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素朴なお姿に惹かれる神像群
神像の展示はそれほど多くないですが、お目にかかるたびに素朴な佇まいに足が止まります。決して優しいお顔をなさっている訳でないのですが。「泉穴師神社の神像」は、83躯も伝わっているとは驚きです。この神像さんたちと「京狩野は濃い!」の展覧会でみた山楽の「龍虎図」をお目当てでした。3階からゆっくり見て行くと特別展でなくても結構時間がかかってしまいました。山楽は、最近嵯峨嵐山文華館で「源氏物語図屏風」を観たばかりで、雨を降らし風を起こす勇壮な龍虎図とは対照的な作品です。書蹟の「装飾経」は書蹟でもまた違った楽しみ方もできるのではないでしょうか。一字一字に願いを込めながら。刀剣の展示が多い金工では、茶釜の展示で、こちらも楽しく拝見。海外からの観光客の方が多く、海外旅行へ出かけてその地の美術館博物館のコレクション展を観るのは文化に触れるという点でもとても良いのではないでしょうか。
アートアジェンダさんでは、紹介されていませんが、出かけた人の評判が良い移転後初めて訪れた京都市立芸術大学のギャラリー@KCUAで最初の展示となった『九門剛史 Dear Future Person,』を観てきました。広いスペースの大型インスタレーションで奥へ行くほどに見応えが現れてきました。京都駅そばでした。資料館も出来るそうですが、準備中とのこと。京都画壇からの京芸の卒業生の作品なども展示されると良いですね。2/18まで(無料)
京国美で開催中のファイバーアートの展覧会に合わせて京都のあちこちのギャラリーさんで関連展示が行われているようです(帰りに知りました)祇園の「祇をん 小西」さんへは展覧会の帰りによせて頂きましたが、今回は河原町三条と四条の間にある「マロニエ」さんへ初めて伺ってきました。『Beyond Fiber Art』と称して、草間喆雄、久保田繁雄、田中千世子の作品が展示されていました。1/28まで
そこで帰ってきてしまったのですが、文博の「京都府新鋭選抜展」も回ればよかったと思いました。少しずつギャラリーさんも回って現代作家さんの作品も見て行きたいと思っています。