FEATURE

高知のアートと牧野富太郎の愛した植物を愛でる
高知県立美術館&牧野植物園

アート好きの心を満たす旅 / アートを求めて訪ねる高知県【後編】

アート&旅

石元泰博《牧野富太郎記念館》1999年 高知県立美術館所蔵
©高知県,石元泰博フォトセンター
石元泰博《牧野富太郎記念館》1999年 高知県立美術館所蔵
©高知県,石元泰博フォトセンター

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【前編】 より続く

高知市の日曜は早い。高知城に続く追手筋(おうてすじ)では、夜明けと共に日曜市が始まる。約1kmにわたる通りには、およそ300店が軒を並べ、朝から活況に満ちている。この日曜市は、元禄3年(1690年)以来、300年以上続いている、実に古い歴史を持つ。新鮮な野菜や果物はもちろん、地元の食材を使った寿司やパン、お菓子、ドリンクなどが売られており、さらには金物・打ち刃物・植木など多種多様な品が売られている。市民にとっては日々の買い物として、観光客にとっては高知の魅力を存分に味わう場所として親しまれる日曜市で、朝ごはん代わりに手作りの田舎寿司や芋天、名物のドリンク「ひやしあめ」など、高知の“ソウルフード”を堪能する。

高知市追手筋で行われる朝市の「日曜市」は、江戸時代から300年以上続いている。写真右下は高知城
高知市追手筋で行われる朝市の「日曜市」は、江戸時代から300年以上続いている。写真右下は高知城


多彩なコレクションが揃う高知県立美術館

高知県立美術館外観
高知県立美術館外観

日曜市で旅歩きのためのエネルギーをしっかり補給した後は、高知県立美術館に向かう。日曜市が開かれる追手筋からは、路面電車が便利だ。とさでん交通路面電車の「はりまや橋」駅から「ごめん」、「領石通」または「文珠通」方面の電車に乗り約15分、「県立美術館通」駅に到着する。そこから徒歩で約5分、川を渡った先に美術館が見えてくる。

フランク・ステラ《ピークォド号、薔薇蕾号に遭う》
階段の踊り場には絵金の絵馬提灯《図太平記実録代忠臣蔵》のレプリカも展示。
フランク・ステラ《ピークォド号、薔薇蕾号に遭う》
階段の踊り場には絵金の絵馬提灯《図太平記実録代忠臣蔵》のレプリカも展示。

エントランスをくぐると、ロビーではフランク・ステラの《ピークォド号、薔薇蕾号に遭う》が来訪者を迎えてくれる。美術館には他にも彫刻作品が館内に点在しており、2階の廊下にある和太守卑良による椅子《CHI-ZA》は実際に座ることもできる。

廊下に均等に配置された椅子は、和太守卑良の《CHI-ZA》。
廊下に均等に配置された椅子は、和太守卑良の《CHI-ZA》。

高知県立美術館は、国内外の約440名の作家による42,000点以上の作品を収蔵しており、そのコレクションの中核となるのが、「高知県にゆかりのある作家」「石元泰博」「マルク・シャガール」「表現主義の画家」だ。

山本昇雲《子供あそび 夜あるき》1906年
(画像提供:高知県立美術館)
山本昇雲《子供あそび 夜あるき》1906年
(画像提供:高知県立美術館)

高知県ゆかりの作家には、近世では江戸時代中期の中山高陽(なかやまこうよう 1717-1780)や幕末に活躍した絵金(えきん 弘瀬洞意 ひろせとうい 1812-1876)、河田小龍(かわだしょうりょう 1824-1898)などがおり、近現代の作家では、明治から大正・にかけて活躍した日本画家・石版画家の山本昇雲(やまもとしょううん 1870-1965)、洋画家の石川寅治(いしかわとらじ 1875-1964)、前衛芸術家の高﨑元尚(たかさきもとなお 1923-2017)、フォト・コラージュ作家の岡上淑子(おかのうえとしこ 1928-)など、時代もジャンルも多岐にわたる多彩な面々が揃う。

そして、高知県ゆかりの作家の1人である写真家・石元泰博(いしもとやすひろ 1921-2012)は特に特別な存在だ。美術館では生前から石元本人の意向により作品等の寄贈を受け、プリント34,753枚、ネガフィルム約100,000枚、ポジフィルム約50,000枚、その他の資料と、膨大な数のコレクションを有する。美術館ではこれらの資料の研究、展示を目的に2013年に「石元泰博フォトセンター」を開設、翌2014年には美術館に「石元泰博展示室」を設け、一年を通して、石元の色褪せないモダンな写真を紹介している。

国内だけでなく西洋美術のコレクションも充実しており、特にマルク・シャガール、そしてカンディンスキーやパウル・クレーなど表現主義の画家のコレクションが充実している。

「野町和嘉 写真展 地平線の彼方から」

企画展では主に高知県にゆかりの作家の展覧会が開催されており、今回の旅では、「中島敬朝展」(2023年5月27日~7月23日)と「野町和嘉写真展 地平線の彼方から」(2023年7月8日~9月24日)の2展を観ることができた。

「野町和嘉 写真展」会場風景
「野町和嘉 写真展」会場風景
美術館・展覧会情報サイト アートアジェンダ 展覧会情報
「野町和嘉写真展 地平線の彼方から」
開催美術館:高知県立美術館
開催期間:2023年7月8日(土)~9月24日(日)

野町和嘉(のまちかずよし 1946-)は、高知県三原村出身の写真家で、1972年にサハラ砂漠の旅をきっかけにアフリカ、アラビア半島、チベット、アンデス、ガンジス川流域など、雄大で、時に過酷な自然の風景と、その自然の中で生きる人々の姿を捉えてきた。野町の壮大なスケール感の写真は見る者に強烈なインパクトを与える。本展は、初期のサハラ砂漠の取材から約50年にわたり世界各国を撮影した作品による「地平線の彼方から」、近年の撮影テーマである「世界遺産」、そして30年前に取材した「シベリア収容所」の3つのテーマで構成され、206点の作品を展望する。

野町が25歳の時に取材したサハラ砂漠。
左《オアシスの背後に聳える巨大砂丘麓の放牧。》 右《夕日に映える丘の谷間を行く少年。》
カルザス アルジェリア 1972年
野町が25歳の時に取材したサハラ砂漠。
左《オアシスの背後に聳える巨大砂丘麓の放牧。》 右《夕日に映える丘の谷間を行く少年。》
カルザス アルジェリア 1972年
野町が1992年にシベリアの2つの収容所を撮影した「シベリア収容所1992」の展示風景
野町が1992年にシベリアの2つの収容所を撮影した「シベリア収容所1992」の展示風景
会場風景
会場風景

「キヤノン世界遺産カレンダー」制作のために撮影された写真の数々は、ダイナミックな画角で地球がまるで生き物かのような感覚を覚える。空と海は果てしなく青く、太陽の光は万物に命を吹き込むように明るく照らし、その力強い画面を前に、「水、火(陽)、土、金(鉱物)、木(植物)…この地球を構成する要素はこの5つに集約されるのだ」と思わずにはいられない。そのくらい野町の写真は見る者に強く迫ってくる。壮大な自然を前に、真摯に、しかし決して怯むことなくカメラを構え、自然に対峙し続けた野町の姿を想像する。

《ブエブラの歴史地区》メキシコ 文化遺産 2016年撮影
《ブエブラの歴史地区》メキシコ 文化遺産 2016年撮影
会場風景
エチオピアで暮らす少年たちの姿を生々しく写し出す。
会場風景
エチオピアで暮らす少年たちの姿を生々しく写し出す。

そして、野町はその場所で暮らす人々の姿や、人間が作り出した建造物に対しても、大自然と同様に謙虚に、真摯に向き合う。その地で生まれ育つことの“厳しさ”と“尊さ”がダイレクトに伝わり、また壮麗な建造物や古代遺跡からは、人間の手が生み出す芸術が時に自然がもつ崇高さにも匹敵することを教えてくれる。

「中島敬朝展」

一方、没後40年を記念する「中島敬朝展」は、高知の戦後日本画の指導的役割を果たした日本画家・中島敬朝の初期から晩年までの作品を紹介する。

中島敬朝《土採場風景》1955年 高知県立美術館(令和4年度新収蔵品)
中島敬朝《土採場風景》1955年 高知県立美術館(令和4年度新収蔵品)
「中島敬朝展」会場風景
「中島敬朝展」会場風景

戦後にかけて厚塗りの日本画が主流になっていく中、独自に水墨と岩絵具の融和を探った敬朝の作品は、独特な画風を確立した。特に晩年期の高知県下の風景を描いた《土採場風景》は、淡い色彩で採掘現場の様子を穏やかな画風で描いている。絵の具の質感が土の質感とリンクし、見ていると土埃が舞っている時のような土臭さを思い出し、皮膚感覚や記憶をうずかせる描写に見入ってしまった。展示作品数は資料も含めて54点と小規模なものの、高知の穏やかな風土の中で制作を続けた画家の直向きなまなざしが感じられ、心地よい時間であった。

石元泰博・コレクション展

また美術館では、企画展とは別に「石元泰博・コレクション展」と「シャガール・コレクション展」を同時開催している。

桂離宮をはじめ様々な建築物や都市の風景を、洗練された構図で撮影した写真家・石元泰博は、アメリカで生まれ、3歳の時に両親の郷里である高知に戻り、高校卒業までを高知で過ごした。その後単身渡米、太平洋戦争による収容生活を経て、シカゴのインスティテュート・オブ・デザイン(通称、ニュー・バウハウス)で写真を学んだ。

石元泰博《向日葵》1986-87年 高知県立美術館所蔵 ©高知県,石元泰博フォトセンター
石元泰博《向日葵》1986-87年 高知県立美術館所蔵 ©高知県,石元泰博フォトセンター

今回の展示は、連続テレビ小説「らんまん」(NHK)の放送中ということもあり、植物学者・牧野富太郎を顕彰し、石元が植物を撮影した「HANA」シリーズ(1986-87年)、そして内藤廣の設計による牧野富太郎記念館の竣工写真が展示されていた。

都市の風景や建物を幾何学的な構図に落とし込む無機質な作品のイメージが強い石元と植物という組み合わせは意外に思えたが、クローズアップで捉えられた植物の姿はどこか彫刻作品のような佇まいで、“計算されつくした美”という言葉が思い浮かんだ。エモーショナルな要素を一切排し、植物の造形の美しさに焦点を当てた眼差しは、建造物を限りなく平面的に捉えその造形美を際立たたせた石元らしさを存分に感じさせる。それと同時に、きわめて客観的に植物の構造を写し取ろうとした牧野富太郎博士の植物画とも通じる。

また、1999年に撮影された牧野富太郎記念館では、その特徴的な曲線の屋根が石元らしい大胆な構図で収められている。特に屋根の上から撮影した一枚は、まるで地球上の植物を乗せた宇宙船のようだ。展示室では作品のほかにも当時の新聞記事や関係者の言葉なども紹介している。石元は屋根に登って撮影するにあたり、図面を読み込み光の計算を行った。そして早朝から分刻みで撮影をしたとのことで、その撮影に立ち会った内藤廣は石元の仕事に対し「変化し続ける光と影の一期一会の格闘」と表現したという。

シャガール・コレクション展

会場風景
展示室の奥の壁に油彩画、その左右と対面の壁に版画作品を展示。
会場風景
展示室の奥の壁に油彩画、その左右と対面の壁に版画作品を展示。

帝政ロシア(現在のベラルーシ共和国)のヴィテブスクのユダヤ人家庭に生まれたマルク・シャガール(1887-1985)は、自身の記憶や周囲の人々からイメージを引き出し、夢の中のような独自の幻想的なスタイルの作品を多く描き、日本でも人気の高い画家だ。美術館では油彩画5点のほか、実業家・大川功氏からの寄贈による800点を超える版画作品、その後購入した『アラビアン・ナイトからの四つの物語』『我が生涯』などの版画集により計1202点の版画作品という膨大なコレクションを築いている。

「シャガール・コレクション展」では、数ヶ月ごとにテーマを変えて、豊饒なシャガールの世界を紹介する。訪れた時は「サーカス」をテーマに、同名の版画集のリトグラフなどが展示されていた。画家が「“サーカス”という言葉には魔力が秘められている」(Marc Chagall le Crique,1981)と語るように、ピエロや軽業師によって繰り広げられる芸の数々は、見る者を魅了し、めくるめく夢の世界へといざなう。展示室では、ゆったりとした空間で、そうしたシャガールの甘く幻想的な世界を存分に味わうことができる。

2023年、今後の展覧会にも注目

高知県立美術館は夏以降も興味深い企画が目白押しだ。

「ひびのこづえのワードローブ展」(2023年7月29日~9月24日)

「高知サマープロジェクト」は、展覧会やホール以外の美術館の「第3の活動」の場として行うプロジェクトで、2023年は美術や音楽、舞台芸術の領域を超えて活躍するコスチューム・アーティスト、ひびのこづえを迎え、作品展示、ダンスパフォーマンス、ワークショップなど様々なプログラムが企画されている。

「そして船は行く」展

1993年11月3日、「ark of Art 美術の方舟」でオープンした高知県立美術館の開館30周年を記念する本展では、美術館の30年の歩みを振り返る。美術館所蔵の絵金作品も展示される予定で、美術館屈指の作品を一望することができるだろう。

美術館・展覧会情報サイト アートアジェンダ 展覧会情報
「開館30周年記念展 そして船は行く」
開催美術館:高知県立美術館
開催期間:2023年11月3日(金・祝)~12月3日(日)

「ARTIST FOCUS #04甫木元 空 窓外(仮)」

そして、学芸員が推薦する高知ゆかりの作家を紹介する「ARTIST FOCUS」シリーズ第4弾の本展は、四万十町在住の映画作家・甫木元 空(ほきもと そら、1992-)を取り上げる。先日、展覧会に先立ち監督映画『はだかのゆめ』の舞台となった四万十町にて、映画の上映とミニライブを行い、盛況のうちに終わった。今回の展示では新作の映像インスタレーションを初公開する予定だ。

©甫木元 空
©甫木元 空
美術館・展覧会情報サイト アートアジェンダ 展覧会情報
「ARTIST FOCUS #04 甫木元 空 窓外」(仮)
開催美術館:高知県立美術館
開催期間:2023年12月16日(土)〜2024年2月18日(日)

日本の植物分類学の父・牧野富太郎の思いと研究の軌跡が詰まった
高知県立牧野植物園

牧野富太郎記念館 本館(中庭)
牧野富太郎記念館 本館(中庭)

高知県立美術館から、タクシーで10分程、五台山の山頂付近に建つ牧野植物園へと向かう。「日本の植物分類学の父」牧野富太郎博士の業績を顕彰するため、昭和33 (1958) 年に開園したこの植物園では、約8haの園地に牧野博士ゆかりの野生植物や園芸植物など3,000種類以上が植えられている。

牧野富太郎(画像提供:高知県立牧野植物園)
牧野富太郎(画像提供:高知県立牧野植物園)

「植物園を造るなら五台山がええ。」

90歳を過ぎた牧野博士のこの言葉によって、植物園の場所は決定した。正門から本館に至るまでのアプローチは、「土佐の植物生態園」と名付けられ、高知県の豊かな植生が再現されている。この瑞々しく豊かな自然が一人の少年の心に飽くなき好奇心と探求心という種を植え付け、芽生えさせたのだ。

「土佐の植物生態園」
「土佐の植物生態園」
牧野富太郎が生まれた高知県の植生を体感しながら入口へと向かう。
牧野富太郎が生まれた高知県の植生を体感しながら入口へと向かう。

そんな「牧野富太郎」前史とも言える小道を抜けるとエントランスに到着する。この建物こそ、石元泰博が撮影した牧野富太郎記念館本館だ。石元の緊密な構図に収められた記念館は、普段は多くの来館者で賑やかな雰囲気に包まれている。

牧野植物園エントランス
牧野植物園エントランス
牧野富太郎記念館本館
牧野富太郎記念館本館

内藤廣による牧野富太郎記念館は本館と展示館の2棟で構成され、どちらも中庭を囲う円形の建物で、屋根が大きくせり出し、ウッドデッキが半屋外空間となる。そのため建物の外部と内部、ひいては自然と人工物が緩やかにつながる空間を創り出し、こうした景観に配慮したコンセプトと造形が高く評価されたこの建物は、第13回村野藤吾賞など数々の賞を受賞した。

牧野富太郎記念館 展示館
牧野富太郎記念館 展示館

石元の写真の中の牧野富太郎記念館は実に雄弁であったが、実際に訪れてみて感じたことは「この建物の主役は自然」ということだった。美しい曲線を描く屋根越しからは真っ青な空がくっきりと浮かび、夏の日差しで輝くような中庭の木々の葉とのコントラストが目にまぶしい。中庭の空間を囲うことで、普段は当たり前に感じていた空の青さ、植物の葉の形、鮮やかな色…など自然が作り出す色と形の美しさに自ずと意識が向かう。

石元の写真から感じた建物の毅然とした佇まいや緊密な美しさは、実際に訪れると決して主張しすぎることをせず、空、木々、草花の美しさを際立たせ、訪れた人がゆったりと草花を愛で、草花に囲まれる喜びを感じることができるようになっており、自然と建築の共生を身をもって感じた。

展示館では企画展示も行っており、現在は、牧野富太郎が手掛けた標本を写真家・菅原一剛(1960-)が撮影した作品を展示する「MAKINO植物の肖像」展が開催中だ。

「MAKINO植物の肖像」展 会場風景
「MAKINO植物の肖像」展 会場風景

「さくら色」と題された展示室は、「ARTを感じる空間」として、菅原による牧野標本の写真が並ぶ。牧野植物園が所蔵する「牧野標本」は約5,500枚。その中から厳選された41枚を、菅原が世界最高水準の一億五千万画素のデジタルカメラと技術を駆使して撮影した。牧野博士の丁寧な仕事ぶりによる標本は瑞々しい生命力を湛え、植物に対する博士の慈しみさえ感じるが、その標本を実物の何倍もの大きさの写真にした時、植物の存在感にハッとした。1つ1つの草花の個性がきわだち、まるで一人の人間と対峙するような毅然とした姿に、植物もまたその“命”を全うしようとするものなのだと気づかされる。

「MAKINO植物の肖像」展 会場風景
「MAKINO植物の肖像」展 会場風景

一方「みどり色」と題された展示室は、「SCIENCEを感じる空間」として、菅原が撮影した標本の現物や、牧野博士が実際に植物採集や標本づくりに用いた道具類などが展示されている。これらの展示からは「日本の植物分類学の父」の偉大な業績は、1つ1つの小さな仕事を丁寧に行い、それを何十年と積み重ねていくことで成し遂げられていることに思い至る。

企画展の他にも、牧野博士の生涯を振り返る常設展示やシアター上映を行っており、園内をゆっくり散策したい人は2~3時間を予定しておくと良いだろう。庭園では1年を通して様々な植物が花を咲かせている。気になった植物を見つけたら、牧野博士が見つめたように、じっくりと観察してみてほしい。そこには、普段見過ごしていた可憐な“美”があることに気づくだろう。

展示館にて常設展示室の風景 
展示館にて常設展示室の風景 
園内風景(五台山からの眺望)
園内風景(五台山からの眺望)
ムラサキバレンギク属の園芸品種
ムラサキバレンギク属の園芸品種

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