4.0
幅広いジャンルを楽しめます
これまで余り観たことがない広告やファッションなどが観られて楽しめました。特に広告はコンピュータグラフィックスやAIが導入される前の肉筆感に味があって面白かったです。「これもシュルレアリスムなんだ…」と思うような作品も何点かありましたが、素敵な作品だったので満足です。壁に描かれた言葉は、これまでシュルレアリスムに持っていた印象とは違う気づきがあり、何度も読み返してしまいました。
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1924年にアンドレ・ブルトンが定義づけた動向であるシュルレアリスム(超現実主義)は、無意識や夢に着目した、フロイトの精神分析学に影響を受けて発生しました。当初は文学における傾向として起こったものですが、徐々にその影響は拡大し、オブジェや絵画、写真・映像といった視覚芸術をはじめ、広告やファッション、インテリアへと幅広い展開をみせました。
ブルトンの定義によれば、シュルレアリスムとは「これまで無視されてきたような種々の連想における高次のリアリティと、夢の全能性への信頼に基づく」ものだといいます。幻想的雰囲気、日常的事物を覆う不穏な空気、オートマティスムによる表現など、シュルレアリスムにおける表現の形態に一定の傾向を見出すことも可能ですが、シュルレアリスムとは表現の様式をいうものではなく、前述の「高次のリアリティと、夢の全能性」への信頼に基づいた、あらゆる創造行為をさすものでしょう。 こうした独自の世界観に裏打ちされたシュルレアリスムは、芸術的革命をもたらしましたが、共産主義やアナーキズムなど、政治的要素をも内包するものでした。その一方で、広告やファッション、インテリアなど日常に密接した場面にも拡がりをみせ、社会に対して政治、日常の両面からアプローチしたといえます。
シュルレアリスムが芸術のみならず社会全体に影響をもたらしたことは、今日においてもなお特筆に値するものと考えます。シュルレアリスムの発生から約100年を経た今、本展覧会は日本国内に所蔵されている多様なジャンルの優品を一堂に会し、シュルレアリスムの本質に迫ろうというものです。圧倒的存在感をもって視覚芸術、ひいては社会全体へと拡大したシュルレアリスムを、表現の媒体をキーワードとして解体し、シュルレアリスム像の再構築をめざします。
【FEATURE|内覧会レポート】
日本国内の名品からシュルレアリスムの拡がりを体感。いま問い直す「革新をもたらす力」
| 会期 | 2025年12月13日(土)~2026年3月8日(日) |
|---|---|
| 会場 |
大阪中之島美術館
|
| 展示室 | 4階展示室 |
| 住所 | 大阪府大阪市北区中之島4-3-1 |
| 時間 | 10:00~17:00 (最終入場時間 16:30) |
| 休館日 |
月曜日、12月30日(火)、12月31日(水)、2026年1月1日(木・祝)、1月13日(火)、2月24日(火) ※2026年1月12日(月・祝)、2月23日(月・祝)は開館 |
| 観覧料 | 一般 1,800円(団体 1,600円) 高大生 1,500円(団体 1,300円) 小中生 500円(団体 300円) 大阪中之島美術館メンバーシップ会員の無料鑑賞/会員割引 対象
|
| TEL | 大阪市総合コールセンター(なにわコール) 06-4301-7285 受付時間 8:00~21:00(年中無休) |
| URL | https://nakka-art.jp/exhibition-post/surrealism-2025/ |
◆講演会 シュルレアリスムと「偶然の出会い」?―コラージュ・オブジェ・日本
開催日時:2025年12月13日(土)14:00–15:30(開場 13:30)
登壇者:速水 豊(三重県立美術館長)
会場:大阪中之島美術館 1階ホール
定員:150名(先着順、事前申込不要)
参加費:無料。ただし本展の観覧券(半券可)が必要
◆担当学芸員によるギャラリートーク
開催日時:2026年1月15日(木)、2月4日(水)14:00–(13:45受付・45分程度)
会場:大阪中之島美術館 4階展示室
定員:30名(要事前申込)*約1か月前募集開始予定
参加費:無料。ただし当日の観覧券が必要
4.0
これまで余り観たことがない広告やファッションなどが観られて楽しめました。特に広告はコンピュータグラフィックスやAIが導入される前の肉筆感に味があって面白かったです。「これもシュルレアリスムなんだ…」と思うような作品も何点かありましたが、素敵な作品だったので満足です。壁に描かれた言葉は、これまでシュルレアリスムに持っていた印象とは違う気づきがあり、何度も読み返してしまいました。
3.0
壁にダリの言葉としてそのような事が書かれていたのが印象的だったが、まさにそれを実感する事のできる展覧会だった。
絵の中の世界を見つめているうちに、この世界と自分の何が本当かを見失うような感覚におそわれる。内面が揺らぎグラグラする。
オブジェを眺めていて、最初は「何だこれ?」と思っても、次第に「ん?ん?」と余裕が無くなっていき、ソワソワしてくる。
そのような作家たちの内省とその時代に向けた自己表現に感銘を受けるも、いわゆる美術鑑賞として楽しいか?と言われるとちょっと違う気もする。
怖いもの見たさのような楽しみ方になってしまうのは、自分の中に何かと斗かっているものが無いからだろうか。
いくつかミロの作品があったが、ミロってジュルレアリストなんだろうか?
彼の作品は極端なデフォルメがされたギリギリの具象であり肯定的なファンタジーだと思っていた。まあ、大ファンなので観れてよかったんだけれども。
ps:このサイトで頂いた招待券で観てきました。ありがとうございます。
5.0
マン・レイの「ローズ・セラヴィ」を見るためにまた来た。写真も撮れてよかった。
マグリット「人間嫌いたち」。カーテンの中に人が引きこもってるみたい。カーテンの左右の垂れ具合の違いからカーテンに向きがあるように見えるけど、カーテンたちはそれぞれ違う位相にいて一つとして向き合っているものはない。
スキャパレッリのドレス、オートクチュールのドレスの柄としてキャンドルという身近なものの柄を使うのは当時おどろきをもって迎えられたらしいけど、何でもありの着物の柄を見てきたのでその驚きをあまり実感できなかった。
5.0
マグリット、ダリ、デュシャン、スキャパレッリ。 シュルレアリスムの名作が一度に集結する展覧会!こんなに一気にまとめて鑑賞できる機会ってなかなかないかも?と思って行ってきました。
ずっと気になっていたんですよ!
マグリットの『王様の美術館』の作品に。なんだか惹かれていて・・・。
以前に、フォロンの展覧会に行ったことがあって、
なんだか通じる部分があるなぁと思っていたら、 フォロンはマグリットからかなりインスパイアされていたんですね!
ある意味それを回収できるチャンスになりました。
また、今回の展覧会は絵だけではなく、オブジェやインテリアやファッション、写真、広告などアートの垣根をこえて、シュルレアリスムの世界をたっぷり堪能できたので、かなり満足度が高かったです。
アート巡りをするたびに、ひとつひとつ発見になり、これからもゆっくりとこうゆう時間を大切にしていきたいなと思いました。
メインビジュアルであるマグリットの『王様の美術館』をはじめ、マルセルデュシャン、マン・レイ、ダリ、スキャパレッリなどの名作たちが集結した展覧会。一度にこれだけの幅広い作品を鑑賞できたのがうれしかったです!
普段から展覧会の…readmore
4.0
絵画だけではなく、広告やファッション、インテリアなどに使われているシュルレアリスムの紹介があったのは良かった。名前だけ知っていた「アンダルシアの犬」も上映されていて、20分間バッチリ見ました。ただ、お行儀の悪い鑑賞者が多いのか、「静かにご覧ください」というカードが用意されていたり、ちょっと近づきすぎると監視員が飛んできたりで、ちょっと窮屈だった。でも、美術館も素敵だし、表にあるヤノベケンジの宇宙猫の彫刻も素敵です。
4.0
作品をみたとき、あっ〇〇の作品じゃないかな?と認識されることが芸術になるんじゃないかなと考えさせられた展覧会だった。
例えば紹介写真の作品はきっと多くの人がすぐルネ・マグリットと思う。山高帽・対象物の中に風景が描かれる等の彼独特の描き方に引き付けられ、それが作家の個性となる。
マックス・エルンストやポール・デルヴォーもこれは彼らの作品じゃないかとキャプションを見にいくと、やっぱり・・となることが多い。シュールレアリスムは具象と抽象の合間で作家が自分の個性をいかに表現していこうとしているのかに見えた。
その究極はマルセル・デユシャンだろう。レディメイドと呼ばれる既製品を使って自分をどう出していくのか・・でも今回「泉」以外のレディメイドの作品でもこれはデユシャンじゃないかと見るとやはりそうだった。それには展示の仕方も効果的だったこともある。そのまま置くのでなく吊り下げ、壁面に影とともに見せることで道具が「芸術」になるのを視覚的にうまく表現していた。
タイトルの「拡大するシュールレアリスム」であるが、今回スキャパレッリのドレスや香水瓶などファッションの章をおこしてシュールレアリスムに入れたことが拡大なのかなあと、昔人間の私は不思議な気持ちとともに眺めたのであった。
3.0
シュルレアリスムの作品を単品で観たことはあっても、今回のようなシュルレアリスムに特化した展覧会は初めてでした。
20代のころ、初めてダリやムンクの作品を観たときのトキメキは今も覚えていて、それまで見てきた古典的な絵画との違いに、なんて独創的で面白いんだろう!と衝撃を受けたものでした。
あの衝撃をその時代の人たちも感じ、分野を超えて拡大していったんだろうな、と想像しました。
各作品を味わう展覧会、というよりは今に繋がる現代アートの歴史資料?のような、そういう印象を受けました。
プロローグが展覧会の全体像を示すものになっており、シュルレアリスム表現の多様性がわかりやすいわくわくする展示だった。本当にシュルレアリスム表現は多様で、コラージュや写真、自動筆記を用いたり、皆でちょっとずつ1枚の絵を描いた…readmore
12月13日 中之島美術館で開催されている「拡大するシュルレアリスム 視覚芸術から広告、ファッション、インテリアへ」展に行ってきました。
撮影 一部OK(個人的に写したいものは写せました)
我ながら、今回はかなりチャレンジし…readmore
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大阪府で開催中の展覧会
ルネ・マグリット《レディ・メイドの花束》1957年 大阪中之島美術館
ルネ・マグリット《王様の美術館》1966年 横浜美術館
エルザ・スキャパレッリ《香水瓶「スリーピング」》1938年 ポーラ美術館
アンドレ・ブルトン『シュルレアリスム宣言・溶ける魚』(初版本) 1924年 岡崎市美術博物館
フランシス・ピカビア《黄あげは》1926年 大阪中之島美術館
ヴォルス《美しい肉片》1939年 個人蔵
イヴ・タンギー《失われた鐘》1929年 豊田市美術館
クルト・セリグマン《国際シュルレアリスム展》 1938年 サントリーポスターコレクション(大阪中之島美術館寄託)後期展示
ヴォルス《無題》 1937 / 1979年の再プリント 横浜美術館 後期展示