4.0
仏様はさすがというほかはない
もともと南北朝時代に興味があり、南朝の一大勢力としての観心寺・金剛寺の展覧会ということで、とても楽しみにしておりました。楠木一族の奉納鎧群はとても保存状態がよく、当時の誰が着用したのだろう、あるいは誰の想いをこめたものだろうと想像するのが楽しい一角でした。また仏様がたの展示はさすがというほかなく、照明の当て方も博物館くさくなくて浸ることができました。ただやはり南北朝時代に関心がある者としては少々物足りなく感じてしまいました。
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京から高野山へ至る街道の合流地点として栄えた歴史をもつ大阪府南部の河内長野市。当地には観心寺と金剛寺という真言密教の古寺があり、この地域における信仰文化の中心を担ってきました。
南北朝時代には後村上天皇の行宮(あんぐう)として、楠木正成など南朝勢力の拠点となったことでも知られます。
京都国立博物館では2016年から2019年度に、両寺の文化財調査を実施しました。本展はその成果を公開する機会として、従来知られた名品に加え、新たに発見された寺宝の数々を紹介します。河内長野の地が伝える濃密な歴史文化をお楽しみください。
会期 |
2022年7月30日(土)~2022年9月11日(日)
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会場 |
京都国立博物館
![]() |
展示室 | 平成知新館2F、1F |
住所 | 京都府京都市東山区茶屋町527 |
時間 | 9:00~17:30 (最終入場時間 17:00) |
休館日 | 月曜日 |
観覧料 | 一般 1,200円 大学生 600円 高校生 300円
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TEL | 075-525-2473 (テレホンサービス) |
URL | https://www.kyohaku.go.jp/ |
4.0
もともと南北朝時代に興味があり、南朝の一大勢力としての観心寺・金剛寺の展覧会ということで、とても楽しみにしておりました。楠木一族の奉納鎧群はとても保存状態がよく、当時の誰が着用したのだろう、あるいは誰の想いをこめたものだろうと想像するのが楽しい一角でした。また仏様がたの展示はさすがというほかなく、照明の当て方も博物館くさくなくて浸ることができました。ただやはり南北朝時代に関心がある者としては少々物足りなく感じてしまいました。
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