4.0
スタイルの創作と継承
2つの世界大戦の狭間、ローランサンが芸術界で幅広い交流を持ちながらも、独自のスタイルを作り上げたことがよく分かった。ただそのスタイルを受け継ぐ者はいなかった……と思いきや、ファッションの大物がちゃんと継承していた、という流れに感銘を受けた。展示室の壁に青い布を貼って、アールデコの雰囲気を出してあったのも良かった。
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マリー・ローランサンを再発見する
―1920 年代パリ、アートとファッションの交差
ふたつの世界大戦に挟まれた1920年代のパリ。それは様々な才能がジャンルを超えて交錯し、類まれな果実を生み出した、奇跡のような空間でした。
ともに1883年に生まれたマリー・ローランサンとココ・シャネルの二人は、その自由な時代を生きる女性たちの代表ともいえる存在です。パステルカラーの優美な女性像で人気を博したローランサンと、男性服の素材やスポーツウェアを女性服に取り入れたシャネル。
本展では二人の活躍を軸に、ポール・ポワレ、ジャン・コクトー、マン・レイ、ジャンヌ・ランバンなど、時代を彩った人々との関係にも触れながら、美術とファッションがそれぞれの境界を越えてダイナミックに展開していく様子を辿ります。
オランジュリー美術館やポンピドゥー・センター、マリー・ローランサン美術館など国内外のコレクションから、約90点の出品作品で紹介します。
会期 | 2023年6月24日(土)~2023年9月3日(日) |
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会場 |
名古屋市美術館
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住所 | 愛知県名古屋市中区栄2-17-25 (芸術と科学の杜・白川公園内) |
時間 |
9:30~17:00
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休館日 |
月曜日、7月18日(火) ※ただし、7月17日、8月14日は開館 |
観覧料 | 一般 1,800円(1,600円) 高大生 1,000円(800円) 中学生以下 無料
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TEL | 052-212-0001 |
URL | https://www.ctv.co.jp/marie-laurencin-nagoya/ |
4.0
2つの世界大戦の狭間、ローランサンが芸術界で幅広い交流を持ちながらも、独自のスタイルを作り上げたことがよく分かった。ただそのスタイルを受け継ぐ者はいなかった……と思いきや、ファッションの大物がちゃんと継承していた、という流れに感銘を受けた。展示室の壁に青い布を貼って、アールデコの雰囲気を出してあったのも良かった。
5.0
夢見る少女・女性達の世界を堪能しました。
同じ時代に生きたココシャネルとお互い刺激し合いそれぞれの世界を広げていったことが今回恥ずかしながら初めて知りました。
2人とも新しい女性として、斬新な試みで一時代を築いていった事がファッション(マリーの場合は絵画の中の女性のファッション)を通して窺い知ることができ、充実した鑑賞タイムとなりました。
多くの女性の方に鑑賞していただきたいです。
5.0
優しく柔らかな色づかいのマリー・ローランサン、対照的にも映るガブリエル(ココ)・シャネル。その二人の女性が生き抜いた時代の移り変わりが、絵の表情にも服のデザインにも表現された展示で、とても興味深く拝見させていただきました。
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