この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
古くから仏教を信奉してきた日本は、仏教の先進国であった中国を慕い、規範や最新の情報を求めて海を渡りました。聖徳太子が派遣した遣隋使や、空海や最澄をはじめとした遣唐使の活躍によって、中国から日本に多くの仏教文物がもたらされたことはよく知られています。本展では、その後も日本に舶載されつづけた仏教文物のうち、宋・元時代の仏画を中心としてご紹介します。
数百年、古いものでは千年近く前に制作された宋元仏画には、当時の人々が救い手として信仰した仏たちの姿がとどめられています。宗教性と芸術性においてきわめて優れたこの絵画群は、東アジアの仏教絵画の“最高峰”と称えるにふさわしい水準をもっています。日本の仏教文化の中で重要な役割を果たし、今日まで大切に守り伝えられてきた結果、日本に現存する宋元仏画は、いまや量、質ともに世界で最も充実しているといえます。
本展は、日本に残る貴重な宋元仏画の全体像に迫る過去最大規模の展覧会です。2025 年秋、その魅力とともに、日本文化の国際性や包容力、多様性をあらためて見直し、いまに伝えられた奇跡をひろく分かちあう機会にしたいと思います。
開催概要EVENT DETAILS
会期 |
2025年9月20日(土)~2025年11月16日(日)
|
---|---|
会場 |
京都国立博物館
![]() |
展示室 | 平成知新館 |
住所 | 京都府京都市東山区茶屋町527 |
時間 |
|
休館日 |
月曜日 ※ただし、10月13日(月・祝)、11月3日(月・祝)は開館し、10月14日(火)、11月4日(火)休館 |
観覧料 | 未定 |
TEL | 075-525-2473(テレホンサービス) |
URL | https://sougenbutsuga.com/ |
SNS |
京都国立博物館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS
あなたも感想・評価を投稿してみませんか?
感想・評価を投稿する
より詳しい鑑賞レポート 《600文字以上》のご投稿はこちらから。
ページ枠でご紹介となります。
鑑賞レポート《600文字以上》を投稿する
周辺で開催中の展覧会も探してみて下さい。
京都府で開催中の展覧会
出展作品・関連画像IMAGES

国宝 阿弥陀三尊像 普悦筆 中国・南宋時代 12~13世紀 京都・清浄華院蔵
後期:10月21日~11月16日

国宝 孔雀明王像 中国・北宋時代 11~12世紀 京都・仁和寺蔵
前期:9月20日~10月19日

重要文化財 五百羅漢図(勧進五百羅漢) 林庭珪・周季常筆
中国・南宋時代 淳煕5~15年(1178~88) 京都・大徳寺蔵
後期:10月21日~11月16日

重要文化財 五百羅漢図(羅漢供) 林庭珪・周季常筆
中国・南宋時代 淳煕5~15年(1178~88) 京都・大徳寺蔵
前期:9月20日~10月19日

国宝 観音猿鶴図 牧谿筆 中国・南宋時代 13世紀 京都・大徳寺蔵
後期:10月21日~11月16日

重要文化財 枯木猿猴図 長谷川等伯筆 桃山時代 16世紀 京都・龍泉庵蔵
後期:10月21日~11月16日

水月観音像 朝鮮半島・高麗時代 13~14世紀 奈良・大和文華館蔵
後期:10月21日~11月16日

重要文化財 弥勒下生変相図 李晟筆
朝鮮半島・高麗時代 至元31年/忠烈王20年(1294) 京都・妙満寺蔵
前期:9月20日~10月19日

国宝 秋景冬景山水図 伝徽宗筆 中国・南宋時代 12世紀 京都・金地院蔵
前期:9月20日~10月19日