5.0
静かな場所、空間で良質なアートと向き合う
いわゆる観光地をほんの一歩でた(入った)場所にある季節を問わず静かなミュージアム・アート空間です。
静かな時間を良質のコレクションを鑑賞しながら過ごしたいときにおススメです。
美術館・展覧会情報サイト アートアジェンダ - 日本全国 294 の美術館・博物館と 807 の開催中&開催予定の展覧会をご紹介中!
泉屋博古館は、住友家が収集した中国古代青銅器の保存と、考古学研究者への研究協力を主な目的として、昭和35年に財団法人として設立されました。その後、住友家よりその他の美術品の寄贈を受けて順次収蔵品を拡大し、昭和55年京都において登録博物館として広く一般に美術品の公開を開始し、平成14年には東京に分館(現:泉屋博古館東京)を開設して現在に至っている。
現在、泉屋博古館は、京都と東京の2カ所で収蔵品やそれに関連する作品の展覧会を開催している。京都の泉屋博古館は春翠が別荘として求めた鹿ヶ谷の地にあり、東山の穏やかな山容を望む風光明媚な環境の中にある。また「泉屋博古館東京」は交通至便な六本木の地にありながらも、緑が多く静寂な環境の中に位置している。
住友家の美術品で最も有名なものは、第15代当主 住友春翠(すみとも しゅんすい 1864-1926)が明治中頃から大正期にかけて蒐集した中国古銅器と鏡鑑である。これは中国以外では質量ともに最も充実したコレクションとして世界的にも高く評価されている。
泉屋博古館はこの貴重な青銅器と鏡鑑500点余りを保存公開するための財団法人として昭和35年に発足し、昭和45年には京都鹿ヶ谷の地に4室からなる青銅器と鏡鑑の展示室が完成した。
泉屋博古館の名称は、江戸時代の住友の屋号「泉屋」と900年前に中国で皇帝の命によって編纂された青銅器図録『博古図録』からとられている。
その後も住友家から数々の美術品の寄贈を受けた泉屋博古館の収蔵品は、現在3500件以上を数える。収蔵品の増加に伴い、昭和61年に青銅器展示館の傍らに新展示室を増築し、さらに平成14年に東京六本木に「泉屋博古館 分館(現:泉屋博古館東京)」を開設した。
◆ 泉屋博古館の収蔵品
泉屋博古館が所蔵する美術品は、先に述べた中国青銅器・鏡鑑の他に中国・日本の書画、洋画、近代陶磁器、茶道具、文房具、能面・能装束など多様である。そしてこれら収蔵品の多くも、住友家第15代当主春翠が蒐集したものである。春翠は青銅器コレクターとして有名であったが、彼の美術品に対する関心は青銅器に留まらず、大変広い範囲に及ぶものであった。
春翠は、茶の湯や能楽といった日本の古典芸能を嗜み、日本家屋で日本画を鑑賞するといった伝統的な数寄者の生活を楽しみ、その一方で当時としては先進的な西洋風の生活も楽しみ、洋画をはじめとする近代美術にも深い理解を見せている。さらに中国文人の生活にも憧れ、青銅器や文房具に囲まれた書斎で篆刻を嗜むといった文人的生活も楽しんでいた。
このように様々な文化に興味をもった春翠は、美術品も自らの美意識にかなったものを洋の東西、新旧を問わずに蒐集しており、これが今日の泉屋博古館収蔵品の母胎となっている。
春翠以外の収集品では、春翠の長男である寛一の中国明清代の絵画を中心とするコレクションや16代当主友成が蒐集した作品、また春翠以前から住友家に伝来したものもあり、コレクションに一層の彩りを添えている。
5.0
いわゆる観光地をほんの一歩でた(入った)場所にある季節を問わず静かなミュージアム・アート空間です。
静かな時間を良質のコレクションを鑑賞しながら過ごしたいときにおススメです。
5.0
休憩室から眺める東山の緑が本当に美しく、無料給茶機でいただくお茶を飲みながら、これだけで来てよかったなと、いつも癒されています。
ちなみに、この休憩室は大阪万博の時の住友の迎賓施設だったとのこと。お庭は11代小川治兵衛作です。
住友の15代目(西園寺公望の弟)さんが集めた中国青銅器コレクションが有名ですが、日本美術や洋画の名作も豊富に所蔵しておられます。
企画展示スペースがもう少し大きかったらいいのですが。それにミュージアムショップも小さいのは少し残念に思います。
場所は丸太町通の東の端。南禅寺や永観堂からは徒歩10分以内の位置です。東天王町バス停からは5分ほど。10台程度の無料駐車場が入口前にあります。
あなたも感想・評価を投稿してみませんか?
(展覧会についての感想・評価は、各展覧会のページよりご投稿をお願いいたします。
こちらは、「美術館」自体についての感想・評価の投稿欄となります。)
感想・評価を投稿する