4.0
クレー以外の作家の作品も色々見られます。
恥ずかしながらパウル・クレー氏のことは全く知りませんでしたが、メインビジュアルに魅力を感じて訪問。
クレーさんてすごく有名な偉大な作家さんなんですね。
クレーさん以外のゆかりのある作家の作品もいろいろと見られて楽しかったです!
また、グッズの種類が豊富でいろいろ買ってしまいました。大満足です!
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スイス・ベルン生まれのパウル・クレー(1879-1940)については、その独創的な画風から、生前より高い評価を受け、現在では20世紀前半に活躍した最も重要な美術家のひとりとみなされています。
日本国内においても過去に重要なクレーの回顧展が数多く開催されてきましたが、それら従来の展覧会において、彼が活躍した20世紀前半の美術動向や同時代に活躍したその他の作家との交流関係に限定すれば、必ずしも詳細な研究に基づき、充実した内容に展開させるまでには至っていませんでした。
兵庫県立美術館を含め国内3館を巡回する「パウル・クレー展――創造をめぐる星座」では、ベルンのパウル・クレー・センターとの学術的な協力のもと、キュビスム、表現主義、ダダ、シュルレアリスムといったクレーと同時代の美術動向にも目を向け、他作家の作品とあわせて展示することで、クレーの独自性にとどまらずその同時代性や交流などにも焦点を合わせます。
なお本展は兵庫県立美術館では10年ぶりに開催のクレー展となります。
会期 | 2025年3月29日(土)~2025年5月25日(日) |
---|---|
会場 |
兵庫県立美術館
![]() |
住所 | 兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1 (HAT神戸内) |
時間 |
10:00~18:00
(最終入場時間 17:30)
|
休館日 |
月曜日 5月7日(水) ※ただし5月5日(月・祝)は開館 |
観覧料 | 一般 2,000円 (1,600円) 大学生 1,500円(1,200円) 高校生以下 無料 70歳以上 1,000円(800円) 障害者手帳等をお持ちの方 [一般] 500円(400円) 障害者手帳等をお持ちの方 [大学生] 350円(300円) 【前売】 一般 1,800円 大学生 1,300円
|
TEL | 078-262-1011 |
URL | https://www.ktv.jp/event/paulklee/ |
4.0
恥ずかしながらパウル・クレー氏のことは全く知りませんでしたが、メインビジュアルに魅力を感じて訪問。
クレーさんてすごく有名な偉大な作家さんなんですね。
クレーさん以外のゆかりのある作家の作品もいろいろと見られて楽しかったです!
また、グッズの種類が豊富でいろいろ買ってしまいました。大満足です!
5.0
パウル・クレーの作品の、優しい色彩や形に癒されました。同じ時代に生きた多くの芸術家たちとともに、青の騎士、バウハウスと時代の流れに翻弄されながら新しい作品を作っていったことを知りました。図録を買って家でもゆっくり楽しもうと思ったら、売り切れていて、残念でした。
私がパウル・クレーと出会ったのは、吉行淳之介全集の表紙だった。緑っぽい表紙には「忘れっぽい天使」が刻印されていた。この線画のどこが天使で、どこが忘れっぽいなのか全く分からず、頭に残り続けていた。思えばあれが、抽象絵画との…readmore
4.0
「パウル・クレー展――創造をめぐる星座」では、青騎士、キュビスム、シュールレアリズムなどクレーの創造に影響を与えたものを星座と表現し、クレー作品と併せて紹介する。それは表現の変化の軌跡であるとともに彼の交流の軌跡でもある。
今回私は、クレー作品もだが、クレーと交わった作家の作品を楽しんだ。青騎士のマルクやマッケ。キュビスムのピカソやドローネー。そしてバウハウス時代のカンディンスキー。特にカンディンスキーとは互いの誕生日に絵を贈りあうほどの仲だったとのことで、1929年誕生日にカンディンスキーがクレーに贈った絵が印象的だった。
クレーをめぐる星座は画家だけではない。会場の奥で紹介されていた彼の写真映像に映る妻リリー。無名時代のクレーをピアノ教師をして家計を支え(この間彼は主夫と子育てにかなりの時間を割いている。料理も上手だったらしい。)クレーの死後は作品を散逸させずに残すことに心を砕いた。そんな二人が愛猫とともに写る写真にクレーをめぐる一番大きな星座を感じて しばしその部屋にたたずんだ。
クレー本人だけでなく、彼と関係のあった作家の作品も楽しめた展覧会だった。
4.0
パウル・クレーの生涯で直接・間接に交差した作家の作品が、ストーリーの紹介とともに展示されていて面白い。カンディンスキーや、キュビズム、シュルレアリズム、バウハウスの人たち。
一見すると詩的・メルヘン的だが、理知・理論・構成へのこだわりがあるようで、深堀して鑑賞しようとすると大変。例えば色彩のモザイクのような方形画で、置かれた色やその配置のつながり、とかを見始めると。(本展の作品解説パネルにはその手引きがあります。)バウハウスの先生だった理論家ですしね。
パウル・クレー・センターの学術協力を得てスイスからも多数作品が来てますが、愛知県美術館を中心に国内所蔵の良作が多いのも印象的です。クレー好きな人が多いことの証。
5.0
初期から晩年まで順をおって時代ごとの美術潮流との関係性をわかりやすく構成された、大変良い展覧会でした。
私的に気に入った作品は、
独特な方形画の「北方のフローラのハーモニー」は、構成的には圧を感じるけれど、独自の色彩とその配置で優しくみずみずしい花々が思い浮かぶのが不思議でした。
かと思えば、方形画のなかに立体性も上手く組み込まれた「チュニスの赤い家と黄色い家」は、友人たちと実際にチュニジアに旅行滞在して描いたそうで、そんな高揚感などが感じられました。
私が一番楽しみにしていた「蛾の踊り」は、遠目に見ると特に白っぽい部分が十字架に見えて神秘的で厳かな気分になりました。しかも、これは特に色のグラデーションが美しくて、その前から離れがたかった。心理学者ユングが著書に引用した統合失調症の女性の詩に着想をえたらしいそうです。
単純な線と色彩の組み合わせで成り立っているようにみえて、彼独自の技法があらゆる方向へ応用されて見る者を魅了させている、ように思えました。
それから、印象派に影響をうけたであろうと思われる絵画や抽象絵画の先駆者におそらく影響をうけたであろうと思われるような絵画などもあって、見応え大有りでした。
4.0
愛知県美術館で鑑賞しましたが、パウル・クレーの作品は色鮮やかで温かみが感じられ、また、「線」の使い方が印象的で、シンプルな線で抽象的なんだけど…観る者の想像力を働かせる作品が多かった気がした。とてもいい作品を観れて大満足でした♪
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パウル・クレー《チュニスの赤い家と黄色い家》1914年 パウル・クレー・センター蔵
パウル・クレー《熱帯の花》1920年 パウル・クレー・センター蔵
パウル・クレー《北方のフローラのハーモニー》1927年 パウル・クレー・センター蔵(リヴィア・クレー寄贈品)
パウル・クレー《腰かける子ども》1933年 宇都宮美術館蔵(4/29から展示)
パウル・クレー《リリー》1905年 パウル・クレー・センター(リヴィア・クレー寄贈品)
パウル・クレー《紫と黄色の運命の響きと二つの球》1916年 宮城県美術館 ※4月27日まで展示
パウル・クレー《ハマメットのモティーフについて》1914年 バーゼル美術館
パウル・クレー《周辺に》1930年 バーゼル美術館
パウル・クレー《蛾の踊り》1923年 愛知県美術館