4.0
予想に反して
パウル・クレーと聞いて、代表作品である「Castle and Sun」や「5月の絵」今回のプロモーションにも選ばれた「赤、黄、青、白、黒の長方形によるハーモニー」のような幾何学的な形態や独自のシンボルを想像していたので、正直 最初はさほど興味は無かった。
しかし、彼もやはり他の芸術家や時代に影響され色彩を組み合わせた幻想的で独創的な世界を表現し、柔らかさやユーモア溢れる作品も多く私の中に惹きつける作品も多くあった。
妻 リリーを描いた作品も素敵だったし、展示の合間にあった夫婦の仲睦まじいポートレートも微笑みを誘った。
色彩が私を捉えたのだ。
私が色彩を掴まえようとする必要はない。
色彩がずっと私を捉えて離さないことが、私にはわかる。
この幸せな時間が意味するのは、私と色彩はひとつということ。
私は画家である。
友人達と旅したチュニジア。
独自の抽象理論を確立していったであろう彼の日記の一文が心に残った。
帰り際、気に入った作品の絵葉書を見付け、幾つか購入した。
良い意味、予想に反して
とても良い展示であった。





