修理完成記念 特集展示
「泉穴師神社の神像」

京都国立博物館

  • 開催期間:2024年1月2日(火)~2024年2月25日(日)
  • クリップ数:6 件
  • 感想・評価:1 件
修理完成記念 特集展示「泉穴師神社の神像」 京都国立博物館-1
重要文化財 男女神像(天忍穂耳命坐像・栲幡千々姫命坐像) 大阪・泉穴師神社蔵
修理完成記念 特集展示「泉穴師神社の神像」 京都国立博物館-1

この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

大阪府泉大津市にある 泉穴師神社は、『延喜式』にもその名がみえる由緒ある神社です。同社には83軀の神像が伝えられており、平安時代から鎌倉時代に制作された 80軀は重要文化財に指定されています。80軀という神像数は、京都市上京区の大将軍八神社と並び、一神社で所蔵する重文神像数としては日本最多となります。

神像群は、経年により塵や埃が付着し、表面彩色の剥落、虫蝕・鼠害などによる損傷が進んでいたたため、令和元年(2019)から4年をかけて修理が行われました。本展では、修理の完成を記念し、重要文化財の神像のうち、約20軀を展示します。

仏像に比べて神像は公開されることが少ないため、制作背景や伝来がわからないことが多いのですが、人目に触れてこなかった分、制作された当時の姿や彩色をそのまま留めていることが多いと言えます。泉穴師神社の主祭神の男女二神は、神像群のなかで最も大きな像で、截金や彩色を施す美麗な文様が見どころです。

修理でよみがえった顔立ちや文様の美しさをご覧いただくのはもちろんのこと、文化財修理の技術の素晴らしさを感じていただければ幸いです。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2024年1月2日(火)~2024年2月25日(日)
会場 京都国立博物館 Google Map
展示室平成知新館1F-1
住所 京都府京都市東山区茶屋町527
時間 9:30~17:00 (最終入場時間 16:30)
休館日 月曜日、1月9日(火)、2月13日(火)
※ただし1月8日(月・祝)、
2月12日(月・振)は開館
観覧料 一般 700円
大学生 350円
  • ※本観覧料で当日の平成知新館の全展示を観覧できます
    ※大学生の方は学生証を要提示
    ※高校生以下および満18歳未満、満70歳以上の方は無料です(年齢のわかるものを要提示)
    ※キャンパスメンバーズ(含教職員)は、学生証または教職員証を提示で無料
    ※障害者手帳等(*)を提示の方とその介護者1名は、観覧料が無料
    *身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、戦傷病者手帳、被爆者健康手帳、特定疾患医療受給者証、特定医療費(指定難病)受給者証、小児慢性特定疾病医療受給者証
    ※学校の教育活動・総合学習等で、名品ギャラリーに小学生・中学生・高校生を引率する先生方は、無料
TEL075-525-2473 (テレホンサービス)
URLhttps://www.kyohaku.go.jp/jp/exhibitions/feature/b/izumianashi_2024/

京都国立博物館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

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感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

3.0

素朴なお姿に惹かれる神像群

神像の展示はそれほど多くないですが、お目にかかるたびに素朴な佇まいに足が止まります。決して優しいお顔をなさっている訳でないのですが。「泉穴師神社の神像」は、83躯も伝わっているとは驚きです。この神像さんたちと「京狩野は濃い!」の展覧会でみた山楽の「龍虎図」をお目当てでした。3階からゆっくり見て行くと特別展でなくても結構時間がかかってしまいました。山楽は、最近嵯峨嵐山文華館で「源氏物語図屏風」を観たばかりで、雨を降らし風を起こす勇壮な龍虎図とは対照的な作品です。書蹟の「装飾経」は書蹟でもまた違った楽しみ方もできるのではないでしょうか。一字一字に願いを込めながら。刀剣の展示が多い金工では、茶釜の展示で、こちらも楽しく拝見。海外からの観光客の方が多く、海外旅行へ出かけてその地の美術館博物館のコレクション展を観るのは文化に触れるという点でもとても良いのではないでしょうか。
アートアジェンダさんでは、紹介されていませんが、出かけた人の評判が良い移転後初めて訪れた京都市立芸術大学のギャラリー@KCUAで最初の展示となった『九門剛史 Dear Future Person,』を観てきました。広いスペースの大型インスタレーションで奥へ行くほどに見応えが現れてきました。京都駅そばでした。資料館も出来るそうですが、準備中とのこと。京都画壇からの京芸の卒業生の作品なども展示されると良いですね。2/18まで(無料)
京国美で開催中のファイバーアートの展覧会に合わせて京都のあちこちのギャラリーさんで関連展示が行われているようです(帰りに知りました)祇園の「祇をん 小西」さんへは展覧会の帰りによせて頂きましたが、今回は河原町三条と四条の間にある「マロニエ」さんへ初めて伺ってきました。『Beyond Fiber Art』と称して、草間喆雄、久保田繁雄、田中千世子の作品が展示されていました。1/28まで

そこで帰ってきてしまったのですが、文博の「京都府新鋭選抜展」も回ればよかったと思いました。少しずつギャラリーさんも回って現代作家さんの作品も見て行きたいと思っています。

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