酒呑童子ビギンズ

サントリー美術館

  • 開催期間:2025年4月29日(火・祝)~2025年6月15日(日)
  • クリップ数:50 件
  • 感想・評価:9 件
酒呑童子ビギンズ サントリー美術館-1
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重要文化財 酒伝童子絵巻(部分) 狩野元信 
三巻のうち下巻 大永2年(1522) サントリー美術館 【通期展示】
重要文化財 酒伝童子絵巻(部分) 狩野元信 
三巻のうち上巻 大永2年(1522) サントリー美術館 【通期展示】
重要文化財 酒伝童子絵巻(部分) 狩野元信 
三巻のうち中巻 大永2年(1522) サントリー美術館 【通期展示】
重要文化財 酒伝童子絵巻(部分) 狩野元信 
三巻のうち下巻 大永2年(1522) サントリー美術館 【通期展示】
酒呑童子絵巻(部分) 住吉廣行 
六巻のうち第一巻 天明6~7年(1786~87)頃 ライプツィヒ・グラッシー民族博物館 【通期展示】
OAs 04826, GRASSI Museum für Völkerkunde zu Leipzig, Staatliche Kunstsammlungen Dresden, Foto: Shirono Seiji
酒呑童子絵巻下絵(部分) 住吉廣行 
六巻のうち第二巻 天明6年(1786)頃 大阪青山歴史文学博物館 【通期展示(場面替あり)】
大江山縁起図屛風 
六曲一双のうち左隻 江戸時代 17世紀 池上本門寺 【通期展示】
酒呑童子ビギンズ サントリー美術館-1
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酒呑童子ビギンズ サントリー美術館-1

この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

酒呑童子(しゅてんどうじ)は、日本で最も名高い鬼です。平安時代、都で貴族の娘や財宝を次々に略奪していた酒呑童子が武将・源みなもとの頼より光みつとその家来によって退治される物語は、14世紀以前に成立し、やがて絵画や能などの題材になって広く普及しました。

なかでも、サントリー美術館が所蔵する重要文化財・狩野元信筆(かのうもとのぶ)「酒伝童子絵巻」(以下、サントリー本)は、後世に大きな影響を与えた室町時代の古例として有名です。このたびの展示では、解体修理を終えたサントリー本を大公開するとともに、酒呑童子にまつわる二つの《はじまり》を紹介します。

酒呑童子の住処といえば、物語によって丹波国大江山(おおえやま)、あるいは近江国伊吹山(いぶきやま)として描かれ、サントリー本は伊吹山系最古の絵巻として知られます。以降、このサントリー本が《図様のはじまり》となり、江戸時代を通して何百という模本や類本が作られました。

さらに近年注目されるのは、サントリー本とほぼ同じ内容を含みながらも、酒呑童子の生い立ち、すなわち《鬼のはじまり》を大胆に描き加える絵巻が相次いで発見されていることです。

本展では、これらの《はじまり》に焦点をあて、絵画と演劇(能)の関連にもふれながら、酒呑童子絵巻の知られざる歴史と多様な展開をたどります。現代のマンガやアニメにも息づく、日本人が古来より親しんできた鬼退治の物語をお楽しみください。

*酒呑童子は、酒伝、酒顛、酒典、酒天とも表記されます。本展では、作品名は基本的に題箋の表記を尊重し、物語や鬼の汎称として「酒呑」の語を用いています。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2025年4月29日(火・祝)~2025年6月15日(日)
  • ※作品保護のため、会期中展示替を行います
会場 サントリー美術館 Google Map
住所 東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3階
時間
  • 10:00~18:00
    ※金曜日および5月3日(土・祝)~5日(月・祝)、6月14日(土)は20:00まで開館
    ※いずれも入館は閉館の30分前まで
休館日 火曜日(4月29日、5月6日、6月10日は18時まで開館)
観覧料 一般 1,700円(1,500円)
大学生 1,200円(1,000円)
高校生 1,000円(800円)
  • ※( )内は前売料金
    ※中学生以下無料
    ※サントリー美術館受付、サントリー美術館公式オンラインチケット、ローソンチケット、セブンチケットにて取扱
    ※前売券の販売は2月15日(土)から4月28日(月)まで
    ※サントリー美術館受付での前売券販売は2月15日(土)から4月13日(日)の開館日のみ
    【割引・あとろ割】
    ・国立新美術館、森美術館の企画展チケット提示で100円割引
    ・団体割引:20名様以上の団体は100円割引
    ※割引適用は一種類まで(他の割引との併用不可)
TEL03-3479-8600
URLhttps://www.suntory.co.jp/sma/

サントリー美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

サントリー美術館 サントリー美術館

感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

5.0

絵巻物がこんなの楽しいとは!!

源頼光や渡辺綱の活躍話が大好きなので、どうしても見たく、開催終了まで1週間を切った今、やっと見に行けました!!
館内はほぼ絵巻物だらけ・・・。
「酒呑童子」のあらすじ通りに展示されており、かつ、メインは狩野元信の絵巻物ですが、それを模写した狩野探幽・山楽などのそうそうたるメンバーの絵巻物が並べて展示、見比べることができ、そりゃあもう、楽しいです!!
後半はビギンズです。なぜ、「酒呑童子」が生まれたのか・・・かの有名な最澄さんも登場します。これも絵巻物なので、マンガを見てるみたいでわかりやすく、面白い!!
日本の漫画文化の原点は、ここなのかな???

5.0

見事な修復!これは確かに行かないとダメ!なやつです!

友人を誘ったら「興味なし」と断られたので、義妹を誘って行ったら、すごく面白かったです!同じ題材で異なる画風のものが紹介されていて、人物や鬼の表情、細々と丁寧に描き込まれた事物など、結構残酷なストーリーなのに、引き込まれました。能のダイジェスト版も放映されていて、この有名な酒呑童子のことをあまり知らなかった私も、すごく魅了されました。スターウォーズのビギニングが後から付け加えられたように、これもスピンオフ絵巻がついていて、かなり面白いです。日本人の漫画好きはもうすでに始まっていると思いました!

REPORT

これは、行かないとダメな展覧会です!

都内では、大河ドラマの影響で江戸時代の浮世絵に人気、関西では、大阪万博の開催にあてて、国宝を中心とした展覧会を京博、奈良博、大阪市美で開催。そんな、時節に押しつぶされては勿体ない、今回のサントリー美術館。

所蔵の重要文化財…readmore

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みんみんさん
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  • THANKS1
  • BY moca

5.0

なぜ伊吹山?大江山?

近年修理を終えたサントリー本をベースに、のちの写本や能・狂言などの舞台にどう影響したのかを辿ります。また、ドイツに渡って以来初の里帰りとなるライプツィヒ本では、後の時代に創作された酒呑童子になるまでのストーリーを見ることができます。いまなお、マンガ・アニメでオマージュされているところを見ると、いつの時代も考えることはおなじだなと思いました。

4.0

絵巻だらけ!

修復明けのサントリー本、本邦初公開のライプツィヒ本、展覧会初出品の大阪青山本などなど、状態の良い絵巻を長尺で見せてくれる展覧会は貴重です。
着衣の色柄が鮮明に見えるので、登場人物を混同することなくストーリーが追えます。私は脚絆をつけようとしている末竹(季武)が好きですね。
1点だけ展示されていた金屏風も、場面展開が人生ゲームのボードのように曲がりくねっていて、まさに絵巻風。久しぶりに絵巻を堪能しました。

今回、種姫のその後が知れたのも良かったです。大河ドラマ「べらぼう」を見ているので、西の丸に死なれた後の処遇が気になっていたんですが、家治の養女のままお嫁入りできたようで何よりでした。

このところサントリー美術館は3階の展示動線を色々試しているようで、今回も頑張っていましたね。個人的には吹き抜けの縦の空間をもっと盛って欲しいです(笑)

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fumiko773さん、komagatayaさん、morinousagisanさん

5.0

時空を超えたつながり

酒呑童子が全巻見れてラッキーくらいに思ってましたが、良い意味で裏切られました。

・テレビ番組で、小田原の後北条氏が注文した絵巻と紹介されたのを見たことがありました。滅亡した北条氏のものがどのように後世に伝えられたのか、来歴に納得
・酒呑童子の出自の話にへぇぇ。あくまで物語ですが、私の中では酒呑童子への同情に比例して、最澄の株が下がりました(笑)
・ライプツィヒ・グラッシー民族博物館の酒呑童子絵巻とその下絵(大阪青山歴史文学博物館)は日本初公開。そして松平定信の妹「種姫」との関わり
・同じ伊吹山系の根津美術館の酒呑童子絵巻とのつながり
・能楽、浮世絵や読み物として様々に展開

ネタバレになるのでこれ以上は控えますが、絵巻好き、歴史好きにはたまらない企画でした。

ライプツィヒ本の由来が特定された話は、関連資料の日記の展示もあり、謎解きに驚くばかりでした。戦国時代から現代まで、日本国内だけでなくドイツまで、予想外のつながりと広がりでした。

写真撮影は、全て不可です。
下巻は展示が途中までのようであれ?と思いました。続きはスプラッタのため展示を控えたという記事をあとで見て納得。

いやー、ほんと、最初から最後まで面白かった♪

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みんみんさん、Camdenさん、morinousagisanさん

5.0

酒呑童子に魅了される

平日の午前に訪れたのですべての展示をじっくり堪能できました。
酒呑童子の名前は知っていましたが、詳しい話は知りませんでした。
絵巻物を見るのは楽しかったです。
絵巻物によって少し内容が変わっているところもおもしろかったです。
酒呑童子の生い立ちを知ると、ちょっと酒呑童子がかわいそうな気がしましたが
そういうところも含めて人々に愛されてたのだなと思いました。

同行者は少し前に酒呑童子のすみかの伊吹山へ旅行したそうで
こういう話だったのかと感心していました。

ミュージアムショップはあまり広くないので商品数は限られていますが
センスの良い品揃えでした。

5.0

絵巻マニア必見です❗️

狩野派、絵巻好きにはたまりませんでした。サントリー本が上中下巻たっぶり展示されてました。初見、酒呑童子絵巻(住吉廣行筆 天明6~7年(1786~87)頃 )ライプツィヒ・グラッシー民族博物館 本と下絵は必見、酒呑童子エピソード0は面白すぎる!更に根津本や酒呑童子から派生した絵巻群も展示。昨年以降、サントリー美術館の日本美術展覧会はハズレ知らずです❗️

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uchikoさん、morinousagisanさん
  • 2
  • BY TK

4.0

闇落ち酒呑童子

酒呑童子絵巻、面白かったです!
期待通り酒呑童子の魅力を存分に味わえる充実の内容でした。

解体修理を行い状態が改善したサントリー本を過去最大規模で鑑賞できる展示です。
特に中巻は長い展示ケースを使用して大幅に公開されています。
惜しいのは下巻後半部分がおそらく血みどろ描写のため展示がなかったこと。
時々そういった作品は離れた場所で注意書き有りの展示とかありますが
絵巻物なのでそのようなことが出来ずに個人的にはちょっと残念ではあります。
根津本の伝山楽版は四季折々の情景が素晴らしく魅入ってしまいました。

更に面白かったのが日本初公開のライプツィヒ本をメインとした酒呑童子の前日譚です。
他館の作品で補完しながら童子が童子になるまでを丁寧に紹介していました。
酒呑童子というと鬼の首が頼光の兜に齧り付いている場面が印象に残っていますが
闇落ち酒呑童子のお話やスピンオフ作品なども楽しく鑑賞。

図録はサントリー本全巻全場面が掲載されています。
最初に頼光と四天王の見分け方を教えてくれるの助かる。でもやっぱり途中で分からなくなる。
開催初日午後で大体自分のペースで鑑賞できるくらいでした。
絵巻は混雑すると悲惨なことになるので夜間とかお早めにどうぞ。
全面写真撮影不可。

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fumiko773さん、シンディさん、komagatayaさん、uchikoさん、karachanさん、他3人

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三巻のうち下巻 大永2年(1522) サントリー美術館 【通期展示】

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三巻のうち上巻 大永2年(1522) サントリー美術館 【通期展示】

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三巻のうち中巻 大永2年(1522) サントリー美術館 【通期展示】

重要文化財 酒伝童子絵巻(部分) 狩野元信 
三巻のうち下巻 大永2年(1522) サントリー美術館 【通期展示】

酒呑童子絵巻(部分) 住吉廣行 
六巻のうち第一巻 天明6~7年(1786~87)頃 ライプツィヒ・グラッシー民族博物館 【通期展示】
OAs 04826, GRASSI Museum für Völkerkunde zu Leipzig, Staatliche Kunstsammlungen Dresden, Foto: Shirono Seiji

酒呑童子絵巻下絵(部分) 住吉廣行 
六巻のうち第二巻 天明6年(1786)頃 大阪青山歴史文学博物館 【通期展示(場面替あり)】

大江山縁起図屛風 
六曲一双のうち左隻 江戸時代 17世紀 池上本門寺 【通期展示】

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