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作家の個性が芸術となるとき
作品をみたとき、あっ〇〇の作品じゃないかな?と認識されることが芸術になるんじゃないかなと考えさせられた展覧会だった。
例えば紹介写真の作品はきっと多くの人がすぐルネ・マグリットと思う。山高帽・対象物の中に風景が描かれる等の彼独特の描き方に引き付けられ、それが作家の個性となる。
マックス・エルンストやポール・デルヴォーもこれは彼らの作品じゃないかとキャプションを見にいくと、やっぱり・・となることが多い。シュールレアリスムは具象と抽象の合間で作家が自分の個性をいかに表現していこうとしているのかに見えた。
その究極はマルセル・デユシャンだろう。レディメイドと呼ばれる既製品を使って自分をどう出していくのか・・でも今回「泉」以外のレディメイドの作品でもこれはデユシャンじゃないかと見るとやはりそうだった。それには展示の仕方も効果的だったこともある。そのまま置くのでなく吊り下げ、壁面に影とともに見せることで道具が「芸術」になるのを視覚的にうまく表現していた。
タイトルの「拡大するシュールレアリスム」であるが、今回スキャパレッリのドレスや香水瓶などファッションの章をおこしてシュールレアリスムに入れたことが拡大なのかなあと、昔人間の私は不思議な気持ちとともに眺めたのであった。










