静嘉堂文庫竣工100年・特別展
画鬼 河鍋暁斎×鬼才 松浦武四郎
ー「地獄極楽めぐり図」からリアル武四郎涅槃図まで

静嘉堂文庫美術館(静嘉堂@丸の内)

  • 開催期間:2024年4月13日(土)~2024年6月9日(日)
  • クリップ数:39 件
  • 感想・評価:2 件
静嘉堂文庫竣工100年・特別展 画鬼 河鍋暁斎×鬼才 松浦武四郎 ー「地獄極楽めぐり図」からリアル武四郎涅槃図まで 静嘉堂文庫美術館(静嘉堂@丸の内)-1
静嘉堂文庫竣工100年・特別展 画鬼 河鍋暁斎×鬼才 松浦武四郎 ー「地獄極楽めぐり図」からリアル武四郎涅槃図まで 静嘉堂文庫美術館(静嘉堂@丸の内)-2
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重要文化財 河鍋暁斎 《武四郎涅槃図》 明治19年(1886)松浦武四郎記念館蔵
《大首飾り》 縄文時代~近代 静嘉堂文庫美術館蔵
河鍋暁斎 《地獄極楽めぐり図》 明治2~5年(1869~72)静嘉堂文庫美術館蔵 ※会期中場面替えあり
静嘉堂文庫竣工100年・特別展 画鬼 河鍋暁斎×鬼才 松浦武四郎 ー「地獄極楽めぐり図」からリアル武四郎涅槃図まで 静嘉堂文庫美術館(静嘉堂@丸の内)-1
静嘉堂文庫竣工100年・特別展 画鬼 河鍋暁斎×鬼才 松浦武四郎 ー「地獄極楽めぐり図」からリアル武四郎涅槃図まで 静嘉堂文庫美術館(静嘉堂@丸の内)-1
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この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

絵師・河鍋暁斎と、探検家で好古家、著述家、北海道の名付け親である松浦武四郎は、幕末から明治期に活躍し、お互いを知る仲でした。画鬼と呼ばれた暁斎は、あらゆるものを描いた生来の絵師で、武四郎から依頼され、武四郎を釈迦に見立てた「武四郎涅槃図」を描いています。

本展では静嘉堂文庫美術館所蔵の暁斎の代表作の一つ「地獄極楽めぐり図」を全場面展示するほか、松浦武四郎記念館所蔵の重要文化財、暁斎筆「武四郎涅槃図」と、そこに描かれた「大首飾り」(静嘉堂文庫美術館所蔵)をはじめとした武四郎愛玩の品々(武四郎記念館所蔵品と静嘉堂文庫美術館所蔵品)を初めて同じ空間で展示し、「武四郎涅槃図」を立体的に再現します。

あわせて、武四郎の生家に伝来した武四郎蒐集の古物の目録である『蔵品目録』掲載の資料で、近年静嘉堂が所蔵することが再認識された古写経類、天神画像など書画類を紹介します。さらに、武四郎のパトロンの一人、川喜田石水(川喜田家第14代)と百五銀行頭取で陶芸家の川喜田半泥子(川喜田家第16代)、三菱第四代社長・静嘉堂初代理事長・岩﨑小彌太との関係にもふれ、幕末明治の多才な二人と、彼らを支えた人々の、古物(文化財)への情熱に思いを馳せる機会となれば幸いです。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2024年4月13日(土)~2024年6月9日(日)
会場 静嘉堂文庫美術館(静嘉堂@丸の内) Google Map
住所 東京都千代田区丸の内2-1-1 明治生命館1F
時間 10:00~17:00 (最終入場時間 16:30)
  • 金曜日は10:00~18:00(最終入館時間 17:30)
    ※変更の場合がありますので、公式HPをご確認ください
休館日 月曜日(祝休日は開館し翌平日休館)
展示替期間、年末年始など
観覧料 一般 1,500円
大高生 1,000円
中学生以下 無料
障がい者手帳提示の方 700円(同伴者1名 無料)
TEL050-5541-8600(ハローダイヤル)
URLhttps://www.seikado.or.jp/

静嘉堂文庫美術館(静嘉堂@丸の内)の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

静嘉堂文庫美術館(静嘉堂@丸の内) 静嘉堂文庫美術館(静嘉堂@丸の内)

感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

5.0

武四郎も暁斎も素晴らしい

20240424
日曜に鼎談を聞いて、余韻が残る間に鑑賞。
二人ともすごい。
こういう風に何かに没頭できるってスバラシイ。
大首飾りも用賀で見て以来なので、またまた「重そうだ」と思ってしまったワタシ。
首にかけてみたいな。

4.0

一度では理解が追い付かないほど情報量の多い展覧会です。

「画鬼」 と呼ばれ自らも北斎同様「画狂」と認し、流派を問わず多くの画術を貪欲に吸収し、あらゆるものを描いた生来の絵師、河鍋暁斎と、一方探検家で好古家、著述家、北海道の名付け親である松浦武四郎はまた「鬼才」と言われたらしいのです。「画鬼」河鍋暁斎の代表作《地獄極楽めぐり図(静嘉堂所蔵/会期中場面替えで全場面展示)》と河鍋暁斎筆の《武四郎涅槃図(重文/松浦武四郎記念館蔵)》の競演が今展の見どころ、メインだそうです。正直なところこの「鬼才」松浦武四郎のことは全く知らなかったですが、二人ともなかなかのくせ者の様です。幕末明治期にはこんな変人が沢山いたみたいですね(笑)。
まずは今展メインビジュアル、暁斎の《地獄極楽めぐり図》は、これまでも度々部分的には観て来たと思います。こちら、暁斎の有力なパトロン、日本橋の大店勝田五兵衛の依頼で、14歳の若さで夭折した娘「たつ」のために描かれた、全40帖の長大な画集「供養画」で、暁斎は仏教の理を一部無視しても、たつの旅路を、優雅で丁寧な筆致で、またユーモラスであたたかな絵で、飾りました(この作品に関わらず、暁斎の画く鬼や閻魔大王はどこかユーモラスで情緒深く、また仏なども、まるで現世の町人たちのように人間味に溢れていたりしますが)。この折本、表紙も美しいですが、柴田是真の手になる収納箱がまた奇麗で、その蓋内には、たつの姿の影絵(シルエット)がありました。ちょっとウルっと来ますね。藤田もきっとあたたかな気持ちになったと、そしてまた涙したのではと、思いました。
次いで、今展は武四郎の好古家としての側面にフィーチャーしていました。暁斎と武四郎、二人の関わりを軸に、色々な作品が紹介されていました。武四郎の、数え65~67歳の頃に撮影されたその姿を確認することができる唯一の写真、が展示されていました。つまり写真嫌いだったのですね。晩年、彼は集めたコレクションを解説した《撥雲余興》という図録を、1878(明治10)年と1883(同15)年に出版。この時に、挿絵を依頼したのが、河鍋暁斎などの絵師だったそうです。そんな古物の中から、ちょっと不思議な制作年不祥《木鬼面》に《鬼面鈴》 も展示されていて、これはいったい??と言う感じでしたが、なかなか面白いです。『撥雲余興』第二集とほぼ同時期、武四郎が暁斎に、自分の生前涅槃図を描かせたというのが《武四郎涅… Read More

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morinousagisanさん

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重要文化財 河鍋暁斎 《武四郎涅槃図》 明治19年(1886)松浦武四郎記念館蔵

《大首飾り》 縄文時代~近代 静嘉堂文庫美術館蔵

河鍋暁斎 《地獄極楽めぐり図》 明治2~5年(1869~72)静嘉堂文庫美術館蔵 ※会期中場面替えあり

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