4.0
ピンクとグレー
個人的に好きな作風でした。
ぼやけた、色味も
柔らかくて好きです。
入り口では、グレーとピンクの関連したものを身につけているとステッカーがもらえました。
当日は、ある美術館の館長の女性がトークショーをしてくださり、より理解を深めることができました。
ガイドをつけて回ってみたかったです。
こちらの美術館は、カジュアルでとても入りやすくて好きでよく行きます。
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ふたつの世界大戦に挟まれた1920年代のパリ。それは様々な才能がジャンルを超えて交錯し、類まれな果実を生み出した、奇跡のような空間でした。とりわけ女性たちの活躍には、目を見張るものがありましたが、ともに1883年に生まれたマリー・ローランサンとココ・シャネルの二人は、大戦後の自由な時代を生きる女性たちの代表ともいえる存在でした。
女性的な美をひたすら追求したローランサンと、男性服の素材やスポーツウェアを女性服に取り入れたシャネル。本展では美術とファッションの境界を交差するように生きた二人の活躍を軸に、ポール・ポワレ、ジャン・コクトー、マン・レイ、そして美しいバイアスカットを駆使したマドレーヌ・ヴィオネなど、時代を彩った人々との関係にも触れながら、モダンとクラシックが絶妙に融合する両大戦間パリの芸術界を俯瞰します。
時代とともにありながら、時代を超えた存在となったローランサンとシャネル。二人の創作の今日的な意味とその真価が、生誕140年を記念するこの展覧会で明らかになるでしょう。
本展では、オランジュリー美術館やマリー・ローランサン美術館※など国内外のコレクションから、約90点のラインナップで紹介します。
※マリー・ローランサン美術館:マリー・ローランサンの世界で唯一の専門美術館。1983年~2011年まで長野県蓼科高原で開館。2017年~2019年まで東京・ホテルニューオータニで開館。現在コレクションの公開はしていない。
【FEATURE|内覧会レポート】
「女性的な美学」「装飾性」「フランス的優美さ」からマリー・ローランサンの作品の魅力を紐解く。「マリー・ローランサンとモード」が、Bunkamura ザ・ミュージアムにて開催中
会期 | 2023年2月14日(火)~2023年4月9日(日) |
---|---|
会場 | Bunkamura ザ・ミュージアム Google Map |
住所 | 東京都渋谷区道玄坂2-24-1 Bunkamura B1F |
時間 |
10:00~18:00
(最終入場時間 17:30)
|
休館日 | 3月7日(火) |
観覧料 | 一般 1,900円(1,700円) 大学生・高校生 1,000円(800円) 中学生・小学生 700円(500円)
|
TEL | 050-5541-8600 (ハローダイヤル) |
URL | https://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/23_laurencin/ |
Bunkamura ザ・ミュージアム
「マリー・ローランサンとモード」展 スペシャルコンテンツ マリー・ローランサン美術館館長 吉澤公寿氏へのインタビューを当媒体が担当いたしました。 ぜひご一読いただけますと幸いです。 ◆ マリー・ローランサン美術館館長が語る、ローランサン作品の魅力 その1 ◆ マリー・ローランサン美術館館長が語る、ローランサン作品の魅力 その2 |
4.0
個人的に好きな作風でした。
ぼやけた、色味も
柔らかくて好きです。
入り口では、グレーとピンクの関連したものを身につけているとステッカーがもらえました。
当日は、ある美術館の館長の女性がトークショーをしてくださり、より理解を深めることができました。
ガイドをつけて回ってみたかったです。
こちらの美術館は、カジュアルでとても入りやすくて好きでよく行きます。
4.0
マリー・ローランサンが1920年代のパリの社交界でどのように地位を築き、当時流行していたモードの文化にどのように影響を与えていったのかを紹介する展覧会。
マリー・ローランサンがその画風から想像もつかないほど強気でやり手の人物だったこと、そして、ココ・シャネルとの関係が微妙だったのが印象的だった。
年代と共に変遷するマリー・ローランサンの作風が堪能できたのもよかった。
4.0
Twitterのタイムラインを眺めていると、ローランサンの評価って
「ゆるふわ」「パステル調」「ひらひらしててあんまり・・・」、
その他「今の文化村で最後の展覧会だから行かなきゃ!」も多かった。
いわさきちひろが大変影響を受けている、ということもあって、
私自身は「見たことはあるがそこまで印象に残っていないなぁ。
でも、ちひろのような引き算の美学を徹底した画家の尊敬を集めた画家が
ゆるふわってあり得るんかいな?」という疑問を持ったまま観に行った。
感想としては3つ。
①1920年代のローランサンもモードも、ヌーヴォーではなくデコ。
デコばっかり。モガの時代やで。
「渋い」しか言葉ない。
色彩も構図も表現も含めて。キュビってるのまである。
絵で食べていく上での需要と供給として、売らん気の末にゆるふわになってった、ということはあるかもしれないが、キュビに手を出すような輩がもともとゆるふわのわけはない。
特に色彩、これパステル調って言う?? こんなグレーな背景ばっかりで?
・・・普通にかっこええやん。・・・?・・・
1930年代の解説に「・・・時代の移り変わりもあり色彩を明るくして鮮やかに・・・」みたいなことが書いてあったが、このHP下の《ばらの女》見たらわかる通り、こんな位で鮮やかとか華やかとか・・・言うてもこんなよ?・・・
世の評価はこの後何とか流行に乗り遅れないように~・・・の結果だと思えてならない。
だとしたら、彼女の代表作が排出された20年~30年がきちんと再評価されるべく、このヴィジュアルイメージではなく「ゆるふわ」イメージ払拭するような方向で、もうちょっと考えてほしかったなぁ。
②後半はシャネル展。
私がタイトルつけるとしたら
「ローランサンとシャネル~20・30年代のモード」ですね。
(これじゃ地味過ぎて入らないか・・・(-_-;))
③Ⅲにジョルジュ・ルバップ、ジョルジュ・バルビエの挿絵や本があったのだけど、テンション上がりまくり。展示は少しだけなんだけど、物販行ったらまんまとクリアファイルとか色々あったので、「わかってらっしゃるぅ~♡」と喜んだ次第。
4.0
マリー・ローランサンとココ・シャネル、同い年の二人の女性を取り上げた展覧会。2つの大戦の間の1910~30年代の芸術とファッションの変遷が垣間見えた。ローランサン作品は、最初のセクションでいきなり今回のベスト作品が揃っていたように思う。幻想的な背景にふわっとしたイメージで人物が描かれており、バレエの衣装をデザインしたときもこんな調子で描くから細かいところが伝わらなかったのだとか。さすがに人に指示を出すときははっきりしないとね。若いころのキュビズムの影響を受けた作品もなかなか良く、新しい発見だった。今回の一押しは「黒いマンテラをかぶったグールゴー男爵夫人の肖像」。エピソード付きのシャネルの肖像も良いが、前に観たことがあったので次点。
4.0
レースのカーテンが揺れる日当たりの良いテラスで、紅茶とマカロンが似合うお洒落なカフェを想像した時、壁に飾るならローランサン。
パステルカラーのピンクと淡いグレーの少し儚げで楚々とした女性特有の柔らかな画風。それが私の勝手なイメージです。
詳細のレポートは既にいくつかあるので、今回は展覧会を通してずいぶん変わってしまったた私の中のローランサンについて。
本店が閉店して寂しくなったBunkamuraミュージアム。金曜の夜でしたが予約不要でスルスル入場できました。
30代~女性客層が多く、男性は年配の方が多かったです。
展示構成は半分くらい、同時期2台巨頭で社交界を牽引したデザイナー、ココ・シャネルに絡めています。
冒頭くらいに、ローランサンの描いた《マドモアゼル・シャネルの肖像》がありますが、この逸話で既に2人の強烈個性が見えてきます。
当時のパリ富裕層では、ローランサンへ肖像画を依頼することが一種のステータスとなっていたそうで、シャネルもこれに倣ったそうです。が、出来栄えに満足しなかったシャネルは描きなおしを要求→ローランサン拒否→シャネルも(未修整なら)受け取り拒否。結局画商に売り飛ばされて現在の展示品に。
伝えられた当時のローランサンのコメントは
「シャネルはとっても良い子なんだけれど、所詮オーヴェルニュの田舎娘よ。その彼女に、私は譲歩なんてしないでしょうね」
・・・あれ?作者も儚げなイメージだったんだけど。ちょっと修正かな(笑)。
次の展示では、「パリのアメリカ人」と呼ばれたマン・レイが撮影した、シャネルのドレスを纏った上流階級貴婦人のポートレート写真。パールのロングネックレスを身に着けたシャネル本人の画像もあり格好良いです。
1920年代のパリは二度の世界大戦の合間であり、束の間の平和を享受した時代。
人種差別や禁酒法から逃れたアメリカ人や、ロシア革命など東欧からの移民が文化都市パリに集まります。
自分がいる都市のどこかにピカソやシャガール、藤田嗣治、ヘミングウェイなんかが歩いてるとか想像するとカルチャーのアベンジャーズだなとぼんやり思います。
彼らは手を取り合い、新たな総合芸術を生む贅沢な試みにチャレンジ。
マリーも1923年にバレエ・リュス(ロシア・バレエ団)のバレエ「牝鹿」の衣裳と舞台芸術を担当し、展示には舞台用のスケッチ、マリーの衣装のバレ… Read More
5.0
渋谷でさえなければよかったのに。。
ローランサンの色調と、ラガーフェルドのデザイン。
見事な相関でした。
ラガーフェルドの時代のシャネルが大好きでした。豊かな時代。
舞台芸術や、ライフスタイル、総合芸術として、ローランサンをみると、相当に魅力的なアーティストであることに気が付きます。
ふんわり素敵なだけではないのだと。
それにしても、渋谷の雑踏たるや。。土曜に行ったのが悪いのか。
リニューアル後、はたして、あえて行くだろうか。。
4.0
ローランサンとシャネルの2人の間にこんな風に密接な繋がりがあったことを感じさせる展示でした。
ドレスや帽子の展示、そして写真スポットが多く用意してくれていて楽しむことが出来ました。
4.0
これまでマリー・ローランサンというと、パステルカラーのやさしくかわいらしい女性の絵という印象で全て捉えていましたが、この展覧会で画風の変化が良く分かりました。
当初は、時代を反映してキュビスムの影響を受けた作風だったことは意外でした。
その後にローランサンならではの筆致で女性の肖像画を描くようになりますが、ココ・シャネルの肖像画に代表されるように、1920年代は物憂げな表情の女性がややくすんだパステルカラーで描かれていました。そこには、第一次世界大戦後の狂騒の時代のパリ、戦争を通じての結婚、亡命、離婚という彼女の経験も反映されているようです。
その後の1930年以降になると、ローランサンの描く女性像は、より明るい色調に変化しました。明るい色調の作品では、女性の表情は良く分からなくなり、人形のようです。内面にあるものは描かれず、表面的な絵になってしまったと感じます。
人それぞれの好みの問題はあると思いますが、個人的には1920年代の作風の方が好きです。
4.0
女性としての発信力が美しく花開く展覧会
その時代の女性が、女性であることの喜びを自ら発信するかのような作品群だ。
淡いグレーとピンクとパステルカラー、ローランサンの色彩のイメージは無条件に優しく美しい。
しかし、確かなる造形力と筆致にきっちり裏付けされたものであると、画面と向かい合うとそれが確認できる。
描かれた肖像画はどれも柔らかいが、男性の威光を借りること無く自立している。
モードの作品群も同様に、女性自身のためのデザインになったものばかり。束縛されないシンプルなシルエットながらも、細かい部分で女性らしさを表現していた。
正直、女性的趣味だと思っていたが、それだけで無いローランサンを見つけた気がした。
個人的には、もう少しローランサンに迫って欲しかった。デッサンやスケッチをもっともっと観たかった。
Bunkamura ザ・ミュージアムは、現在の場所での活動は最後とのこと。4/10以降当分ヒカリエホールでの活動になるとのこと。あの場所が新しくなっても美術館としての場所は確保して欲しいなぁ。
3月1日11時半予約入館。混雑無し。約10点ほど撮影可
5.0
淡い色彩からこちらに向けられた眼差しはモデルがまるでそこに佇んでいるかと錯覚させられる。
絵画であることを確実に意識させられるタッチなのに額縁のその場所から息遣いが自分に届く気がする。
いつ見てもどの人からも同じ眼差しを向けらる。
今回はファッション、モードの世界に関わってた彼女のバックボーンも合わせ知ることができて
展示の作品をさらに深く堪能させてもらうことができた。
4.0
ローランサンの絵は、西洋絵画の展覧会でもまとめて見ることができるのは数点程度、特徴的な柔らかい色彩と透明感のある女性像という印象が強くありました。本展覧会では数多くの作品を時代ごとに鑑賞することができ、画風の変化を知ることができます。また、舞台美術や衣装などの分野で才能を発揮していたことも知りました。会場で公開されている『牡鹿』や『青列車』の映像は、当時の映画さながらに古きよき時代を感じるさせるもので、時間をかけて鑑賞したいものです。ココ・シャネルとの逸話も興味深いものでした。
3.0
予約不要です。適度な入りで、普通にゆったり鑑賞出来ました。撮影✖ながら、一応お決まりの撮影可のコーナーもあります。大きく変わる渋谷、東急本店がなくなり、Bunkamuraも長期休館となる前、この場所で最後の展覧会が、パステル調の淡くアンニュイな女性像の画家「マリー・ローランサン」かと、正直あまり好みではなかったので、かなりがっくりしていましたが、解説によれば、2つの世界大戦に挟まれ、様々な才能がジャンルを超えて交差した1920年代のパリで活躍した2人の女性、共に1883年に生まれた、「マリー・ローランサン」と「ココ・シャネル」、2人の活躍やその周囲を彩った人々を紹介する展覧会ということの様でした。前回は二人よりほぼ50年後の「マリー・クワントン」展で、それに今、都現代美術館では男性ですが「クリスチャン・ディオール」もやっていますし、どうも最近はモード注目の感ですよね。自分もそれなりに興味はあるので、それならと、気を取り直して出かけてみました。「女性的な美をひたすら追求したローランサンと、男性服の素材やスポーツウェアを女性服に取り入れたシャネル。大戦後の自由な時代を生きる女性たちの代表ともいえる存在でした。」ですか。う~ン、ローランサンがある意味この時代を牽引したことはそうだとしても、ドイツ人との結婚でフランスを追われ亡命し、それでもスパイ扱いされ、その後の恋遍歴を見ても、恋は熱くも幸せは皆短く、悲しみと孤独を伴った、そんな中でも強い意志で仕事をこなした女性‥、と私は思っています。絵は好みでなくてもそれなりに尊敬しています。シャネルに至っては、最下層から実力で上り詰め、時代のニーズに合わせ、柔軟な感性と強い意志で仕事をこなし、かけられた嫌疑にすらも胸を張り通し、恋にも政治にも、彼女の強い意思で関わった、凄い女傑ですよね。本当に尊敬します。動きやすくてシンプルでそれでいて気品あるそのデザインは、私たちの世代でも憧れになっていました。今でもたぶん変わりませんよね。本当に凄いことです。会場はローランサンの淡く優しい色と、ちょっと憂いのある瞳と、シャネルの素敵なデザインで埋め尽くされていました。早春の軽やかな日に、お気に入りの帽子もかぶって来て、ローランサンとシャネルが刻んだ足跡を体感しました。ショップで、今回特に取り上げられていた気がしなかったのです… Read More
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