4.0
60年ぶりの作家自身監修の展覧会
西洋画展はあまり行かないのですが、予備知識なしで純粋に楽しめます。異端ぶりが魅力です。作品は勿論、描かれているものも脅威的にでかい!静物画の等身以上のパイナップルや洋梨、ポップな色彩は観ていて楽しく、魅力的です。更に最近の水彩画コーナーを経て、更に色彩と形を際立たせたサーカスシリーズ、名作のオマージュ作品は必見、会場で直に見なければこの醍醐味は伝わりません。有難い事に金土曜日は21時迄開館しており、おすすめです。
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南米コロンビア出身の美術家、フェルナンド・ボテロ(1932~)。1950年代後半から欧米で高く評価され、今日では現代を代表する美術家のひとりに数えられています。ボテロに注目が集まったのは1963年、ニューヨークのメトロポリタン美術館でレオナルド・ダ・ヴィンチの《モナ・リザ》が展覧されたとき、ニューヨーク近代美術館(MoMA)のエントランス・ホールにボテロの《12歳のモナ・リザ》(※本展には出展されません)が展示されことに始まります。
ボテロ作品を特徴づけているのは、あらゆるかたちがふくらんでいるということ。彼のモチーフは、人物も動物もふくよかで、果物は熟れきっているかのように膨らみ、楽器や日用品さえも膨張しています。ボリュームを与えられた対象には、官能、ユーモアやアイロニーなど複雑な意味合いが含まれ、観る人のさまざまな感覚に力強く訴えかけます。それはボテロ独特の「魔法」ともいえるもので、世界中で注目され続ける理由がそこにあるのです。
南米だけではなくヨーロッパやアメリカ、アジアでも大規模展が開催され 、空前の大ヒットとなっているボテロ展ですが、日本国内では26年ぶりの開催となります。2022年、生誕90年の記念すべき年にボテロ本人の監修のもと、初期から近年までの油彩ならびに水彩・素描作品など全70点で構成される本展は、ボテロとの新たな出会いを生む貴重な機会となります。
◆巡回展
名古屋市美術館(予定)
2022年7月16日(土)~9月25日(日)
京都市京セラ美術館
2022年10月8日(土)~12月11日(日)
※会期等は変更となる場合があります。
会期 | 2022年4月29日(金・祝)〜2022年7月3日(日) |
---|---|
会場 |
Bunkamura ザ・ミュージアム
![]() |
住所 | 東京都渋谷区道玄坂2-24-1 Bunkamura B1F |
時間 |
10:00〜18:00
(最終入場時間 17:30)
|
休館日 | 5月17日(火) |
観覧料 | 一般 1,800円(1,600円) 大学・高校生 1,100円(900円) 中学・小学生 800円(600円)
|
TEL | 050-5541-8600(ハローダイヤル) |
URL | https://www.ntv.co.jp/botero2022/ |
4.0
西洋画展はあまり行かないのですが、予備知識なしで純粋に楽しめます。異端ぶりが魅力です。作品は勿論、描かれているものも脅威的にでかい!静物画の等身以上のパイナップルや洋梨、ポップな色彩は観ていて楽しく、魅力的です。更に最近の水彩画コーナーを経て、更に色彩と形を際立たせたサーカスシリーズ、名作のオマージュ作品は必見、会場で直に見なければこの醍醐味は伝わりません。有難い事に金土曜日は21時迄開館しており、おすすめです。
3.0
初めてのボテロ展です。好みの画風ではありませんが、楽譜一枚にしても一貫した独特の立体感が面白いです。加えて。Bunkamuraミュージアムの展示説明のおかげで、毎回絵画に引き込まれ、よい鑑賞時間を持てます。前情報なしでも楽しめて、消化不良になりません。今回は、関連作品等なく、allボテロだった点も、良かったです。近くでお茶をする感覚で楽しめる展覧会だと思います。お勧めします。
5.0
決して笑顔ではないのに、なぜかちょっと笑っているような、ユニークな表情のボテロさんの絵画。見ているだけでなんとなくこちらも笑ってしまうような楽しさがあります。
巨匠と呼ばれる画家さんの作品のオマージュのような作品たちも、ボテロさんが描くと、」やっぱりちょっとかわいい!!
色合いも華やかで、会場中が花畑のように明かるく、楽しかったです。
グッズも久しぶりの多種類で、売り場もにぎやかでした。
図録の表紙もぷっくりした厚みのある素材になっていて、まさしく「ボテロ」さんの展覧会をそのまま表現したようなつくりで、凝ってました!!
5.0
公開中のドキュメンタリー映画を拝見し、理解を深めたうえで足を運びました。
丸々とした人物、静物、動物がユニークで思わず顔がほころんでしまいます。ボテロ自身の辛い経験も作品に反映されていますが、その悲しみもふくよかに描かれたことによって穏やかな印象です。大作が多いので、迫力があります。これからも魅力ある作品が生まれることを期待しています。
5.0
御年90歳で未だ現役でバリバリ絵を描いているボテロさん。4章では2019年から取り組んでいるというドローイングが展示されている。線が若々しくて感性がすばらしい。ぽっちゃりさんたちに違和感を感じないのは、人体構造をしっかり理解されてるからだと実感する。
そして最後の章の変容する名画。プラドなどヨーロッパの美術館でおなじみの名画のボテロ版はどれもずっと見ていたいと思わせる作品ばかり。
金曜日の夜に行ったので、全作品撮影OK。携帯の中がボテロでいっぱいになりました。
5.0
主題よりも 自らの様式に重きを置き、ボリューム 官能性 デフォルメを追求し続けているボテロ。
どの作品も2畳以上もありそうなキャンバスの枠いっぱいに 張ちきれんばかりのモティーフが並んでいる。
南米独特の色彩の鮮やかさ特に赤と緑に力強さを感じた。
『芸術とは同じことを述べていても 異なる方法で表す可能性である 』
それにしてもボテロ巨匠お戯れがすぎます…
シニカルな風刺が作品のそこここに 潜んでいるというよりむしろ誇張されているし、
信仰の世界をこんな茶化した表現にしても ボテロだからこそ芸術として受け入れられているのね。
まだまだ現役で 毎日アトリエで創作活動をされているそうで このパワーの源は一体何なのだろう?
3.0
ボテロ、結構良かったです。
初見の作家、すみませんイロモノだと思っていました。
筆致筆跡がよく分かる初期作品が魅力的です。
2000年以降の豊満ふくよかな人物画がメインで確かにキャッチーだし引きは強いと思います。
映像で紹介されていた初期作品のほうが好みで良さげだったので是非見てみたいです。
出口前の最後のエリア付近が写真撮影OKです。
5.0
前回かな?新宿三越美術館(もうない)で見た時にいたく気に入って、その時買った一筆箋を大事に使い続けている。
このふくよかさがいいんだけど、結構辛辣にものも含んでいる。
特に小さく書かれているコロンビア国旗は意味深だ。
残念なのは、お土産ショップで一筆箋がなかったこと・・・。
5.0
名画をボテロが模写?したVersionsが目当てで行きましたが、どの作品も鮮やかな色彩、ふくよかな人物や生き物に圧倒されました。
洋梨:人間より大きい洋梨。よく見ると笑顔の幼虫がにょろっと顔出ししてます
黄・青・赤の花:鮮やかで生命力にあふれてます
Versions:写真撮影可でした。原画と見比べると楽しい♪
カラフルで力強いなぁと見ているうちに、人物がほぼ無表情なのが気になりました。現実への達観、社会問題への批判が込められてる?と思ったのは深読みすすぎでしょうか。
御年90歳で創作活動を続けているそうで、作品同様、ご本人もエネルギッシュで、びっくり。
5.0
世界中で存命中の有名画家って言ったら、草間彌生かこのボテロでは。
ポロックやデ・クーニングなどが活躍したアメリカの抽象表現全盛の中、ぷくぷくのモナリザ像が喝采を浴びた。
暖かい色彩と柔らかなタッチ、ユーモアと風刺が効いたユニークさは誰の目にも〝癒やし〟が感じとれたのでしょう。
この表現に対しボテロ自身は太った人を描いたのではなく、デフォルメした結果とのこと。
バレリーナが高く脚を上げたりサーカスで軽業を見せる人々、宙を舞う天使もなる程、太っているだけでは無理かも。
人物も静物として描いたボテロは静物画も素敵。
でっぷりと巨大な洋梨は大迫力。色鮮やかに描かれたオレンジの下の布はプックリして布団の様。
三枚組の花の絵は特に美しく見飽きない。
油絵の中にパステル画が混じっているがぱっと見まったく判別出来ない。どちらも滑らかなタッチだからだが驚き。
また、ドローイングや水彩画は軽やかで瑞々しくもっと沢山見たいと思った。
Bunkamuraでは展覧会に併せて映画も上映されていてより深くボテロを知ることが出来る。また、5月20日までの平日の先着二百名にステッカーが貰える。
5月中の金、土曜日には全作品の撮影が出来る日が有ったりと早めに行くのがお得。
最後に展覧会場を出た中庭に巨大な「小さな鳥」の彫刻が有る。お見逃し無く。
5.0
見たことある絵ではあっても、あまり彼のひととなりを知りませんでしたが、この美術展で、作者のことも深く知ることができました。
彼が描いたモナ・リザは、愛嬌があって愛くるしかった。
5.0
悪魔も楽器もどのモチーフもぷくぷくとしていて可愛い! 明るい色彩とふくよかでユーモラスな作品に癒されました。90歳の今なお新しい作品を生み出しているボテロさんにも感動です。
5月は全作品撮影OKの日もあります。夜9時まで開館している金曜日に伺いましたが、空いていてゆっくり鑑賞できました。
CMやラジオで頻繁に宣伝されており、鑑賞欲が掻き立てられ初日に鑑賞した。あな恐ろしや広告の影響力。
初期作品の中で最初に目に止まったのは「庭で迷う少女」だ。向日葵畑だろうか、夢中になって駆け巡っていたが日が陰り、背丈のある向日…readmore
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