硲伊之助展

アーティゾン美術館

  • 開催期間:2025年3月1日(土)~2025年6月1日(日)
  • クリップ数:41 件
  • 感想・評価:5 件
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硲伊之助《燈下》1941年、油彩・カンヴァス、硲伊之助美術館
硲伊之助《女の背》1917年、油彩・カンヴァス、個人蔵(加賀市美術館寄託)
硲伊之助《南仏田舎娘(『滞欧版画集』より)》1931年頃、木版、東京都現代美術館
硲伊之助《「新聞連載小説 丹羽文雄『恋文』(1)山の湯一」挿画》、1953年、インク、墨・紙、硲伊之助美術館
硲伊之助《室内》1928年、油彩・カンヴァス、硲伊之助美術館
アンリ・ルソー《イヴリー河岸》1907年頃、油彩・カンヴァス、石橋財団アーティゾン美術館
「アンリ・マチス展」ポスター、1951年、硲伊之助美術館
硲伊之助《吸坂窯 象嵌あやめ大鉢》1971年、磁器、硲伊之助美術館(石川県九谷焼美術館寄託)
硲伊之助《九谷呉須上絵 夏樹立大皿》1973年、磁器、硲伊之助美術館
硲伊之助《九谷上絵 鳥越村採石場大皿》、1975年、磁器、硲伊之助美術館(石川県九谷焼美術館寄託)
アンリ・マティス《画室の裸婦》1899年、油彩・紙、石橋財団アーティゾン美術館
硲伊之助《南仏風景(シミエの眺望)》1928年、油彩・カンヴァス、硲伊之助美術館
硲伊之助《尼寺》1935年、石版、硲伊之助美術館
硲伊之助《鵠沼の思い出》1937年、油彩・カンヴァス、硲伊之助美術館(加賀市美術館寄託)
硲伊之助《栗》1940年、油彩・カンヴァス、硲伊之助美術館
硲伊之助《渓流》1961年、油彩・カンヴァス、加賀市美術館
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この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

硲伊之助(はざまいのすけ 1895–1977)は、フュウザン会や二科会で若い頃より注目された画家でした。一時は文化学院や東京藝術大学で後進の絵画指導にあたり、晩年は色絵磁器の創作に熱意をもって取り組みます。制作活動のかたわら、クールベやゴッホなどの画集の編集や、『ゴッホの手紙』(岩波書店)の翻訳に携わるなど西洋美術の紹介にも尽力した他、師マティスの日本ではじめての展覧会(1951年)実現にむけて作家との交渉に携わる実務家としての一面もあわせもっていました。

さらに、裕福な出自をもつ硲が自身の研究のために収集した作品の一部、マティス《コリウール》(1905年)やルソー《イヴリー河岸》(1907年頃)は、現在石橋財団に収蔵されており、アーティゾン美術館にとってゆかりの深い作家の一人でもあります。

本展は、油彩画、版画、磁器など約60点の作品と資料、硲と関わりのある同館の西洋絵画コレクション約15点を展示し、硲の多様な側面を紹介する東京で初めての回顧展です。

◆ 硲伊之助 HAZAMA Inosuke
1895年、東京市本所区向島に生まれる。1912年、17歳のときにヒュウザン会展で画壇にデビューし、二科賞を二度受賞するなど活躍。1921年に渡欧、マティスと出会い、教えを乞う。滞欧中も春陽会展へ滞欧作を出品。1929年に帰国、春陽会や二科会での活動の他、井伏鱒二『仕事部屋』(春陽堂)の装丁を担当。1934年、「日本現代版画とその源流展」開催のために再渡仏。1936年、一水会を創立。1940年、陸軍省嘱託として中国へ渡る。1941年、文化学院美術部長となる。1945年、東京大空襲により、本郷のアトリエを焼失。1949年東京藝術大学助教授となる。1950年、マティスに招請され渡欧し、マティス展、ピカソ展、ブラック展、ゴッホ展にむけた折衝を行う。帰国後、1951年頃より作陶を学ぶため、たびたび小松に滞在。1955年、訳書『ゴッホの手紙・上』(岩波書店)刊行。1958年、一水会陶芸部を創立。1961年、加賀市吸坂で窯の建設に着手。1964年、渡欧。翌年、アルバニアを訪問。1977年81歳にて死去。

◆ 同時開催
ゾフィー・トイバー=アルプとジャン・アルプ(6階展示室)
石橋財団コレクション選 コレクション・ハイライト(4階展示室)

開催概要EVENT DETAILS

会期 2025年3月1日(土)~2025年6月1日(日)
会場 アーティゾン美術館 Google Map
展示室5階展示室
住所 東京都中央区京橋1-7-2
時間 10:00~18:00 (最終入場時間 17:30)
  • 毎週金曜日は20:00まで(最終入場時間19:30)
休館日 月曜日、5月7日
※ただし5月5日は開館
観覧料 日時指定予約制
ウェブ予約チケット1,800円
窓口販売チケット2,000円
学生無料(要ウェブ予約)
  • ※予約枠に空きがあれば、美術館窓口でもチケットを購入できます
    ※中学生以下の方はウェブ予約不要です
    ※この料金で同時開催の展覧会を全て観覧できます
TEL050-5541-8600 (ハローダイヤル)
URLhttps://www.artizon.museum/

アーティゾン美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

アーティゾン美術館 アーティゾン美術館

感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

4.0

マチスの影響 色構成の魅力

硲氏の色彩構成、まさにマチスに通じる印象です。

フランス留学時代に列車で偶然に出会ってからのマチスとの親交ぶりが本展で紹介されています。今とは時代が違うとはいえ、そんな交流の発展があるの、と驚きます。硲氏、きっとさぞかし、人を惹きつける人物だったのでしょう。作品を観て、また、マチス・ピカソ・ブラックの日本での展覧会開催の導火線になったご活躍からしのばれる人脈からも、お人柄を想像しました。

10代より若くして画壇で認められ、20代半ばでフランス留学、という華々しい若年期。キャプションの解説に拠ると、留学前年に父親が没。留学中は兄の潤沢な経済支援で苦学の跡を感じさせないどころか、今となっては巨匠の作品蒐集も始めている。ことほど左様に、この回顧展で紹介される硲氏のストーリーには、経済面だけでなく、私生活や制作葛藤も含めて、汗と涙の要素がなんと希薄なこと。もちろん実情はそんな生易しいものに非ずでしょうが、彼の色彩の世界観は汗・涙を持ち込んで観たくない、と思いました。

実際、展示前半は年代順に画歴を辿る構成ですが、フランス留学中のある時点を境に、濁りが消えて色彩が一変しています。この変遷に関しては、硲氏の「ヴァルール(色価)」への探求意欲として簡単に解説されています。静物画の2作《窓際の花》・《栗》の色構成では、その探求の成果に魅せられます。そして真骨頂は、メインビジュアル作《燈下》・《黄八丈のI令嬢》・《アンゴラのセーター》の女性肖像画3作。大戦中・直後の作ですから、あまりに耽美的と評されるのは致し方なし、そんな美の表現に惹きつけられます。

展示の最終章では、九谷焼作品と共に、40歳以上歳の離れた内弟子の海部公子氏の肖像画《A・K像》。ハッとする視線で描かれていて、ドキドキします。後に加賀の硲伊之助美術館の館長を務められた方であり、展示最後の年譜を読むと、なるほど、の謎解きでした。

推し出しが控えめの見せ方が洗練されており、当館らしくて良かったです。

THANKS!をクリックしたユーザー
黒豆さん、Rikashさん、morinousagisanさん、くつしたあつめさん

3.0

お花

ゾフィー・トイバー=アルプとジャン・アルプ後に鑑賞

3月に帰省した時に、実家にある荷物を整理してたら、小学校の頃自分が描いた絵が出てきた。
上京して今年で12年。東京で沢山の美術展を観てきた。歴史に残る、教科書に載ってる、もう有名な画家の絵画を沢山観てきた。
だからか、自分の描いた絵の下手さには驚き、すぐに処分しました笑


同じく、チラシで初めて知り、初めて鑑賞。
色彩がとても好きだった。特にお花の絵が好きで、赤を用いている作品は、マティスに影響されたのかなぁ?時代からしてどうなんだろうか?
〝目を刺激する色、しない色、それらの強弱によって画面に描かれたものの位置づけを行うヴァルール(色価)は、留学期に真剣に取り組んだ大切な課題であった。〟
というのが印象に残った。
絵の中にある、それぞれの位置や色のバランス、全てがセンスや着眼点が素晴らしいんだと思った。
まだ少ない方だと思うけど、だいぶ美術展を観てきたからか、今度は自分も絵を描けるようになりたいと思うことが多くなった。

最後に常設展を観て帰る。
鳥籠 古賀春江さんの絵が好きだ。

THANKS!をクリックしたユーザー
Camdenさん

5.0

赤の吸引力

 マティスを思わせる赤が絵画たちに取り入れられていた。
 「鐘楼」。全体的に印象的なタッチだが、中心にあるあかっぽい鐘楼に陰影が描き込まれている。一番目を引き付ける箇所をそのように描くことによって、絵を印象的にすることができるんだと思った。
 カラフルな岩が描かれている「渓流」が気に入った。

THANKS!をクリックしたユーザー
Camdenさん、morinousagisanさん

3.0

はじめましての画家

マティスの影響が色濃く残る作品の数々

何気ない日常の幸せを切り取った
<お茶のあと>が良かったなぁ

木版 石板の作品もあり
石板の<そば屋>が良い

九谷焼じたいがあまり好みではないので
焼き物はちょっと でした

THANKS!をクリックしたユーザー
さいさん、morinousagisanさん、Camdenさん

3.0

マティスの手紙

硲伊之助、初めて作家ですが良い展示でした。
初期のまんま岸田劉生からマティスに影響を受けた色彩豊かな明るい作風、九谷焼など紹介していました。
ゾン美の収蔵品にも関わりがあったとのこと合わせてマティスなど出品。
マティスからの愛情溢れる手紙がまたイイのだ。マティスいい人。
マティス、ピカソ、ブラックを日本に紹介したという功績もある作家なんですね。
大体写真撮影可能。図録あり。

THANKS!をクリックしたユーザー
Rikashさん、fumiko773さん、kage0512さん、シンディさん、puffchumさん、他3人

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硲伊之助《燈下》1941年、油彩・カンヴァス、硲伊之助美術館

硲伊之助《女の背》1917年、油彩・カンヴァス、個人蔵(加賀市美術館寄託)

硲伊之助《南仏田舎娘(『滞欧版画集』より)》1931年頃、木版、東京都現代美術館

硲伊之助《「新聞連載小説 丹羽文雄『恋文』(1)山の湯一」挿画》、1953年、インク、墨・紙、硲伊之助美術館

硲伊之助《室内》1928年、油彩・カンヴァス、硲伊之助美術館

アンリ・ルソー《イヴリー河岸》1907年頃、油彩・カンヴァス、石橋財団アーティゾン美術館

「アンリ・マチス展」ポスター、1951年、硲伊之助美術館

硲伊之助《吸坂窯 象嵌あやめ大鉢》1971年、磁器、硲伊之助美術館(石川県九谷焼美術館寄託)

硲伊之助《九谷呉須上絵 夏樹立大皿》1973年、磁器、硲伊之助美術館

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