生誕120年 人間国宝 黒田辰秋
―木と漆と螺鈿の旅―

京都国立近代美術館

  • 開催期間:2024年12月17日(火)~2025年3月2日(日)
  • クリップ数:23 件
  • 感想・評価:8 件
生誕120年 人間国宝 黒田辰秋―木と漆と螺鈿の旅― 京都国立近代美術館-1
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黒田辰秋《拭漆文欟木飾棚》1966年 京都国立近代美術館
黒田辰秋《朱蒔粉塗鹿花文文庫》1925年 京都国立近代美術館
黒田辰秋《朱漆透彫文円卓》1930年 日本民藝館
黒田辰秋《朱漆三面鏡》1934年 京都国立近代美術館
黒田辰秋《螺鈿総貼小棚》 1941年 個人蔵
黒田辰秋《彩漆群蝶図手筐》1948年 豊田市美術館
黒田辰秋《赤漆捻紋蓋物》1949年 豊田市美術館
黒田辰秋《拭漆楢彫花文椅子(拭漆楢家具セット)》1964年 豊田市美術館
黒田辰秋《朱溜栗小椅子》1968年 飛騨産業株式会社
黒田辰秋《乾漆耀貝螺鈿飾筐》 1969年 個人蔵
生誕120年 人間国宝 黒田辰秋―木と漆と螺鈿の旅― 京都国立近代美術館-1
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生誕120年 人間国宝 黒田辰秋―木と漆と螺鈿の旅― 京都国立近代美術館-1

この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

京都に生まれ、京都を拠点に活躍した黒田辰秋は、昭和45(1970)年に木工芸の技術において初めてとなる重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定された日本を代表する木漆工芸家です。

その制作は、当時一般的であった分業制に疑問を持ち、図案制作、素地作りから加飾までを一貫して自身で行うもので、実用性と装飾性、素材の特性を一体化させたところに生命感にあふれた独自の創作世界を切り開きました。

古典に根差したその活動は、民藝運動と関係づけて語られることが多いものの、黒田はあくまでも自身を「個人作家」としてみなしており、自身が生み出した作品ひとつが「地球と代えられる」だけの価値を有しているかということを常に問いかけていました。

本展は、黒田辰秋の生誕120年を記念して開催するもので、初期から晩年までの代表作を通じて日本工芸史に確かな足跡を残した作家の生涯および造形思考を紹介いたします。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2024年12月17日(火)~2025年3月2日(日)
会場 京都国立近代美術館 Google Map
住所 京都府京都市左京区岡崎円勝寺町26-1
時間 10:00~18:00
  • 金曜日は20:00まで開館
    ※入館は閉館の30分前まで
休館日 月曜日 
月曜日、1月14日(火)、2月25日(火)
年末年始(12月29日~1月3日)
※ただし、1月13日、2月24日は開館
観覧料 一般 1,200円(1,000円)
大学生 500円(400円)
  • ※( )内は20名以上の団体及び夜間割引(金曜午後6時以降)
    ※高校生以下・18歳未満は無料*
    ※心身に障がいのある方と付添者1名は無料*
    ※ひとり親家庭の世帯員の方は無料*
    *入館の際に証明できるものを要提示
    ※本料金でコレクション展も観覧できます
TEL075-761-4111(代表)
URLhttps://www.momak.go.jp/

京都国立近代美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

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巡回展TRAVELING EXHIBITION

生誕120年 人間国宝 黒田辰秋―木と漆と螺鈿の旅― 巡回情報
※巡回先は、全情報が載っていない場合もございます。最新の巡回先一覧は、展覧会公式サイトなどでご確認いただけますよう、お願いいたします。
また、会期が変更など開催情報に変更が生じる場合がありますので、お出かけの際には、公式サイトにて最新情報をご確認ください。

感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

5.0

京都国立近代美術館: 黒田辰秋展

「神は詳細に宿る」というなら、神がうじゃうじゃおった。
ジョナサン・アイブもマツダの鼓動も絶対影響受けてるはず!(と思った。)
面と線と稜線と角がうねうねと目をえぐる。
卍模様に目が廻る。
すごかった。

REPORT

木工の身体性

 NHK日曜美術館の黒田辰秋特集で、一つの作品に込められた背景や技術、鑑賞の仕方を観て展覧会に行ったのがかなり功を奏した。鑑賞中ずっと寒気が止まらず、色々なことが頭に浮かんで、途中でメモを取る休憩を挟まなくてはならなかった展覧…readmore

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morinousagisanさん、Gwooodさん

3.0

現代アートに通じる面白さ

1月に続いて、急遽2月にも関西遠征を敢行したので、黒田辰秋展に寄ってみました。

まずは螺鈿作品。どれもこれも、螺鈿を豪勢に使いすぎです(笑)
素敵だなと思ったのは茶筅茄子みたいな流線型のデザインを施した「螺鈿捩紋耀貝碁器」。線状の螺鈿と、その周りを埋める年輪みたいな螺鈿のコントラストが美しい。
「螺鈿総貼小棚」は名前の通り、全面螺鈿。ものすごくキレイだけど、ドア部分が小さくて、実用には不向きかと。
衝撃的だったのが「乾漆裡耀貝螺鈿八稜水差」。水差の内側にびっしり螺鈿が貼ってあるんですけど、絶対に水を入れたくないじゃないですか!なぜ水差にしたのかは謎。

そして、木工作品は大きすぎ。飾り棚も椅子も火鉢もお盆も、巨人族用です。
黒澤監督の注文した椅子なんて、家具というより建具ですね。

「人間国宝の作品=古典的」みたいな先入観を持っていましたが、螺鈿の使い方や家具の大きさ・意匠に現代アートっぽい面白さがありました。

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komagatayaさん、morinousagisanさん

5.0

素晴らしいたたずまい

作品のバリエーションに応じて章立てされた充実の展覧会だが、大型の家具が多く展示されているところが見所。ぜいたくな展示スペースに、ゆったりとその存在感をたたえて並べられた作品群は、圧巻の一言に尽きる。

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morinousagisanさん

4.0

黒田辰秋の木工芸の体温

暗めの展示室に同化しつつ、どっしりとした存在感を漂わせる黒田辰秋による家具。洗練された対称性や幾何学的な造形性の妙はたしかに際立っているのだが、深い赤色を湛える黒田の漆木工芸には生命力が漲っている。生き物のような感覚。体温がある、とでもいえるだろうか。少し前に同館で開催された倉俣史郎展を思い出し、倉俣の異次元的な浮遊感とは対照的なのがおもしろく思い返された。
「地球と代えられるだけの価値があるか」という黒田辰秋の創作指針の根幹には、木や貝などの素材に手を加えたうえで自然の息吹をどれだけ感じさせられるか、という視点もあったのではないだろうか。思わず触れて撫でたくなるような質感と温かみは、創作の段でも自然への親しみを喚起していたのかもしれない。同時にそれは黒田の工芸品を使う側にも波及していただろうとも想像される。黒田辰秋の作品は現役で使用されているものもあるようだが、またそうした場所も訪れて、展示室での威厳ある重厚感とはまた異なる相貌もみてみたいと思った。

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美術缶さん、morinousagisanさん

REPORT

木漆工芸家の黒田辰秋「この作品ひとつが、地球と代えられるか」

京都の街中で黒田辰秋の作品は今も使い続けられているにもかかわらず、京都の伝統工芸を主要な展示の1つとしている京都国立近代美術館で何故黒田辰秋のまとまった展覧会がないのかとずっと不思議でした。今回は満を持してという言葉そのまま…readmore

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uchikoさん、さいさん、karachanさん、エイミーさん、くつしたあつめさん

5.0

幾何学的で、重厚なんだけど、冷たさではなく温かみを感じる品々

幾何学的で、重厚なんだけど、冷たさではなく温かみを感じる。単なる直方体ではなく、角を増やしてわざわざ8角形にしている。とってもさわってみたくなる(が触れないのが残念)。そういえば私が小学生のときは、まだ木製の机とかがあったな、とその質感を思い出した。

ふたが、何とも言えない曲線美のデザインになっている筐Casketが一番のお気に入り。見たことのない形なのだが、奇抜な感じがしない。

お菓子屋さん鍵善良房の螺鈿葛切り容器、岡持ち、英語でCarrying Boxというとわかりやすい。

8人分の椅子がある円卓、みんなで会話したら何となく楽しそうだなーと風景が思い浮かぶ。

解説によると、黒田は、自然以上に自然、つまり素材の良さをだしており、ケヤキ、クリ、栃など、癖のある木材にもチャレンジしたという。栃を使った箱は、木目が大変面白くて、ムンクの叫びみたいな自然な文様になっていた。

最後に螺鈿の作品を見た。そっか、螺鈿って貝殻で作ってるんだ。螺鈿市松文手筐は、身もふたもない、ではなく、身も蓋も連続したデザインになっているのも良かった。

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morinousagisanさん

4.0

使われてこそ

棚や椅子、机…人が日常に使い、人と共に時を過ごして来たと見える使い込まれた様子が印象的でした。あくまでも人が使ってこそのもの。使われてこそき続ける、そう感じました。

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