5.0
利休、織部、小堀それぞれの美学を学ぶ
利休を題材にした小説を読んだら、ちょうどこの展覧会をやっていたので行きました。
知識があった方が楽しめる展覧会でした。
利休の「わびさび」
織部の「破格の美」
小堀の「綺麗なわび」
三者それぞれの「好み」を順番に見られるので、その違いがよくわかる。
一緒に行った人と、どれが一番好みだったかと話すのも楽しいかも。
私は織部好みでした。
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三井家から寄贈された美術品の中で茶道具は、江戸時代以来長年にわたり収集され蓄積したもので、数と質の高さにおいては他に例を見ないものです。茶の湯の歴史を研究する上でも貴重な作品群となっています。
今回の展覧会では、その中より桃山時代から江戸時代初期、茶の湯界をリードした千利休・古田織部・小堀遠州の茶道具を選び、それぞれの美意識を探ります。
近年の茶道史研究では、茶の湯の歴史を問い直す研究が多く発表され、著名茶人の「作られた伝説」を見直し、「真実の姿」が追究されています。今回の展示はその動きを視野に入れながらも、3人の美意識を、利休の「わび・さびの美」、織部の「破格の美」、遠州の「綺麗さび」という従来の捉え方で展示を構成します。
茶道具という「物」そのものをご覧いただき、そこから利休・織部・遠州の美意識を感じ取り、茶の湯の美学という観点から3人の「真実の姿」に想いを馳せていただくことを趣旨としています。
会期 | 2024年4月18日(木)~2024年6月16日(日) |
---|---|
会場 | 三井記念美術館 Google Map |
住所 | 東京都中央区日本橋室町二丁目1番1号 三井本館7階 |
時間 |
10:00~17:00
(最終入場時間 16:30)
|
休館日 |
月曜日、5月7日(火) ※ただし4月29日、5月6日は開館 |
観覧料 | 一般 1,200円(1,000円) 大学・高校生 700円(600円) 中学生以下 無料
|
TEL | 050–5541–8600(ハローダイヤル) |
URL | https://www.mitsui-museum.jp/ |
5.0
利休を題材にした小説を読んだら、ちょうどこの展覧会をやっていたので行きました。
知識があった方が楽しめる展覧会でした。
利休の「わびさび」
織部の「破格の美」
小堀の「綺麗なわび」
三者それぞれの「好み」を順番に見られるので、その違いがよくわかる。
一緒に行った人と、どれが一番好みだったかと話すのも楽しいかも。
私は織部好みでした。
桃山時代から江戸時代初期、現代へとつながる茶の湯の原型がなされたこの時期に活躍し、茶の湯界をリードした三偉人の、好みを整理して、千利休の「わび・さびの美」、古田織部の「破格の美」、小堀遠州「綺麗さび」と言うキーワードで捉え…readmore
4.0
桃山から江戸初期の3人の名茶人の美意識を探る。千利休のわび・さびの美では、何といっても長次郎の《黒楽茶碗 銘俊寛》。平家物語の俊寛にちなんだ命銘というが、名の通り孤高を感じられる。古田織部の破格の美では、《大井戸茶碗 銘須弥》。《別銘十文字》のとおり、十文字に割って小さくしたものだという。小堀遠州の綺麗さびでは、《高取面取茶碗》の雅さ。これらはいずれもポスター・チラシを飾っているが、実物を見ると、それぞれの美意識とされるものになるほどと思わせる。このほかにも、茶碗、竹茶杓花入等の道具や自筆の消息(手紙)も多数。茶道具等を通じてそれぞれの美意識を知るわけだが、このような美意識から生まれた茶の湯とはどのようなものであったろうか、と思いを馳せる。奥深い展示である。
4.0
茶の湯の美学、良かったです。
利休織部遠州を館蔵品だけで企画展を組める美術館は確かにそうはないですね。
三井の茶道具は比較的見る機会が多く、今回も卯花墻、俊寛、業平、北野肩衝、鸞天目など展示されています。
初見としては作意漲る織部風の瀬戸黒茶碗、中興名物の瀬戸茶入数点が気になりました。
モノとしての茶道具に興味があるほうですが今回茶人の書状類がかなり充実していました。
茶人その人に興味がある方にはかなり楽しめる構成になっていると思います。
また今回一番広い展示室4が全面写真撮影可能なことに驚きました。
ちょっと前の三井は展示室外でスマホを眺めても注意されましたが変わるときは一気に変わるものです。
館蔵品新図録も発行されていました。
東京国立博物館の特別展 「#茶の湯」(2017)や、京都博国立博物館の特別展 「京(みやこ)に生きる文化茶の湯」(2022)等々、ここ最近の総復習講座!といっても過言ではない内容を、三井記念美術館サマの所蔵品だけで開催してはりました(驚愕…readmore
5.0
渋い。本当に渋いサビの世界。
初めてみる焼き物もあり、驚きと感嘆と発見。
いつ行っても楽しませてくれる美術館ですね。
日曜のお昼時間、空いていて鑑賞しやすかったのでじっくり堪能できました。
3.0
高さたるや、群を抜き江戸時代の茶の大家、武将の茶道具、手紙、掛け軸とその驚きに枚挙暇なしでした。利休さんが味わった器で茶会が開ける存在っていくばくか、想像するに楽しい時間でした。
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