5.0
横断的に近代日本画を読み解く
リニューアルオープンしたということで、行ってきました。
内容は、近代日本画を東京、京都、大阪という3都市に着目して読み解く展覧会。
これまで近代日本画というと個々の画家を取り上げたり、名品をピックアップして取り上げたり、あるいは描かれている内容で特集を組んだりすることが多く、土地に着目したテーマはあまりなかったのではないかと思います。
特に、東京、京都が取り上げられる機会が多くても大阪は置き去りになりがちだったように思います。
近代大阪の画家たちはパトロンと結びついて個々での活躍が中心だったせいか、作品も南画が多く、近代日本画史の中にあまり位置づけられてこなかったのではないでしょうか。
そうした点を取り上げた本展覧会は、近代日本画史を概観する上でも重要な地域性の問題を浮き彫りにしています。また、実際の作品を鑑賞することで、より理解が深まりました。
これから、様々な展覧会を見る際に、地域性ということにも注目して作品を鑑賞したいと思います。