5.0
初めての大河ドラマ関連展覧会
昔は三井記念美術館には屡々通いましたが、最近は足が遠のいています。基本的には三井グループが集めた美術品をテーマ毎に展示しているので、数年通うと同じような趣向の展覧会の繰り返しになります。国宝の「志野茶碗 銘卯花墻」、同じく国宝の円山応挙「雪松図屏風」、その他の茶器、刀剣類や三井家のおひな様等、何度か観ました。もう行く機会もないと思っていましたが、なんと今回、外部から作品を大量に借り入れて、NHKの大賀ドラマ特別展を開催していました。聞くところによると、この種の展覧会は江戸東京博物館で開催していたものが、同館の改修工事のため三井記念美術館での開催となったようです。
三井記念美術館の所蔵物もありますが、大部分は静岡県の久能山東照宮博物館の所蔵品で、その他、各地の博物館、寺社、施設等の所蔵物が展示され、内容の濃い展覧会になっていました。初めて見るものばかりで興味深く鑑賞し、徳川家康に関する知見を広げることができました。
特に屏風類は素晴らしく、「大日本五道中図屏」や「関ヶ原合戦図屏風」は時間をかけて隅々まで鑑賞しました。刀剣・甲冑類ではパンフレットに大写しに載っている重要文化財の「金陀美具足」が素晴らしかったです。
なお、いつも会期ギリギリに観に行くのでこの感想文を書き入れる頃には展覧会は終わっているかもしれません。