4.0
ボテロの平面作品全貌を拝見
京都市京セラ美術館でアンディ・ウォーホル展の後にボテロ展を拝見しました。東京では渋谷のBunkamuraで開催してましたけど、Bunkamuraの狭さが気になって躊躇しているうちに名古屋に巡回してしまった。そして、なんとか京都の開催に間に合いました。
ボテロの平面作品、初期の作品から2020年に描いた作品まで、まさに全貌という感じ。驚くのは2020年の作品。ボテロは1932年生まれなので、88歳の作品です。タイトルは《モナ・リザの横顔》でダ・ヴィンチへのオマージュらしい。2022年現在は90歳で、まだまだ現役という感じ。作品全体に通していえるのは、すべてボテロ調で、すべてがふくよかであること。人物も静物もすべてふくよか。一方で、テーマはいろいろで、美術史上の名作の翻案、サーカス、ラテンアメリカ、宗教、静物などがあって、それぞれに味わい深いけど、でもふくよか、というあたりがよろしい。
撮影OKっていうのもありがたいし、ウォーホル展のようにスマホのみ撮影可とかいう、意味不明な縛りもなくよかったです。会場はウォーホル展の会場、東山キューブのように天井は高くないのが残念なところですが、まあまあ広いので、ゆっくり鑑賞できました。まあ、できればボテロの立体作品も展示してもらって、ボテロの全貌をまとめて見たかった。