企画展 ライトアップ木島櫻谷
― 四季連作大屏風と沁みる生写し

泉屋博古館東京

  • 開催期間:2024年3月16日(土)~2024年5月12日(日)
  • クリップ数:59 件
  • 感想・評価:11 件
企画展 ライトアップ木島櫻谷 ― 四季連作大屏風と沁みる生写し 泉屋博古館東京-1
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木島櫻谷《柳桜図》(左隻) 大正6年(1917)泉屋博古館東京
木島櫻谷《柳桜図》(右隻) 大正6年(1917)泉屋博古館東京
木島櫻谷《燕子花図》(左隻) 大正6年(1917)泉屋博古館東京
木島櫻谷《燕子花図》(右隻) 大正6年(1917)泉屋博古館東京
木島櫻谷《獅子虎図屏風》(左隻) 明治37年(1904)個人蔵
木島櫻谷《獅子虎図屏風》(右隻) 明治37年(1904)個人蔵
森一鳳《猫蝙蝠図》江戸時代・19世紀 泉屋博古館
木島櫻谷《双鹿図》明治30年代 個人蔵
円山応挙《双鯉図》江戸・天明2年(1782)泉屋博古館
木島櫻谷《葡萄栗鼠》(部分)大正時代・20世紀 泉屋博古館東京
亀岡規禮《牡丹孔雀図》江戸時代・18-19世紀 泉屋博古館
《木造毘沙門天立像》 平安時代後期・12世紀 泉屋博古館
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この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

大正中期に大阪茶臼山に建築された住友家本邸を飾った木島櫻谷の「四季連作屏風」を全点公開します。

大正期の櫻谷は、独特な色感の絵具を用い、顔料を厚く盛り上げ、筆跡を立体的に残し油彩画のような筆触に挑戦しています。そのために櫻谷は、“技巧派”などと称されましたが、櫻谷の真骨頂はそれに収まらない極めて近代的なものでした。

リアルな人間的な感情を溶かし込んだ動物たちは絵の中で生き生きと輝きはじめ、とりわけ動物が折節にみせる豊かな表情は、観る者の心に沁みます。江戸時代中期(18世紀)京都で生まれた円山四条派の代表的な画家たちによる花鳥画表現を併せて紹介することで、櫻谷の「生写し」表現の特質をライトアップします。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2024年3月16日(土)~2024年5月12日(日)
会場 泉屋博古館東京 Google Map
住所 東京都港区六本木1丁目5番地1号
時間 11:00~18:00 (最終入場時間 17:30)
  • ※金曜日は19:00まで開館
    (最終入館時間 18:30)
休館日 月曜日、4月30日・5月7日(火)
※ただし4月29日、5月6日は開館
観覧料 一般 1,000円(800円)
高大生 600円(500円)
中学生以下 無料
  • ※20名様以上の団体は( )内の割引料金
    ※障がい者手帳呈示の方は本人および同伴者1名まで無料
TEL050-5541-8600(ハローダイヤル)
URLhttps://www.sen-oku.or.jp/tokyo/

泉屋博古館東京の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

泉屋博古館東京 泉屋博古館東京

感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

4.0

大屏風は大迫力、動物画は愛情が感じられます

昨年に引き続いての木島櫻谷展。昨年は風景画中心でしたが、今回は動物画中心です。
でも最初の展示室の大屏風が大迫力で圧巻でした。
季節ごとの花や風景を描いてあって、住友家本邸ではそれぞれの季節に合った屏風絵を飾って楽しんでいたんでしょう。
梅の絵では、雪を強調するために梅の花はあえて蕾の状態を描いてあります。
燕子花図は、尾形光琳へのリスペクトが感じられるもので、光琳よりもさらに装飾的に描いてあります。

次の展示室からは、動物画を中心に展示されています。櫻谷が影響を受けたであろう、円山四条派の絵師たちの作品も並べて展示することで、その違いや共通点を確認しながら鑑賞できます。動物画は、櫻谷の動物たちへの愛情が感じられます。写実的であるだけでなくて、その愛らしさやしぐさを際立たせるようにていねいに描き込んであります。

昨年の展覧会と同様に、写生帖も展示されていて、貴重です。前回は風景画でしたが、今回はすべて動物画です。写生を重視した姿勢が良く伝わってきます。

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morinousagisanさん

4.0

爽やかな作品 数々

屛風では<雪中梅花>が良かったです 雪の中で健気に咲く紅梅 
<菊花図>では これぞ菊の葉という感じで 花より葉に目が行きました
寝顔の可愛い<狛児図>のワンコも微笑ましい

岸連山<寒月照梅花図>は 点々とした緑のたらしこみが効いていて とても好ましい 

当時の図面を見れば 広大なお屋敷の住友家
お屋敷ごと美術品を鑑賞したかったなぁ
 
日本画では 作者名 作品名が読めない事がままあるので
ひらがなつきの 作品リストは助かりました

5.0

圧巻です!

久しぶりの泉屋博古館、大好きな木島櫻谷の展覧会。期待していきました。
最初の展示室の、四季連作の大きな屏風が美しい!
住友家に飾られるために作られたそうですが、こうやって四季の屏風すべてが並ぶことは、本邸でもなかったはず。近くで見ても、遠くで見ても美しい。この豪華な展示方法、すごく得した気分になりました。

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kage0512さん、morinousagisanさん

4.0

四季

金屏風に囲まれて四季折々の作品はどれも素敵でした。
「燕子花図」金の屏風に藍色の鮮やかさが目を引きます。
「柳桜図」満開の桜は観ていて和みます。
円山四条派の画家たちの動物や鳥たちの絵も、繊細な表情も写生ならではなのでしょうか、今にでも動く出しそうな感じがしました。
日本画はやはり和みます。

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kage0512さん

4.0

日本の四季に浸れる連作屏風の部屋

やはり「四季連作屏風」は圧巻。光り輝く六曲一双が4作、プラス〈竹林白鶴図〉。まるで別世界に舞い込んだような気分に。
〈雪中梅花図〉雪の白と梅の赤のバランスがリズムをかなで〈、柳桜図〉たおやかな柳がと桜が流れるメロディーのよう。〈燕子花図〉〈菊花図〉の凜とした構図が心を掴む。
ベンチに座って眺めているだけで、心が染まっていく至福の時間を味わえる。
他の部屋では、応挙の〈双鯉図〉は究極の奥義、必見です。
櫻谷の狸や鹿もちょっと目を離すと動いていそうだし、声が聞こえてきそう。
写生帳の展示もあり、リアルな描写に驚く。
けっして博古館は大きくはないし、点数も多くはないが、日常から抜け出せる良い展示だったと思う。

4月13日(土)4時入館。混雑無し。〈燕子花図〉のみ撮影可。

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kage0512さん、にゃんちゅうさん

4.0

住友家得意の木島櫻谷

住友家本邸を飾るために描かれた屏風絵が一つの展示ルームで観られるのは壮観です。
その後の予定があったので、急ぎ足での鑑賞となってしまったのですが、お時間のある方は、是非、ソファベンチに座って長時間ご覧いただきたいです。特に「柳桜図」はずっと観ていても飽きません。
櫻谷は、細かく描きこむところと、デフォルメするところが絶妙だと感じます。

第二展示室の動物絵も良いものが多かったですが、櫻谷以外では、丸山応挙の双鯉図が素敵です。太った鯉がとてもかわいらしい作品でした。

泉屋博古館東京は、大規模改修後、素晴らしい展示が続いています。展示の仕方や作品紹介の文章もユニークで工夫されています。

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kage0512さん、にゃんちゅうさん

5.0

内も外も桜満開かな?

20240326
東京は当初3/19桜開花と言われていたので、3/26に予定したため、開花が遅れている今年は外の桜は残念ながらつぼみのまま。
でも、室内は桜たっぷり。
室内に飾られていた屏風はやっぱり和室で座ってみたい気もするが、しょうがない。
静かで抑えた雰囲気のこの美術館は桜も大人の花となって開花する。

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kage0512さん

5.0

小さめの館内に櫻谷の魅力をぎゅっと凝縮!! 今後も期待です。

この展覧会、本当に待っていました。泉屋博古館のおかげで私もすっかり「櫻谷」にはまりました。一年ぶり4度目の「木島櫻谷」展、早速(と言っても開催6日目ですが)行って来ました。平日午後、混雑はありませんでした。
今展は3章仕立、先ず最初の展示室は「四季連作屏風のパノラマ空間へ、ようこそ。」でした。入って思わず声を出してしまいそうになるほど、展示室全面が巨大金屏風に埋め尽くされ、まさにパノラマ空間。大阪・茶臼山の住友家本邸のために、櫻谷が2年の歳月をかけて制作したという金屏風、《四季連作大屏風》の六曲一双の四双全てが一堂に会していました。更に六曲一双金屏風《竹林白鶴図》と軸《深山懸爆図》も、何とも圧巻も圧巻!!です。四季の作品なので、住友家でも同時に飾られたことは多分なかったのではと、鳥肌です。最奥の燕子花のみ撮影可能なのだとか‥。3年前のリニューアルでの、最新の照明と最新のウインドウのおかげで、実に美しくまた観やすいです。ちょっと興奮気味に観進みます。《雪中梅花》は、三井さんで冬季には必ず観る応挙の《雪松図屏風》とか、或いは狩野探幽の名古屋城本丸《雪中梅竹鳥図》を思い出すも、積もる雪を厚く塗り重ねた胡粉で表現しているので、みずみずしく雪の柔らかさまでも感じます。《菊花図》《柳桜図》にもみられるこの油彩のような塗り重ねは、むしろ智積院の長谷川等伯・久蔵親子?? 《燕子花図》は尾形光琳を連想しますが、着物の型染のような反復という訳ではなく、花の開き加減や揺らぎ加減の違いがちゃんと描き分け表現されています。描かれた時代も違いますし、いずれが優れているかではないでしょう。屏風絵としてのデザイン性を持ちつつ、この生々しい写生表現の画力に、ただ感動させられてしまいます。
第2章「『写生派』先人絵師たちと櫻谷」では、江戸時代中期に始まる応挙門下の「円山派」、そしてそこから派生した「四条派」、さらにその後の加筆傾向や減筆傾向といった展開についても検証していました。これらの作品から櫻谷がどのような影響を受けたのかを考えます。円山派は筆数を増やすことで緻密な描写をめざす加筆傾向に、いっぽうの四条派は俳諧味を意識して減筆傾向となったらしく、更に時代が下ると両者の融合も生まれ、櫻谷はその流れにあり、大正の「呉春」、「最後の四条派」などとも呼ばれたらしいです。「狸… Read More

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kage0512さん、morinousagisanさん

5.0

絵の奥から優しい風が吹いてくるのを感じて

四季の金屏風が並ぶ様は圧巻。
雪の積もった紅梅、満開の山桜に若葉のしげる柳、光琳を模した杜若、こちらも満開の紅白菊。
絹地に金を裏彩色している為優しい地に枝先や葉が風に揺れあたかも屏風の中から風が吹いてくるように感じる。
柔らかそうな柳の若葉、ぽってりとした菊の花弁と丁寧に描かれた葉の一枚一枚に桜谷の誠実さが現れていて気持ちが良い。
景色は屏風の外へ広がっていく。

円山派の加筆、四条派の減筆を並べ比較した展示が興味深かった。
どちらも器用にこなす櫻谷の可愛らしい動物達に癒やされる。
撮影は杜若屏風だけなのは残念。
グッズも少ない。

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kage0512さん、karachanさん、morinousagisanさん

4.0

木島櫻谷と円山四条派

ライトアップ木島櫻谷、良かったです。
やっぱりリクエストが多いのか、すっかり櫻谷は泉屋博古館のキラーコンテンツになっていますね。
最初の展示室に四季連作屏風全点が一挙公開されていて壮観です。
好きなのは其一味のある菊花図。一番奥の燕子花図のみ写真撮影可能でした。
個人蔵の獅子虎図屏風もカッコイイなぁ。
櫻谷は動物画も充実、円山四条派の絵師の佳品も揃っていました。
気楽に良質の日本画が楽しめる良い展示です。

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kage0512さん、morinousagisanさん、はるにゃんさん、karachanさん

5.0

リニューアルされた最高の展示環境で四季連作勢揃い!

最高のライティングで四季連作屏風が揃って展示、いつまでも居たいパノラマ空間です。獅子虎図屏風をはじめ、櫻谷の動物画、スケッチも多数展示されています。今回は館蔵作品に加え、個人蔵作品が9点、櫻谷作品のみならず円山四条派系統の作家の作品も展示。第4展示室は同時開催の「文化財よ、永遠に」展。平安時代の毘沙門天立像、呉春、亀岡規札筆松・牡丹孔雀衝立が展示、大パネルで解説付きです。

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kage0512さん、はるにゃんさん、karachanさん、morinousagisanさん
  • 4
  • BY TK

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木島櫻谷《柳桜図》(左隻) 大正6年(1917)泉屋博古館東京

木島櫻谷《柳桜図》(右隻) 大正6年(1917)泉屋博古館東京

木島櫻谷《燕子花図》(左隻) 大正6年(1917)泉屋博古館東京

木島櫻谷《燕子花図》(右隻) 大正6年(1917)泉屋博古館東京

木島櫻谷《獅子虎図屏風》(左隻) 明治37年(1904)個人蔵

木島櫻谷《獅子虎図屏風》(右隻) 明治37年(1904)個人蔵

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