新春特集展示 巳づくし
―干支を愛でる―

京都国立博物館

  • 開催期間:2025年1月2日(木)~2025年2月2日(日)
  • クリップ数:16 件
  • 感想・評価:4 件
新春特集展示 巳づくし―干支を愛でる― 京都国立博物館-1
新春特集展示 巳づくし―干支を愛でる― 京都国立博物館-2
草花獅子蛇文様金華布裂(部分) 京都国立博物館蔵
有孔鍔付土器 京都国立博物館蔵
新春特集展示 巳づくし―干支を愛でる― 京都国立博物館-1
新春特集展示 巳づくし―干支を愛でる― 京都国立博物館-1

この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

2025年の干支は巳(蛇)ですね。みなさんは蛇にどんなイメージを持っていますか? 不気味? かっこいい? それとも、かわいいでしょうか?

細長い体の不思議な生き物、蛇を見て、昔の人たちは恐ろしく思いながらも、特別な力を持つ存在だと考えてきたようです。蛇は、水の神や、豊かな実りをもたらす神としても信じられてきました。

この展示では、美術に登場するいろいろな蛇を紹介します。やさしい解説文(小学校高学年~)と、作品を見るのが楽しくなるワークシート(小学校低学年~)も用意しています。ぜひご家族でお楽しみください。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2025年1月2日(木)~2025年2月2日(日)
会場 京都国立博物館 Google Map
展示室平成知新館1F-2
住所 京都府京都市東山区茶屋町527
時間
  • 9:30~17:00
    金曜日は20:00まで開館
    (最終入場は閉館30分前まで)
休館日 月曜日、1月14日(火)
※ただし1月13日(月・祝)は開館
観覧料 一般 700円
大学生 350円
  • ※本観覧料で当日の平成知新館の全展示を観覧できます
    ※大学生の方は学生証を要提示
    ※高校生以下および満18歳未満、満70歳以上の方は無料です(年齢のわかるものを要提示)
    ※キャンパスメンバーズ(含教職員)は、学生証または教職員証を提示で無料になります
    ※障害者手帳等(*)を提示の方とその介護者1名は、観覧料が無料になります。
    *身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、戦傷病者手帳、被爆者健康手帳、特定疾患医療受給者証、特定医療費(指定難病)受給者証、小児慢性特定疾病医療受給者証
    ※学校の教育活動・総合学習等で、名品ギャラリーに小学生・中学生・高校生を引率する先生方は、無料となります
TEL075-525-2473 (テレホンサービス)
URLhttps://www.kyohaku.go.jp/jp/exhibitions/feature/b/mi_2025/

京都国立博物館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

京都国立博物館 京都国立博物館

感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

4.0

小規模ながらも名品揃い

120年ぶりの「巳づくし」特集とのことで、蛇にフィーチャーした展示はありそうでないユニークなものでした。
他の方のレビューにもあるように展示数としてはやや物足りなさも感じましたが、土器、絵巻、能装束など幅広いジャンルにおける蛇の扱われ方を一堂に鑑賞することができました。
中でも「篆隷文体(重文)」の蛇書は独自性が高くおもしろかったです。篆隷文体はその後の時代の雑体書に広く影響を及ぼしたと考えられており、唯一現存する貴重な写本を間近でみることができました。
また、根付5点はすべて鱗の表現が異なるなど技法の幅が広く、興味深かったです。江戸時代の「三竦み木彫根付」が何とも言えずかわいらしかったです。
子ども向けのワークシートは展示作品から指定の蛇を探すもので、年齢が低くても関心が持てるように工夫がなされていました。
小規模ながらも名品揃いであり、京博ならではの展示でした。

THANKS!をクリックしたユーザー
uchikoさん

4.0

もっと展示品が多いといいなぁ

2025年の年初めとして『巳づくし』を堪能するべく京博に行ってきました。

三階建ての一階の一画に『巳づくし』のコーナーがあります。「コーナー」という感じで、フライヤー(チラシ)で受けた印象より小規模かなと思いました。

けれども、平成知新館の生真面目な雰囲気とは一線を画す愉快な展示です。
花文字ならぬ蛇文字や、三すくみ(へび、なめくじ、かえる)の根付けなどが気に入りました。

ファミリーでたのしく鑑賞できるように、ワークシートが置かれています。
作品に登場するヘビと、ワークシートのヘビのイラストを照らし合わせていきます。
(大人でも)楽しむことができます。

4.0

蛇をみて何を思う?

今年の干支である巳を特集した展示。まず目に飛び込むのは部屋の中央に展示されている印籠だ。でかでかと描かれた力強い蛇と緒締には髑髏!のインパクト大の一品。印籠はその持ち主のセンスを表すもの。どのような人物だったかを想像を巡らすのも楽しいだろう。
日本に限らず色々な国、時代で描かれてきた蛇。独特な形、動き、毒のある蛇は人類にとっては恐怖の対象。しかし、その一方で脱皮をし不死の象徴でもあり不思議な羨望の的でもあった蛇を人類は造形したり描いたり身につけたりせずにはいられなかったということがこの展示を一通り見て感じたことである。
「十二類絵巻」では十二支が歌合をしている場面が描かれているが、どの動物も着物を着て人間のように座り会話をしている。擬人化が得意な日本らしい作品だ。十二支ということで自分の干支はどこかな?と探してしまうのが面白い。
蛇は女性を表すことが多かったようだ。なぜ蛇=女性なのか。その答えはキャプションには書かれていなかった。この展示をきっかけに考えたり調べたりしてほしいということなのかもしれない。
展示室の入り口に子どもと楽しめるワークシートが置いてあった。シートの蛇の図が展示品のどこにあるのかを探すもので、作品をじっくりよく見る練習にもなるのでぜひ挑戦してみてほしいと思う。

5.0

蛇は人間と深い関係を持ってたのだなあ

蛇と人間の複雑な関係を再認識しました。毒があってこわい、だから何か邪悪な感じがする、姿が奇妙、だから不思議な存在、足がなくて気味悪い、だから神秘的など、現在でも蛇に対する感情はさまざまです。この展示を見て、蛇は人間にとってさまざまな感情を惹起させてきた生き物だったことを改めて感じました。個人的には「草花獅子蛇文様」に描かれた躍動的な蛇の姿が印象的でしたし、「十二類絵巻」の女性としての蛇の姿が面白かったです。特に後者の絵巻で、十二支以外に鹿とタヌキがやってきたというストーリーは笑えましたし、蛇は女性の姿が多いというのも、そういえばと思いました。また、いつもながら、特集展示だけでなく、京都国立博物館の展示は見応えがあると思いました。良かったです。

あなたも感想・評価を投稿してみませんか?
感想・評価を投稿する

より詳しい鑑賞レポート 《600文字以上》のご投稿は、
こちらから。ページ枠でご紹介となります。
鑑賞レポート《600文字以上》を投稿する

周辺で開催中の展覧会も探してみて下さい。
京都府で開催中の展覧会

出展作品・関連画像IMAGES

草花獅子蛇文様金華布裂(部分) 京都国立博物館蔵

有孔鍔付土器 京都国立博物館蔵

こちらの機能は、会員登録(無料)後にご利用いただけます。

会員登録はこちらから
SIGN UP
ログインはこちらから
SIGN IN

※あなたの美術館鑑賞をアートアジェンダがサポートいたします。
詳しくはこちら

CLOSE

こちらの機能は、会員登録(無料)後にご利用いただけます。

会員登録はこちらから
SIGN UP
ログインはこちらから
SIGN IN

ログインせずに「いいね(THANKS!)」する場合は こちら

CLOSE


がマイページにクリップされました

CLOSE マイページクリップ一覧を見る


がお気に入りに登録されました

CLOSE マイページお気に入り一覧を見る


を訪問済みに移動しました

CLOSE マイページ訪問済みイベントを見る

CLOSE

name

参考になりました!をクリックしたユーザー 一覧
CLOSE