3.0
古代ローマの文化水準の高さ
古代ローマと日本の入浴文化を対比させた展示が興味深かったです。ローマ側は展示物が充実してましたが、日本側はかなり物足りなかったです。
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人類史上に輝く繁栄を誇った古代ローマ。その豊かなくらしと優れた建築技術を象徴するのがテルマエ(公共浴場)です。ヤマザキマリ氏の漫画『テルマエ・ロマエ』は、テルマエへの日本人の親近感を一層高めました。古代ローマの人々は現代の日本人と同じく無類のお風呂好きだったと言われ、彼らにとって浴場は、最も愛され、日常的に通う場所だったのです。
本展は、ナポリ国立考古学博物館所蔵の絵画、彫刻、考古資料を含む100件以上の作品や資料、映像、模型などを通して、テルマエを中心に古代ローマの人々の生活を紹介します。
併せて、独自の風土のなかで育まれた日本の 入浴文化もとりあげます。『テルマエ・ロマエ』の主人公ルシウスが浴場を通して日本とローマを往復したように、それぞれの入浴文化を比較し、体感することのできる機会となることでしょう。
会期 | 2024年4月6日(土)~2024年6月9日(日) |
---|---|
会場 |
パナソニック汐留美術館
![]() |
住所 | 東京都港区東新橋1-5-1 パナソニック東京汐留ビル4階 |
時間 |
10:00~18:00
(最終入場時間 17:30)
|
休館日 |
水曜日 ※ただし6月5日は開館 |
観覧料 | 一般 1,200円 65歳以上 1,100円 大学生・高校生 700円 中学生以下 無料
|
TEL | 050-5541-8600 (ハローダイヤル) |
URL | https://panasonic.co.jp/ew/museum/ |
割引券 | https://panasonic.co.jp/ew/museum/discount/ |
3.0
古代ローマと日本の入浴文化を対比させた展示が興味深かったです。ローマ側は展示物が充実してましたが、日本側はかなり物足りなかったです。
4.0
日曜日午後に訪問です。
いつも夜にスルスル入場できたのでその気分でいたら、入場制限と整理券にビックリしました。
これは古代ローマ美術目当てか、ヤマザキマリの漫画ファンなのか、それともお風呂のファンなのか。。。
どれが来場者たちの琴線に触れたか不明ですが、20代~70代まで来場の幅は広かったです。
4章の構成で3章を古代ローマ、残りの1章は日本の入浴文化を紹介しています。
小ぢんまりな館内ですが想定以上の150を超える展示品数、特に古代ローマの展示が思っていたより充実。。。
え、凄い、イタリアからこんなに!?
と、所蔵先を見ると半分はなんと岡山市オリエント美術館と山梨の平山郁夫シルクロード美術館の日本でした。
さらに古代ローマ浴場の垢すり道具はポーラ研究所も所蔵してるし、むしろこんなに日本所蔵なのかとちょっと驚愕です。
あちこちの壁に古代ローマのお風呂漫画『テルマエ・ロマエ』から抜粋したパネルと、出入口には主人公ルシウスの描きおろし看板があって、展示後半の写真撮影も可能。
久々に漫画を読み返したくなりました。
ちなみに漫画本篇終了してたはずなんですが、現在続編が始まっていて、還暦を迎えた主人公(頑固で生真面目な人が年取ったらこうなりそうだなぁという描写が秀逸)
が、また平たい顔族の国=日本にタイムスリップしてます。
WEBで読めるので、そちらもお勧めしたいです。古代ローマの社会が凄く分かり易いので。高すぎるデッサン力の漫画は今のご時世稀少です。
しかし、平たい顔・・・展示のヴィーナス像とかカラカラ帝の胸像とか見ると納得ですけど、ちょっと切ない東洋人のコンプレックス。
古代ローマと『お風呂』というテーマで見る展示も興味深かったです。大浴場解説も映像と模型があって、例えば大浴場はJR東京駅のレンガ駅舎を同じくらいの広さとか。
ものすごい広い!一般的な入浴順序は脱衣➡運動(!?)➡冷浴室(水風呂)➡温浴(普通に入浴)➡熱浴(サウナ?)➡マッサージや垢すりがフルコース。
大江戸温泉大規模版みたいな豪華さ。ローマ市街地の中心にこんなお風呂があって、ワイン1杯より安い金額で入れるのだからローマ人もお風呂好きになるよな~、と頷けました。
日本の入浴文化は戦国武将の温泉伝説に始まって江戸の温泉地案内、昭和中~後半期であろう入浴関連のグッズや模型が展示。
花王の石鹸や… Read More
3.0
パナソニック汐留さんは小さな美術館です。何時もなかなか面白い企画展で楽しませていただいています。山梨県立美術館のゆったりとした雰囲気はありませんが、出展数があまり多くないので、また混雑もないので、コンパクトに、スルスルと観ることが出来ました。
お風呂の歴史と文化、なかなか面白くもありました。ギリシャではダメだったテルマエでの女性の入浴が、ローマでは認められた‥。とかお風呂と健康と人心掌握術。水を治めたローマと江戸、の部分が、もう少しあっても良かったのでは? 江戸のお風呂は良いけれど、奈良の光明皇后の「から風呂」には触れないの?
西洋美術館の橋本貫志氏のコレクション(橋本コレクション)昨年素晴らしい展覧会を観ました。その時の展示には無かった??テルマエ宝飾品も見事でした。
最後のケロリンの広告桶、笑えました。
これから梅雨で、いろいろ病気の基が発生しやすい時、この展覧会を観て、人類と健康と入浴を考えてみるのもいいかもです。
4.0
土曜日の午前中に訪問。日曜美術館で紹介された影響もあるかもしれませんが、性別や世代を問わず入館しており、やや混雑しています。最も目を奪われたのがいくつか展示されているフレスコ画で、色鮮やかで保存状態もよく、美しいです。その他もガラス製の器や彫刻など、当時の人々の技術の高さに驚きます。写真撮影可能な当時の再現部屋を境に日本の風呂文化に移ります。ここでは湯屋の模型のできばえが秀逸で、いつまでも見ていられます。前半は展示物が小さい上にキャプションの量が多いため、どうしても渋滞しますので気長に。会期も終わりに近くなるので混雑が予想されます。
3.0
テルマエ展、ローマ人の文化レベルの高さと豊かさに驚きます。
フレスコ画や彫刻、模型あとは工芸品が多めでした。
毎度手狭な展示室を魅力的なレイアウトに仕上げていて感心します。
写真撮影可能エリアが2箇所あります。
ケロリンの洗面器は確かにちょっと欲しくなりますね。
3.0
前半はローマの人々の暮らしの紹介。以前ポンペイ展で見たパンや西洋美術館で展示されていた指輪などが並ぶ。
そしてだんだんテルマエ関連へ。
カラカラ浴場の復元模型と映像で当時の健康ランドぶりが伺える。
施政者に不満を持たせない為の娯楽施設として発展したテルマエ。紀元前から大規模な治水工事と薪用の森林育成まで計画的に行っているあたりさすがローマ。
代わって江戸の風呂文化。
浮世絵と湯屋の立体模型が有り最後にケロリンの風呂桶で締め。
ちょっと物足りない感あり。
26日はふろの日でポストカードプレゼントがある。
5.0
テルマエ・ロマエ、漫画も映画も好きで、東京に巡回するの待ってました!
ローマ時代の入浴道具は青銅性で大きく、こんなに持っていくのは重たそう、、、
カラカラ浴場の復元模型と映像は、豪華な仕様にびっくり。
江戸時代の湯屋の模型は、精巧な作りに感心。
ケロリンの桶は、関西と関東で仕様が違うことに、へぇぇ!
ローマ時代のテルマエは、中世はどうなったんだろうと思ったら、メンテナンスも大変ですたれてしまったとか。
ローマ時代の硬貨、ガラス器、モザイク、彫刻から、武田信玄の肖像画まで、盛沢山、でも、「お風呂」繋がりを納得できる構成で、楽しく拝見しました。
ミュージアムグッズは、オリジナルのグッズが充実してました。
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