本と絵画の800年
吉野石膏所蔵の貴重書と絵画コレクション

練馬区立美術館

  • 開催期間:2023年2月26日(日)~2023年4月16日(日)
  • クリップ数:45 件
  • 感想・評価:10 件
本と絵画の800年 吉野石膏所蔵の貴重書と絵画コレクション 練馬区立美術館-1
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カミーユ・ピサロ《ロンドンのキューガーデン、大温室前の散歩道》1892年 油彩・カンヴァス 吉野石膏コレクション
シャルル・ペロー『眠れる森の美女・赤ずきん:ふたつの寓話』エラニー・プレス 1899年 吉野石膏コレクション
時祷書零葉(聖セバスティアヌス受難の場面)1435年頃 吉野石膏コレクション
ピエール=オーギュスト・ルノワール《庭で犬を膝にのせて読書する少女》1874年 油彩・カンヴァス 吉野石膏コレクション
上村松園《深雪の図》制作年不詳 絹本着色 吉野石膏コレクション
本と絵画の800年 吉野石膏所蔵の貴重書と絵画コレクション 練馬区立美術館-1
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この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

本展では、建材メーカーとして知られる吉野石膏株式会社が長年収集してきた絵画コレクションと、吉野石膏美術振興財団のアートライブラリーが有する貴重書のコレクションより、絵画と本との結びつきに注目して選んだ約200点を紹介します。

アートライブラリーのコレクションにおける大きなテーマは、中世彩飾写本から近代のアーティスト・ブックに至る、ヨーロッパの美しい本の歴史をたどるというものです。なかでも印象派の画家カミーユ・ピサロの息子、リュシアン・ピサロが設立したエラニー・プレスのコレクションは、国内随一を誇ります。加えて吉野石膏コレクションゆかりの日本の画家たちが、どのように出版事業に関わってきたのかを示す資料も収集しています。

本展では同時代の書物と絵画を展覧することで、両分野が関わり合いながら歩んできた歴史を紐解いていきます。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2023年2月26日(日)~2023年4月16日(日)
会場 練馬区立美術館 Google Map
住所 東京都練馬区貫井1-36-16
時間 10:00~18:00 (最終入場時間 17:30)
休館日 月曜日 
観覧料 一般 1,000円
高校・大学生および65~74歳 800円
中学生以下および75歳以上 無料
(その他各種割引制度あり)
  • ※一般以外の方(無料・割引対象者)は、年齢等が確認できるものを要提示
TEL03-3577-1821
URLhttps://www.neribun.or.jp/museum.html

練馬区立美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

練馬区立美術館 練馬区立美術館

感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

3.0

タイトルに釣られたが・・・。

・貴重な本を立てて展示できない事情はわかるが、
 目の前にあるのに表紙やら表側を想像するしかないのは拷問じゃん(泣)・・・
 という感想はスタッフも想像できただろうから、
 展示方法にもっと工夫があるべきだと感じた。
 そこに本マニアの愛情注がないでどないするねん?

・貴重だからか思っていたより少ない。

・日本画家の装丁・デザイン本の展示が色んな意味で中途半端。
 エラニー・プレス立てるんなら、これこそ立ててもいいんじゃないの?

・絵画のコレクション、確かに華やかだったけど、統一感のなさがすごくて、
 例えば今泉屋博古館・東京でやってる安宅コレクションとか、
 「コレクション」としての矜持が凄すぎてハート撃ち抜かれる展示を観た後だと、
 何となく「投資」という文字が点滅してしまい、気がのらず・・・。

・渡辺省亭の掛け軸だけは、どきゅーんっ♡でやられた。あれすごいわ。

・総じて、「マネ展」もそうだと思うんだけど、
 この美術館のタイトルと展示に対して違和感を抱く人が多いのはうなづけた。
 自分もタイトル観ただけでこちらへ伺うことはもうないと思う。
 必ず展示リストを事前に確認してからでないと行かない。
 というか、こういうことが繰り返されたら「行けない」が正しいかも。
 「とりあえず人が入ればいい」という80年代の雑誌編集者みたいな感性は
 早く淘汰されてほしいと願っています。

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karachanさん、Nikiyaさん、micco3216さん、Sukekiyo-Acckermanさん、uchikoさん

4.0

見応えたっぷり

昔に本が羊皮紙に手書きで書かれていたことは初めて知りました。羊皮紙。字のままですが羊の皮なんですよ。実際に触ることもできて、頑丈さに驚いた。ピサロ、シャガール、ルノワール、モネ、ゴッホ、マティス、ピカソなどの絵画が見られたことも個人的にはとても嬉しかったです。海外だけでなく日本画家の作品も沢山あります。様々な観点から楽しめる見応えたっぷりな展覧会でした。

4.0

本の歴史を垣間見ながら

羊皮紙という概念はあったけど、動物の皮を本にしてるのに、この展覧会に行って初めて気づいた。
実際に羊皮紙に触れて、それぞれの動物での違いあるの面白かったし、装丁に凝るのは昔も今も変わらなかった。
モネの日傘をさす女性の鉛筆で描かれたスケッチが展示されてて、それだと顔の部分が光で消えて見えてない描かれ方してたの驚きだし、鉛筆なのに風の音がするというか、「上手い」てなるの面白かった。

3.0

中世彩飾写本まで持っているとは!コレクションの幅広さに驚き

吉野石膏は『タイガーボード』で有名な建材メーカー。恐るべきコレクションを持っている。
1階の中世彩飾写本が実にすごい。時祷書を中心にとにかく「これが手描きなのか!?」とため息の超絶技巧。
別の階ではピサロの息子リュシアンの工房の手がけたエラニー・プレスが並び、ルノワール、シャガールの絵画と共に版画類も充実。
日本の作家も松園、魁夷等名品も展示。
なんとか「本・印刷物」に関連づけていたけど、ちょっと無理があるw。
でもまぁコレクションの幅広さを見せつけられた。

3月29日11時入館。混雑無し。1階のみ撮影可。

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さいさん、micco3216さん

5.0

吉野石膏所蔵の貴重書と絵画コレクション

他の美術展で吉野石膏所蔵作品を観て、今回のコレクションに期待してました。美しい本の数々、これだけ綺麗に保存できるものなんですね!西洋画、日本画とも見応えある作品で所蔵の格の高さが伺えます。とても充実した展覧会でした。

THANKS!をクリックしたユーザー
micco3216さん

5.0

本と絵の美しいコラボレーション

入口入って直ぐから羊皮紙に描かれた美しい時祷書がずらり。これが手書きであり本の一頁でしかないと云う驚き。
蔦などの草花の装飾に囲まれた中に細密画やイニシャル装飾で始まる祈祷文も美しい。アートスコープで覗くと頭文字が細かく装飾されていて聖人の姿も見える。
印刷技術が進みウィリアム・モリスがエドワード・バーン=ジョーンズと作った挿絵本は木版ならではの精密ながら暖かみのある名品。
カミーユ・ピサロの絵画と共に展示されている息子のリュシアンが作った挿絵本エラニー・プレスが素晴らしい。こんなに纏まって見たのは初めてだ。
独特の活字、愛らしい絵は他の頁も見てみたくなる。

日本の美術のコーナーで渡邊省亭の「省亭花鳥画譜」がある。加島美術画廊で手に取れたが素晴らしかった。
物語の一場面を取り上げた作品を見ていたが驚いたのは「ぬりえ」が何冊か開かれていてその原画を一流の画家が描いていること。
暮しの手帖社の物ですが復刻して欲しい。
寂しいアートショップは何時もながら残念。
吉野石膏のコレクションの幅広さと質に驚いた展覧会だ。

THANKS!をクリックしたユーザー
morinousagisanさん、micco3216さん

4.0

吉野石膏コレクションの珠玉の作品

第1章では、ヨーロッパ中世・ルネサンスの美しい本ということで、時祷書を中心に装飾写本が展示されています。時祷書というのは、キリスト教徒が用いる祈祷文、賛歌、暦などが記された本のこと。これがまた色鮮やかで美しい。15世紀に作られた本がほとんどですが、今も色褪せておらず、輝いていることに驚き。
第2章、3章では、本の挿絵や表紙、画集など本との関わりでの展示はあるものの、テーマにはこだわらず、吉野石膏コレクションの珠玉の作品を西洋・日本の両方で楽しめます。
圧巻なのは、マルク・シャガールの≪グフニスとクロエ≫というギリシャの詩人ロンゴスによって書かれた恋物語を描いたリトグラフのシリーズの展示。
第1章の展示のみ写真撮影OKです。
キャプションの一部が、暗い上に字が小さく、読みにくいところがあったのが残念でした。

4.0

写本から絵画まで堪能できる

写本から印刷本までの変化を見るだけでなく、挿絵や表紙絵からその画家の絵画まで堪能できる展覧会でした。

第一章では、写本の文字の美しさや挿絵の良さを感じることができます。展示だけでなく、実際に使われる道具や製本までの工程、実際に使われる羊皮紙を触ることができることもできました。この展覧会全体を通して、解説が充実しているのも分かりやすくて良かったです。

第二章では、ピサロをはじめモネ、ルノワール、ゴッホ、シャガールと言った画家の絵を鑑賞することができます。特にシャガールのダフニスとクロエの一連の絵は見応えがありました。

第三章では日本画がメインとなります。若冲から上村松園、加山又三、東山魁夷と大好きな画家の絵がたくさん。大満足です!!

使用されている展示ケースの性質上、ところどころ鑑賞がしにく作品はあったのは残念でしたが勉強にもなる素敵な展覧会でした。

THANKS!をクリックしたユーザー
fumiko773さん、puffchumさん、micco3216さん

4.0

羊皮紙三種類さわり比べ

羊に山羊に仔牛…だったかな
羊皮紙がどんなものなのか、見たことはあっても実際に触れる展示があるのはとてもうれしい

こんなに「紙な感触」であり「紙と違う硬さとざらつき」のあるものとは

「紙がなかった時代に動物の革をつかっていた」
程度の認識しかなかったけど、

これなら確かに貴重で長持ちする丈夫な素材だ

一つ一つ手書きで手の込んでいて絢爛な
そんな羊皮紙の時代の一点ものな本から
木版活字と印刷技術が確立した時代の本も

それぞれがとても見ごたえのある

ページ一枚、文字一文字
凝らされた装飾や構成
その素材までも興味深い

本の合間に展示される絵画コレクションも楽しめる展示だ

THANKS!をクリックしたユーザー
puffchumさん、Audreyさん、micco3216さん

4.0

貴重書が味わい深い

序盤から畳み掛けてきた!
一見すると地味っぽいが、全くそんな事はない。
聖書、宗教関連の貴重な書物が丁寧な解説と共に堪能できる。
この前のマネ展でもそうだったけど、キャプションや解説に力が
入っていて、読んでいて非常に勉強になる。
序盤の大半を占めるのは時祷書と呼ばれるモノで
これは一般のキリスト教徒に向けた祈祷書の事で、決まった時間に捧げる祈りが
書かれたものである。これが段々と拡がっていって、時代を経る毎に王侯貴族たちが
専門家を呼びつけて豪華な彩色写本になっていく様も実におもしろい。
これらには羊皮紙が使われているのだが、途中で実際に3種の羊皮紙に触れるので
意外と貴重な経験だった。個人的には仔牛のやつが一番手触りが良かった。
西洋画、日本画もあって、こっちは特にこれといったまとまりは無いのだが
展示されている絵画は全て超有名作家のものばかり。
モネ、ミレー、カンディンスキー、ピカソ、シャガール、藤田嗣治。
若冲、北斎、大観、棟方志功に東山魁夷。などなど。
吉野石膏の力を見せつけるにはうってつけのラインナップである。
良いものを見せてもらいました!

THANKS!をクリックしたユーザー
karachanさん、puffchumさん、morinousagisanさん、さいさん、Sukekiyo-Acckermanさん

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