マリー・ローランサンとモード

京都市京セラ美術館

  • 開催期間:2023年4月16日(日)~2023年6月11日(日)
  • クリップ数:23 件
  • 感想・評価:3 件
マリー・ローランサンとモード 京都市京セラ美術館-1
マリー・ローランサン 《ニコル・グルーと二人の娘、ブノワットとマリオン》
1922年 油彩 キャンヴァス マリー・ローランサン美術館蔵
©Musée Marie Laurencin
マリー・ローランサンとモード 京都市京セラ美術館-1

この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

二つの世界大戦に挟まれた1920年代のパリ。それは様々な才能がジャンルを超えて交錯し、類まれな果実を生み出した、奇跡のような空間でした。ともに1883年に生まれたローランサンとシャネルの二人は、大戦後の自由な時代を生きる女性たちの代表ともいえる存在でした。

本展では美術とファッションの境界を交差するように生きた二人の活躍を軸に、ポール・ポワレ、ジャン・コクトー、マン・レイ、マドレーヌ・ヴィオネなど、時代を彩った人々との関係にも触れながら、モダンとクラシックが絶妙に融合する両大戦間パリの芸術界を俯瞰し、オランジュリー美術館やマリー・ローランサン美術館など国内外のコレクションから、絵画、ドレス、資料など約90点のラインナップで紹介します。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2023年4月16日(日)~2023年6月11日(日)
会場 京都市京セラ美術館 Google Map
展示室本館 北回廊1階
住所 京都府京都市左京区岡崎円勝寺町124
時間 10:00~18:00
休館日 月曜日 
※月曜日が祝日の場合は開館
観覧料 一般 2,000円(1,800円)
大高生 1,500円(1,300円)
中小生 700円(500円)
  • ※未就学児は入場無料  
    ※( )内は前売・団体料金、団体は20名以上
    ※障がい者手帳等を提示の方は本人及び介護者1名まで無料(確認できるものを要提示)
TEL075-771-4334
URLhttps://www.ktv.jp/event/marie/

京都市京セラ美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

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巡回展TRAVELING EXHIBITION

マリー・ローランサンとモード 巡回情報
※巡回先は、全情報が載っていない場合もございます。最新の巡回先一覧は、展覧会公式サイトなどでご確認いただけますよう、お願いいたします。
また、会期が変更など開催情報に変更が生じる場合がありますので、お出かけの際には、公式サイトにて最新情報をご確認ください。

感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

3.0

「モード」という雰囲気

なぜ「マリー・ローランサンとモード」?
そのように感じてしまったのは、おそらくローランサンが肖像に描いたモードを目にすることができると思い込んでいたからだ。どちらかといえば、本展における「モード」との接点は、彼女がモードを描いたというような視点ではなく、モードと関わる人々と交流し、当時の時流を汲んだ仕事をしていたという、彼女の活動態度のことだと捉えるべきだった。もちろん、抽象的画風のローランサンの作品は、それゆえに人物の装いが重要な要素になるわけだから、描かれたファッションに思いをはせる楽しみはある。とはいえ、ローランサンによる舞台衣装のデザイン画が抽象的過ぎて制作が難しかったというエピソードが紹介されているように、衣装の魅力がマリー・ローランサンからよく伝わってくるという感じでもない。
その点、いくつかのファッションの展示(衣服やファッションイラストなど)がその時代性を伝えてくれ、興味を引くものになっている。しかしここで存在感を放つシャネルが、ローランサンの存在感を薄めてしまう。それこそ、馬の合わない同い年の二人を象徴する現象が展示室で起こってしまったのかもしれないが、マリー・ローランサンを主軸にしたモード展の意味が曖昧であるようにも感じられたのは、こうした展示の印象のせいかもしれない。
本展のエピローグで、ローランサンからインスパイアされたカール・ラガーフェルドによるファッション展示があるが、黒い壁面にふんわりと浮かび上がるピンクの現代的ドレスとローランサンの肖像作品を見て、もしかすると、このぼんやりした色彩やタッチこそ、「モード」という浮薄な雰囲気を体現しているのではないか、とようやく自分なりの接点を見出せた。

THANKS!をクリックしたユーザー
micco3216さん、morinousagisanさん

2.0

2つの戦争を強く生き抜いた二人の女性

karachan さんの感想を拝読し、「ホンマにそうや!」と深く頷きました。
京近美が思いのほか早く観終わり、ならローランサンもと回りました。
京セラフレンドシップ価格で¥900でなかったら、確実にパスしていました。学生でも¥1500は高いのでは?

ローランサンの絵のイメージが私の中で出来上がりすぎていたのかもしれない。変な先入観を持っていたかもしれない。
それ程に、日本で人気ある淡い色彩のふぉわッとした女性像の”イメージ”です。
ルソーが描いた恋人アポリネールとの作品も思い浮かびましたけど。
ローランサンの経歴は、ほぼ知らぬままに、勝手に彼女の描く女性の様な人なのかと。全然違ってました!
絵画だけでなく、多方面で活躍した女性でした。

東京のBunkamuraの評価は比較的高かったよなぁと思い、再度全て読み直してみました。
(Bunkamura休館前のご祝儀評価もあったかもしれませんが)
そう言えば、山田五郎さんのYoutubeでもローランサンを取り上げていたのを思い出し、それも観ました。
先に観るべきだったかもしれません。これから出かける方は先にご覧になることをお薦めします。
五郎さんではないけれど、どれも同じように見えてしまっていました。

ココ・シャネルと同じ年に生まれ、同時代のパリで活躍したことなど全く知りませんでした。
二人の活躍は交錯しながらも、それぞれに自分の実力で生き抜いていく所が凄いし、
魅力ある人、才能のある人は、魅力ある人、才能ある人を惹き寄せる。

でもやっぱり、私はファッションとモードは苦手のようです。
一般¥2000は、お高い!

THANKS!をクリックしたユーザー
シンディさん、micco3216さん、karachanさん、さいさん

4.0

マリー・ローランサンの魅力

特徴的な淡い色使いからあまり強い印象を受けないが、一目でこの絵がマリー・ローランサンの絵だとわかる、強烈な個性が発揮されていて、彼女の信念を感じさせます。もう一つの彼女の魅力は、幅広い人脈からその人柄を創造させることです。まだ読んでないのですが、「マリー・ローランサンとその仲間たち:幻冬舎2022」には交流のあった著名人たちの知られざるエピソードが満載の書籍があり、彼女を知る絶好のツールだと思っています。
展覧会の中で、気になったのは、1930年世界恐慌が起こり、信念のマリーであっても、画風を変えざるを得なかったとの事。色調を明確にしたことで、幻想的な雰囲気がなくなり、これまでのパトロンが去っていったとのキャプチャーを読み、個人的には、色調を明確にした絵の方が私は好きでしたと心の中で応援していました。
ココシャネルとは馬が合わなかったみたいですが、似た者同士ということでしょうか。お互い、女性が社会で生き抜いた素晴らしい生き方であったと思いました。

THANKS!をクリックしたユーザー
morinousagisanさん、さいさん

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出展作品・関連画像IMAGES

マリー・ローランサン 《ニコル・グルーと二人の娘、ブノワットとマリオン》
1922年 油彩 キャンヴァス マリー・ローランサン美術館蔵
©Musée Marie Laurencin

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