げられていましたので、さらに興味をもって、『ノル…readmore
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本展覧会は、近代の日本洋画に本格的な写実表現を移植した鹿子木孟郎(かのこぎ たけしろう)の生誕150年を記念して開催するものです。鹿子木は現在の岡山市に生まれ、はじめ天彩学舎や不同舎で洋画の基礎を学び、のちにフランスへ留学しました。パリでは19世紀フランス・アカデミスムの正統に属し、歴史画の名手として知られたジャン=ポール・ローランスの薫陶を受け、生涯を通じてフランス古典派絵画の写実表現を追究しました。帰国後は、関西美術院や太平洋画会、文部省美術展覧会の中心的な画家として活躍し、近代日本洋画の発展に確かな足跡を残しています。一方で鹿子木は、留学の支援を受けた住友家15代当主・住友春翠に、師ロ-ランスの代表作のほか自作や模写、その他西洋名画を仲介しておさめるなど、住友家と深い交流を結んでいることも見逃せません。
本展は初期の天彩学舎や不同舎で学んだ素描から、渡仏しフランス古典派の巨匠ロ-ランスに学んだ渡欧作、帰国後の関西美術院や下鴨家塾での活動などを作品により網羅し、生涯の画業を紹介しつつその功績を再考します。とくに師ローランスの写実技法の伝播について再検討を行い、近代日本洋画における写実表現の展開をめぐる問題を検証します。
| 会期 |
2025年9月27日(土)~2025年12月14日(日)
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|---|---|
| 会場 |
泉屋博古館
|
| 展示室 | 企画展示室 |
| 住所 | 京都府京都市左京区鹿ヶ谷下宮ノ前町24 |
| 時間 |
10:00~17:00
(最終入場時間 16:30)
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| 休館日 |
月曜日、10月14日、11月4日・25日 ※10月13日、11月3日・24日は開館 |
| 観覧料 | 一般 1,200円(1,000円) 学生 800円(700円) 18歳以下 無料
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| TEL | 075-771-6411 |
| URL | https://www.sen-oku.or.jp/kyoto/ |
昔、『ノルマンディーの浜』をみて、子供心になんで小さい女の子の手も大きいだよ?との印象を持っていましたが、ちょうど日経新聞土曜日の文化欄(11月22日)で、この展示会も取り上げられていましたので、さらに興味をもって、『ノル…readmore
4.0
泉屋博古館で鹿子木を見たいと思っていたので、とても良かったです。初期からずらりなので、結構色々見比べ出来て良かったです。晩年ちょっとスピリチュアルですが、それもなんか独特の不思議さがありました。
11月下旬に鑑賞しました。鹿子木さんの名前は知っていたものの、彼の画業についてよく知らなかったのですが時系列で作品を見ることが出来大変勉強になりました。多くの方に支援を受けつつも、前向きに写実画制作に臨む様子が伺える作品ばか…readmore
5.0
美術館巡りは好きですが、今回の鹿子木孟郎についてお互い全く知識がない友人と出かけてきました。
本展のフライヤーのオモテ面を飾る【婦人像】。展示室の入り口にも迫力ある垂れ幕がかかっています。
どこか遠くを見ているような映ろな眼差しですが、顔のパーツひとつひとつには力強さと圧を感じます。
きっと重みのある暗めの作品だろうとイメージしていたのですが、実際の展示品をみるとイメージが180度異なりました。
フライヤーの絵は実際の絵のちょうど右上1/4程度。上半身部分のみを切り取った画像でした。
実際の作品のご婦人は着物姿で洋間のソファに、くつろぐでもなく緊張した様子でもなく腰掛けています。手元には本なのか手帳なのか、これも持っているというより手に乗っているだけという感じでページが開いたままになっています。
カーテンは中途半端に開かれ、ソファカバーや周りにある布もどことなく乱れたままで、見ているとこの女性の不安さ、心許なさが伝わってきて、鑑賞するこちらもどこか落ち着かない気分になってきます。
鹿子木孟郎が追求したというリアリズムが「本物とそっくり」ということだけではなくて描かれた人の心模様までもリアルに浮かび上がらせるということだとすると、この作品はとても自分にとっては感じ取りやすい作品でした。
フライヤーでの「作品画像の切り取り」が今回面白い裏切りとなったことで印象深い作品に出会えました。
3.0
力強く引き込まれるような肖像画の目力が印象的だった。
そして修練を重ね、群像画ではパーツ毎に書き込んで全体を構成しているその丁寧・丹念な画面づくりが作家の真摯な制作意欲を感じさせる。
いかにも日本人の裸婦が西洋的な裸婦像構成になっているハイブリッド感も面白い。
それにしても、中庭の景色が素晴らしい美術館でした。
この時期の美術館訪問は、紅葉お目当てでもあります。
すこーし早いけれど、他の展覧会と併せて巡ります。
いつもは、一人で自由に時間を使いたいので美術館は一人で出かける派なのですが、京都へならと今回は特別ちょっとめんどくさいツレ…readmore
5.0
今まで地理的に近い美術館を1日で抱き合わせて回っていたが、同日に同じ画家や似たような展覧会を続けて見たら、比較したり特徴を捉えたりしやすくて理解が深まるのでは?と思い、鹿子木孟郎、小出楢重、牧野邦夫の油絵3連発に行くことにした。
というわけで、鹿子木孟郎の油絵目当てで行ったのだが、冒頭の油絵以外の展示がまずすごかった。木炭画は、これ木炭???って感じだった。木炭は線が濃く強調されるタッチのイメージだったが、絵面が滑らか。鉛筆画も色々なタッチで濃淡をつけてあってうまかった。初期でこんなにうまい人が、留学を経てどれほどうまくなるんだろうとにまにましながら進んだ。
鹿子木の絵は影が特徴的。初期の絵も、ぐっと濃い影によって目が惹きつけられる。そして留学後の「新夫人」。静物に映る影は、物は動かないので不動なのだが、人物の場合は人の微かな動きによって影も姿を変える。「新夫人」は影がゆらっと動いたように見えてぎょっとした。
4.0
10月13日 泉屋博古館で開催されている「生誕151年からの鹿子木孟郎―不倒の油画道―」展に行ってきました。
(開催期間:9/27 ~ 12/14)
撮影NG
展示作品名は【 】で示します。
《はじめに》この日の目的は、青銅器の鑑賞でしたが、同時に開催されていた鹿子木孟郎(かのこぎ たけしろう)の展覧会も鑑賞することができました。パンフレットから写実主義の画家だと分かり、予備知識がなくても入りやすいだろうと気軽に足を踏み入れました。結果として、写実絵画の迫力に圧倒されてしまいました。これからメモを見返しながら、絵画の目の前で感じた率直な感想をここに残します。
《絵と対面した印象》派手さはないものの、若いころの木炭画、例えば【横向きの男】に見られる、毛の1本1本までを再現した写真のような写実性に心を奪われました。また、【赤羽風景】に描かれた逆光の中の情景は、古き良き時代(私の生まれる遥か前の時代ですが)を感じさせ、今でも鮮明に思い出せるほど印象的でした。
動物画の油彩で特に気に入ったのは、【神馬(習作)】から【加茂の競馬】への流れです。馬の筋肉、バランス、肌つやなどが緻密に観察され、再現された後、まるでコピー&ペーストされたかのように習作と寸分違わぬ馬がそこに再現されていました。アニメ「SHIROBAKO」で馬の作画が非常に難しいというイメージを持っていたため、このように生き写しを描き切る能力を持つ方は、本当に私と同じ人間なのだろうかと疑問に感じてしまいました。ちなみに、【放牧】も気に入っています。二頭の牛が寄り添いあっている姿は日常の一コマを切り取ったためでしょうか、気負うことなくぼんやりと眺め続けることができました。
風景画の油彩では、中でも【木の幹】のインパクトが際立っていました。老木のカサカサとした樹皮と、奥に佇む若木との対比が、確固たる風格を表しているように見えました。次いで印象に残ったのは【蓮池】です。正直に言えば、モネの睡蓮よりも心惹かれるかもしれません。何に惹かれたのか、その魅力をうまく言語化できないことがもどかしく感じました。やはり、写実するときの捉え方がポイントとなると感じました。
人物画の油彩では、二点気になる作品がありました。一点目は【白衣の婦人】で、衣服のシワの表現もさることながら、一番のインパクトは左手の表情… Read More
10月になり、暑さも和らぎ、ようやく過ごしやすくなったので、秋空の快晴の元、頂いた招待券で泉屋博古館(京都)の鹿子木孟郎の特別展に出かけました。平日でもあり、新装なった展示室にはあまり来館者も無く、ゆっくりと十分に時間を掛け…readmore
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鹿子木孟郎《ノルマンディーの浜》1907年(明治40) 泉屋博古館東京寄託
鹿子木孟郎《加茂の競馬》1913年(大正2) 株式会社三井住友銀行蔵(泉屋博古館東京寄託)
ジャン= ポール・ローランス《マルソー将軍の遺体の前のオーストリアの参謀たち》1877年 泉屋博古館東京
ジャン=ポール・ローランス《年代記》 泉屋博古館東京
ジャン=ポール・ローランス《イレーヌ》1896年 府中市美術館
鹿子木孟郎《厨女図模写 (原画ジョセフ・バイユ)》1901-03年頃(明治34-36) 泉屋博古館東京
鹿子木孟郎《浴女》1934年(昭和9) 岡山県立美術館
鹿子木孟郎《白衣の婦人》1901-03年頃(明治34-36)京都工芸繊維大学美術工芸資料館
鹿子木孟郎《ショールをまとう女》1906-07年(明治39-40)府中市美術館