新春特集展示
辰づくし─干支を愛でる─

京都国立博物館

  • 開催期間:2024年1月2日(火)~2024年2月12日(月・振)
  • クリップ数:13 件
  • 感想・評価:5 件
新春特集展示 辰づくし─干支を愛でる─ 京都国立博物館-1
新春特集展示 辰づくし─干支を愛でる─ 京都国立博物館-2
昇龍墨意 高奇峰筆 須磨帖のうち 京都国立博物館蔵
龍袍 金黄地綴織(部分) 京都国立博物館蔵
新春特集展示 辰づくし─干支を愛でる─ 京都国立博物館-1
新春特集展示 辰づくし─干支を愛でる─ 京都国立博物館-1

この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

2024年の干支は辰(龍)。十二種類の干支の生き物の中で、龍だけは想像上の生き物です。しかし、昔の多くの人はその存在を信じ、瑞獣(特別な時に現れるめでたい生き物)と考えてきました。

江戸時代の百科事典には、龍の体の特徴が書かれており、それによれば、「頭は駱駝、角は鹿、目は鬼、耳は牛、項(首の後ろ)は蛇、腹は蜃(龍に似た想像上の生き物)、鱗は鯉、爪は鷹、 掌は虎」に似ているそうです。龍は、雨をつかさどり、鱗のある生き物たちのリーダーだと考えられました。昔の中国では、皇帝が使うものに五本爪の龍が描かれ、身分の低い人は五本爪の龍の形を使ってはいけない決まりがありました。

この展示では、日本や中国の美術の中に表わされた、いろいろな龍を紹介します。実際に見ることができないからこそ、想像力を働かせ、生み出されてきた個性豊かな龍たちの姿を、展示室でご覧ください。

ファミリー向け企画として、やさしい解説文(小学校高学年~)と、作品を見るのが楽しくなるワークシート(小学校低学年~)も用意しています。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2024年1月2日(火)~2024年2月12日(月・振)
会場 京都国立博物館 Google Map
展示室平成知新館2F-2~4
住所 京都府京都市東山区茶屋町527
時間 9:30~17:00 (最終入場時間 16:30)
休館日 月曜日、1月9日(火)休館
※ただし、2024年1月8日(月・祝)、
2月12日(月・振)は開館
観覧料 一般 700円
大学生 350円
  • ※本観覧料で当日の平成知新館の全展示を観覧できます
    ※大学生の方は学生証を要提示
    ※高校生以下および満18歳未満、満70歳以上の方は無料です(年齢のわかるものを要提示)
    ※キャンパスメンバーズ(含教職員)は、学生証または教職員証を提示で無料
    ※障害者手帳等(*)を提示の方とその介護者1名は、観覧料が無料
    *身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、戦傷病者手帳、被爆者健康手帳、特定疾患医療受給者証、特定医療費(指定難病)受給者証、小児慢性特定疾病医療受給者証
    ※学校の教育活動・総合学習等で、名品ギャラリーに小学生・中学生・高校生を引率する先生方は、無料
TEL075-525-2473 (テレホンサービス)
URLhttps://www.kyohaku.go.jp/jp/exhibitions/feature/b/tatsu_2024/

京都国立博物館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

京都国立博物館 京都国立博物館

感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

4.0

さまざまな龍の美術作品

想像上の生き物だけに、描く作者の情念や願い等が絵画に込められていて、墨彩だが圧倒される勢いがありました。また、絵画だけでなく衣服とへのデザインとしても用いられており、人気の高いテーマであることが推測できました。

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karachanさん

3.0

辰もの三館め!

熱心な辰(龍)好きではないけれど、東博、静嘉堂文庫に続いて辰の特集展は三館め。それぞれの所蔵品や展示方法を見比べるのが楽しい。

まず面白かったのは狩野山楽の「龍虎図」。なんと虎側がペアなので、龍側にハンデが必要じゃないかと心配になります。
あとは「斗牛服」。龍の意匠の服は皇帝しか着られないから、龍に似た斗牛の服を作ってプレゼントしたらしいけど、もらってうれしいか?(笑)

地味目だけど、いろいろ面白い展示がありましたよ。

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karachanさん

5.0

今年も上昇気リューに乗って

昨年、福美さんで見た円山応挙の「龍図」の解説で、龍の姿は、頭は駱駝、目は兎、角は鹿、耳は牛、項は大蛇、手のひらは虎、爪は鷹、鱗は鯉、腹は蜃(みずち:蛇に似ているが足があるという想像上の動物)と9つの動物の部分を取り入れて構成されていることを学びました。
今回も龍に関して新しい情報を得ることができました。それは、龍が描かれた着物は、強さの象徴で皇帝(リーダー)が着るため、それ以外の人は着たくても着られない。そこで考え出したのは、「雨龍」角と鱗がない龍の図案です。鱗のない雨龍は龍のシルエットのようで、もはやそれは龍そのもののという感じですが、そこまでして着たかったんでしょうね。大変勉強になりました。

本展で心が一番ワクワクしたのは、狩野山楽と単庵智伝の「龍虎図屏風」の共演でした。狩野山楽の「龍虎図屏風」は、まず目に入ってくるのが右隻の龍の迫力、すごすぎる!そして、龍の両サイドにある同心円状の渦が異次元から現れた龍を彷彿させる表現で、どこかで見たことがある…
それに対峙します、左隻の虎は豹と2匹描かれています。わしやんさんに教えて頂きましたが、オスの虎とメスの豹、つがいだったんですね。勉強になります。昨年の芦雪展で学んだ虎の表現、実物を見たことがない絵師は、開いた毛皮と猫から想像して描いたことから前足の表現が大きくなるとの事。山楽の虎もやっぱり前足が大きいかったです。
そして、現存する最古の単庵智伝の「龍虎図屏風」、虎の顔がユニークで、特に目の表現が尾形光琳の「竹虎図」に通じるものを感じます。

同時開催されていた「装飾経―荘厳された仏の言葉―」も大変興味深く拝見しました。年末に厳島神社宝物館で、念願の平家納経を見たこともあって、感動がよみがえりました。特に「一字蓮台法華経」や「一字宝塔法華経」は、一文字ずつ蓮台や宝塔が描かれて、「一字は一仏」を表現、すごいなと思いました。先に宝塔を描き、その後文字を書いていることが分かる、改行のために下2つが空欄の宝塔を見つけ、なんか原稿用紙みたいと、クスっとしました。

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Sunriseさん、pvmu3226さん、さいさん、micco3216さん、わしやんさん、他3人

4.0

1月8日に訪問しました

新しい年を迎え、辰づくしの展示を楽しみにしておりましたが、新年早々に地震と、昇り龍を潰してしまうことがおこっています。龍は架空の生き物ですが世界中に伝説として残っています。過去には実在しているのではと思わすような展示物が多く面白かったです。龍の顔の描き方ひとつで恐ろしく見える絵や線の使い方ひとつでユニークなキャラクターになると言う画家さんにしても手こずる画材ではないでしょうか。龍虎の戦い図でも虎の絵でオスは虎柄ですが、メスは豹柄です。豹柄の虎は雌と思われていたのですね。想像上のものを描くのは大変んだったでしょう。ただ、貴重な品々が一部の方々の楽しみで一般の人々は食べるのも困っていた時代。今、日本で起こっている一部の方々が裕福となるシステム、世界中ののうねりの中で自分達だけがよかったら良いと言う人間としての「驕り」。これはいつの世も変わらないものです。私たちはその時の高貴な方々の貴重な品々を今愛でていると思うと複雑なものがあります。

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karachanさん

4.0

辰づくし

龍の図にはいつも吸い込まれるような感覚にとらわれる。今回の展示にも、またどのような龍に出会えるかと楽しみに出掛けました。
辰づくし―さまざまに表されている龍を大変興味深く鑑賞しました。新しい年の始めに観る力強い龍の図は、気持ちを新たにする思いをまた改めて感じさせられました。

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わしやんさん、karachanさん

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昇龍墨意 高奇峰筆 須磨帖のうち 京都国立博物館蔵

龍袍 金黄地綴織(部分) 京都国立博物館蔵

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