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【記者発表】「六甲ミーツ・アート芸術散歩2023 beyond」神戸 六甲山上で現代アートを巡る芸術祭が今年も開催!

メインビジュアル:写真:伊丹豪/ロゴマーク:佐貫絢郁/アートディレクション:芝野健太(株式会社ライブアートブックス)

晩夏から晩秋に神戸六甲山上で開催されてきた現代アートの芸術祭「六甲ミーツ・アート芸術散歩」は、今年で14回目を迎え「六甲ミーツ・アート芸術散歩2023 beyond」として内容を拡充して8月26日から開催されます。記者発表に参加してきましたのでご報告します。

※掲載写真は、記者発表会場で映し出された画面を主催者の許可を得て撮影したものと筆者が過去の六甲ミーツ・アートに参加して撮影したものです。


飯川雄大《デコレータークラブ》@「六甲ミーツ・アート芸術散歩2016」 六甲有馬ロープウェー 六甲山頂駅にて2016年10月20日撮影

「六甲ミーツ・アート芸術散歩」は、晩夏から晩秋まで季節がうつろい、晴れた日、雨の日、台風・・・1日の中でも展示作品の見え方も様々、開催期間中に出来上がっていく作品もありました。

加藤泉を知ったのも、國府理《森のドライブ》赤い車が池そばの高いところに展示されていて驚いたのも、六甲高山植物園でいつまで見ていても飽きることのないクワクボリョウタの作品、有馬へのロープウェ-六甲山頂駅で飯川雄大のピンクの大きな猫に出会ったのも・・・六甲ミーツ・アートは、私にとって現代アート作家たちに出会う場でもありました。インスタグラムが流行り出して、カメラを提げた若い女性を多く見かけるようになり、今年総合ディレクターを務める高見澤清隆氏が語られる「現代アートとのファーストコンタクト」の場ともなってきました。


岩城典子《ヤンチョビ博士》と@六甲ミーツ・アート芸術散歩2019」六甲枝垂れで2019年9月11日撮影

今年度は、タイトルに”beyond”をつけて、「表現の向こう側(にあるもの)Beyond Representation 」とテーマも設定。表現者の作品とその先にあるものに目を向ける芸術祭を目指しています。


Artist in Residence KOBE(AiRK) プロジェクト:Rokko Meets Art×Artist in Residence KOBE(AiRK) キュレーション:森山未來(AiRK) パフォーマンス:Daniel Proietto

新施策として

1.招待アーティストの拡充

これまで公募や招待として延べ470組以上のアーティストが参加してきました。今年度は招待枠を32組に拡充し、公募17組と併せて合計49組(6月23日現在)が参加予定です。

※参加アーティスト 詳しくはHP⇒コチラから

KOBE Re:Public Art Projectでもキュレーションをつとめた森山未來が、ここでもキュレーションを担当し、8月26日、27日の夕暮れからはパリ在住の美術家 川俣正の作品とのコラボによるダンサーDaniel Proiettoのパフォーマンスが六甲山上で予定されています。凄い!

開催イベントについても順次HPに掲載されますのでご注目ください。


2.六甲山上のROKKO森の音ミュージアム、六甲高山植物園、六甲ガーデンテラスエリア、六甲ケーブル(六甲ケーブル下駅・山上駅・天覧台)、トレイルエリア、風の教会エリア、六甲有馬ロープウェー 六甲山頂駅、兵庫県立六甲山ビジターセンター(記念碑台)、六甲山サイレンスリゾート(旧六甲山ホテル)の9つを会場とし、ROKKO森の音ミュージアムを芸術祭の拠点として、ミュージアム内のSIKIガーデンを拡張して、一部作品を会期終了後も期間を延長して展示。このエリアに4つの彫刻作品が展示され、そのうちの1点は、三梨伸 がかつて六甲山頂の別荘や保養所などで敷石として使われていた「本御影石」を用いて地形を生かしたランドアートを制作中です。その御影石の上を実際に歩くことが出来るアートとなりそうです。


山本桂輔《夢の山(眠る私)》「六甲ミーツ・アート芸術散歩2016」 六甲高山植物園にて2016年10月20日撮影

3.各会場を繋ぐトレイル(遊歩道・山道)を整備して、その道沿いにもアート作品を展示。六甲山は、別荘地や会社の保養所として開発されてきた歴史があり、その古い山荘で楽しめる作品も予定しています。秋が下界より早い六甲山上で紅葉も愛でながらの山歩きも楽しみましょう。


八木良太《Echo of Wind》「六甲ミーツ・アート芸術散歩2015」”風の教会”にて2015年10月13日撮影

4.こども対象のワークショップを開催。「お仕事体験」として「1日キュレーター」として学芸員の仕事を体験するなどこどもたちが現代アートに触れられる新企画を実施予定です。こちらもHPのイベント情報に順次発表されますのでチェックしてください。


栗真由美《builds crowd AMAGASAKI》「六甲ミーツ・アート芸術散歩2019」六甲高山植物園にて2019年9月11日撮影

関連イベントとして「ひかりの森~夜の芸術散歩~」が開催されます。秋の夜に”ひかりの森”を歩くちょっとロマンチックで素敵な時間となりそうです。

【会期】2023年9月23日(土・祝)~11月23日(木・祝)の土日祝 21日間

【開催時間】17:00~20:00

【会場】ROKKO森の音ミュージアム、六甲高山植物園


アートアジェンダのレビューには、圧倒的に関東周辺の方が多く、関東周辺の方々が多くご覧になっているのではないかと思っております。関西、いえ阪神間周辺の方でない方々は、六甲山まで足を伸ばしておられるだろうか。京都、USJ、大阪らしきを求めて大阪の南と呼ばれる所へは出かけても、さらには神戸でも異人館巡りやメリケンパークのBEKOBEで写真は撮っても、六甲山には出かけたことがないという方も多いかもしれません。

昨今、「現代アートの芸術祭は、日本各地で開催され、日本独特の文化ともなっている」と招待アーティストのお一人椿昇氏はお話になっていました。

この秋は、六甲山頂で一日現代アートを楽しんで、ロープウェ-で有馬までのアートトリップはいかがでしょう。


「六甲ミーツ・アート芸術散歩2019」六甲枝垂れ 2019年9月11日撮影

【開催概要】六甲ミーツ・アート芸術散歩2023 beyond

  • 会期:2023年8月26日〜11月23日 90日間
  • 会場:神戸・六甲山上9会場
  • 開催時間:10:00〜17:00 ※会場によって時間は異なる。17時以降鑑賞可能な作品もあり。
  • 休業日:無休(ただし六甲サイレンスリゾートのみ8月〜10月の毎週月曜休業。月曜が祝日の場合は翌火曜休業)
  • 鑑賞パスポート料金 ※詳しくは⇒コチラから
  • (山上窓口):大人(中学生以上) 3000円 / 小人(4歳〜中学生) 1200円
  • ナイトパス付鑑賞パスポート料金(山上窓口):大人(中学生以上) 4000円 / 小人(4歳〜中学生) 1700円 ※「ひかりの森〜夜の芸術散歩〜」会場への入場がセットになったパスポート
  • 公式サイト:https://rokkomeetsart.jp/



プロフィール

morinousagisan
阪神間在住。京都奈良辺りまで平日に出かけています。美術はまるで素人ですが、美術館へ出かけるのが大好きです。出かけた展覧会を出来るだけレポートしたいと思っております。
かつて関西のアートサイトに読者レポートとしてアートブログを掲載して頂いていたご縁で、展覧会担当の広報会社さんから私個人に内覧会や記者発表のご案内を頂戴し、「アートアジェンダアートブログへ投稿」という形を広報会社さんに了解頂いて、アートブログを投稿しています。アートブログは全くの素人の個人としての活動です。
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