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少子化・・・
古美術の中の神さま、仏さま、人物像について分かりやすく解説してくれる絵画の入門展です。
たとえば日本画であるやまと絵では、高貴な人はどのように表現しているのか?
なぜ顔が引目鉤鼻で没個性なのか?庶民の顔は描き分けできているのはわざとなのか?等々・・・
仏画の観音様はどうして白の衣装なのか?奈良の春日大社の若草山に描かれている白いシカは何を表しているのか?
何故古代中国の仙人様は口から煙をふかしているのか?
そんなナゼ?何故?を可愛いキャラクター「霊照女ちゃん」と「聖徳太子君」が説明しています。
ほぼ全ての解説漢字にはルビが振ってあるので、読み間違いもないし就学児童にはぴったりなのではないでしょうか。
そして知識乏しい大人も全力で乗っかって理解が深められるのも良いです。
私もがっつり乗っかって解説読んでました(笑)
個人的なお奨めは南北朝時代の「春日宮曼荼羅」と伝狩野元信作の「韃靼人打球図屏風」。
春日大社の神の使いとされる鹿は、画面中央で煌びやかな装飾を纏った白鹿で【神】として表現され、上空に見守る神仏がズラリと並んで壮観です。色彩も綺麗な保存状態。
「韃靼人~」は中央アジア、主にモンゴルの人達がまるい天幕を張って、馬に乗ってポロに興じている様子。
日本にも伝来して平安貴族が嗜んだ球技が、確かにこうしてアジアから繋がるのだなと感慨深い。。。
易しい解説にウンウンと頷きつつ、会場を出る頃に気付きましたが、就学児童がほぼいない。
なんだか大人だけが愉しんでしまって、それはそれで良いんですが、本来の対象年齢がいないのがちょっともの哀しいです。
近隣の学習機関関係の方、いらっしゃったらお子様の誘致をお願いします。









