拡大するシュルレアリスム 視覚芸術から広告、ファッション、インテリアへ
大阪中之島美術館|大阪府
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シュルレアリストのインフルエンサー
プロローグが展覧会の全体像を示すものになっており、シュルレアリスム表現の多様性がわかりやすいわくわくする展示だった。本当にシュルレアリスム表現は多様で、コラージュや写真、自動筆記を用いたり、皆でちょっとずつ1枚の絵を描いたり、色んな方法で超現実、無意識を描こうとしていた。
年代を見ていると日本だと昭和初期と重なっていて、こんなわけのわからない芸術が出てきたら芥川龍之介も自殺するよなぁと思う。山高帽はマグリットが1920年代から使っていたモチーフらしくて、内田百閒「山高帽子」は何か関係があるんじゃないだろうか。
装丁のコーナーを見ていると金子國義や伊藤潤二っぽい挿絵があってシュルレアリスムは射程の長い芸術なんだなと思う。
TRIO展で見たマグリット「レディ・メイドの花束」と再会。男の人が後ろ手に花束を持っているようにも見える。
展覧会タイトルの通り、シュルレアリスムは広告、ファッション、インテリアへと拡大していっていて、それがわかりやすい展示だった。そしてそれは決してシュルレアリスムが大衆化したわけではなく、現実に超現実を見出すためには日常に入り込んでいかなければならないという、シュルレアリスムの性質に基づいた必然的なことだったのが面白かった。広告、ファッション、インテリアという人々に身近なものに現れて、日常を侵食していく。シュルレアリスムはウイルスのような、テロリストのようなものだったんだと思う。
中之島方面に行ったらいつも中之島香雪美術館が入っている建物にある藤よしに寄ってしまう。1,100円で定食が食べられて私の胃袋だったら十分満腹になるし、提供がめちゃくちゃ早い、そしてめちゃくちゃ美味しい。今日も油淋鶏を頼むつもりで、なかったら唐揚げ、それでもなかったらチキン南蛮、と考えていたが無事油淋鶏を食べることができた。
食べながら、食事も現実に密着したものだから、シュルレアリスムが食に拡大したらどうなるんだろうと思ったが、ふだん食べているものを異化するか、ふだん食べないものを食事に混入させるかだな、と思い、消化に悪くなりそうだったので考えるのをやめた。食事くらいは安心して摂りたい。
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