4.0
美術教育研究の歴史に敬意
先に行かれた方々の高評価に触発され、会期末近くの夕方に駆け込んだ。
すばらしかった。
数は少ないながら、これぞ芸大コレクションの銘品、逸品。
我が国の美術研究教育史、芸大の学校史の表れに、自然と敬意を抱く。
そして、収蔵に至るストーリーも面白い。
国宝《絵因果経》は、フェノロサ&岡倉天心が感嘆し開校前に購入したもの。
重文・橋本雅邦《白雲紅樹》は、初代主任教諭による納入品であり、その後の教育に重要な手本とされた。
「平櫛田中コレクション」は、学生教育に資するよう自作・蒐集品約150点を芸大に寄贈したもの。田中作の《鏡獅子》、そして裸体の六代目菊五郎のリアリティ《鏡獅子試作》は、何れも迫真の作。
住吉派・狩野派の作品、更には和田英作によるフラ・アンジェリコの模写作品には、写して学び、図像を構成に伝承する、という教育の範を知らされる。
予想外に惹かれたのが、小場常吉による日本文様史の関連品。研究成果の資料も制作品も出色であり、熟覧するには時間が足らず残念。
高橋由一《花魁》は、修復の解説パネルとともに鑑賞でき、良かった。昨年の「大吉原展」では人混みと雰囲気で、じっくりと観られなかったなあ。
出口にて。千円寄付で過去の図録2冊を頂ける、との甘い誘惑。
沼になるので普段は買わないのだが、これは寄付よ、と自分に言い訳してゲット。何だか、とても嬉しい気分。












